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乃梨子「志摩子さん、実のお母さんってどんな人?」
志摩子「ユリアと言ってね、実の父とは二人きりの世界を作っていたようね。」
乃梨子「仲むつまじかったんだ」
志摩子「ずいぶんいろんな本読んだわ。」
乃梨子「え?」
志摩子「信じる宗教が違う人たちの恋愛の話を。」
乃梨子「ああ、そうか。実のお父さんはお寺の長男のお坊さんなんだものね。」
志摩子「二人が子供つくらなかったら、私は生まれてこなかったわけだから」
乃梨子「………うん」
志摩子「よくお互いに戒律を破る決心をしてくれたと思うわ。」
乃梨子「お父さんの方は、妻帯が許される宗派なの?」
志摩子「代々伝わる秘仏も阿弥陀さまなんだし。」
乃梨子「う、うん。」
志摩子「乃梨子、どう思う?父と母が、そ、その、なんというか、
エロかったから私ができたのかしら。私が母の立場だったら、
『エロいことはだめ』って言ってしまいそう。」
乃梨子「そ、それは…(solaだから)」
志摩子「それとも、二人が固く結びついて共に生きようと決意した上で、
私を作りたくて作ったのかしら。」
乃梨子「そうなんじゃないの?そんなに簡単に言っちゃいけないかもしれないけど」
志摩子「わたしはね、二人がエロかった方がいいの。」
乃梨子「詩人で『愛し合う夫婦ほど猥褻なものはない』って書いた人はいたけれど」
志摩子「ううん。なんだろ、意識して生み出された存在であるより、
私は無意識のうちに求められていた方がうれしいと思うの。」
乃梨子「わかる・・気が。いや、ごめん志摩子さん、わかってないわ、私」
志摩子「ごめんね、乃梨子」
乃梨子「ううん。志摩子さん。むしろうれしい。」
志摩子「だから、こんな風に、私たち、エロくってもいいと思うの」
乃梨子「もう寝よ、指、入れたままでいいから。」