08/12/03 03:19:50 en/1sbRe
>>154続き
水銀燈『私はローゼンメイデンの第1ドール水銀燈。アリスに一番相応しい私こそが、お父様と会う事が許される唯一のドール。…雛苺、大人しくローザミスティカを渡すのなら、ジャンクにだけはしないであげるわぁ。』
雛苺『…』
「…ふ~ん。つまり第1ドールって事は”長女”って訳か。……水銀燈、君は可哀相な人形だよ。何故なら一番アリスと掛け離れているのは君なんだからね…。」
水銀燈『なんですって!!!…ミーディアム、口は災いのもとよ。貴方からジャンクにされたいの~?』
JUMはチラッと、庇っている雛苺を見ると言葉を続けた。
「そして、一番アリスに近い存在なのは君じゃない!…ここにいる君の妹である”雛苺”さ。」
雛苺『ひ、雛がアリス?』
「ああ。間違いなく君が一番アリスに近い存在だよ雛苺。」
水銀燈『ふざけないでっ!何を言い出すのかと思えばそんな戯れ事を。このコはおバカさんで幼稚で、むしろ一番アリスには相応しくないジャンクよ!』
血相を変えて怒鳴る水銀燈。
雛苺『ぅゅ…ひていできないの。』
「ははっ。雛苺、ジャンクの言う事なんて気にする必要はないさ!」
水銀燈『…な!わ、私がジャンクですって!』
水銀燈はまたまた血相を変えてJUMを睨みつけるが、JUMは構わず続けた。
「ああ。だってよく考えてみろよ。君達はお父様に”作られた存在”だろ?そして”作る存在”である君達のお父様は、より完璧なドールを作る事を目指し、次々と新しいドールを生んだ。…次に作るドールは以前作ったドールより完璧に近いドールに…という風にな。」
水銀燈『あ…あ…』
「感づいてきたか?つまり一番初めに作られたドール…水銀燈、君はいわば失敗作”ジャンク”なんだよ。そして雛苺…」
雛苺『うゆ…?』
「君は5人の姉達の改良により生まれた。つまりどのドールよりもより完璧に、よりアリスに近い存在にあるべき者として作られたんだ。君はなるべきなんだよ…”アリス”にね。」