こなた×かがみPart28【こなかが】at ANICHARA2
こなた×かがみPart28【こなかが】 - 暇つぶし2ch265:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/16 17:10:35 xbRISeV5
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266:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/16 17:13:49 6by74lOD
遂に管理人動いたか。
しかし流石にSSコピペは判断に困るせいか削除されないな。

267:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/16 17:19:44 3UMJd7vQ
削除されても荒らしはきえない

268:あぼーん
あぼーん
あぼーん

269:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/16 17:22:02 yGW0oYrl
削除人さんが動いただけでも大きな進歩だと思う

270:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/16 17:28:17 l6NAeSZP
乙です

271:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/16 18:16:03 6by74lOD
SS投稿を全面禁止にしちゃえば荒らしSSだけが残るんじゃない?

272:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/16 20:26:59 47PajXrM
 みゆきは反射的に奥歯の辺りを押さえた。甘甘な惚気を聞いたら虫歯が出来そうだ。
「お2人の仲がよろしいようで、私も嬉しいです」
 放っておくと延々と続きそうなこなたのかがみの萌え惚気を中断させ、
「14日は空いてますか?」
 と、かがみにした物と同じ内容を話す。ホワイトデーのこと。
 こなたは、直ぐに頷くと、
「おkおk、あの時のお返しにかがみに何を作ってあげようかな、みゆきさんは何がいいと思う?」
 惚気そうなので、みゆきはこなたが手にしているラノベに目を移し、
としての笑顔。
 それでいい。とみゆきは思う。こなたにとってそれだけかがみが大切な人である、と客観的に分かる、貴重な情報だから。
 親友として、2人の恋路が実ったことは、素直に嬉しい、と感じるみゆき。
「どうですか、かがみさんとは?よくお会いになっているんですか?」
 かがみにした物と同じ質問を吹っかけてみる。すると、こなたはう~んと唸って、
「2日に1回位しか会えないからね……ちょっと寂しい、かな。あ、でもね、みゆきさん」
 そう言ってこなたが取り出したのは、携帯電話。
「会えない分お互いに寂しいからさ、毎日電話してるんだ。朝はおはようから、夜はお休みまで。会えない日はそうやって一日中話してるんだよ。でね、みゆきさん。やっぱりかがみは可愛いねぇ。この前なんかさ―」
 迂闊を踏んだ。かがみが惚気るだろうとは予想していたが、こなたまで惚気るとは。
 みゆきは反射的に奥歯の辺りを押さえた。甘甘な惚気を聞いたら虫歯が出来そうだ。
「お2人の仲がよろしいようで、私も嬉しいです」
 みゆきは反射的に奥歯の辺りを押さえた。甘甘な惚気を聞いたら虫歯が出来そうだ。
「お2人の仲がよろしいようで、私も嬉しいです」
 放っておくと延々と続きそうなこなたのかがみの萌え惚気を中断させ、
「14日は空いてますか?」
 と、かがみにした物と同じ内容を話す。ホワイトデーのこと。
 こなたは、直ぐに頷くと、
「おkおk、あの時のお返しにかがみに何を作ってあげようかな、みゆきさんは何がいいと思う?」
 惚気そうなので、みゆきはこなたが手にしているラノベに目を移し、
としての笑顔。
 それでいい。とみゆきは思う。こなたにとってそれだけかがみが大切な人である、と客観的に分かる、貴重な情報だから。
 親友として、2人の恋路が実ったことは、素直に嬉しい、と感じるみゆき。
「どうですか、かがみさんとは?よくお会いになっているんですか?」
 かがみにした物と同じ質問を吹っかけてみる。すると、こなたはう~んと唸って、
「2日に1回位しか会えないからね……ちょっと寂しい、かな。あ、でもね、みゆきさん」
 そう言ってこなたが取り出したのは、携帯電話。
「会えない分お互いに寂しいからさ、毎日電話してるんだ。朝はおはようから、夜はお休みまで。会えない日はそうやって一日中話してるんだよ。でね、みゆきさん。やっぱりかがみは可愛いねぇ。この前なんかさ―」
 迂闊を踏んだ。かがみが惚気るだろうとは予想していたが、こなたまで惚気るとは。
 みゆきは反射的に奥歯の辺りを押さえた。甘甘な惚気を聞いたら虫歯が出来そうだ。
「お2人の仲がよろしいようで、私も嬉しいです」


273:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/16 20:31:07 47PajXrM
「当たり前だ」
「まあ、やってみないとわかんないよネ」
嫌な予感がする。抱きしめられているせいでこなたの表情は解らないけど
まくし立ててやった。
「ええ、そうよっ!あんたにかがみって呼ばれないのが寂しかったのよ!
…ほんの少-しだけどねっ!!」
こなたは一瞬目を丸くしていたけれどすぐにいつもの余裕たっぷりの顔に戻って
色々な理由で熱くなってる私の手に自分の手を重ねてきた。
「完璧なツンデレだネ。さすがかがみん」
ツンデレじゃないとかそういうことは置いといて、まだ言うかっ!と口を開いた瞬間
重ねられていた方とは逆の手が私の背に回り思い切り抱きしめられた。シャンプーの
香りが鼻孔をくすぐって、私より一回り小さいのに全体を包み込まれるような
温かさが広がっていく。

「…一応、理由はあるんだよ?怒られるかもしれないけどね」
「……怒らないから言ってみなさいよ」
「んとね、ここぞっていう時だけ呼び方違ったりすると萌えない?」
「……………はぁ」
吐いた息と共に脱力してしまった。こいつらしいといえばそうだけど
ここ数日ずっと気をもんでいた自分が何より馬鹿らしかった。
というか、耳元で喋るのはそろそろやめて欲しい。話すたびに吐息が
耳にかかってこそばゆい。もちろんそれ以外の理由もあったりするけど
目の前にいるこいつにそんなことを教えてしまったらまた格好のネタにされてしまうから
 親友として、2人の恋路が実ったことは、素直に嬉しい、と感じるみゆき。
「どうですか、かがみさんとは?よくお会いになっているんですか?」
 かがみにした物と同じ質問を吹っかけてみる。すると、こなたはう~んと唸って、
「2日に1回位しか会えないからね……ちょっと寂しい、かな。あ、でもね、みゆきさん」
 そう言ってこなたが取り出したのは、携帯電話。
「会えない分お互いに寂しいからさ、毎日電話してるんだ。朝はおはようから、夜はお休みまで。会えない日はそうやって一日中話してるんだよ。でね、みゆきさん。やっぱりかがみは可愛いねぇ。この前なんかさ―」
 迂闊を踏んだ。かがみが惚気るだろうとは予想していたが、こなたまで惚気るとは。
 みゆきは反射的に奥歯の辺りを押さえた。甘甘な惚気を聞いたら虫歯が出来そうだ。
「お2人の仲がよろしいようで、私も嬉しいです」
 放っておくと延々と続きそうなこなたのかがみの萌え惚気を中断させ、
「14日は空いてますか?」
 と、かがみにした物と同じ内容を話す。ホワイトデーのこと。
 こなたは、直ぐに頷くと、


274:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/16 20:40:42 47PajXrM
「どうですか、かがみさんとは?よくお会いになっているんですか?」
 かがみにした物と同じ質問を吹っかけてみる。すると、こなたはう~んと唸って、
「2日に1回位しか会えないからね……ちょっと寂しい、かな。あ、でもね、みゆきさん」
 そう言ってこなたが取り出したのは、携帯電話。
「会えない分お互いに寂しいからさ、毎日電話してるんだ。朝はおはようから、夜はお休みまで。会えない日はそうやって一日中話してるんだよ。でね、みゆきさん。やっぱりかがみは可愛いねぇ。この前なんかさ―」
 迂闊を踏んだ。かがみが惚気るだろうとは予想していたが、こなたまで惚気るとは。
 みゆきは反射的に奥歯の辺りを押さえた。甘甘な惚気を聞いたら虫歯が出来そうだ。
「お2人の仲がよろしいようで、私も嬉しいです」
 放っておくと延々と続きそうなこなたのかがみの萌え惚気を中断させ、
「14日は空いてますか?」
 と、かがみにした物と同じ内容を話す。ホワイトデーのこと。
 こなたは、直ぐに頷くと、
「おkおk、あの時のお返しにかがみに何を作ってあげようかな、みゆきさんは何がいいと思う?」
 親友として、2人の恋路が実ったことは、素直に嬉しい、と感じるみゆき。
「どうですか、かがみさんとは?よくお会いになっているんですか?」
 かがみにした物と同じ質問を吹っかけてみる。すると、こなたはう~んと唸って、
「2日に1回位しか会えないからね……ちょっと寂しい、かな。あ、でもね、みゆきさん」
 そう言ってこなたが取り出したのは、携帯電話。
「会えない分お互いに寂しいからさ、毎日電話してるんだ。朝はおはようから、夜はお休みまで。会えない日はそうやって一日中話してるんだよ。でね、みゆきさん。やっぱりかがみは可愛いねぇ。この前なんかさ―」
 迂闊を踏んだ。かがみが惚気るだろうとは予想していたが、こなたまで惚気るとは。
 みゆきは反射的に奥歯の辺りを押さえた。甘甘な惚気を聞いたら虫歯が出来そうだ。
「お2人の仲がよろしいようで、私も嬉しいです」
 放っておくと延々と続きそうなこなたのかがみの萌え惚気を中断させ、
「14日は空いてますか?」
 と、かがみにした物と同じ内容を話す。ホワイトデーのこと。
「所で、泉さんは何を考えていたんですか?」
 話題の転換を図る。歯医者は嫌だ。
「あぁ、これね。かがみが好きなラノベで、私もアニメは見てたんだけどさ、買おうかな、どうしようかなって」
「成る程。買ってみては如何でしょう?」
「そう?」
 みゆきの調査が正しければ、今日は彼女が来店している日だ。そして、調査結果が正しかったことを一歩店に入って知った。
 店員の雰囲気が違う。なんと言うか……熱い。蒸してる、と言うより萌えて―いや、燃えている。
 では彼女はどこかと、みゆきは辺りを見渡す。右に90度、左に180度―いた。
 雑多な人込みの中では隠れてしまいそうな小さな身体。でも、その髪を彩る澄んだ蒼は一度目にしたらそうは忘れられまい。こなただ。
「泉さん」
 人込みを書き分け、声をかける。だが、こなたは反応しない。真剣に見入っているのはライトノベルと呼ばれるジャンルの小説。


275:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/16 20:43:18 47PajXrM
 迂闊を踏んだ。かがみが惚気るだろうとは予想していたが、こなたまで惚気るとは。
 みゆきは反射的に奥歯の辺りを押さえた。甘甘な惚気を聞いたら虫歯が出来そうだ。
「お2人の仲がよろしいようで、私も嬉しいです」
 放っておくと延々と続きそうなこなたのかがみの萌え惚気を中断させ、
「14日は空いてますか?」
 と、かがみにした物と同じ内容を話す。ホワイトデーのこと。
 こなたは、直ぐに頷くと、
「おkおk、あの時のお返しにかがみに何を作ってあげようかな、みゆきさんは何がいいと思う?」
 惚気そうなので、みゆきはこなたが手にしているラノベに目を移し、
としての笑顔。
 それでいい。とみゆきは思う。こなたにとってそれだけかがみが大切な人である、と客観的に分かる、貴重な情報だから。
 親友として、2人の恋路が実ったことは、素直に嬉しい、と感じるみゆき。
「どうですか、かがみさんとは?よくお会いになっているんですか?」
 かがみにした物と同じ質問を吹っかけてみる。すると、こなたはう~んと唸って、
「2日に1回位しか会えないからね……ちょっと寂しい、かな。あ、でもね、みゆきさん」
 そう言ってこなたが取り出したのは、携帯電話。
「会えない分お互いに寂しいからさ、毎日電話してるんだ。朝はおはようから、夜はお休みまで。会えない日はそうやって一日中話してるんだよ。でね、みゆきさん。やっぱりかがみは可愛いねぇ。この前なんかさ―」
 迂闊を踏んだ。かがみが惚気るだろうとは予想していたが、こなたまで惚気るとは。
決して口には出さないが。
「むぅ、さてはかがみん『くだらねー!』とか思ってるでしょ」
「当たり前だ」
「まあ、やってみないとわかんないよネ」
嫌な予感がする。抱きしめられているせいでこなたの表情は解らないけど
まくし立ててやった。
「ええ、そうよっ!あんたにかがみって呼ばれないのが寂しかったのよ!
…ほんの少-しだけどねっ!!」
こなたは一瞬目を丸くしていたけれどすぐにいつもの余裕たっぷりの顔に戻って
色々な理由で熱くなってる私の手に自分の手を重ねてきた。
「完璧なツンデレだネ。さすがかがみん」
ツンデレじゃないとかそういうことは置いといて、まだ言うかっ!と口を開いた瞬間
重ねられていた方とは逆の手が私の背に回り思い切り抱きしめられた。シャンプーの
香りが鼻孔をくすぐって、私より一回り小さいのに全体を包み込まれるような


276:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/16 20:45:19 47PajXrM
 そう言ってこなたが取り出したのは、携帯電話。
「会えない分お互いに寂しいからさ、毎日電話してるんだ。朝はおはようから、夜はお休みまで。会えない日はそうやって一日中話してるんだよ。でね、みゆきさん。やっぱりかがみは可愛いねぇ。この前なんかさ―」
 迂闊を踏んだ。かがみが惚気るだろうとは予想していたが、こなたまで惚気るとは。
 みゆきは反射的に奥歯の辺りを押さえた。甘甘な惚気を聞いたら虫歯が出来そうだ。
「お2人の仲がよろしいようで、私も嬉しいです」
 放っておくと延々と続きそうなこなたのかがみの萌え惚気を中断させ、
「14日は空いてますか?」
 と、かがみにした物と同じ内容を話す。ホワイトデーのこと。
 こなたは、直ぐに頷くと、
「おkおk、あの時のお返しにかがみに何を作ってあげようかな、みゆきさんは何がいいと思う?」
 惚気そうなので、みゆきはこなたが手にしているラノベに目を移し、
としての笑顔。
 それでいい。とみゆきは思う。こなたにとってそれだけかがみが大切な人である、と客観的に分かる、貴重な情報だから。
 親友として、2人の恋路が実ったことは、素直に嬉しい、と感じるみゆき。
「どうですか、かがみさんとは?よくお会いになっているんですか?」
 かがみにした物と同じ質問を吹っかけてみる。すると、こなたはう~んと唸って、
「2日に1回位しか会えないからね……ちょっと寂しい、かな。あ、でもね、みゆきさん」
 それでいい。とみゆきは思う。こなたにとってそれだけかがみが大切な人である、と客観的に分かる、貴重な情報だから。
 親友として、2人の恋路が実ったことは、素直に嬉しい、と感じるみゆき。
「どうですか、かがみさんとは?よくお会いになっているんですか?」
 かがみにした物と同じ質問を吹っかけてみる。すると、こなたはう~んと唸って、
「2日に1回位しか会えないからね……ちょっと寂しい、かな。あ、でもね、みゆきさん」
 そう言ってこなたが取り出したのは、携帯電話。
「会えない分お互いに寂しいからさ、毎日電話してるんだ。朝はおはようから、夜はお休みまで。会えない日はそうやって一日中話してるんだよ。でね、みゆきさん。やっぱりかがみは可愛いねぇ。この前なんかさ―」
 迂闊を踏んだ。かがみが惚気るだろうとは予想していたが、こなたまで惚気るとは。
 みゆきは反射的に奥歯の辺りを押さえた。甘甘な惚気を聞いたら虫歯が出来そうだ。
「お2人の仲がよろしいようで、私も嬉しいです」
 放っておくと延々と続きそうなこなたのかがみの萌え惚気を中断させ、
迂闊を踏んだ。かがみが惚気るだろうとは予想していたが、こなたまで惚気るとは。
 みゆきは反射的に奥歯の辺りを押さえた。甘甘な惚気を聞いたら虫歯が出来そうだ。
「お2人の仲がよろしいようで、私も嬉しいです」
 放っておくと延々と続きそうなこなたのかがみの萌え惚気を中断させ、


277:あぼーん
あぼーん
あぼーん

278:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/16 20:50:03 47PajXrM
さて、と帰ろうとしたみゆきは、ふと足を止める。誰かに見られている、そんな気がして。
 そして、声をかけられたことで予感は確信に変わった。
「あの、君、ちょっといいかな?」
「はい?」
 振り返ると、赤いバイザーの店員が。名札には店長、とある。
「我々が策を尽くしても商品を買わせることが出来なかった、あの伝説の少女Aにいとも容易く購入の意志を示させるとは……どうやったんだい」
「大した事はしていませんよ。その人の気持ちになって、今欲しい物を見極める。迷っていたら、進めるんじゃなくて背中を押してあげる。それだけです」
 と言ったら、その店長(仮)は両眼から滝を流して、
「うおぉぉ!あなたのような人に会ったのは初めてだ!!是非、名前を聞かせてくれないか!!!」
 叫んだ、いや吼えた。周りの客が何事かと振り返る。
「え~と……」
 正直、関わったら大変そうだな、と感じたみゆきは辺りを見渡し、ある一冊の本を目にする。そうだ、確かこの中にこういった時の上手いかわし方があったはず。
 みゆきは、店長(多分)に背を向け、歩き出し、入り口の辺りで振り返ると、
「私のことは、そうですね……たから……‘T’とでも呼んでください」
 そう言って立ち去った。
「ティ、Tィィィィーーーー!!!」
 ア○メイトに新たな伝説が生まれた瞬間だった。本編には関係ないが。
さて、と帰ろうとしたみゆきは、ふと足を止める。誰かに見られている、そんな気がして。
 そして、声をかけられたことで予感は確信に変わった。
「あの、君、ちょっといいかな?」
「はい?」
 振り返ると、赤いバイザーの店員が。名札には店長、とある。
「我々が策を尽くしても商品を買わせることが出来なかった、あの伝説の少女Aにいとも容易く購入の意志を示させるとは……どうやったんだい」
「大した事はしていませんよ。その人の気持ちになって、今欲しい物を見極める。迷っていたら、進めるんじゃなくて背中を押してあげる。それだけです」
 と言ったら、その店長(仮)は両眼から滝を流して、
「うおぉぉ!あなたのような人に会ったのは初めてだ!!是非、名前を聞かせてくれないか!!!」
 叫んだ、いや吼えた。周りの客が何事かと振り返る。
「え~と……」
 正直、関わったら大変そうだな、と感じたみゆきは辺りを見渡し、ある一冊の本を目にする。そうだ、確かこの中にこういった時の上手いかわし方があったはず。
 みゆきは、店長(多分)に背を向け、歩き出し、入り口の辺りで振り返ると、
「私のことは、そうですね……たから……‘T’とでも呼んでください」
 そう言って立ち去った。
「ティ、Tィィィィーーーー!!!」
 ア○メイトに新たな伝説が生まれた瞬間だった。本編には関係ないが。



279:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/16 21:07:22 47PajXrM
 未だ衝撃から抜けきれない様子のこなたが、ポソっと呟く。かがみを見、みゆきを見、整えられた式場を見、またかがみに視線を戻す。
「結婚式って……」
 かがみも、こなたと視線を合わせながら、疑問を呈す。
 みゆきは、微笑みを消して、真面目な表情を作ると、
「お2人は、様々な障害を乗り越えて想いを通わせました。ですが、これから出て行く先では、また、どんな困難がお2人を待っているか分かりません。
 そんな時、私は……私達は、お2人に縁ある者として手助けをしたい、でも、出来ないかもしれない。
 ですから、せめて今はお2人に幸せを感じていただきたい。そして、お2人には覚えていて貰いたい、泉さん、かがみさんを祝福する人達がここにいる事を。
 それ故の、結婚式。一つの節目です。いずれ、こんなちっぽけな会場ではなく、もっと堂々と祝いの席を持つことが出来る‘いつか’を信じて」

「おお、みさきちに峰岸さんじゃん!久しぶり」
「ホントね。って言うか随分珍しい所で会うわね」
 2人の反応に、みさおは明朗快活を絵に描いた様な笑顔で、
「まあな。でも、相変わらず2人はラヴラヴでお熱い事なんだってヴァ!」
 からかいを入れる。こなたもかがみも耳元まで紅に染めながらアワアワと何やら日本語じゃない言葉で弁解しようとしているが、その様は却って微笑ましい。
かがみさんを祝福する人達がここにいる事を。
 それ故の、結婚式。一つの節目です。いずれ、こんなちっぽけな会場ではなく、もっと堂々と祝いの席を持つことが出来る‘いつか’を信じて」

 パーティ。そう、パーティ。パティじゃないデスよ。さて、何のパーティか。
 或いは既に予想されてる方もいるかもしれない。
 居間に備え付けられた垂れ幕、そこにはこう書いてあった。
『泉こなた・柊かがみ 結婚式』と。
「驚きましたか?泉さん、かがみさん」
 2人が振り返れば、何時の間に背後を取ったか、みゆきがいつもと変わらない微笑みを浮かべて立っている。
「みゆきさん、これって……?」
 未だ衝撃から抜けきれない様子のこなたが、ポソっと呟く。かがみを見、みゆきを見、整えられた式場を見、またかがみに視線を戻す。
「結婚式って……」
 かがみも、こなたと視線を合わせながら、疑問を呈す。
 みゆきは、微笑みを消して、真面目な表情を作ると、
「お2人は、様々な障害を乗り越えて想いを通わせました。ですが、これから出て行く先では、また、どんな困難がお2人を待っているか分かりません。


280:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 01:11:54 zCY8PO0L
こりゃアク禁も近いな

281:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 01:52:57 u7Wb+oBQ
>>266
削除人さんによると倉庫から転載元のURLを
併記して依頼すれば、削除してくれるとの事

というわけで、どのSSの転載なのか?という情報が欲しい
なんせ倉庫にある量が膨大なので住民の協力を願いたい

逐一削除依頼はしてます
削除人さんは他スレも見なくちゃいけないので
素早い対応は無理だが、今回みたいな明らかな荒らしは
きっちり依頼さえしてれば必ず対応してくれますし

282:あぼーん
あぼーん
あぼーん

283:あぼーん
あぼーん
あぼーん

284:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 02:21:31 Js5WxXji
今こそ荒らしを一掃するチャンスなのかもしれない

285:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 02:24:01 EzIQsa3F
>>281
おk、もし気づいたら書き込むわ

286:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 03:01:31 3n2+swR9
>>281>>285
保管庫のキーワード検索がかなり使えそうなことが判明

1.SSコピペの中で特徴的な文字列を選んで検索にかける
2.SSのタイトルが確定
3.SSのURLも同時に確定
4.1~3の作業を繰り替えす
5.まとまったら削除依頼スレへ

287:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 03:38:05 KhrT5oH4
誰かー

288:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 03:41:31 KhrT5oH4
うお、誤爆orz

289:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 04:40:08 u7Wb+oBQ
>>286
ああ、よく考えたら検索使えば一発か
ありがとう

290:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 06:53:39 BVsTJY8p
削除されても荒らしが消えなければ意味がない

291:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 07:27:58 1Av8dwDt
>>290

削除されるようなレスを連発してればアク禁で死ぬよ。

292:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 08:32:10 9Z7pwfYO
おお、ついに運営が動いてくれた・・・
うれしいねぇ

残るはSSコピペ荒らしだけか

293:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 15:20:11 J5KiV2iE
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    !        ` ̄´      .   ` ̄´       ..: ::::::!    SS投稿期待age
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294:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 17:06:02 aKEEotwO
みんな乙

295:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 17:53:13 3ElbYfEi
早速SSコピペが消されてる
運営様乙です

296:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 18:23:48 okVuAZ1f
凄い!
削除人さん、ほんとうにありがとう!!

297:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 19:18:38 zo2XAI/o
今まで知らなかった
あぼーんの文字が
こんなにも美しいものだってこと

298:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 19:51:20 a6xyHuqB
何気ないみゆきの言葉でわたしは問題集を解く手を止めた。
今日はわたしの部屋で春休み明けテストに向けての勉強会。
勉強机に向かうわたしの後ろでは、会の参加者であるみゆきとつかさ、それにこなたが受験生の名に恥じぬ姿勢でいつもの白いミニテーブルに向かっている。
…はずなのだが、実際にテスト勉強をしているのはわたしとみゆきくらいで、あとの二人は必死に春休みの宿題と戦っている。
まあ学校が始まるのは週明けでまだ一週間ほどあるのだから、以前より少しは成長しているということだろう。
しかし、こなたの場合やっていることは相変わらずわたしのノートの写経なので、成長といってもジャワ原人とネアンデルタール人くらいの差でしかないのかもしれない。
「何か分からないことでもあった?英語だったら何とか答えられると思うけど」
椅子を回転させて勉強机に背を向けると、みゆきは小さく首を降った。
どうやら勉強に詰まったというわけではなさそうだ。
まあみゆきの実力からすれば当然といったところか。とほほ…
「ゆきちゃん何か忘れ物でもしたの?」
そのまま黙り込むみゆきを不思議に思ったのか、つかさが辞書を閉じて首を傾げる。
「何々?何かのドジッ子フラグ?」
意味不明なセリフとともにこなたも漫画から嬉しそうに顔をあげた。
(ん?漫画…?)
「って、あんた何漫画なんて読んでるのよ?!」
なぜそれらを避けようと思ったかは分からない。
ただその言葉や気持ちと向き合うことが怖くてわたしはひたすらかわし続けた。
おかげで我に返った後も、わたしは筋肉痛のようにギシギシきしむ心の痛みで動くことも出来ずにいた。
それでもなんとか視線だけは無理やりこなたの方に向ける。
今自分がどんな顔をしているのかよりもこなたがどんな顔をしているのかが気になったからだ。
集中力が高まると聞き、勉強のためにと選んだペパーミントの清涼感でぼんやりとした頭が少しだけ覚醒する。
わたしが半生解凍状態まで回復するために要した時間は5秒くらいだろうか。
「そんなことないよぉ。今までお姉ちゃんにはずっと頼りっぱなしだったし、これぐらいお安い御用だよ。」
「そう…でも、時間も時間だし、あとは一人で頑張ってみるわ。」
「ふぇ?あ、ほんとだ、もうこんな時間なんだぁ。そろそろ夕飯の支度をしないとダメかも。」
「色々とありがとう、つかさ。」
「ううん、またいつでも聞いてね。あ、それと私ね、明日休みだから遊びに行くかも~」
「私たち、二人とも午後から講義があるから、朝から昼前までしかいないけど…起きれるの?」
「毎日ゆきちゃんに起こしてもらってるから、大丈夫だよぉ。」
(それは…どうなんだろう…。そしてごめんね、みゆき…)
「来てもいいけど、次の休みに私たちもそっちに行く予定だから、無理しなくてもいいわよ?」
「そんなことないよぉ。今までお姉ちゃんにはずっと頼りっぱなしだったし、これぐらいお安い御用だよ。」
「そう…でも、時間も時間だし、あとは一人で頑張ってみるわ。」
「ふぇ?あ、ほんとだ、もうこんな時間なんだぁ。そろそろ夕飯の支度をしないとダメかも。」
「色々とありがとう、つかさ。」
「ううん、またいつでも聞いてね。あ、それと私ね、明日休みだから遊びに行くかも~」
「私たち、二人とも午後から講義があるから、朝から昼前までしかいないけど…起きれるの?」
「毎日ゆきちゃんに起こしてもらってるから、大丈夫だよぉ。」
(それは…どうなんだろう…。そしてごめんね、みゆき…)
「来てもいいけど、次の休みに私たちもそっちに行く予定だから、無理しなくてもいいわよ?」



299:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 19:54:03 a6xyHuqB
(ん?漫画…?)
「って、あんた何漫画なんて読んでるのよ?!」
なぜそれらを避けようと思ったかは分からない。
ただその言葉や気持ちと向き合うことが怖くてわたしはひたすらかわし続けた。
おかげで我に返った後も、わたしは筋肉痛のようにギシギシきしむ心の痛みで動くことも出来ずにいた。
それでもなんとか視線だけは無理やりこなたの方に向ける。
今自分がどんな顔をしているのかよりもこなたがどんな顔をしているのかが気になったからだ。
集中力が高まると聞き、勉強のためにと選んだペパーミントの清涼感でぼんやりとした頭が少しだけ覚醒する。
わたしが半生解凍状態まで回復するために要した時間は5秒くらいだろうか。
その5秒感―光が地球を35周半回る間、わたしは視界がブラックアウトして平行感覚すらなくなった世界の中にいた。
まずわたしの頭に浮かんだのは(あれ?『好き』ってどういう意味だったっけ?)という疑問だ。
最初の1秒間をフルに使ってわたしはみゆきの言葉の意味を思い出そうとする。
しかし直下型大地震が起きている頭ではその意味を探し出すのに永遠と思える1秒が必要だった。
さらに次の1秒で本当にみゆきが『その意味』で言ったのかどうかを確かめ、同じ時間をかけてその確認を終える。
最後の1秒間、混乱するわたしの心の中を『サキニ』『言わ』『Letter』だの『綿霜』『こなたが』『好』といった自分でも理解できないほど断絶した言葉や気持ちの段幕がまさに光の速さで駆け抜けていった。
その凄まじさはシューティングゲームなら怒りで画面を打ち砕きたくなるほどだ。
なぜそれらを避けようと思ったかは分からない。
ただその言葉や気持ちと向き合うことが怖くてわたしはひたすらかわし続けた。
おかげで我に返った後も、わたしは筋肉痛のようにギシギシきしむ心の痛みで動くことも出来ずにいた。
それでもなんとか視線だけは無理やりこなたの方に向ける。
今自分がどんな顔をしているのかよりもこなたがどんな顔をしているのかが気になったからだ。
何気ないみゆきの言葉でわたしは問題集を解く手を止めた。
今日はわたしの部屋で春休み明けテストに向けての勉強会。
作れる物が増えたり、上達したりしてるんだから、頑張って!!」
「でも、かれこれ3度目よ?3度目の正直って言うのに、何も変わらないんだもの。」
「話を聞いてる限りでは、いい出来になるはずなのに…なんで焦げちゃうんだろ?」
「それが分かったら苦労しないわよ…」

レシピ通りの作り方でやっているのに、なぜかうまくいかない。
どうしても水分が抜けすぎてしまうらしく、パサパサになってしまい、底は焦げてしまう。
少しずつ時間を縮めてはいるものの、最初からあまり変わっていない。
2つ目からはアルミをかぶせてもいるし、敷いてもいる。ある意味、これで焦げるのが奇跡だ。
そして3回目はつかさを頼ってみたのだけど、食べれる程度にはなったものの、まだ焦げが多い。

「毎日ゆきちゃんに起こしてもらってるから、大丈夫だよぉ。」
(それは…どうなんだろう…。そしてごめんね、みゆき…)
「来てもいいけど、次の休みに私たちもそっちに行く予定だから、無理しなくてもいいわよ?」
「そうなんだ、楽しみにしてるね♪ゆきちゃんにも伝えておくよ~」
「うん。それじゃ、またね。」
「バイバイー」

そういって電話を切って、私はすぐさまレシピと向き合う。
大学の午後の講義が休講という素晴らしい強運から一転、今は地獄を見ている。
目の前には炭×1と、失敗作×2、そしてあと一回分ほどの材料が並んでいる。
つまり、次はもう失敗が許されないということである、何があろうとも。


300:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 19:56:20 a6xyHuqB
何気ないみゆきの言葉でわたしは問題集を解く手を止めた。
今日はわたしの部屋で春休み明けテストに向けての勉強会。
勉強机に向かうわたしの後ろでは、会の参加者であるみゆきとつかさ、それにこなたが受験生の名に恥じぬ姿勢でいつもの白いミニテーブルに向かっている。
…はずなのだが、実際にテスト勉強をしているのはわたしとみゆきくらいで、あとの二人は必死に春休みの宿題と戦っている。
まあ学校が始まるのは週明けでまだ一週間ほどあるのだから、以前より少しは成長しているということだろう。
しかし、こなたの場合やっていることは相変わらずわたしのノートの写経なので、成長といってもジャワ原人とネアンデルタール人くらいの差でしかないのかもしれない。
「何か分からないことでもあった?英語だったら何とか答えられると思うけど」
椅子を回転させて勉強机に背を向けると、みゆきは小さく首を降った。
どうやら勉強に詰まったというわけではなさそうだ。
まあみゆきの実力からすれば当然といったところか。とほほ…
「ゆきちゃん何か忘れ物でもしたの?」
そのまま黙り込むみゆきを不思議に思ったのか、つかさが辞書を閉じて首を傾げる。
「何々?何かのドジッ子フラグ?」
意味不明なセリフとともにこなたも漫画から嬉しそうに顔をあげた。
何気ないみゆきの言葉でわたしは問題集を解く手を止めた。
今日はわたしの部屋で春休み明けテストに向けての勉強会。
勉強机に向かうわたしの後ろでは、会の参加者であるみゆきとつかさ、それにこなたが受験生の名に恥じぬ姿勢でいつもの白いミニテーブルに向かっている。
…はずなのだが、実際にテスト勉強をしているのはわたしとみゆきくらいで、あとの二人は必死に春休みの宿題と戦っている。
まあ学校が始まるのは週明けでまだ一週間ほどあるのだから、以前より少しは成長しているということだろう。
しかし、こなたの場合やっていることは相変わらずわたしのノートの写経なので、成長といってもジャワ原人とネアンデルタール人くらいの差でしかないのかもしれない。
「何か分からないことでもあった?英語だったら何とか答えられると思うけど」
椅子を回転させて勉強机に背を向けると、みゆきは小さく首を降った。
どうやら勉強に詰まったというわけではなさそうだ。
まあみゆきの実力からすれば当然といったところか。とほほ…
「ゆきちゃん何か忘れ物でもしたの?」
そのまま黙り込むみゆきを不思議に思ったのか、つかさが辞書を閉じて首を傾げる。
「何々?何かのドジッ子フラグ?」
意味不明なセリフとともにこなたも漫画から嬉しそうに顔をあげた。
何気ないみゆきの言葉でわたしは問題集を解く手を止めた。
今日はわたしの部屋で春休み明けテストに向けての勉強会。
勉強机に向かうわたしの後ろでは、会の参加者であるみゆきとつかさ、それにこなたが受験生の名に恥じぬ姿勢でいつもの白いミニテーブルに向かっている。
…はずなのだが、実際にテスト勉強をしているのはわたしとみゆきくらいで、あとの二人は必死に春休みの宿題と戦っている。
まあ学校が始まるのは週明けでまだ一週間ほどあるのだから、以前より少しは成長しているということだろう。
しかし、こなたの場合やっていることは相変わらずわたしのノートの写経なので、成長といってもジャワ原人とネアンデルタール人くらいの差でしかないのかもしれない。
「何か分からないことでもあった?英語だったら何とか答えられると思うけど」
椅子を回転させて勉強机に背を向けると、みゆきは小さく首を降った。
どうやら勉強に詰まったというわけではなさそうだ。
まあみゆきの実力からすれば当然といったところか。とほほ…
「ゆきちゃん何か忘れ物でもしたの?」
そのまま黙り込むみゆきを不思議に思ったのか、つかさが辞書を閉じて首を傾げる。
「何々?何かのドジッ子フラグ?」
意味不明なセリフとともにこなたも漫画から嬉しそうに顔をあげた。


301:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 19:58:55 a6xyHuqB
「って、あんた何漫画なんて読んでるのよ?!」
なぜそれらを避けようと思ったかは分からない。
ただその言葉や気持ちと向き合うことが怖くてわたしはひたすらかわし続けた。
おかげで我に返った後も、わたしは筋肉痛のようにギシギシきしむ心の痛みで動くことも出来ずにいた。
それでもなんとか視線だけは無理やりこなたの方に向ける。
今自分がどんな顔をしているのかよりもこなたがどんな顔をしているのかが気になったからだ。
まずわたしの頭に浮かんだのは(あれ?『好き』ってどういう意味だったっけ?)という疑問だ。
最初の1秒間をフルに使ってわたしはみゆきの言葉の意味を思い出そうとする。
しかし直下型大地震が起きている頭ではその意味を探し出すのに永遠と思える1秒が必要だった。
その5秒感―光が地球を35周半回る間、わたしは視界がブラックアウトして平行感覚すらなくなった世界の中にいた。
まずわたしの頭に浮かんだのは(あれ?『好き』ってどういう意味だったっけ?)という疑問だ。
最初の1秒間をフルに使ってわたしはみゆきの言葉の意味を思い出そうとする。
しかし直下型大地震が起きている頭ではその意味を探し出すのに永遠と思える1秒が必要だった。
さらに次の1秒で本当にみゆきが『その意味』で言ったのかどうかを確かめ、同じ時間をかけてその確認を終える。
最後の1秒間、混乱するわたしの心の中を『サキニ』『言わ』『Letter』だの『綿霜』『こなたが』『好』といった自分でも理解できないほど断絶した言葉や気持ちの段幕がまさに光の速さで駆け抜けていった。
その凄まじさはシューティングゲームなら怒りで画面を打ち砕きたくなるほどだ。
なぜそれらを避けようと思ったかは分からない。
ただその言葉や気持ちと向き合うことが怖くてわたしはひたすらかわし続けた。
おかげで我に返った後も、わたしは筋肉痛のようにギシギシきしむ心の痛みで動くことも出来ずにいた。
それでもなんとか視線だけは無理やりこなたの方に向ける。
今自分がどんな顔をしているのかよりもこなたがどんな顔をしているのかが気になったからだ。
何気ないみゆきの言葉でわたしは問題集を解く手を止めた。
今日はわたしの部屋で春休み明けテストに向けての勉強会。
さすがにクリームやフルーツは冷蔵庫に入れたが、野菜室に隠したし、平気だろう。
お皿やコップ、サラダにお茶も出したし、ご飯もあと10分強で炊きあがる。
カレーは温め直すだけだから、あとは目の前にある生の状態のケーキだけが問題だ。

(私も含めてそうだけど、女子の長風呂はこういう時は本当に助かるわね…っていうか、
風呂場から凄い声がするんだけど…防音してなきゃ騒音で訴えられそうね。)

音程を外して「…あ・い・し・て・る~♪」と言っているのがはっきりと聞こえる。
こういうタイプの長風呂は珍しいだろうけど、どっちにしろ今の私には救いになっている。
「おそらく『創○のアクエ○○ン』ね。」とつぶやき、思考を目の前の物に集中させる。
しかし、何しろ3度も失敗している上に、時間的に失敗できないプレッシャーがかかる。

(慎重に入れてと…えーと、時間は前よりさらに数分短くすればいいわよね?
でも、生焼けとかだったら嫌だし…でも、生焼けならまだ修正は効くのかしら?
それじゃあ、うんと時間を短くして…)


302:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 19:59:49 BVsTJY8p
削除されてもすぐに荒らされるから意味ないな

303:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 20:05:04 a6xyHuqB
「そうだよねぇ、それだけ長いと大変そう…。お姉ちゃんも結構苦労してるよねー。」
「…さらさらって、髪かい!」
「うん、そだヨ。かなり大変なんだよねぇ。最近はゆーちゃんにも手伝ったりしてもらったり…」
「ほっぺた関係ないじゃないのよ!」
「ばれた?でも、ちゃんと手入れはしてるよ~。化粧はしてないけどね。」
「手入れぐらいなら誰だってやるわよ、まったく。」
「じゃあ例えば、いつしてたのよ?」
「ん~、入学式とか写真撮る時とか?あと、かがみとのデート前は欠かさずしてるね♪」
不意打ちに顔が熱くなる。でも、付き合い始めて数ヶ月も経つ。さすがに慣れてきた。
「へ、へぇ、あんたしてたんだ。全然気付かなかったわ。」
「ひどっ!せっかく時間かけてるのに…。」
「仕方ないでしょ、あんたと行くような場所じゃ気付きにくいわよ。」
私の反応がいたって普通だったのに対してか、今まで気づいてなかった事に対してか、
どことなくがっかりしてるようだったが、後者の場合は仕方がないと思う。
行くところはゲマズやアニメイト、良くて映画かお互いの家だし、最近は受験でそれらすらいけない。
それでも気付くべきかもしれないが、相手の顔が良く見れる場所じゃないと気付けないと思う。
正直ムードのあるデートなんぞ行った事がないし、こっちから計画しない限りないだろう。
前に一度計画したものの、雨で計画崩れして、その後は受験で忙しくて実行できてない。
今日は受験を控えた直前かつ、最終となる息抜きである。

「結構大変なんだよ?このさらさら感を保つのって。」
「そうだよねぇ、それだけ長いと大変そう…。お姉ちゃんも結構苦労してるよねー。」
「…さらさらって、髪かい!」
「うん、そだヨ。かなり大変なんだよねぇ。最近はゆーちゃんにも手伝ったりしてもらったり…」
「ほっぺた関係ないじゃないのよ!」
「あー、中華料理店のとかはすごく強くて、家庭の中でも新旧で強さが違うんだっけ?」
「そうそう。それはオーブンも一緒なのだよ。」
「はぁ?だって温度設定とかできるんだから、同じじゃないの?」
「違う違う、使ってるオーブンが元々どれぐらいの火力を持ってるかってこと。
全部一緒じゃないからネ。ここのは結構新しいやつだから、多少火力が強いはずだよ。
このケーキのレシピはどこ?」
「それなら書斎にあるけど私が取ってくるわ、あんたは知らないだr…」

私が言い終わる前に、こなたは私の部屋になるはずだった、書斎と称される部屋に行き、
一枚の紙を持って戻ってきた。隠してあったレシピをすんなり持ってこれたことに対して、
いささか疑問を感じたが、これはこの際気にしないでおこう。

「ほら、ここの部分。」
「…ほんとだ。全然気付かなかったわ。」

確かにそこに書いてある通り、オーブンによって誤差やクセがあると書いてある。
特に電気オーブンとガスオーブンによる違いは他のより大きいらしく、
レシピは電気オーブンを使用していたが、ここのはガスオーブンだ。
(つまり、いくら時間をぴったりやっても焦げたのは、これが原因だったってわけね…)



304:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 20:08:37 a6xyHuqB
「…さらさらって、髪かい!」
「うん、そだヨ。かなり大変なんだよねぇ。最近はゆーちゃんにも手伝ったりしてもらったり…」
「ほっぺた関係ないじゃないのよ!」
「ばれた?でも、ちゃんと手入れはしてるよ~。化粧はしてないけどね。」
「手入れぐらいなら誰だってやるわよ、まったく。」
「でも、あんなに長くやんなくたっていいじゃん。いくら受験でストレス貯まるからってさぁ…」
「やつあたりじゃないわよ!ただ、あんたの…!!な、なんでもない…」
それでも言ってしまうのは私の心の弱さか…決して弄られるのを望んでるわけじゃないからね!
「確かにこなちゃんのほっぺたって柔らかそうだね~。」
「素直に言えばいいのに~。むふふっ、照れたり怒ったり、相変わらずかがみは可愛いねぇ。」
「だぁー!人前で恥ずかしいこと言うなー!!」
「お姉ちゃん、お、落ち着いて!」

しばらく弄り倒された上に、つかさの天然発言も重なって、私は抵抗できないままだった。
お決まりのパターン、結局いつもこうなるのよね…だ、誰も嫌だなんて言ってないわよ?
ただ、こう男女で言う尻に敷かれる感じかしら…怒られたわけじゃないんだけど、敵わないのよね。
たまに勝てても、すぐに切り返されて結局弄られるのは私になるから、完全勝利したことないし…。
どうにかして完全勝利、つまりこなたが弄られっぱなしになる方法を考えていると、
「かがみんや、本来の目的を忘れていないかい?」
「…さらさらって、髪かい!」
「うん、そだヨ。かなり大変なんだよねぇ。最近はゆーちゃんにも手伝ったりしてもらったり…」
「ほっぺた関係ないじゃないのよ!」
「ばれた?でも、ちゃんと手入れはしてるよ~。化粧はしてないけどね。」
「手入れぐらいなら誰だってやるわよ、まったく。」
「でも、あんなに長くやんなくたっていいじゃん。いくら受験でストレス貯まるからってさぁ…」
「やつあたりじゃないわよ!ただ、あんたの…!!な、なんでもない…」
それでも言ってしまうのは私の心の弱さか…決して弄られるのを望んでるわけじゃないからね!
「確かにこなちゃんのほっぺたって柔らかそうだね~。」
「素直に言えばいいのに~。むふふっ、照れたり怒ったり、相変わらずかがみは可愛いねぇ。」
「だぁー!人前で恥ずかしいこと言うなー!!」
「お姉ちゃん、お、落ち着いて!」

しばらく弄り倒された上に、つかさの天然発言も重なって、私は抵抗できないままだった。
お決まりのパターン、結局いつもこうなるのよね…だ、誰も嫌だなんて言ってないわよ?
ただ、こう男女で言う尻に敷かれる感じかしら…怒られたわけじゃないんだけど、敵わないのよね。
たまに勝てても、すぐに切り返されて結局弄られるのは私になるから、完全勝利したことないし…。
どうにかして完全勝利、つまりこなたが弄られっぱなしになる方法を考えていると、
「かがみんや、本来の目的を忘れていないかい?」
こういうタイプの長風呂は珍しいだろうけど、どっちにしろ今の私には救いになっている。
「おそらく『創○のアクエ○○ン』ね。」とつぶやき、思考を目の前の物に集中させる。
しかし、何しろ3度も失敗している上に、時間的に失敗できないプレッシャーがかかる。

(慎重に入れてと…えーと、時間は前よりさらに数分短くすればいいわよね?
でも、生焼けとかだったら嫌だし…でも、生焼けならまだ修正は効くのかしら?
それじゃあ、うんと時間を短くして…)

「それじゃあ、ぐちゃぐちゃになっちゃうけどいいの?」
「あ、そうなの?じゃあ、あと数分長くしてっと。ありがと、こなた…うぁああっ!!!」

かがんでいる私の肩の上から、ひょこっと顔をのぞかせた人物に、飛び退ってしまった。
もちろんそれは私の恋人であり、今さっきまで風呂に入っていたはずのこなただ。








305:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 20:15:08 a6xyHuqB

何故か立ちっぱなしのつかさにお茶を手渡す。
つかさが言うように、つかさがこの家にくるのは2回目だ。
ちなみに1回目は、つかさにみゆきさんに、ご招待というなのお手伝いをしてもらった日。
ストレートにいうと、引っ越し初日だった。
手伝ってもらったはずなのに、片付くまで当社比2倍の時間が掛かったあの日の思い出に関連してなのか、
ふと漫画やDVDを収納した棚や棚の前に極限まで積まれたアニメグッズ、数不明な積みゲーの区域に目がいく。
引っ越す際にお気に入り以外のものはほとんど実家においてきた分、あの区域は物が増えたという証拠でもある。
─ かがみにもあのヲタ区域については、2日に1回は口うるさく言われてたっけ。
そこまで考えが至って、自分の思考に落胆した。
─ …また、やってしまった。
最近は何を考えても、最後はかがみに結びついてしまう。
それが悪いとは思ってはいなかった。…つい2日前までは。
今の私はかがみのことに考えが至る度に、かがみを失う可能性の未来を考えては、陰鬱になり、周りが見えなくなってしまう。
─ まだ失うとは決まったわけじゃないのに、ね…。
そう。その可能性に縋るか、捨てるかは自分次第なのに、私は未だ決められていない。
「ちょっち散らかってるけど、どうぞどうぞ」

「お邪魔します」と律儀に一言いれてから上がるつかさを部屋に通し、冷蔵庫に入ってるお茶を2人分準備する。
かがみと一緒に暮らすようになってから、常備するようになったお茶だ。
手元にあるコップが、注がれていくお茶の量に比例して冷えていくのが心地いい。

「こなちゃんのアパートにくるの、これで2回目かな?」
「ん、確かそだったかな? まぁ相変わらずの部屋だけどね」

何故か立ちっぱなしのつかさにお茶を手渡す。
つかさが言うように、つかさがこの家にくるのは2回目だ。
こな「真性百合の上に、幼児体型の同級生に強引にモーションをかけるような特殊な嗜好だったなんて・・・」
かが「うっ・・・この流れで事実が来るとさすがにグサリとくるなぁ・・・」
こな「でも、いいの・・・かがみがどんなでも私はついていくよ。か、かがみになら、どんな行為をされても!
   もしかしたら抵抗するかもだけど、それは場を盛り上げるための演技だから、一思いに・・・」
かが「なんでそんな覚悟完了みたいなノリなのよ!どんな鬼畜キャラだ私は・・・」
こな「背景としては、ゆーちゃんの貞操を守るために、悲壮な決意でかがみの肉欲を鎮める私、という想定だよ」
かが「怖!!百合とかロリコンどころか、完全な性犯罪者じゃないのよ!」
こな「いやまあ、冗談だよ。かがみんは普通の百合でロリコンだと思ってるから」
かが「くっ・・・全く前進してない・・・あーもう、私だってこなただけなんだから!」
こな「ほほー、やっぱり私の幼い身体が目的なわけだネ-?かがみんはロリコ・・・」
かが「それは確かに否定しないけどさ」
こな「ちょっ!?・・・そこは否定しとこうよ」
かが「よく考えたら、こなたもその気なら遠慮は必要ないのよね」
こな「げ、かがみん、その不敵な笑みは・・・いつものヘタレはどうしちゃったの?」
かが「こなた!いっぱい優しくしてあげるから!!」


306:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 20:21:34 a6xyHuqB
人生いろいろ

307:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 20:23:02 1eRXGkJT
次はアク禁、そして永久BANか。
気長に待とう。

308:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 20:27:59 a6xyHuqB
「ちょっち散らかってるけど、どうぞどうぞ」

「お邪魔します」と律儀に一言いれてから上がるつかさを部屋に通し、冷蔵庫に入ってるお茶を2人分準備する。
かがみと一緒に暮らすようになってから、常備するようになったお茶だ。
手元にあるコップが、注がれていくお茶の量に比例して冷えていくのが心地いい。

「こなちゃんのアパートにくるの、これで2回目かな?」
「ん、確かそだったかな? まぁ相変わらずの部屋だけどね」

何故か立ちっぱなしのつかさにお茶を手渡す。
つかさが言うように、つかさがこの家にくるのは2回目だ。
ちなみに1回目は、つかさにみゆきさんに、ご招待というなのお手伝いをしてもらった日。
ストレートにいうと、引っ越し初日だった。
手伝ってもらったはずなのに、片付くまで当社比2倍の時間が掛かったあの日の思い出に関連してなのか、
ふと漫画やDVDを収納した棚や棚の前に極限まで積まれたアニメグッズ、数不明な積みゲーの区域に目がいく。
引っ越す際にお気に入り以外のものはほとんど実家においてきた分、あの区域は物が増えたという証拠でもある。
「こ、こなちゃん、大丈夫!??」
「げほっ!げほっ!」

本気とかいてマジで心配そうな顔なつかさに、咽せつつもジェスチャーで大丈夫と意思表示しておく。
まぁ咽せた原因は間違いなくつかさにあって、本人はそんなこと露にも思ってないのはさすがだと思う。
一通り咳き込んですっきりしてから、一方すっきりとは程遠い頭を稼働させた。
つかさの質問の意図は解らないけど、言葉の意味は理解できる。
「かがみのことが好きか?」と言われれば、もちろんYesだ。
かが「人を危険人物みたいに・・・」
こな「さあ、望みを言いたまへ・・・裸エプロンでも、妹プレイでも、何でも一つだけかなえてやろう・・・」
かが「アホか!そんな変態じゃないわよ!」
こな「・・・む、ゴメン。でも、下着を着用せずに学校に行ったり、野外露出したりとか他人に迷惑をかけるプレイはちょっと・・・
   かがみんは好きだけど、さすがについていけないって言うか・・・」
かが「酷くなってる!?変態度を過小評価されて怒ったんじゃないんだけど・・・」

かが「・・・はぁ・・・でもさ、そもそもこなたが女の子らしいプレゼントとか買ってる姿が全く思い浮かばないんだけど。
   逆の意味で気になるわ、プレゼント・・・」
こな「まあ、確かに限定マウスパッドとか限定フィギュアみたいなものに食指が動くけどさー」
かが「うわ・・・期待できんな、こりゃ」
こな「いや私の感性はオヤジだけど、贈り物をするときはちゃんとかがみんの事を考えてマスよ。
   むしろかがみん以上にかがみん自身を思いやってるはず」
かが「あ、ありがとう・・・(まあ、何もらえるかより、こなたにプレゼントもらえるってことの方が重要だしね)」
こな「うむ、私の見たところかがみん自身が気付いていない、かがみんの今の悩みは・・・

   ずばりパソコンスキルと見たね。大学に入りたてであんまりタイピングに慣れていないとか」
かが「あ、結構それあるかもー。大学のレポートがあんなに分量あるとは思わなかったわ」
こな「事務的な職業に就くなら将来的には400文字/分とかできないと駄目だね」


309:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 20:41:54 a6xyHuqB
その一部だけが頭の中で反復され、心の中の何かが軋む音がした。

「そんなことない!嫌いなんかじゃない!」

脊髄反射ともいうのだろうか。
気付けば、語尾を強めた言葉を返しながら振り返っていた。
思ったよりつかさとの距離が近くて、驚いたのもつかの間。
彼女の持っているほんわかした雰囲気で忘れがちだけど、つかさは私より目線一個分身長が高い。
そんな身体的な特徴や、今、つかさが纏っている空気に、表情のせいもあるのかもしれないけど。
…記憶の中のかがみの面影と、目の前にいるつかさが重なって見えて、私はつかさに釘付けになった。
かがみが、泣いている私を抱き締めてくれたときと、同じ優しさが、
そんな私の想いは、日本という世間では冷たい目で見られる上に、
かがみの家族であるつかさに、非常識を一方的に突きつけていいはずがない。
そんな常識が、私の口を止めていた。

「…それともこなちゃんは、お姉ちゃんのこと…嫌い?」

しばしの間の後、背に刺さる言葉。
いや、この痛みはもっと深いところに刺さったんだろう。
《かがみのこと嫌い?》
その一部だけが頭の中で反復され、心の中の何かが軋む音がした。

「そんなことない!嫌いなんかじゃない!」

脊髄反射ともいうのだろうか。
気付けば、語尾を強めた言葉を返しながら振り返っていた。
思ったよりつかさとの距離が近くて、驚いたのもつかの間。
彼女の持っているほんわかした雰囲気で忘れがちだけど、つかさは私より目線一個分身長が高い。
そんな身体的な特徴や、今、つかさが纏っている空気に、表情のせいもあるのかもしれないけど。
こな「うむ、私の見たところかがみん自身が気付いていない、かがみんの今の悩みは・・・

   ずばりパソコンスキルと見たね。大学に入りたてであんまりタイピングに慣れていないとか」
かが「あ、結構それあるかもー。大学のレポートがあんなに分量あるとは思わなかったわ」
こな「事務的な職業に就くなら将来的には400文字/分とかできないと駄目だね」
かが「うー、確かにいまだにキーボード何度も見てるなー・・・」
こな「だから!そんなかがみんのために、誰でもタイピングが得意になるキーボードをプレゼントしよう!」
かが「こなた・・・お母さん的な思いやりだわ・・・ちょっと感動・・・」

USBキーボード内蔵 黒猫メイドコスプレ服 angel kitty (職場or学校閲覧注意)
URLリンク(www.angelkitty.jp)

こな「(自慢気に)どう?」
かが「・・・(か、完全にオチが完成してる・・・ここからどうやって突っ込めばいいのよ・・・)」
こな「ああ、そうそう。学校でアレなページ見てるの周りにバレないように、Fn+F4はとっさに押せるようにした方が良いよ。
   かがみん、ホラ、ココとココね。一回見れば目つぶっても覚えられるっしょ」
かが「く、悔しいけど、学習効果あるな~コレ・・・」

ますます高い突っ込みスキルが求められつつある、かがみんだった



310:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 20:45:21 a6xyHuqB
ストレートにいうと、引っ越し初日だった。
手伝ってもらったはずなのに、片付くまで当社比2倍の時間が掛かったあの日の思い出に関連してなのか、
ふと漫画やDVDを収納した棚や棚の前に極限まで積まれたアニメグッズ、数不明な積みゲーの区域に目がいく。
引っ越す際にお気に入り以外のものはほとんど実家においてきた分、あの区域は物が増えたという証拠でもある。
─ かがみにもあのヲタ区域については、2日に1回は口うるさく言われてたっけ。
そこまで考えが至って、自分の思考に落胆した。
─ …また、やってしまった。
最近は何を考えても、最後はかがみに結びついてしまう。
それが悪いとは思ってはいなかった。…つい2日前までは。
今の私はかがみのことに考えが至る度に、かがみを失う可能性の未来を考えては、陰鬱になり、周りが見えなくなってしまう。
─ まだ失うとは決まったわけじゃないのに、ね…。
そう。その可能性に縋るか、捨てるかは自分次第なのに、私は未だ決められていない。

「こなちゃん、どうしたの?」
「へ…あー…なんでもないよ」
「そっかぁ」
かがみと一緒に暮らすようになってから、常備するようになったお茶だ。
手元にあるコップが、注がれていくお茶の量に比例して冷えていくのが心地いい。

「こなちゃんのアパートにくるの、これで2回目かな?」
「ん、確かそだったかな? まぁ相変わらずの部屋だけどね」

何故か立ちっぱなしのつかさにお茶を手渡す。
つかさが言うように、つかさがこの家にくるのは2回目だ。
ちなみに1回目は、つかさにみゆきさんに、ご招待というなのお手伝いをしてもらった日。
ストレートにいうと、引っ越し初日だった。
手伝ってもらったはずなのに、片付くまで当社比2倍の時間が掛かったあの日の思い出に関連してなのか、
ふと漫画やDVDを収納した棚や棚の前に極限まで積まれたアニメグッズ、数不明な積みゲーの区域に目がいく。
引っ越す際にお気に入り以外のものはほとんど実家においてきた分、あの区域は物が増えたという証拠でもある。
─ かがみにもあのヲタ区域については、2日に1回は口うるさく言われてたっけ。
うおっと、ここで反撃ですか。
「うん、そうだよ。つかさにもだけどね。つかさにはリボンを贈ることにしたんだけど、かがみのが決まらなくってね」
「難しいよね。好きな人に贈るのって」
「うん、ほんとに……って、あっ」
「えっ?」
「い、いや、今のは聞かなかった方向で……」
「わ、ごめんなさい。今のわざとじゃなくって……」
「うああ……」
「と、とにかく。頑張ってね、お姉ちゃん」
「うう……」
なんたる不覚。
素で反応してしまうとは、もっと気をつけなければ。
しかし、ずいぶん腕を上げたね、ゆーちゃん。
「おーい、早く下りてこないと夕飯が冷めるぞ」
ちょうど階段の下からお父さんの呼ぶ声がした。
渡りに船と、そそくさと部屋を出ることにした。
「ごめん、すぐ行く。さっ、行こっか、ゆーちゃん」
「あっ、はーい」
結局プレゼントは決まらなかったけど、仕方が無い。
また明日にでも考えることにしよう。



311:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/17 20:51:06 a6xyHuqB
しばしの間の後、背に刺さる言葉。
いや、この痛みはもっと深いところに刺さったんだろう。
《かがみのこと嫌い?》
その一部だけが頭の中で反復され、心の中の何かが軋む音がした。

「そんなことない!嫌いなんかじゃない!」

脊髄反射ともいうのだろうか。
気付けば、語尾を強めた言葉を返しながら振り返っていた。
思ったよりつかさとの距離が近くて、驚いたのもつかの間。
彼女の持っているほんわかした雰囲気で忘れがちだけど、つかさは私より目線一個分身長が高い。
そんな身体的な特徴や、今、つかさが纏っている空気に、表情のせいもあるのかもしれないけど。
…記憶の中のかがみの面影と、目の前にいるつかさが重なって見えて、私はつかさに釘付けになった。
かがみが、泣いている私を抱き締めてくれたときと、同じ優しさが、
そんな私の想いは、日本という世間では冷たい目で見られる上に、
かがみの家族であるつかさに、非常識を一方的に突きつけていいはずがない。
そんな常識が、私の口を止めていた。

「…それともこなちゃんは、お姉ちゃんのこと…嫌い?」

しばしの間の後、背に刺さる言葉。
いや、この痛みはもっと深いところに刺さったんだろう。
《かがみのこと嫌い?》
その一部だけが頭の中で反復され、心の中の何かが軋む音がした。

「そんなことない!嫌いなんかじゃない!」

脊髄反射ともいうのだろうか。
気付けば、語尾を強めた言葉を返しながら振り返っていた。
思ったよりつかさとの距離が近くて、驚いたのもつかの間。
彼女の持っているほんわかした雰囲気で忘れがちだけど、つかさは私より目線一個分身長が高い。
かがみが側にいて、そう実感できる。
「で、何するの? 格闘ゲームなんて私できないわよ」
「そうだね。かがみが一緒だから、何がいいだろ。かがみは何がしたい?」
「いや、私に振られても。そうね、やっぱりクレーンゲームとかかしら?」
「また熱くなりすぎて前みたいに使いすぎないようにしなきゃね」
「あ、あれは、その……ちょっと熱くなってしまっただけよ」
ちょっと熱くなるだけであれだけ散財させるとは、さすがクレーンゲーム、貯金箱と言われるだけある。
「じゃあ、どれにする?」
「そうね。前回のリベンジも兼ねてあれにしようかしら」
そう言ってかがみが向かったのは、某かえるのキャラクター人形を扱うクレーンだった。
「んー、ちょっと難しいかもしれないね」
「そう? 私にはそうは見えないけど」
「いやいや、私の感がそう告げているのだよ」
「まあ、やってみなけりゃ分からないじゃない?」
そう言って、コインをクレーン本体に投入した。
コインの投入口が硬貨をおいしそうに飲み込む。
流れ出る音楽は、まるでこれから始まる硬貨のフルコースにクレーンが歓喜の声をあげているようだった……

312:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/18 04:00:09 58QsOZy6
ポケットとらべら~ずってこなかが的にはどうですか?
オススメでしょうか?

313:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/18 04:25:34 KCtHWIh/
>>312
後半こなかが描写あるからお勧め
買って損はしないと思う

314:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/18 05:17:43 58QsOZy6
>>313

サンクス
さっそく注文した。届くのが楽しみだ

315:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/18 07:30:20 ISWT77wX





























































316:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/18 07:33:23 ISWT77wX





























































317:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/18 12:30:56 YgG8T2JX
>>213
お前が紹介したせいで突撃食らってる
メロンへの荒らし伝染から何も学ばなかったのか

318:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/18 15:17:36 O/kdaA/M
   ∩___∩     
   | ノ      ヽ/⌒) 
  /⌒) (゚)   (゚) | .|  
 / /   ( _●_)  ミ/
.(  ヽ  |∪|  /    >>1www
 \    ヽノ /   
  /      /  
 |   _つ  /    
 |  /UJ\ \       
 | /     )  )       
 ∪     (  \    
        \_)







   ∩___∩     
   | ノ      ヽ/⌒) 
  /⌒) (゚)   (゚) | .|  
 / /   ( _●_)  ミ/
.(  ヽ  |∪|  /   >>1wwwww
 \    ヽノ /   
  /      /  
 |   _つ  /    
 |  /UJ\ \       
 | /     )  )       
 ∪     (  \    
        \_)


319:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/18 16:18:21 /Nk3qSiz
>>213の情報量で特定したとしたらすごいな
アンチはテレパシストか

320:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/18 21:24:04 2umg3jOq
>>291
報告しなきゃ規制はされないよ

321:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/18 21:34:45 Fk1DoCUN
この程度の荒らしじゃ報告しても規制されない

322:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/18 22:02:05 lz2aiTqT
このレベルならされる
削除ログが溜まればな

323:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/18 22:05:09 l+LGhoXw
ここで止めればな、続ければ遠からず規制はされる

荒らし続ける限り報告も続ける、重要なのはきちんと報告すること
報告がなければ動いてはくれませんからな
幸い削除人さんは、このスレの状態を理解してくれたみたいだし

悪い事は言わない、家族共有のプロバなら辞めとけ
忘れた頃にやってくるのがアク禁、俺の場合一ヶ月後ぐらいだったw
アク禁なったら申し込み者宛てにプロバからゴルァ電話かかってくんぞww
2ちゃんねるさんから抗議されてるんですけど言ってなwww
そこでの対応次第じゃ最悪プロバ契約解除、その覚悟はあるんかね?

今までコピペ荒らししてアク禁経験がないんなら
それは報告されてなかったからだ

俺はコピペ荒らしでアク禁されたからなww

324:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/18 23:02:26 58QsOZy6
上のコピペが消されたら久しぶりに1000まで行きそうだ

325:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/18 23:05:04 wPAfLCBR
>>281に全力でGJを送らざるを得ない
粘着にはスルーより通報なんだな、勉強になったお

326:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/18 23:10:06 tMvD4pht
おお、いい流れだw
どんどん報告しようぜw

今まで好き勝手暴れやがって
いい気になんなよ糞コピペ荒らし

327:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/18 23:23:47 mNHVvYaT
煽ってたら同レベルだ
粛粛とやろうぜ

328:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/18 23:28:09 zALV3y42
そうだね
こなかが話しながら、荒らしを見つけたら黙って通報
俺も2ちゃんの報告システム勉強して、及ばずながらできるかぎり協力するよ

329:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/19 00:26:30 RW9bv5V+
来月のコミックアラカルトの3に期待してる
前回と同じ感じだとうれしいんだけど

330:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/19 01:10:59 ntg0UAdr
通報した分の荒らしSSが、すぐ削除されたのは最終警告だろうさ
止めとして残ってる未通報の荒らしSSも削除依頼するか?w

331:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/19 01:21:23 XyCxCnXD
ポケトラはこなかが妄想ポイントが多い上に妙にサービス良くてw
最高だったな

332:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/19 01:21:55 y32rWHA+





























































333:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/19 01:31:44 DBQwwuSn
>>331
どんなにこなかが描写があってもこなたの性格が悪すぎるから自分は無しだったな
くっつけるために元のキャラを改悪させるのは本末転倒だと思う

334:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/19 01:39:25 XyCxCnXD
>>333
性格悪かったっけ?あの空気読めなさぶりは改悪って言えば改悪かw
個人的には許せる範囲だったかな
読みきりだけじゃなくまた別作家さんでこういう長編やって欲しいなあ

335:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/19 10:20:05 5a6PCdAv
>>333
こなた=フリーダムだけど相手の気持ちはしっかりくみ取れる子
って認識だったから、たしかに若干違和感はあったな

しかしあれも不器用な照れ隠しと受け取れば・・・おkおk無問題w
俺の脳内ではいいかがこなでした


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