こなた×かがみPart28【こなかが】at ANICHARA2
こなた×かがみPart28【こなかが】 - 暇つぶし2ch113:あぼーん
あぼーん
あぼーん

114:あぼーん
あぼーん
あぼーん

115:あぼーん
あぼーん
あぼーん

116:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/08 20:06:28 qM0ViSxm
 かがみにした物と同じ質問を吹っかけてみる。すると、こなたはう~んと唸って、
「2日に1回位しか会えないからね……ちょっと寂しい、かな。あ、でもね、みゆきさん」
 そう言ってこなたが取り出したのは、携帯電話。
「会えない分お互いに寂しいからさ、毎日電話してるんだ。朝はおはようから、夜はお休みまで。会えない日はそうやって一日中話してるんだよ。でね、みゆきさん。やっぱりかがみは可愛いねぇ。この前なんかさ―」
 迂闊を踏んだ。かがみが惚気るだろうとは予想していたが、こなたまで惚気るとは。
 みゆきは反射的に奥歯の辺りを押さえた。甘甘な惚気を聞いたら虫歯が出来そうだ。
「お2人の仲がよろしいようで、私も嬉しいです」
 放っておくと延々と続きそうなこなたのかがみの萌え惚気を中断させ、
「14日は空いてますか?」
 と、かがみにした物と同じ内容を話す。ホワイトデーのこと。
 こなたは、直ぐに頷くと、
「おkおk、あの時のお返しにかがみに何を作ってあげようかな、みゆきさんは何がいいと思う?」
 惚気そうなので、みゆきはこなたが手にしているラノベに目を移し、
「所で、泉さんは何を考えていたんですか?」
 話題の転換を図る。歯医者は嫌だ。
「あぁ、これね。かがみが好きなラノベで、私もアニメは見てたんだけどさ、買おうかな、どうしようかなって」
「成る程。買ってみては如何でしょう?」
「そう?」
 みゆきの調査が正しければ、今日は彼女が来店している日だ。そして、調査結果が正しかったことを一歩店に入って知った。
 店員の雰囲気が違う。なんと言うか……熱い。蒸してる、と言うより萌えて―いや、燃えている。
 かがみにした物と同じ質問を吹っかけてみる。すると、こなたはう~んと唸って、
「2日に1回位しか会えないからね……ちょっと寂しい、かな。あ、でもね、みゆきさん」
 そう言ってこなたが取り出したのは、携帯電話。
「会えない分お互いに寂しいからさ、毎日電話してるんだ。朝はおはようから、夜はお休みまで。会えない日はそうやって一日中話してるんだよ。でね、みゆきさん。やっぱりかがみは可愛いねぇ。この前なんかさ―」
 迂闊を踏んだ。かがみが惚気るだろうとは予想していたが、こなたまで惚気るとは。
 みゆきは反射的に奥歯の辺りを押さえた。甘甘な惚気を聞いたら虫歯が出来そうだ。
「お2人の仲がよろしいようで、私も嬉しいです」
 放っておくと延々と続きそうなこなたのかがみの萌え惚気を中断させ、
「14日は空いてますか?」
 と、かがみにした物と同じ内容を話す。ホワイトデーのこと。
 こなたは、直ぐに頷くと、
「おkおk、あの時のお返しにかがみに何を作ってあげようかな、みゆきさんは何がいいと思う?」
 惚気そうなので、みゆきはこなたが手にしているラノベに目を移し、
「所で、泉さんは何を考えていたんですか?」
 話題の転換を図る。歯医者は嫌だ。
「あぁ、これね。かがみが好きなラノベで、私もアニメは見てたんだけどさ、買おうかな、どうしようかなって」
「成る程。買ってみては如何でしょう?」
「そう?」
 みゆきの調査が正しければ、今日は彼女が来店している日だ。そして、調査結果が正しかったことを一歩店に入って知った。
 店員の雰囲気が違う。なんと言うか……熱い。蒸してる、と言うより萌えて―いや、燃えている。
「大した事はしていませんよ。その人の気持ちになって、今欲しい物を見極める。迷っていたら、進めるんじゃなくて背中を押してあげる。それだけです」
 と言ったら、その店長(仮)は両眼から滝を流して、
「うおぉぉ!あなたのような人に会ったのは初めてだ!!是非、名前を聞かせてくれないか!!!」
 叫んだ、いや吼えた。周りの客が何事かと振り返る。
「え~と……」
 正直、関わったら大変そうだな、と感じたみゆきは辺りを見渡し、ある一冊の本を目にする。そうだ、確かこの中にこういった時の上手いかわし方があったはず。
 みゆきは、店長(多分)に背を向け、歩き出し、入り口の辺りで振り返ると、
「私のことは、そうですね……たから……‘T’とでも呼んでください」
 そう言って立ち去った。


117:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/08 20:08:43 qM0ViSxm
そうだったんだ。
私一人勘違いして、こなたを辛い思いさせていたなんて。
「あんな言い方したら、まるでもう来なくていいって言ってるみたいに聞こえるよね。ごめんね」
「ううん、あれは私がこなたの言いたいこと聞こうとせず、一方的に思い込んでただけだから。だからもう謝らないで」
こなたはこんなに私のこと気にかけてくれていたのに。
その気持を身勝手な思い込みで裏切っていたのは私だ。
「ごめん」
「えっ、どうして謝るのよ?」
「もうずいぶん前のことのように思うけど、かがみにひどいこと言っちゃって、それで……傷つけちゃったから」
「でもあれは私が……」
「ううん、私がかがみの気持ちを考えずに言ったから、だから、ごめん」
そう言って頭を下げた。
「そ、そんなことしないで。あれは私が勝手に勘違いして、……それに悪いのは私の方だから」
「ううん、私にも責任あるから、だから謝らせて」
「……」
そう素直に言われては、無理に言い返せない。
「かがみと会えなくても大丈夫なんて言ったけど、ほんとは、そんなの嘘だよ。かがみとずっと喋れなくて、……すごく寂しかった」
その言葉に胸が抉られる。
「あの時は受験シーズンでみんな忙しい時期だったし、って今もそうだけど、私ずっとかがみに宿題見せてもらったりして迷惑かけてたから。だからかがみに気を使ってもらうのが悪くてあんな言い方しちゃって」
そうだったんだ。
私一人勘違いして、こなたを辛い思いさせていたなんて。
「どうもしてないよ。嫁のところにいくのは間違ってないでしょ~?」
「誰が嫁だ!さっきからわけのわからんことを……」
お姉ちゃんはまた私たちの方を向く。
「えとね……」
「つかさがいつかにやった占いよ。効果あるのかはわからないけど」
私が困ってるのを見て、お姉ちゃんが助け船を出してくれた。
お姉ちゃん、いつもありがとう…………。
「太占より信憑性なさそうだね。どうやったらお守りをあげれば運勢アップなんて出るんだか」
「………確かにね……」
「――!!」
こなちゃんのくせにぃ~~~っ!
「お姉ちゃん、これあげるよ~」
「え?突然どうしたの?」
私の急なプレゼントに、お姉ちゃんは驚いたように聞く。
「私からの応援だよ」
「応援……?ま、まさか、つかさ……」
お姉ちゃんが安堵の息をついた。
「お姉ちゃん………本当にごめんなさい」


118:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/08 20:15:04 qM0ViSxm
こなたはこんなに私のこと気にかけてくれていたのに。
その気持を身勝手な思い込みで裏切っていたのは私だ。
「ごめん」
「えっ、どうして謝るのよ?」
「もうずいぶん前のことのように思うけど、かがみにひどいこと言っちゃって、それで……傷つけちゃったから」
「でもあれは私が……」
「ううん、私がかがみの気持ちを考えずに言ったから、だから、ごめん」
そう言って頭を下げた。
「そ、そんなことしないで。あれは私が勝手に勘違いして、……それに悪いのは私の方だから」
「ううん、私にも責任あるから、だから謝らせて」
「……」
そう素直に言われては、無理に言い返せない。
「かがみと会えなくても大丈夫なんて言ったけど、ほんとは、そんなの嘘だよ。かがみとずっと喋れなくて、……すごく寂しかった」
その言葉に胸が抉られる。
「あの時は受験シーズンでみんな忙しい時期だったし、って今もそうだけど、私ずっとかがみに宿題見せてもらったりして迷惑かけてたから。だからかがみに気を使ってもらうのが悪くてあんな言い方しちゃって」
そうだったんだ。
私一人勘違いして、こなたを辛い思いさせていたなんて。
「あんな言い方したら、まるでもう来なくていいって言ってるみたいに聞こえるよね。ごめんね」
「ううん、あれは私がこなたの言いたいこと聞こうとせず、一方的に思い込んでただけだから。だからもう謝らないで」
こなたはこんなに私のこと気にかけてくれていたのに。
その気持を身勝手な思い込みで裏切っていたのは私だ。
「……あっ、でも笑わないでね。これも私の本当の姿なんだよ?」
「うん、笑わない」
まじめに話してるこなたを笑えるわけないじゃない。
こなたの手を再びぎゅっと強く握りなおした。
こなたはこんなに私のこと気にかけてくれていたのに。
その気持を身勝手な思い込みで裏切っていたのは私だ。
「ごめん」
「えっ、どうして謝るのよ?」
「もうずいぶん前のことのように思うけど、かがみにひどいこと言っちゃって、それで……傷つけちゃったから」
「でもあれは私が……」
「ううん、私がかがみの気持ちを考えずに言ったから、だから、ごめん」
そう言って頭を下げた。
「そ、そんなことしないで。あれは私が勝手に勘違いして、……それに悪いのは私の方だから」
「ううん、私にも責任あるから、だから謝らせて」
「……」
そう素直に言われては、無理に言い返せない。
「かがみと会えなくても大丈夫なんて言ったけど、ほんとは、そんなの嘘だよ。かがみとずっと喋れなくて、……すごく寂しかった」
その言葉に胸が抉られる。
「あの時は受験シーズンでみんな忙しい時期だったし、って今もそうだけど、私ずっとかがみに宿題見せてもらったりして迷惑かけてたから。だからかがみに気を使ってもらうのが悪くてあんな言い方しちゃって」
そうだったんだ。
私一人勘違いして、こなたを辛い思いさせていたなんて。
「あんな言い方したら、まるでもう来なくていいって言ってるみたいに聞こえるよね。ごめんね」
「ううん、あれは私がこなたの言いたいこと聞こうとせず、一方的に思い込んでただけだから。だからもう謝らないで」
こなたはこんなに私のこと気にかけてくれていたのに。
その気持を身勝手な思い込みで裏切っていたのは私だ。
「……あっ、でも笑わないでね。これも私の本当の姿なんだよ?」
「うん、笑わない」
まじめに話してるこなたを笑えるわけないじゃない。
こなたの手を再びぎゅっと強く握りなおした。


119:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/08 20:19:49 qM0ViSxm
でもこなたは、私のことまで心配してくれて……
これほどの強さを小さな体に秘めて、ずっと辛いことに耐えていたんだ。
ほんとに、……ほんとにごめんね。
「だから一人で辛い思いを抱え込まないで。見てる私も……とても辛かったから」
「……うん」
「今さらだけど、あの時最後に言えなかったこと、ずっと言いたかったこと言わせて。たとえ受験で一時的に離れ離れになっても、みんなそんなこと気にせず、ずっと友達のままだよ」
「!」
こなた……
「もしかがみと会えなくなっても、そんなの絶対に嫌だけど、それでもずっとかがみは私の……一番大切な……友達だよ」
恥ずかしそうにしながらも、精一杯の笑顔を私に見せてくれた。
「こなた、ぐすっ、……ううぅ」
もうこれ以上我慢できなかった。
こなたがこんなにも私のことを気にかけていてくれたなんて。
それに対して私はどれほどの辛い仕打ちを行ってきただろう。
嬉しさと罪悪感の両方が混ざり合って、涙が出てきた。
ふわっと全身を包み込む柔らかな感触。
こなたは私を優しく包み込んでくれた。
「うん。かがみは意地っ張りだから、ずっと一人で辛い思い抱え込んでたでしょ?」
「……」
「私じゃ何もできないかもしれない、勉強もできないし役に立てないかもしれないけど、……でも、辛いときは言ってね。こんな私でよければ、いつでも相談に乗るから」
「こなた……」
私は自分のことだけで手一杯だった。
でもこなたは、私のことまで心配してくれて……
これほどの強さを小さな体に秘めて、ずっと辛いことに耐えていたんだ。
ほんとに、……ほんとにごめんね。
「だから一人で辛い思いを抱え込まないで。見てる私も……とても辛かったから」
「……うん」
「今さらだけど、あの時最後に言えなかったこと、ずっと言いたかったこと言わせて。たとえ受験で一時的に離れ離れになっても、みんなそんなこと気にせず、ずっと友達のままだよ」
「!」
こなた……
「もしかがみと会えなくなっても、そんなの絶対に嫌だけど、それでもずっとかがみは私の……一番大切な……友達だよ」
恥ずかしそうにしながらも、精一杯の笑顔を私に見せてくれた。
「こなた、ぐすっ、……ううぅ」
もうこれ以上我慢できなかった。
こなたがこんなにも私のことを気にかけていてくれたなんて。
それに対して私はどれほどの辛い仕打ちを行ってきただろう。
嬉しさと罪悪感の両方が混ざり合って、涙が出てきた。
ふわっと全身を包み込む柔らかな感触。


120:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/08 20:33:59 qM0ViSxm
「どうもしてないよ。嫁のところにいくのは間違ってないでしょ~?」
「誰が嫁だ!さっきからわけのわからんことを……」
お姉ちゃんはまた私たちの方を向く。
「私、かがみと一緒じゃなきゃ、生きていけないヨ」
「わかったから、大声で言うなッ!」
私とゆきちゃんは呆然とその光景を眺めていた。
お姉ちゃんは教室の中にいる私たちの姿を見ると、こなちゃんをひきずりながら向かってくる。
「ちょっと、つかさ、みゆき、コイツどうしちゃったのよ!!」
混乱してるお姉ちゃん。
「どうもしてないよ。嫁のところにいくのは間違ってないでしょ~?」
「誰が嫁だ!さっきからわけのわからんことを……」
お姉ちゃんはまた私たちの方を向く。
「えとね……」
「つかさがいつかにやった占いよ。効果あるのかはわからないけど」
私が困ってるのを見て、お姉ちゃんが助け船を出してくれた。
お姉ちゃん、いつもありがとう…………。
「太占より信憑性なさそうだね。どうやったらお守りをあげれば運勢アップなんて出るんだか」
「………確かにね……」
「――!!」
こなちゃんのくせにぃ~~~っ!
「お姉ちゃん、これあげるよ~」
「え?突然どうしたの?」
私の急なプレゼントに、お姉ちゃんは驚いたように聞く。
「こ、こなた、それ本当なの……!?」
「本当だよ。でも、かがみに迷惑かかるって思ってずっと隠してたんだ」
「何で謝るの?私にはわからないよ」
「覚えてないと思うけど……私はこなちゃんに酷いことしちゃったんだ……」
「えっ……?なんのこと?私が倒れてから、何かしたの?」
「ううん……ってあれ……?」
今、こなちゃん――。
「私、かがみと一緒じゃなきゃ、生きていけないヨ」
「わかったから、大声で言うなッ!」
私とゆきちゃんは呆然とその光景を眺めていた。
お姉ちゃんは教室の中にいる私たちの姿を見ると、こなちゃんをひきずりながら向かってくる。
「ちょっと、つかさ、みゆき、コイツどうしちゃったのよ!!」
混乱してるお姉ちゃん。
「どうもしてないよ。嫁のところにいくのは間違ってないでしょ~?」
「誰が嫁だ!さっきからわけのわからんことを……」
お姉ちゃんはまた私たちの方を向く。
「私、かがみと一緒じゃなきゃ、生きていけないヨ」
「わかったから、大声で言うなッ!」
私とゆきちゃんは呆然とその光景を眺めていた。
お姉ちゃんは教室の中にいる私たちの姿を見ると、こなちゃんをひきずりながら向かってくる。
「ちょっと、つかさ、みゆき、コイツどうしちゃったのよ!!」
混乱してるお姉ちゃん。
「どうもしてないよ。嫁のところにいくのは間違ってないでしょ~?」


121:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/08 20:39:11 qM0ViSxm
 でも、その後自分一人で作ろうとしたら、泡立てに時間を使い過ぎたり、生クリームを擦りつけ
 過ぎてぼそぼそにしてしまったりで、同じ材料で作ったとは思えない悲劇。
 ……それ以来こなたに内緒で、毎日練習をした。
 こなたが眠ってから、生地作りを練習したり、生クリームを泡立てた。
 他にもみゆきとお茶するふりをしてレシピの店に行って、目標のケーキを味見してみたり、
 食パンや何かにジャムを塗る時にパレットナイフを使っているのを、こなたに見つかりかけた
 時もあったっけ。

 そんな努力を重ねて迎えた、泉家での本番。こなたがバイトに出かけたのを見計らって、
 ガスとオーブンレンジを駆使して何回もスポンジ生地に挑戦して……
 大きな生地と小さな生地、それぞれ一番よくできた二つを重ねて、みんなで分け合っても余る
 位のショートケーキを作った。
 前にこなたが作ってくれたのには及ばないけど、それでも私の精一杯を尽くしたケーキ。
 ……でも、残りはみんなが訪ねてくるぎりぎり前に、冷蔵庫や台所の片隅に
 雑誌にも載った料理教室の先生だけあって、私の手を取って色々解説しながら、
 料理番組のように楽しそうに作ってくれた、つかさ。
 でも、その後自分一人で作ろうとしたら、泡立てに時間を使い過ぎたり、生クリームを擦りつけ
 過ぎてぼそぼそにしてしまったりで、同じ材料で作ったとは思えない悲劇。
 ……それ以来こなたに内緒で、毎日練習をした。
 こなたが眠ってから、生地作りを練習したり、生クリームを泡立てた。
 他にもみゆきとお茶するふりをしてレシピの店に行って、目標のケーキを味見してみたり、
 食パンや何かにジャムを塗る時にパレットナイフを使っているのを、こなたに見つかりかけた
 時もあったっけ。
 でも、その後自分一人で作ろうとしたら、泡立てに時間を使い過ぎたり、生クリームを擦りつけ
 過ぎてぼそぼそにしてしまったりで、同じ材料で作ったとは思えない悲劇。
 ……それ以来こなたに内緒で、毎日練習をした。
 こなたが眠ってから、生地作りを練習したり、生クリームを泡立てた。
 他にもみゆきとお茶するふりをしてレシピの店に行って、目標のケーキを味見してみたり、
 食パンや何かにジャムを塗る時にパレットナイフを使っているのを、こなたに見つかりかけた
 時もあったっけ。

 そんな努力を重ねて迎えた、泉家での本番。こなたがバイトに出かけたのを見計らって、
 ガスとオーブンレンジを駆使して何回もスポンジ生地に挑戦して……
 大きな生地と小さな生地、それぞれ一番よくできた二つを重ねて、みんなで分け合っても余る
 位のショートケーキを作った。
 前にこなたが作ってくれたのには及ばないけど、それでも私の精一杯を尽くしたケーキ。
 ……でも、残りはみんなが訪ねてくるぎりぎり前に、冷蔵庫や台所の片隅に
 雑誌にも載った料理教室の先生だけあって、私の手を取って色々解説しながら、
 料理番組のように楽しそうに作ってくれた、つかさ。
 でも、その後自分一人で作ろうとしたら、泡立てに時間を使い過ぎたり、生クリームを擦りつけ
 過ぎてぼそぼそにしてしまったりで、同じ材料で作ったとは思えない悲劇。
 ……それ以来こなたに内緒で、毎日練習をした。
 こなたが眠ってから、生地作りを練習したり、生クリームを泡立てた。
 他にもみゆきとお茶するふりをしてレシピの店に行って、目標のケーキを味見してみたり、
 食パンや何かにジャムを塗る時にパレットナイフを使っているのを、こなたに見つかりかけた
 時もあったっけ。


122:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/08 20:42:32 qM0ViSxm
           / / /                    \
         /Y^Y^ヽ/  /    /  .イヽ        \ \
.       /: : : ∨: : /  /     / / / !  !  ! !   \ ヽ
    /: : : : :::/: : :.l  /     / イ / |  |  | l  ',   l`ヽ.l
   /: : : : : :: /: : : :{  l、_  / / ! /  |  |  ,.l -ト  l   |   l
   \: : : : : : i: : : : :|  { `メ、 l/ l/、::/ノ ̄ ̄`ヽ、―ニ 二
    \: : : :.|: : : : :|  | / /` ::/':::::/ ´`ヽ _  三,:三ー二
       \/l___.r|  l イ ヽ゜、 .ノヽ--/ ̄ ,
        |  l  l{ ヘ l/   ".ミ }  ...|  /!/           
        |  l  lト、_V      」_}`ー‐し'ゝL _
        |  l  l   ̄lヽ、    _,:ヘr--‐‐'´}    ;ー------
        l  l   ',    |   > .、,,ノ`ヾ:::-‐'ーr‐'"==-
.        /   ト、  ヽ、 |/: :.|   T:.ヽ |   l   |
      /   /  \  \|: : :.<   Lュ: 弋.  l   |
      /   /   | >、  \: : \___ ヽ: : lヽ.l   |
.     /   l   /⌒ヽヽ  ヽ: : : \  ̄| : l: :l|   | |

                こなかが(笑)





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