08/08/14 22:56:39 m77kbi4M
『受信メール』
「えぇ!?お姉ちゃん彼氏が出来たってぅぐぐ…」
「ちょっと!声大きい」
私は慌てて目を見開くつかさの口を押さえる
教室の真ん中で私は頬を羞恥の紅に染める
「おめでとうございます、かがみさん」
みゆきは冷静に端麗な笑顔を浮かべて祝福してくれた
しかし、本来一番話題に食いついてくるはずのこなたはただ一人
言葉を躊躇っているようだった
「…いつものこなたにしては変ね。あんたこういう話題好きなはずなのに」
私はこなたの肩を軽く叩く
「ん…そだね。おめでと、かがみん」
こなたは抵抗もせずになされるが儘である
「半袖着てるというのに雪でも降るのかしら?本当に珍しいわね」
私はこなたの頬を指で突く
すると、こなたはようやく我に返ったらしく
「ふーん…かがみんに彼氏かぁ…おめでとう、かがみん」
こなたは小動物のような優しい笑みを浮かべた
「ありがとう、こなた、みんな」
私の彼氏は、みゆきに負けず劣らず容姿端麗、成績優秀
まさに才色兼備で、更にラノベ好きでお互いに気が合うという
千載一遇の彼氏であり、これは逃す訳にはいかないと、
私から告白したのである
しかし、人間関係は一虚一盈なのだ
何時どんな形で崩れるかなどは、神のみぞ知ることである
話を切り出したのは彼だった