08/09/12 23:01:32 aeM6jzmd
↓最後の文章でカッコ忘れました。
かがみ「みゆき、こなた、つかさ･･･ごめんなさい。 」
（続き）
大学２年。
勉強はわずか１年たらずで断念してしまった。
私はＧＷも夏休みも正月にも、あれから一度も実家には帰っていないのだから、今の私を家族は誰も知らないだろう。
「ぼっち。SAD 社会不安障害。不登校児。引きこもり。タバコ依存症。腐女子。ニート。リ●カちゃん。だめ人間･･･」
今では自分を形容する言葉もこのように様変わりしている。大学では一応数人の友人らしきものは出来たが、
なかなか勇気が出せず声をかけることさえ出来ない。ただ人と会話をするだけのことでこんなにも苦しむとは
思わなかった。
（全く、もう･･･）
こんな時こそあの掛け替えのない友人達に悩みを打ち明け、頼るべきなのだろうが、
もちろんそんな勇気はない。（そもそもせっかく買い直した携帯が今この部屋のどこにあるのかわからない。）
あの時、孤立したくないからこなた達と仕方なくいただけだと言った私･･･最初のうちは本当にそうだった。
同じクラスの峰岸や日下部は大好きな友達だった。でも二人が他のクラスメイトと話している時は、私は･･･いつも会話に
入っていけずにひとりぼっち。２年生のときも３年生のときも、最後まで私はあの二人以外のクラスメイトとは
なかなかなじめなかった。
（そんなあたしをこなたたち三人は嫌な顔ひとつせずに優しく受け入れてくれたんだよね。特にこなたは最高の親友だった。
京都大学に合格したとき、離れ離れになるとわかってて、こなたはあたしの夢を応援してくれた。でも最後の卒業式になって
耐えられなくなったんだよね、こなた。あんたが私を大事に思ってる気持ちは、私･･･ちゃんとわかってるよ･･･。）
グスッ･･･。こなたに会いたい･･･。謝りたい･･･、つかさにも。
いったい、愛しのこなたを傷つけてまで目指した道とは何だったのか。
こなたは声優になりたいといって声優学校へ進んだ。そして、つかさは栄養士になるため料理の専門学校に。
みゆきは文型コースなのに、なぜ医学部？
かがみ「三人共、立派に夢を持ってるのはいいんだが･･･。なーんかみゆき以外は挫折しそうな感じだな。
まああたしが弁護士になれば、金銭的にもこなた達二人くらい助けてあげられるかも。」
いつかは本気でそんな風に思っていた。
余りにもうかつで、無邪気で、バカな思い上がりだった。
（私が助ける･･･？皆を･･･？）
そんなこと出来るはずがない。いつも助けられていたのは弱い自分の方だったのだ。
弱い弱い自分の方･･･。
かがみは叫んだ。
「私の短所は１０８式まであるぞ！！！」
わけのわからない奇声をあげ、木冬かがみは不貞寝を始めてしまった。