08/09/12 22:16:44 aeM6jzmd
728さんに触発されて書いてみた。面白くないと思いますけど・・・一応。
ほぼ初めて書くSS
こなたに告白されたのは、卒業式の後のことだった。あんなことは言いたくはなかった。あれは私の本心じゃない・・・。
かがみ「あんた、まだ気づかないの?あたしは・・・・あ、あんたの事が嫌いなのよ、大っ嫌いなのよ。」
こなた「かがみ・・・嘘でしょ!?」
かがみ「あたしはただ・・・ただ孤立するのがイヤで、仲の良い振りをしていただけよ。バカじゃないの!変態!」
こなた「ひどい・・・やめて!」
私は逃げるようにその場を去った。背後から泣き崩れる声が聞こえた。愛しいこなたの声が。
泣き声がだんだん遠くなる。
(い・・・今更、告白されたって辛くなるだけじゃない・・・せめて3ヶ月は前に言ってほしかったよ・・・そうすれば)
そうすれば私は京都などには行かずに近場の大学を選んだろう。そして、私はこなたのそばにいられたのだ。
後味の悪い別れだった。そうだ・・・これでもう、こなたとは会うことはないのだ。
私はこれから、死ぬほど勉強をしなければならない。弁護士を目指すのだから。そのために京都へ行くのだから・・・。
時刻はまだ2時半。私しか乗客のいない帰りのバスに乗り込むと、どっと涙があふれてきた。
ふと、携帯の着信ランプに気がつき開いてみると、新着メールが四件あった。
from:泉こなた|title:さっきはごめんね
from:泉こなた|title:今度のかがみんの送別会。つかさとみゆきさ
from:泉こなた|title:今どこにいるの?かがみ
from:泉こなた|title:お願い!返信をして・・・
手の震えが止まらなかった。どうして普段どおりの文体でそんなメールを送ってこられるのか。だって私はあんなにひどいことを・・・。
バスの中ですぐに私は携帯の電池を抜き、自宅に戻ると机の中に無造作に放り込んだ。そうしたのはこなたからのメールを見るのが怖かったからだ。この机は京都のアパートへ運ぶ荷物には含まれない。
私は、必死に勉強して孤独に耐えなければいけないのだから、これは仕方のないことなのだと自らに言い聞かせた。もう、ヴァもあやのもいらない。
たかがケータイごときが通じなくなるだけで切れてしまう、薄っぺらい人間関係じゃないか。
京都へ出発するのは4月1日のつもりだったが、私は両親に「早く向こうで勉強に集中したいから」などと理由を付けて予定を切り上げ、卒業式から3日後には逃げるように故郷を後にしていた。
3日間、ずっとつかさは何か言いたげだったが(やはりこなたからあの時の話を聞いたのだろうか)、私は「勉強するから邪魔しないで!」と乱暴に言い放って無視をした。
私は自分が傷つきたくないがために大事な仲間との関係をぶっ壊してしまった。
余りにも卑怯で、惨めで、自分勝手・・・。
みゆき、こなた、つかさ・・・ごめんなさい。