08/07/28 21:32:58 Vy5LsVw0
学校からの帰り道に肩を叩かれた沙都子ちゃん。
後ろを振り向くと同時に口を塞がれ、悲鳴を上げる間もなく、手足を紐の様なモノでぐるぐる巻きにされ・・・
軽自動車のトランクの中へと放り込まれました。
狭い空間の中で自由に体を動かす事はできずに鼻と口を塞がれたガムテープの隙間から息するだけ……
どのぐらい時間が経ったのか？何処に向かってるのか？全く解りません。
早く家に帰りたいですわ……ただ，それだけが沙都子ちゃんの頭の中を埋めつくしました。
しばらくすると車は停まり、なんとも言えない嫌な匂いを放つ汚い部屋の中に連れ込まれ、手足に手錠をかけられ制服を脱がされて・・・
丸裸にされた沙都子ちゃんは押し入れの中にある檻の中へと放り込まれました。
暗い押し入れの中で時間と思考能力を失った沙都子ちゃんは、この押し入れの中に来てから何日が経ったのか？
一日が何処で始まって何処で終わるのか？全く解らない。
夢と現実の区別すらつかなくなった沙都子ちゃん……もう何も解りません。
沙都子ちゃんは十八の誕生日もこの押し入れの中で迎えました。
６年の歳月が，彼女の姿を著しく変化させました。
もう言葉の意味さえ解らないはずの沙都子ちゃんは｢にーにー、にーにぃ・・・｣と、一つの言葉しか知らない壊れた人形の様に繰り返し呟いていた・・・。