08/06/10 07:20:43 JsvDqyY/
第二十四話
「沙都子が本気なら、ボクも本気を出さないといけませんです。」
第二十五話
「みぃ…」
「圭一は、それをボクたちに話して何を期待しているのですか？」
「圭一、打ち明けなくていいことと、打ち明けなければならないことは違いますのです。」
「いつものように楽しくふざけあえる関係は何も変わらないのです。それが仲間ですから。」
「圭一は覚えているのですか？ レナと魅音を殺したことを。」
「圭一を許しましょう。圭一は自分で自分の罪に気づきましたのです。でも誰も、圭一の罪を分からない。許してあげることもできませんのです。でもボクには、それを許すことができます。圭一のすごさもわかるのです。」
（黒梨花）
「私には、これが奇跡であることがわかる。今のあなたにならわかるはず。竜宮レナが、どういうことになっているのか。」
「戦おうとする意思がこんなにも美しく神々しく、運命さえも覆す力があることを私は知った。だから私は、あなたとともに戦おう。何度でも、その先の未来に辿りつくまで！」
第二十六話
（普通梨花）
「圭一」
「圭一！はやく沙都子の元へ行くのです！」
「圭一、これは初めてではないのです。前のとき、ボクにあとわずかのがんばりがあれば…だから、今度こそ！」
（黒梨花）
「遊んであげるわ…おいで、鉈女。」
「彼なら…圭一なら…出口なき惨劇の迷路を打ち破れるかもしれない。」
「そう、それこそが、とても簡単で、とても身近なところにある、万能のカギだった。お互いを許しあい、約束しあうことで、
疑心暗鬼に打ち勝ち、すべての惨劇を解決できる、魔法のカギのはずだった。だが、そのカギだけでは開けられない謎が、まだ、この雛見沢には残っている。」
（普通梨花）
「沙都子が本気なら、ボクも本気を出さないといけませんです。」
「みゅう？」
（黒梨花）
「そう…そういうこと。遊んであげる。永遠に終わらない、この六月を…好きなだけね。」