【石川賢】ゲッター線が他作品に出張!! 第9章【クロスSS】at ANICHARA
【石川賢】ゲッター線が他作品に出張!! 第9章【クロスSS】 - 暇つぶし2ch350:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/13 01:47:06 jGp6z8E4
敵が沈黙するの永遠に……

351:名無しさん@お腹いっぱい
10/02/13 12:49:53 HzE5h3+I
非常に異端だと思うが、私は新ゲッターの竜馬が石川作品の竜馬の中で一番いいな安易にゲッター線の同意せず、それどころか潰そうと考え、決してメゲない、諦めない、負けない。
正造と肩を並べるていい味を出しています。でも正造って認めた相手には肩を並べるところがあるのが良い。

352:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/13 13:10:15 lFrY8lOC
諦めないっていうか、諦めって考えが無いよな
よく最後まで戦うとか最後まで~っていう言葉があるけど石川キャラには
最後という最期なんて、いろんな意味で皆無な気がするし

353:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/13 14:37:20 jGp6z8E4
最初にして最期の存在みたいだからな
中二的に言うとαにしてΩとか?

354:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/13 14:53:45 XnkqwTTn
某王子風に言うなら、絶対に負けない為に限界を極め続けるって感じか。

355:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/13 19:44:09 pUyJ8bzy
でも最終的に同調すると思うな。だって計り知れないんだもん、ゲッターって
かすかに分かっているのは進化し続けていることだけ

356:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/13 20:09:25 jGp6z8E4
>>355
それに逆らうのが新竜馬じゃないのかな?
少なくても、デストロイな方向に同調しないだろうな

357:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/13 21:00:13 4IkO8DVA
初代ゲッターチームも格好いいが、號も好きだ

20歳にもなってない少年が我が身と引き換えにして世界を救うとか泣ける、まだまだやりたい事が沢山あったろうに

358:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/13 21:03:49 jGp6z8E4
何度も、特攻や自爆しようとしたな號

359:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/13 21:17:51 4rxkd2rO
號って何気に机の上が綺麗だったりするんだよな
勉強道具もきっちり纏まってて

360:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/13 23:22:19 YEfwZaJM
竜馬と違って不良って感じじゃなかったしな
猫被ってただけみたいだけど

361:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/13 23:27:12 4rxkd2rO
人間に化けたメタルビーストを即座に息子の友人と解釈したオカンも中々すげえ

362:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/13 23:57:15 jGp6z8E4
あの母親の「友達」は本来の意味の友人という意味ではないとおもうwww
それにしても、漫画での主人公の母にしては珍しく美系でないね。

363:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/14 02:09:36 Eb6YST6F
>>362
あーあ、ぶっ倒れたらまた介抱しなきゃなんないのかね、氷はまだあったかねえ

とか思ってそうだなw

364: ◆FoWMLIHGkc
10/02/14 06:36:05 Eb6YST6F
今日から暫くPC環境から離れるので、ちょっと更新が渋ると思うけど、
ゲッター+あずまんが、投下します

365:ゲッターロボ+あずまんが大王第4話-(6)
10/02/14 06:37:56 Eb6YST6F

プレハブ特有の安っぽい電球の明かりの下。
簡素なベッドに敷かれた布団の、膨らんだ箇所に一本の腕が伸びた。
ぽこりと膨らんだそこは、手が触れる数センチ手前で、種子のように割れた。
そうして開いた、白い生地と黄色の枕の間からは、少女の顔が現れた。

「おひゃあ」

光の下に出でた顔は、眠たそうな声で告げた。
声を掛けられた方の先に、理知的そうな顔をした少女がいた。

「もう夜だけどな」

そう言いざま、暦は伸ばした手を引っ込め、その手を目元へ送った。
やや厚めの眼鏡を押しやり、横たわる智の隣へと腰を落した。
スカートの中から伸びる肉付きの良い脚を、薄茶色のニーソックスが覆っている。

「どうだ、じっくり休めたか?」
「そりゃあもう。 夢見ライフをたっぷり堪能させていただきましたよ」
「お前はいつも寝てばっかだろ」
「いやぁ、何ていうかね。私が起きてると何かが私に囁くんだよ」
「…そうか」

眼鏡越しに注がれる視線に、呆れの色が映えている。

「ともちゃんよ眠れー、ともちゃんよ眠れーって。いやね、私も起きていたいのは山々なんだけどさ。
 それが続くせいで寝ちゃうんだよなぁ、コレが」
「何があんたにそんなこと囁くんだ?神か、悪魔か?」

我ながらアホらしい質問だと、暦は思う。
それに対し、智は眼をくりっと上部に向けて、何かを想っている。
とぼけながらも、どこか真面目そうなその表情に、暦が抱いた阿呆らしさは大きく増大した。

「例えるなら、大いなる意思ってヤツ?」
「…バカかお前は」

本音である。


366:ゲッターロボ+あずまんが大王第4話-(6)
10/02/14 06:39:42 Eb6YST6F
「今まで散々聞いてきたけどさぁ…そんな突拍子も無いこと聞いたのは初めてだぞ」
「うん、私も初めて言った」
「毎回言われても困るけどな」
「大丈夫、このネタは一度きりだから」
「回数なんてあるのか。お前がそこまで計算高かったとは知らなかったぞ」
「ふふん、こう見えて私は理数系なのだ!」
「あんた、こないだ文系って言ってたよな。私は話術が巧みなのだーとか言って」
「うわぁ…」
「…何だよ」

にへら、とした半笑いを浮かべた智に、暦は背筋が冷たくなるのを感じた。

「全く、よみは相変わらず執念深いなぁ」
「…執念深いとは何だ執念深いとは!」
「あんたはきっと、恋愛で苦労するタイプですなぁ」
「お前にそんなこと言われたくねえ!!」
「おー、怒ってる怒ってる」
「人を動物みたいに言うな!」
「えー、人間も動物じゃん。あんた何?細胞具(サイボーグ)?」
「おい!後半の五文字のアクセントがおかしくないか!?」
「ん?そう?まぁ気にしない気にしない。 ところでさ」

憤慨に満ちた突っ込みを繰り出す暦の挙動を、その声が遮った。

「今、何時?」

暦に向いていた視線は、暦とは逆の方向、窓際に鎮座する机の方へと向いている。
暦は立ち上がって数歩歩き、光が陰る場所にある丸っこいシルエットを手に取った。

「今丁度9時半だ。そろそろ消灯だな」
「ん…ありがと」
「腹、減ってるだろ。冷めちゃってるけど持ってきたぞ」

智が頭を預ける枕の隣に、銀色の丸い塊が二つ、置かれた。

367:ゲッターロボ+あずまんが大王第4話-(6)
10/02/14 06:41:36 Eb6YST6F

「喰い易い様に握ってやったぞ。感謝しろよな」

その言葉に、智は小さく頷いた。
その時の目と表情には、それまでのふざけた態度は無く、
弱弱しささえ感じさせた。
二つ置かれた内の一つに手を伸ばすと、皮を向くように、
ごわごわとしたアルミフォイルを、半分ほど剥がした。

「ほら、口開けろ」

ずいと眼前に差し出された白塊に、智は妙な威圧感を覚えた。

「…ちょっと怖いな」
「不恰好なのは気にするな」

この場合の捉え方は、両者で異なっていた。
暦は急ごしらえによる雑さを指されたものとしたが、
智が思い描いたのは既視感である。

「歯、欠けちまったな」
「大丈夫、そのうち生えるから」
「…ま、歯磨きはしろよ」

言い様、白塊が智の歯に触れた。
小さな口が、削り取るようにして米粒を食んでいく。

「ところでさ、何であんた制服着てんの?」

一つ目を胃袋に収め、二つ目を剥き始めた暦に智は訊いた。
時間から考えれば、既に寝巻きに着替えているはずであるのに、暦は未だに制服を着たままだった。

「ちょっと、緊急の全体ミーティングがあってな。脱ぐ暇が無かったんだ」
「ミーティング?」
「ああ、二時間くらいの長いやつな」
「…何で?」

智の声が僅かに震えた。
自分達に降掛かったことを連想させたためである。

368:ゲッターロボ+あずまんが大王第4話-(6)
10/02/14 06:43:48 Eb6YST6F

「この宿舎のフェンスが破られたらしい」

重い口調で、暦は返した。

「ここの裏手の方の、な」
「…それだけ?」
「ああ」
「…それ、そんなに大事?」
「おいおい…お前、脳涌いてんじゃねえのか?」
「えと…私理数系だからどういう意味かが…」

恐らくは『涌く』という言葉に対してだと思われる。
ふう、と、中くらいの溜息が暦の口から漏れた。

「いいか、今からその自称理数系とやらにも分かりやすいように説明してやる」
「ふむふむ」

ちょっとした興味を沸かせたような態度に、暦は引っ掛かるものがあったが、
面倒だと察したためか、突っ込むことはしなかった。

「ここが狙われてるってことだよ」

重さを強めた声で、警鐘の意を表すように暦は言った。

「考えても見ろ、ここは男より女が多い。 ましてや…思い出したくなんてないけど、町にはクズも涌いてるしな」

最後の幾つかの単語は、限りなく憎悪に近い発音で出来ていた。

「先生達が出張って調べてみたらしい。
 幸いなことに、他には何も変わったことは無かったみたいだけどな」

智は、それをじっとして聴いている。
ちらと覗くと、彼女は眼を布団に押し付けるように伏せているのが分かった。
怯えであると暦は察知し、こう続けた。

369:ゲッターロボ+あずまんが大王第4話-(6)
10/02/14 06:46:52 Eb6YST6F

「せいぜい、門限を過ぎた榊がゆかり先生に〆られただけだ。反省文30枚とか、どうやって書くんだろうな。
 今日はいつもより機嫌が悪かったからな。特に昼の辺りから。何やら、喧嘩でもしたらしくてな」
「喧嘩?ゆかりちゃんが?」

いつもの事ではないか、と智は思ったが、今回は様子が違うらしい。

「なんでも、昼食のコンビニ飯を争ったらしい。医者と」

コンビニという単語に、智は覚えがあった。
思わず走ったうすら寒さを布団の中で走らせると、震えを堪えて言葉を吐いた。

「…こ、コンビニ?」
「ああ、SEVENな。昼ごろには惣菜の大半が売り切れてたらしいけど」
「ふ…ふぅん…」

その事柄には覚えがあった。
というよりも、原因は彼女本人である。

「ま、どうせ保存料とかをどばどば浸かせた粗悪品だろうけどな。しかも値段はやたらと高かったらしいし」
「…それのせいか」
「何か言ったか?」
「い、いいえ!何でも無いですよ」
「変なヤツだな…ま、いつもか」

反論したい気持ちを堪えて、智は暦に視線を送った。
暦はそれを催促と受け取り、話を続けた。


「最後の幕の内を、お医者さんに取られたらしい。タッチの差だとか、最初に触れたのはこっちだとか、言ってたっけ」
「幕の内…そんなに食べたかったのかな?」
「いや、多分面子の問題だろ。あの先生は引くとか譲るってことには無縁だからな」
「…確かに」

彼女たちには、それを容易に想起させられるほどに数多くのエピソードを、
日常での実体験としてその身に刻まれていた。

370:ゲッターロボ+あずまんが大王第4話-(6)
10/02/14 06:50:24 Eb6YST6F

「ああ、意向の授業中はずっとイラついてたからな。『あれは絶対にビッチだ』とか、
『医者のくせ胸に十字架なんて色気つきやがって』、とか、色々と呟いてた…っていうか叫んでたな」
「ビッチってことは、相手は女だよな?」
「そうなるな。先生と喧嘩が出来る女の人は、人間だと黒沢先生ぐらいだと思ってたんだがな」
「…想像したくないな、その喧嘩の光景」

容姿については想像するしかないが、あの先生と口喧嘩が出来るとなると、相当なものだろう。
そして話を伺う限り、その時と場においてはゆかりは敗北を喫している。
これは驚愕を超えて脅威に足りえ、事実、榊にはそれがとばっちりとして降掛かっているのである。

「…確かにな。まぁ、話を戻すぞ。
 それでな、破られたフェンスの近くには足跡が一人分だけあったらしい。
 ここの裏なんて、人通りは少ないだろうからな。実際に見てみないと分からんが、多分それは合ってるだろう」

そこに、『でもな』、と暦は加えた。

「それがな、どうもおかしいらしいんだ」

ゆかりの件で優先度が下がっていた認識の方向が、再びそちらへ向いた。

「木村先生たちの話声を聴いたんだが、ここを囲ってるフェンスは、簡単に壊れるような代物じゃないらしいんだ」
「そりゃあ、フェンスは簡単に壊れないだろ。私でも壊せないんだから」
「…まあいい。どの程度かは分からんが、戦争中に作られて、今まで残ってたやつらしいからな」
「うーむ…イマイチ実感が湧かねえなあ」
「ま、明日学校に行くときに見てみるさ。それとな、おかしいのはこれだけじゃないんだ」
「まだあんのかよ。智ちゃん退屈で眠くなってきました」

零すように言った後に智は、ふああと大きく、欠伸を鳴らした。


「破られたところが、全部直されてるらしいんだ」


欠伸をしたままの形で、智の表情が固まった。


「…え?」


例えるならば、蝋人形が熱で溶けるような、
ぐにゃりとした動きを行いながら、智は疑惑で満ちた呟きを放った。
言っていることの意味というよりも、言葉自体が分からないという風であった。



371:ゲッターロボ+あずまんが大王第4話-(6)
10/02/14 06:52:42 Eb6YST6F
「ああ、直されてるんだ。いや、なんていうかな。ややこしいんだがな…
 …破られたところが結ばれてるらしいんだ、網目の一辺残らず全部」

智はその時自分の肌から、熱い汗が絶え間なく染み出すのを感じていた。

「ゆかり先生の話だと、口の中で結ばれた、さくらんぼの茎みたいにされてた…ってさ。
 たまたま通りすがった黒沢先生が見つけたらしい。体育の教師だから、目に付くのも早かったんだろうな
 普段からの、生活の中での洞察力も高いだろうし」

つまり、だ。
と、結論付けるように暦は言った。

「そいつは、具体的に何をしたかったのかは知らんが宿舎裏のフェンスを…まぁ、道具を使ったんだろうが。
 頑丈なフェンスを破って宿舎の、少なくとも敷地に入って何かをやって、そして出て行ったときに壊したフェンスを直していった…
 って、いうことになる」
「…ミステリーだな」

何故か湧き出るダラ汗が顔にまで至っていないかが、智にはほんの少しだけ気がかりだった。

「…不真面目かもしれんが、私はアホらしささえ感じるぞ」

少しの間を置いて、暦はそう返した。
智の馬鹿騒ぎに対する、気の抜けた阿呆らしさが、そこにはあった。
いい終わると、暦は智の枕元に視線を落した。

現在の時刻は、10時を廻ろうとしているのが見えた。

「じゃあ、私はそろそろ行くわ」
「ん、部屋替え?」
「この間やったばっかだろ。席替えじゃねえんだから、んなに頻繁にあるか」

部屋の奥へ足を運ぶと、暦は小型のクローゼットを開き、自分の寝巻きを取り出した。

「ちょっと、神楽のとこに行ってくる」

その声が、妙に沈んでいたことを、智は見逃さなかった。


372:ゲッターロボ+あずまんが大王第4話-(6)
10/02/14 06:55:30 Eb6YST6F

「…神楽に、何かあったのか?」

しまった、という小さな後悔の念が暦の心に湧いた。
明るく言ったつもりだが、どうやら本心を察されたらしい。
智が持つ、時折の勘の鋭さを侮っていたらしい、と。

「いや、ちょっと夜遊びに…な」

今度は、どうだ。
という考えが心の中で発現し、言葉を言い終えると、その喉が硬い唾液を飲み込んだ。


「もしかしてあんた…夜這いの趣味にでも目覚めたのか?」


沸き立つ怒りよりも、安堵の方が勝った。


「…なわけねえだろ。バカ」

そう言って、入り口の方へと暦は歩を進めた。
靴をとんとんとつま先に押し込むと、ドアに手を掛けた。

「何かあったら、ポケベルで呼べよ。まぁ、どうせ隣だしな」

ドアを半開きにさせると、智の方へと振り返った。

「水、ペットボトルに入れて手元に置いといたからな。飲む時に辛かったら遠慮なく呼べよ」

きつめの言葉とは裏腹に、声は穏やかで、温かい。

「…うん」

しおらしく返す智を視て、暦は得意げな笑みを浮かべた。

「じゃ、おやすみ。夜更かしなんてしねえでさっさと寝て、早く治せよ」

身を半分以上外へ出しつつ視ると、こくりと小さく、丸っこい頭が上下するのが見えた。


373:ゲッターロボ+あずまんが大王第4話-(6)
10/02/14 06:57:39 Eb6YST6F
「…おやすみ」
「ああ、おやすみ」

互いに、穏やかに言い、穏やかに返す。
閉め際に、戸の近くのスイッチを暦は押した。
ドアの閉まる音が小さく響く前に、部屋は闇で満たされた。
カーテンを張られた窓際だけが、月の明かりで僅かな光が燈っている。

もぞりと動き、智は布団の中にすっぽりと潜ると、胎児のように身体を丸めて、全身を収めた。
そして布団の中で、智は何かを掴んだ。
握られているのは、内容物を満たしたそれに、彼女は覚えがあった。
硬質ながらも軟らかい軟物質を満たしたそれを二度、三度と握ると、


「…あいつ……」


と、彼女は呟いた。
汗を吸った制服の、ひんやりとした感触の奥に溜った緩やかな熱に抱かれながら、
智は眠りの世界へと落ちて行った。















つづく

374: ◆FoWMLIHGkc
10/02/14 07:04:07 Eb6YST6F
帰ったら、wikiの方もまとめますんで、
まとめて読んでらっしゃる方は少々お待ちを


375:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/14 16:27:09 ZeZPXsOO
>>357
號の何が可哀想って、一度も恋が成就しなかったんだよな。
原作→翔はシュバルツのために自分から身を引く。渓といい感じになっても彼女はゲッターのせいで脳死。一緒に火星に行けただけましかも。
チェンゲ→原作同様、渓といい仲になるもののぶっちゃけ姉弟のため恋愛という意味ではタブー。
(エヴァのシンジとレイみたいなもんだし)
ネオゲ→翔とは描写なかったし、渓は出てこない
(小説版だと出てくるものの、恐竜帝国のスパイという設定のため、またしても悲恋に終わるらしい。)
一度くらい報われてもいいのになあ號。

376:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/14 18:02:12 JwHDZq0o
竜馬さんはいつの間にか嫁がいたってのにな

377:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/14 18:16:35 swJ0cxlr
漫画の號は年上のおねいさんに受けが良さそうな感じ

378:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/14 19:55:31 hpYJ25/z
あずまんがの人乙
「理数系」のくだりは漫画版真ゲッターか

ゲーム大決戦でもぱっとしなかった號

379:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/14 23:11:31 qtRQSYYm
決して號のキャラが薄い訳じゃないんだ、竜馬達が濃すぎるんだ

380:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 18:36:37 9XcoyhJd
でも後年の拓馬が竜馬と差別化できてたことを思うと…

381:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 20:22:56 Znp32+BP
拓馬はヘアスタイルも特徴的だからな

ゲッターとあずまんがが同じ世界ってことは竜馬や隼人の外見にもあずま絵の特徴が出ているのだろうか


382:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 20:42:32 Vl9iQ5di
拓馬は竜馬の息子ってだけでインパクト絶大だもんな
しかしなんで話題に挙がりにくいんだろう<號

383:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 20:55:02 Znp32+BP
>>382
乗ってたのがゲッター線使ってなかったり、終盤で使ったと思ったら
その時の真が目立ちすぎていたからそっちの方に目が行くからとかじゃない?

384:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 21:21:17 IKGerBYL
號って前ゲッターチームと違って何かに一生懸命になってなかったからかもね
竜馬や武蔵みたく武道に命かけてたわけでもなく、隼人みたく本気で革命起こそうとしてたわけでもなく
陸上も先生に言われて仕方なくって感じだったし、本当に「今時の若者」って感じ(十数年前の漫画だけど)

要するに、初登場時のインパクトが比較的弱いってことかな

385:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 21:41:33 hhIp9+Zq
ここはどんなゲッタークロスでもOK?
ギアスとのクロスを書いたんだけど、貼ってもいいだろうか。

386:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 21:47:09 9XcoyhJd
問題ない、張れ

387:ゲッターギアス
10/02/15 21:49:28 hhIp9+Zq
よし、では貼らせてもらおう。タイトルはゲッターギアスとでもしときます。


皇暦2010年8月10日。
神聖ブリタニア帝国は世界有数のサクラダイト産出国、日本に宣戦布告。
日本はその戦争に敗れブリタニアの属領となり、自由と権利と、名前を奪われた。
エリア11、それが敗戦国日本の名前。
イレブン、それが日本人の名前。
エリア11でイレブンはブリタニアの支配を受けいれるしかなかった。

そして、ブリタニアが日本との戦争中のある雨の強い日――。
世界的なサクラダイト研究の権威だった二人の博士が殺害される。
彼らを殺したのは“流竜馬”。
研究者の一人、早乙女博士の研究に協力していたテストパイロットであった…。


いくつも折り重なった刻はいつしかほぐれ、ブリタニアの日本侵攻から既に7年の歳月が流れていた。
今、エリア11の古びた洋館にて、二人の男が蝋燭の明かりだけの暗がりで話をしている。
外は嵐。雷鳴が轟き、風が唸りをあげ、雨が洋館の窓を容赦なく叩いている。
「かつて…、この雷だけが死者をよみがえらせることが出来た」
「ひゃひゃひゃひゃ、だが生者と死者の境界は既に無きも同じ!
まもなくすればその境界も完全に取り払われる!
そう、あやつによってな、。ひゃひゃひゃひゃ!!」
「そう、死者と生者の間に壁はもろくも崩れ去りました。だが彼のやろうとしている事は分からなくもない。
もし彼の行おうとしていることが成功すれば人類に永久(とわ)の安らぎが訪れる。
無論、だからと言って見過ごそうとは思ってはいませんが…」
「かかか、好きにするとええ! ワシは自分の作った武器で人が死ぬのを見れればいいんじゃ!
だが、あの男がどう動くかはわからんぞ? 既に手は打っておるのか?」
「ええ、あの第三皇子の手の中にある駒が手に入ればね…。
もうすぐ世界が動き出しますよ、敷島博士」
雷が落ち、男の顔を照らす。男は笑っていた。これから起こる舞台がどれだけ面白くなるか期待すうかのように。
男に敷島と呼ばれた老人はさらに奇怪な笑いをあげ、手を叩く。
「流石は神くんだ! 面白い! 実に面白いことになるぞこれは~~!!」
男、“神隼人”も敷島につられるようにニヤリと笑みを浮かべる。
館には老人の狂ったような笑い声が響いた。
外の嵐は衰えることなく、世界を呑み込むが如く、勢いを増していた。
まるで、これからの世界が混沌におちいるのを知らせるかのように。


「チェックメイト。さて、賭け分をはらっていただきましょうか? 
ブリタニアの貴族殿? 」
圧倒的有利だった場面からあっという間に逆転を許し、負けたことを信じられないといった様子でブリタニアの貴族が盤面を見つめる。
この逆転劇を演じたのは学生だった。
ルルーシュ・ランペルージ。アッシュフォード学園に通う学生だ。
そして彼のもう一つの名はルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。
世界唯一の大国の皇子であると同時に、捨てられた皇子であった。

「まったく相変わらずルルーシュってばすげえよなあ~。
相手の貴族、何が起こったか分からないって顔してたぜ~? 」
「貴族ってのはぬるいんだよ。既得権益にすがりつくばかりで。
だから自分たちが負けるってことが想像出来ないのさ」
「ははっ。また始まった! ルルの貴族嫌い! 」
「ああ、大嫌いさ。貴族なんてのは」
(そしてそんな中で何も出来ないオレ自身が…)
バイクを運転する同級生、リヴァルと会話しつつ、ルルーシュはこの7年を思い出す。
母がテロリストに殺され、父である皇帝、シャルル・ジ・ブリタニアに日本への人質に差し出され、
こそ日本に来てしばらくするとブリタニアが日本に侵攻した。
ルルーシュは敗戦の混乱を妹とともになんとか乗り切り、そして誓っていた。


388:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 21:50:23 9XcoyhJd
チェンゲか、支援

389:ゲッターギアス
10/02/15 21:50:30 hhIp9+Zq

ブリタニアをぶっ壊すと。

(しかし、それにはオレの力はまだまだ足りない。今のオレは全くの無力だ。)
そう考えていると後ろからトラックが迫ってきているのに気づく。
「おいリヴァル。後ろからトラックが来ているぞ。運転が荒いし、ここはさっさと道を譲った方がいいんじゃないか?」
「ん? おや、ホントだな。こりゃ道を譲るのが良さそうだな」
そうこう言っている間にトラックの運転手は妙にいらだちを見せていた。
そう、何を隠そう、このトラックを運転しているのは日本を解放しようというゲリラであり、
トラックはブリタニアから奪いだした極秘物資であった。
「クソ! ブリタニアの学生が!! 暢気に走りやがって! 」
「駄目! そっちは!! 」
「なっ!? しまった!! 」
トラックは道が分岐しているところを曲がっていく。
だが、その分岐先は行き止まりであり、トラックはモロに突っ込んでしまった。
「あれー? まさかオレたちのせい?」
「まさか」
ルルーシュ達は停車し、事故の様子をうかがう。
するとルルーシュはトラックの貨物部から不思議な光が出ているの気づいた。
(? なんだあれは? )
周りには事故に気付いた交通人たちが集まってくるが、誰一人として我関せずといった様子で野次馬と化していた。
(フン、どういつもこいつも…)
心の中で毒づくとルルーシュはトラックへ走っていく。
リヴァルが止めようと声をかけるが、その声を無視し、ルルーシュはトラックの乗員の救助へ向かう。
「おい! 大丈夫か! 返事をしろ! 」
いくら呼びかけても反応はなく、運転席が資材の中に突っ込んでいるためにルルーシュは貨物室の梯子を登る。
(ミツケタ…ワタシノ…)
「!? そこにいるのか!」
どこかから声が聞こえた気がして、ルルーシュは貨物室を覗き込む。
しかしその瞬間!

ギュリリリリリ!!

突然停止していたトラックが動き出す。
覗き込むような姿勢だったルルーシュは動き出した反動で貨物室内に落ちる。
トラックはルルーシュに気付くことなく走りだし、その場を離れていく。
「内側にも梯子つけておけよ! ん? 」
落ちた貨物室には大きな半球状の装置なようなものが2つ入っていた。
(一体なんだこれは!? )
ルルーシュが思案していると、トラックが大きく揺れ動き、外からは発砲音が聞こえる。
『警告する! 今すぐ停車せよ! さもなくば次は当てる! 』
(マズイな…。おそらくあれは軍か…)
「分かってる! だから私がいるんでしょう!? アザブルートから地下鉄に入れる?
え? それじゃ虐殺よ!」
今度は運転席側の扉が開き女が出てくる。ルルーシュは物陰に隠れ、女に気付かれないようにする。
(あの女…。たしか…)
女、カレンは搭載してあつKMFに乗り込んでゆく。
そして後部ハッチが開いた瞬間にスラッシュハーケンを放ち、ヘリを一機撃墜する。
「本物のテロリストじゃないか! 」
まさかKMFまで用意していることに自分がどういう状況に巻き込まれたかを理解するルルーシュ。
外では戦闘が行われているようだが、中からうかがい知る術はない。
『フン、どこから流れたかは知らんが、所詮旧型のグラスゴーでは、このサザーランドは止められぬ! 』
何やら自信満々の様子の男の声が聞こえるが、おそらくは軍人だろう。
ああいう大口を叩くのはかませっぽいなとルルーシュは考えていた。


390:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 21:51:11 hhIp9+Zq
そしてそうこうしている内にトラックは暗がりの不整地を走っているようだった。
(この暗さに路面状況…。旧地下鉄を走っているな。行き先はどこかのゲットー。
外に出るのは危険。…よし、見えた。条件はクリア。軍の保護は癪だが、テロリストの通信機を手土産にでもするか…)
ルルーシュは極めて冷静に現状を判断し、自分がどうすれば助かるかに考えをめぐらす。

バオーーン!

「何だ!? 事故か、それとも!?」
突然トラック全体が大きく揺れ、止まる。どうやら地下鉄内の穴にタイヤを取られたようだ。
貨物室の横の扉も開き始め、これは好機だと考え、行動を起こす。
よじのぼり、外に出てしまえばこっちのものだ。
そう考えた瞬間、人間が回転しながら蹴りを放ってきた。
それを両手で防ぐか、ふっ飛ばされ、首の部分を持たれ、取り押さえられる。
「殺すな! もうこれ以上! しかも毒ガスなんかで!! 」
「殺すな、だと!? 」
軍人らしき男を蹴ろうと足を動かす。
すると相手は即座に後ろへ飛びのき距離をとる
「殺すなだと!? この毒ガスもブリタニアが作ったんだろうが!
殺すなと言うのならブリタニアをぶっ壊せ! 」
「まさか君は…」
軍人が着けていたマスクを外す。マスクの下の素顔にルルーシュは驚く。
その人物はルルーシュがよく知る人物だった。そう、かつての親友―。
「僕だよ、スザクだよ。久しぶりだね…ルルーシュ」
「お前、ブリタニアの軍人になったのか」
「君は、まさかコレ!? 」
「何言ってんだ! 」
数年ぶりに言葉を交わしていると、球状の物体のひとつが光を放ち開放されてゆく。
ルルーシュがそれに驚いていると、スザクはマスクをルルーシュの顔に押し付け地面に伏せさせる。
そして開放された物体の中から出てきたのは緑髪の少女だった―。

「スザク、一体どういうことだ。毒ガスか? こんな女の子が」
「だ、だけどブリーフィングでは確かに―、くっ!?」
ルルーシュとスザクが少女を介抱していると、突然照明にさらされる。
そこにはこのエリア11を取り仕切る総督である、クロヴィスの親衛隊が居た。
スザクは親衛隊の隊長と話しているようだが、この状況をルルーシュは非常に不味いと感じていた。
この少女は確かに毒ガスではなかった。
しかし、毒であるのは確かだった。
これが外部に漏れればスザクの主人たちが危うくなるほどの猛毒。
そしてどうやら、目撃者であるルルージュを殺すことでスザクは恩赦が与えられるらしい。
「しかし、自分は出来ません。民間人を打つことなど…」
だが、スザクは断固としてそれを拒否した。すると親衛隊隊長は容赦なくスザクを撃った。
スザクの身体がゆっくりと地面に倒れてゆく。
「スザクッ!!!」
ルルーシュは叫んだ。久しぶりに会った親友がブリタニアの軍人で、毒だと思っていたのが少女だった。
そしてその親友が理不尽にも凶弾に倒れた。
あまりの予測不能な事態にルルーシュの頭がパンクしそうになる。
親衛隊たちはこの少女を回収すれば自分を始末するだろう。
もう、どうすることも出来ないのか、そう思った瞬間、後ろのトラックが爆発を起こした。
(自爆したのか? だが、このチャンスを逃すワケにはいかない! )
「おい。こっち来い。逃げるぞ!」
トラックの爆発の影響で天井の岩盤が降り注ぐ中、ルルーシュは何とかその場を逃れることが出来るのだった。


391:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 21:51:52 hhIp9+Zq
ルルーシュも親衛隊も立ち去った後、瓦礫の中から白衣の男が姿を現した。
「私は、かつてこの国で一度死に、再びこの国に帰る命を得た…。
そう、世界の最後を見るために……」
男の目が怪しく光り、男はゆっくりと歩みだすのであった。


「ハァハァ、一体何なんだよ。お前は!! お前のせいなんだろう!? この騒ぎは! 
しかもブリタニアはスザクまでも…!!」
ワケの分からない事態にルルーシュは悪態をつく。
分からないことが多すぎた。
だが、まずはこの場から逃げ出すことが先決だ。
「おい。そこで待ってろ」
どうやら倉庫街に出たようだ。ひとまず様子を伺おうと階段の出口から頭を出す。
銃声。
あわてて頭を引っ込める。親衛隊の連中がすぐそこにいた。
子供の泣く声が聞こえる。が、銃声によりそれが途切れた。
ここら一帯のイレブンを始末し終えたのか、親衛隊が立ち去ろうとしている。
しかしその時、ルルーシュの携帯の着信音が鳴り響いた。
それはルルーシュたちの居場所を彼らに教えるのに十分すぎた。

「うぐっ」
ルルーシュが倉庫の壁に押し付けられる。彼の視線の先にはイレブンたちの無残な遺体が転がっていた。
少女は親衛隊の隊員が取り押さえている。
「テロリストの、しかも学生にしてはよくやった。流石はブリタニア人だ。だが…」
銃口がルルーシュに向けられる。
「それもここでおしまいだ」
そして引き金が引かれる。その瞬間、緑髪の少女がルルーシュの前に飛び出す。
「殺すなー!! 」
だが弾丸は少女の額を貫き、少女は地面に転がる。
「おい! 」
ルルーシュは倒れた少女に近づいた。少女からは大量の血液が流れ出していた。
「出来れば生かしておきたかったが、こうなっては仕方ない。
我々が来たときには人質はなぶり殺されていた。どうかね? いい筋書きだろう? 」
親衛隊隊長がやれやれといった様子で言い切る。
(なんなんだ、これは…。スザクも、この子も…、オレも…。
何一つ、何一つ出来ないままで!! くっ、ナナリー…!!)
ルルーシュが絶望に暮れたとき、少女の腕がルルーシュの腕をつかむ。
そして思考がルルーシュに流れ込んでくる。
(ほう、終わりたくないのだな? お前は。どうやらお前には生きるための理由があるらしい。
力が欲しいか? 力があれば生きられるか? )
(なんだこれは? このビジョンはなんだ?)
(これは契約。力を授ける代わりにお前に私の願いをかなえてもらう。
契約すれば、お前は次の段階へと進むことがえきる。だが人とは違う理に生きることとなる。
異なる摂理、異なる時間、異なる命。
進化の力はお前を孤独にする。その覚悟があるのなら…)
ルルーシュの頭には次々と見たことのないビジョンが浮かんでは消える。
遥かなる宇宙。消えてゆく星々。喰われてゆく時空…。
そして父、シャルル・ジ・ブリタニア。
(いいだろう。結ぶぞ! その契約!!)
ルルーシュがそう念じた瞬間、体中をエネルギーのようなものが駆け抜けた。
自分は大いなるチカラを得た。そうルルーシュは感じた。


392:ゲッターギアス
10/02/15 21:52:32 hhIp9+Zq
「なあ、ブリタニアを憎むブリタニア人はどう生きればいい? 」
ゆらりとルルーシュが立ち上がる。右手で左目をおさえながら。
「貴様、主義者か!! 」
親衛隊が再び銃を向ける。しかし、ルルーシュの先程までとは違う雰囲気を感じ取り、すぐに撃とうとしない。
「どうした? 気づいたのか? 撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだと! 」
ルルーシュの手がどけられた左目が赤く輝く。その気配に親衛隊がたじろいだ。

「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる。貴様たちは、死ね!! 」

ルルーシュがそう言うと、彼の左の魔眼から光が放たれ、それを浴びた親衛隊の両目が赤い光を灯す。
「イエス、ユア・ハイネス!」
そして次々と銃口を自分の首元に押し当て発砲。鮮血が周りに広がる。
ルルーシュはその絶対的なチカラを得たことを悟ると邪悪な微笑みを見せる。
彼は力をえた。そう、絶対的な力を、世界を壊すための力を。


トウキョウ、シンジュクゲットー。
今ここではブリタニア軍によるイレブンの虐殺が行われていた。
表向きは演習という名目で。しかし実際にはある事の隠蔽工作のためにすべての住人ごと消されようとしていた。

「おい、扇、一体どうすんだよ! このままじゃ俺達も全滅だ!」
テロリストの一人が声を荒げる。今回の発端となる事件を引き起こしたのは彼らであった。
「落ち着け、今俺達の戦力はカレンのグラスゴー一騎だけだ。下手に動くわけにはいかない」
『ここは私が囮になってみんなは…』
「馬鹿! ブリタニアがそんな簡単に見逃してくれるワケないだろう! 
リーダーからの連絡を待つんだ! 」
ゲリラのメンバーの中でその場を取り仕切ってるらしき男が、赤いグラスゴーに乗るカレンの提案をはねのける。
指揮してるらしき男の名は扇要。扇グループと呼ばれる日本抵抗組織の代表であった。
今回の事件の発端となったテロリストたちは、完全包囲され焦っていた。
すると通信機が通信を受信する。
リーダーからの通信と思い、通信を開くが、相手は全く知らない人物であった
『聞こえるか。今から私の指示に従えばお前たちを勝たせてやる。』
勝たせてやる、謎の相手からのいきなりのメッセージ。
扇は戸惑いを見せる。
「一体なぜ君が俺達の通信暗号を知っているのかは知らないが、そんな怪しい人間を信用するわけにはいかないな」
『フ、もちろん信用にしてもらうための材料は用意した。
もうすぐそこを通る列車の中を見たまえ。私からのささやかなプレゼントだ。』
するとタイミングを見計らったかのように列車が扇たちの前で止まる。

警戒しつつもゲリラたちは列車の貨物内をのぞきこんだ。
するとその中にはKMF“サザーランド”と多数の武器弾薬が用意されていた。
「こ、これは…」
「ナイトメアじゃねーか! 扇! これなら俺達も戦えるぜ!」
『どうかな? お気に召して頂けたかな? さあ、私の指示に従うか?
それとも君たちだけでそのナイトメアと武器を使って強行突破するかな? 』
力づくで突破できるほど甘くはないだろうがな、と相手はつぶやく。。
扇が判断に迷っていると、さらに通信が入る。彼らのリーダーからの通信だ。
「すまない、まずこちらのリーダーと相談させてくれないか? 」
『…いいだろう。しかしブリタニア軍が気づくのも時間の問題だ。早く決断してほしいものだな』
相手は了承したが、確かに急がねばいずれ包囲されてしまうだろう。
「…わかった。時間はあまりかけない」
そう言って通信をリーダーからのものに切り替える。
『扇、作戦の経過はどうだ? 』
「すまない神。目標の強奪までは成功したんだが…。ブリタニアの妨害で確保には失敗した。ところで相談したいことがあるんだが…」
『そうか、それで相談とはなんだ?』
テロリストのリーダー、それは神隼人であった。
かつて早乙女博士とともにサクラダイトの研究とテストパイロットをしていた男。
小規模反抗組織である扇グループが今日まで生き延びてこられたのも、隼人の手腕によるところが大きかった。
だからこそ、扇は隼人に相談することにより現状で最良の選択をしようと思っていた


393:ゲッターギアス
10/02/15 21:53:35 hhIp9+Zq
『なるほど、ナイトメアと武器を調達し、自分の指示に従えば勝たせてやる、か。
なかなか面白い奴じゃないか。扇、俺から命じる。そいつに従え。
おそらくそいつは現在の戦況をもっともよく理解している人間だ。
その場にいない俺の命令よりもお前たちが生き残れる可能性が高いだろう。
それにブリタニアがわざわざそんな回りくどいやり方をするとも思えん。
とりあえずは信用にたる人物だろう』
「分かった神。俺達はヤツの指示に従おう。あんたの判断が間違いだったことはないからな。
それじゃあ、通信を切る。ここから生き残ったらまた会おう」
そう言うと扇は謎の人物に指揮下に入ることを伝えるために隼人との通信を切る。
隼人も通信機を置くとにやりと笑う。
「いいのか? どこの誰とも知らん奴に部下を預けるなんぞ」
敷島が笑みを浮かべつつ隼人に聞く。おそらくはゲットーで殺し合いが行われいるのを愉快に感じているのだろう。
「フフ、面白いじゃないですか。KMF、しかも起動状態のものと多数の武器を提供するだけでなく、
自分の指揮下に入れば勝たせてやるという大口の叩きっぷり。
彼らの命を賭けてやるには十分すぎるほど面白い人物だ」
「カカカ、相変わらず厳しい男じゃのう。これで扇達が死ねばどうするつもりだ?」
「フン、彼らがこんなところで死ぬのなら、そこまでですよ。
到底ブリタニアから日本を奪い返すことなど出来ないでしょう。」
そう言うと隼人はモニターに目をやる。そこにはシンジュクゲットーでの戦況がリアルタイムで映し出されていた。
どうやら、謎の人物は戦術に長けているらしい。
次々とブリタニアの戦力を効果的に削り、活路を開いていっている。
扇たちが目標の確保を失敗した時点で隼人は作戦は失敗に終わると考えた。
しかし、奴の出現により、思わぬ収穫が得られそうだった。
「さて、ここまで出来る人間だとは。面白い、面白いじゃないか」


戦況は謎の人物―ルルーシュ―の出現によって大きく変化していた。
ルルーシュが得たチカラ、ギアスにより奪い取ったサザーランドと、彼の天才的な戦術。
そして手足として動く駒を手にし、一気にブリタニア軍を押し返していた。

それはG-1ベースにて指揮を執っていたブリタニア第三皇子クロヴィスを恐れさせていた。
機密であるC.C.。そしてあの男の行方が分からない以上、一帯を焦土と化してからゆっくりと探索するつもりだった。
しかし、惰弱なテロリストと侮っていた敵が自分の手に負えぬと知ったとき、彼は悪夢を見ているのではないか思っていた。

「…ヤツを。ヤツを出せ。」
クロヴィスがつぶやく。それを聞いたバトレーは顔面を蒼白にしながら抗議する。
「で、殿下、まさか、あ奴を御使いになるので!? 危険です! 奴は獣ですぞ! 」
「だまれぇい!! こうなった以上奴を使いでもして、解決を図らねば私は廃嫡だ!
バトレー、三度は言わぬ。奴を、流竜馬に目標の回収、もしくは処分を命じよ!」
「イ、イエス、ユアハイネス…」
クロヴィスの剣幕に押され、バトレーが折れる。
そして部下に一言二言命じ、禁断の獣の鎖を解くのだった。

394:ゲッターギアス
10/02/15 21:54:27 hhIp9+Zq

流竜馬が連れてこられたのはそれからすぐだった。
長身にボロボロのロングコート、赤いマフラー。そして鎖に繋がれた姿はよく目立っていた。
なぜ、永久囚人たる人物がここまで早くやってこれたのか
それはクロヴィスが最後の切り札として、永久囚人である彼を重要な作戦ごとに囚人車両に乗せ近くに置いていたからである。
竜馬が永久囚人となった理由は7年前の早乙女殺しのせいだった。
早乙女だけならばここまで重い罪ではなかった。
しかし早乙女とともにブリタニア人の科学者まで殺したのだ。
サクラダイト研究の第一人者でブリタニアの国益になるはずだった人間。
そしてブリタニアの誇る世界的な権威をもった人間。
2人をやったことはブリタニアに対しての明確な反逆行為とされたのだ。
そしてこの7年、竜馬は檻の中で地獄を味わわされた。
何度も自分ではないと言った。だが判決は有罪。それがひっくり返ることなどないだろう。
あの地獄にいるよりかは、帝国の坊ちゃんに使われていた方が幾分かマシだった。
なにより、その作戦に参加していれば、いつかは自分に罪を着せた人間、神隼人に復讐できるかもしれないのだ。
「ハヤト…、この礼はてめぇを八つ裂きにしねえと気がすまねえ」
牢獄に入れられてから彼が望んでやまないのはそれだけだった。
自分を地獄へと突き落としたかつて信じていた仲間への復讐。
ただそれだけだった。
途中、特派と呼ばれる連中のトレーラーに積まれていたKMFを竜馬は見た。
布がかぶせられてはいるものの、その隙間から見える機体色に嫌悪感を抱いた。
「白、か。嫌な色だ。奴の乗っていた機体を思い出す。」
なにやら起動準備がすすめられているようだが、今の竜馬にとってはそれ以上はどうでもいいことだった。

「来たか。流竜馬。簡単な作戦だと思っていたが、どうやらキミの力を借りねばならぬようだ」
クロヴィスがいかにも沈痛そうな声で言う。だが、竜馬にはこれが芝居だということが分かっている。
「で、オレに同族殺しでもしろってのかい、オウジサマよ」
「キサマ! 殿下に向かって…!」
「よい、バトレー。いかにも、いつもと同じテロリストの排除だ。
今回は指揮している者が相当の手練れのようだ。すでに我が軍に多数の被害がでている。
どうやら最新式のサザーランドを奪われ、その使用を許してしまっている始末だ。
そして調査の結果、実行犯のグループは最近、神隼人の指揮下で動いていることが多いということが分かった」
クロヴィスの言葉を聞いた瞬間竜馬の表情が変わった。
「それで、そいつらぶっつぶせばいいのか? 」
「いや、それだけではない。あるモノの回収を頼みたいのだ」
クロヴィスが合図をするとバトレーが数枚の資料を竜馬に渡す。
一枚目はあの少女C.C.の。二枚目はあの男のものだった。
「まさか…。そんなはずはねえ。この男は確かに…」
「そう、死んだはずだ。なにせキサマが殺したのだからな。
教えることは以上だ。これ以上の質問は許さん。貴様は用意したグラスゴーに乗り目的を果たせ」
資料をバトレーに返し、竜馬は用意されたKMFの元に向かう。
資料に書かれていた男、それは7年前に死んだはずの早乙女。
死んだはずの男が何故蘇ったのか。
(そんなことはどうでもいい。今度こそオレの手で殺してやる…。アイツと一緒になぁ…)
竜馬の目には復讐の炎が燃えていた。


395:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 21:54:36 9XcoyhJd
支援

396:ゲッターギアス
10/02/15 21:55:09 hhIp9+Zq
狭い空間の中、竜馬は慣れた手つきでKMFを起動させる。
旧式のグラスゴーをクロヴィス配下のものによって極限までチューンされ、サザーランドに匹敵する性能を誇るものの、
設計の古さに加え、無理な改造を施された結果、非常に扱いにくいものとなっている。
それが竜馬に用意されたKMFであった。
現在ではサザーランドの配備により、その乗りにくさの割りに劣る性能で乗り手のいなかった機体だ。
機体全体のカラーリングは赤。そしてマフラー状に巻かれた赤い布が目を引く。
それは竜馬にかつての愛機を思い出させるとともに、自分を裏切った人物を思い出す色だった。
やがてすべての起動準備が終わり、発進の合図を待つ。
特派の試作嚮導兵器が先行しているらしい(おそらくあの白いKMFだろう)が、特に関係はないはずだ。
そして発進を示すアナウンスが聞こえる。竜馬は操縦桿を握りなおす。
「グラスゴーG1!! 発進するぜ! 」
赤いグラスゴーが飛び出す。
そしてそのままスピードを落とすことなく、ゲットーのテロリストたちの居所に急ぐ。
『しかしよろしいのですか、殿下。いくら目的のためとはいえ…』
『よい。それに殺した犯人自身にもう一度殺すチャンスを与えるのだ。趣向としても面白いではないか』


『ふぃ~、ブリキ野郎どもざまあ見ろってんだ! 日本人をなめんじゃねぇっての! 
ハハハ! 今までの報いだ! 懺悔しやがれ!!』
テロリストが倒したKMFに罵声を浴びせる。ルルーシュの指示通り動いたおかげで、彼らは信じられない逆転を果たそうとしていた。
『うるせええ!! それはてめえのやるこったぁ!! 』
『んな!? 』
だがそんな彼らの前に、ビルの上から赤いKMFが降ってきた。突然の出来事にどうすることも出来ないテロリストたち。
すると赤いKMFは両手に構えたアサルトライフルを隙だらけのテロリストたちに向かって乱射する!
『うおおおおおおおおお!!! 』
ズガガガガガガ! とアサルトライフルが火を噴き、竜馬が叫ぶ!
『うぎゃあ! 』
『ぴぎゃぁああ!! 』
ズワオ! ズゴォ! と一瞬にしてテロリストのサザーランド数機が蜂の巣となる。
竜馬は倒れたKMFにも容赦なく銃弾を浴びせ、完全に息の根を止める。
少し離れたところにいたテロリストたちは何が起こったのかを理解しかねていた。
どうやらある程度撃った所で竜馬は動きを止め、彼らの出方を伺う。
『な、なんだあいつは! あっという間に味方がやられちまった! あとはオレたち3人だけだぜ! 』
『だ、だけどありゃあグラスゴーだ』
『つーことは旧式のポンコツじゃねえか! オイ、今のは油断してただけだ。
真正面からやりゃあ、最新式のこっちが負けるわきゃないんだ! 』
しかし、竜馬の乗っている機体が旧式のグラスゴーだと分かると冷静さを取り戻す。
そしてサザーランドたちはまっすぐに竜馬のグラスゴーに突っ込む!
竜馬はアサルトライフルをしまい、機体に巻いてある布を先頭のサザーランドにめがけ投げつける。
布は見事にサザーランドの頭部に巻きつき、視界を遮られた機体の動きが止まる。
『ま、前が見えねえ! 』
そこに間髪いれず、竜馬はスタントンファで頭部に巻かれた布ごと殴りつける。
『うわぁ! 』
ドガン! 頭部が爆発し、機体全体が後ろにのけぞる。
仰け反った機体を踏み台にして、竜馬のグラスゴーが跳ぶ。
『な!? あんな旧式が、と、跳んだぁ!? 』
グラスゴーは後続の機体の頭上を軽く飛び越え、その真後ろに着地する。
『スラッシュゥ、ハァーーーケン!! 』
そしてKMFの特殊武装であるスラッシューハーケンが残りの2機の胴体に当たり機体は真っ二つに切り裂かれる。
『フン。機体の性能差は腕でカヴァーすりゃいいんだよ。残念だったな。さて、と…』
竜馬は軽くテロリストを鎮圧すると、生き残っていそうな乗員のもとに近づいてゆく。
なぜならば。彼らには聞いておかねばならぬことがあるからだ。


397:ゲッターギアス
10/02/15 21:56:07 hhIp9+Zq


『くっ、向こうの部隊も全滅か…! まさかたった2機のKMFにこうまで掻き回されるとは…』
ルルーシュは今、イレギュラーの出現により窮地に立たされていた。
ひとつは後方から白いKMF-ランスロット-だった。
こいつの出現により、テロリストのKMFが一瞬にして全機撃破され、おまけに自分の位置まで知られた。
グラスゴーに乗った女と、白いヤツのパイロットが人命救助を優先したことによりなんとか逃げ切ったが…。
ふたつめは謎の赤いKMF。通信の様子からグラスゴーらしいが、旧式で現行機を手玉にとるほどのパイロットの出現だ。
たった2つのイレギュラーにより、勝利目前で邪魔をされた。
『だが、一番の目的は今から果たすことが出来る…。テロリストの連中には感謝せえばならんな。
フハハハハハ! ここまで上手くいけば上々だ、あとは艦に潜り込みクロヴィスを始末するだけ。
この力、ギアスがあればそれも容易。オレは世界を壊す一歩を踏み出せるんだ』
ルルーシュは戦術的勝利などくれてやる、ともう見えぬイレギュラーたちにつぶやいた。
そう、彼の目的はテロリストを使い、包囲網を崩し、自分がクロヴィスに近づく隙を作ることだった。
クロヴィスの元に行けば、ギアスを用いて母の死の真相を聞いた上で始末する。
ルルーシュの目的はすでに果たされつつあった。


『おい、てめえらのリーダーの居場所を教えろ。じゃねえとぶっ殺す』
生き残り、脱出をしていなかったテロリストを、コクピットブロックを壁に押し付けながら竜馬が問う。
『し、知らねえ! リーダーはいつも向こうから連絡するだけで、こっちからコンタクトとったことはないんだ! 』
『ほう、あいつらしいじゃねえか…。つーことはてめえに聞くことはもうないな』
隼人のことなら、こいつら程度の駒に居場所を教えるようなヘマはしないだろう。
そう、竜馬は隼人のことをよく知っている。だからこそテロリストが嘘を言っているとは思わなかった。
『な? 本当に何も知らねえんだ。だからもう放してくれよう…』
『ああ、いいぜ。楽にしてやるよ』
『な、マジかよ。やめ―! 』
何の躊躇もなく竜馬はアサルトライフルの引き金を引いた。
弾はコクピットを貫通し、開いた穴からは赤い液体が流れ出る。
『チッ、あとは女と早乙女のジジイの回収か。一体どこ行きやがった』
サザーランドを手放し、回収任務につこうと竜馬が移動しようとした瞬間、白いKMFが回転しながら蹴りを放ってきた。
『んだとぉ!? 』
なんとか左手でガードするが、その衝撃で機体は後方に下がり、ガードした左腕は使用不能となっていた。
『なんで殺した! 彼はすでに抵抗する意思も力もなかったはずだ! 』
『けっ、戦場でお情けか? ずいぶんと甘い考えをもってんなあ!! 』
お返しとばかりに右手に残ったアサルトライフルを撃つ!
しかしランスロットはブレイズルミナスを展開し、攻撃を無効化する。
『シールドかよ…。ちょいと分が悪ぃか』
『だがあそこまでする必要はないはずだ! 助けられる命をわざわざ奪うなんて! 』
シールドからメッサーモードに変形したランスロットの腕が迫る。
素早く反応し、回避行動に移るが、段違いの反応速度の差により避けきれない。
かろうじて本体への損傷は免れるが、気づくとアサルトライフルの前半分が切断されていた。


398:ゲッターギアス
10/02/15 21:56:48 hhIp9+Zq
(早えな。このグラスゴーの反応速度じゃ到底、いや他の第5世代でも追いつけねえな)
竜馬はランスロットの高い性能を冷静に分析する。
そして馬鹿正直なやり方で勝てるような相手ではないことを感じ取っていた。
『答えて下さい! 何故殺したんです! 返答如何によってはこちらも対応を考えます』
『おいおい、オレは第三皇子クロヴィスの命令で行動してるんだ。それを邪魔するってことが一体どういうことか分かってんだろうな? 』
『クロヴィス殿下の勅令? まさか…』
(今だ、案の定クロヴィスの名前が出た瞬間隙を作りやがった! )
『喰らえ、スラッシュハーケン!! 』
スザクの見せた一瞬の隙を突いて竜馬はスラッシュハーケンを発射する。
『な!? だけど!! 』
『マジかよ! スラッシュハーケンを手で捕まえるなんて、どんな反応速度とパワー持ってんだ! 』
しかしランスロットの驚異的な性能の前にスラッシュハーケンは見事に受け止められ、あまつさえそのまま握りつぶされる。
『クソったれ! 打つ手なしかよ!! 』
『その攻撃、返答と解釈する! あなたには悪いが、その機体の機能を停止させてもらう! 』
先程までの躊躇がなくなり、怒涛の攻撃が竜馬を襲う!
『へ、流石に腕でカヴァーするには性能差がありすぎるな』
しかし、今度は避けることに専念した竜馬は機体表面をかすらせる程度にダメージを抑えていた。
『なんていう操縦だ! まるで僕の攻撃を完全に見切っているようだ! 』
竜馬はスザクの動きを見切っていたわけではなかった。
だがスザクの攻撃は命をとるための攻撃でなく、機体機能を停止させる目的で繰り出されるため、
狙っている場所がある程度絞ることが出来た。あとはそれに合わせて避けるだけである。
しかし、常人であれば旧式のグラスゴーが最新鋭機の攻撃を回避するほどの機動に数十秒と耐えられなかっただろう。
正に機体の限界性能を発揮し、なおかつその負担に耐えることのできる肉体をもつ竜馬だからこそできる芸当だった。
(だがここのままだとジリ貧だな…。ん、あれは…、まさか!? )
ランスロットの猛攻を受け流しつつ、ふと竜馬は雑居ビルの屋上に人影を発見した。
ぼろぼろの白衣が風にたなびく。鋭い眼光が竜馬たちの戦いを見つめていた。
間違いない、早乙女博士だった。
『ジジィぃいいいいいい!!!!! 』
早乙女博士の姿を認めたとたん、これまで冷静だった竜馬の脳内が一瞬で沸騰した!
その隙をスザクは鋭くつき、竜馬のグラスゴーは両足を破壊されてしまった。
『てめえええ!! 邪魔すんじゃねえ! あそこに! あそこに早乙女のジジイがいるんだ!
オレが、オレが引導を渡してやるんだあーーー!! 』
『悪いがあなたの望みは叶えられない。無駄な殺しは僕がさせない! 』
『うぉおおおお! はなせえ! はなしてくれええええ!!!! 』
廃墟と化したシンジュクゲットーに竜馬の絶叫が木霊する。
それはクロヴィスの戦闘中止命令が出されたのとほぼ同時であった。
こうしてシンジュクゲットー殲滅戦は幕を閉じた。
C.C.と早乙女博士の逃走と、クロヴィスが何者かによって暗殺されるという事実を残して。


399:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 21:58:34 9XcoyhJd
支援
ギアスしらんけど中々面白い予感
俺以外いないのが惜しいな

400:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 21:59:18 hhIp9+Zq
以上です。続いてもゲッターが出てくるのは当分先かなー。
だってゲッターって旧ゲッターですら通常KMFの7~8倍近いんだもの
つか一回目だからやたらと説明が多い…
雑文、お見逃しください

401:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 22:00:01 9XcoyhJd


402:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 22:09:23 Znp32+BP

いいぞ・・・スレのパワーが上がっている・・・!

403:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 23:06:48 qkZt6DkQ
この決定的場面でのもどかしさこそ真

404:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 23:10:11 /DTJvmzX
ウオオ
このスレ力はビッグバンを引き起こすだけの

405:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/15 23:19:59 Oioai8M8

隼人がいるのならゼロの出番が必要なのか疑問に思えてしょうがない
頑張れルルーシュ

406:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 11:40:05 sZHJn9xj

やっぱり、竜馬には旧型ですね。
そして、性能差があっても負け? させたのはよかったと思います。
相手もメインの登場人物だからやりすぎると反感買いますし。

まあ、ルルーシュのほうが指揮官的には向いてるかも。
隼人の本性は前線で暴れるタイプだし、ルルーシュは動かない方も多いし
ただ、隼人は漫画版見る限り、人望もあるし融通がきくから人気あるだろうな
ゼロみたいな偶像的なものではなく人間的なものとしのものが。

そういや、
タイトルに2が付いてるのは以前にもギアスものがあったからでいいですかね?

407:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 11:41:56 sZHJn9xj
すみません、2の部分を何かと見間違いました。
気にしないでください

408:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 11:45:36 jg4FLWbh
そういえば、ギアスのロボットをゲッター風にした写真がどっかにあったっけな。
ギアスといえばラ・ギアス派なんで詳しくは知らないけど。

409:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 13:07:54 sZHJn9xj
量産型ロボの無頼? を改造したやつだっけ?
当時のスレのネタ的な雑談での設定では
紅蓮と同時期に造られた量産型のプロトタイプだっけ?

410:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 14:07:19 +st0niUO
ギアスといえばゼノギアス派

というわけでゼノギアスとのクロスとかどうよ
規模的にはいけると思うんだけど
身体能力も高いし、設定もかみ合わせやすそうな気がする

411:ゲッターギアス書いた奴
10/02/16 16:47:40 7uBpuih/
>>408
ごめんwあれつくったのオレなんだww
ネタとしてクロス機体作ったらそこからじわじわとゲッター線がにじみでてきて遂に文におこした
反省はしていない

412:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 16:58:51 jg4FLWbh
まさかの本人降臨

413:名無しさん@お腹いっぱい
10/02/16 17:10:25 MGGDtuQC
さあ竜馬よウザクをフルボッコにするんだ!!
極道兵器はまだ降臨しないのか!?

414:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 18:12:02 sNBClwu7
このスレ的に、ニコニコ動画のゲッター幻想入りはどうなん?

415:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 18:20:05 Yh6EbTZM
見てる
勿論見てる
去年くらいに終わったアメコミと虚無戦記のクロスも見てた

ところでウォッチメンとゲッターのクロスをですね…

416:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 18:23:41 q+rO5ohU
当然、隼人が通信をジャックして
「私は全てをなげうってでも貴様達の野望を打ち砕く!」

ってなるんだろうな?

417:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 18:28:25 +st0niUO
今ニコ動だとアイマスとのクロスもあるね

418:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 18:47:31 sNBClwu7
アイマスのは去年の11月から止まってるんだよね。残念。

419:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 20:14:35 +O2nOk1j
アメコミ繋がりでフランク・ミラーの300とか
恐竜帝国軍1000000体のメカザウルスvs流竜馬率いる300体の初代ゲッター

420:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 20:58:14 2KqhEO9y
ニコニコMUGENで3D真ゲッター作ってる人いたけど、あれも去年から更新止まっちゃったな

421:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 21:16:33 +O2nOk1j
作品を継続して書くのって難しそうだな
地下のGから湧き出るゲッター線の如く妄想力とモチベーションが重要ってことか?

422:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 21:41:13 sNBClwu7
幻想入りの人は、その辺わかってて次のラストにするのかな
正直惜しい、東方は別にいいけど石川絵をもっと描いて欲しい

423:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/16 23:49:55 jzlUL66z
済みません、どなたか過去スレに投下された涼宮ハヤトの絵を持っていませんか?


424:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 00:25:36 seimx9OQ
>>421
そこいらへんはなァ、やっぱり長編になればなるほど、感想とかwikiまとめとか、
SSに対する評価っぽいものがすごく大きいウェイト占めてくるんだ、なぜか。
自分でも意識しないうちに、脳内妄想が面白いのか、とかレスポンスで判断しようとするんだな。
連載持ってるのにものっそい停止してる男とは拙者だ!
・・・orz

長文スマソ
そのうちゲッター×種or種死で短編やってインフレ文章の書き方思い出すつもりっす。

425:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 08:44:07 hUueUdYt
SOS団から抜けようとするやつをリンチするのか……

426:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 09:42:00 choKCTq0
>>424
以前にも投下されてた短編ですか?
>>425
キョン以外SOS団がゲッターキャラ……えずらがむさかったな

427:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 11:27:03 jQVWAJCi
もし種・種死がゲッターロボ大決戦だったら。
シン・ルナ・レイ→OVA版真ドラゴン
キラ・ラクス・アスラン→真ゲッター
ロウ・カナード・ガイ→新ゲッター
イザーク・ディアッカ・ニコル→ゲッターG
アサギ・マユラ・ジュリ→ゲッター斬
バルトフェルド・アイシャ・ダコスタ→初代ゲッター
オルガ・クロト・シャニ→ゲッターD2
アウル・ステラ・スティング→ネオゲッター
ユウナ・カガリ・キサカ→3人乗りブラックゲッター
ヒルダ・マーズ・ヘルベルト→3人乗りGAME版ブラックゲッター
ハイネ・サトー・マユ→つぎはぎゲッター(新最終回)
デュランダル・タリア・アーサー→GAME版真ドラゴン
残りは頼む……。

428:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 16:21:33 seimx9OQ
>>426
いいえ、まあもっと真っ当な感じのを。





ストライクゲッターズとか頭悪いネタが浮かんだ。
スト魔女は一話で挫折したけどな!

429:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 16:29:25 jBVrOzxf
プリキュアゲッターとか考えたことはある

430:名無しさん@お腹いっぱい
10/02/17 19:11:17 6Peyr4tB
ふと思いついた真・デトロイメタルシティ。
とはいってもDMCの面々をクラウザーさん=竜馬、ジャギさま=隼人、カミュ=武蔵坊弁慶と中の人をそのまんま新ゲッターチームに置き換えただけで
あとのメンツは普通にデトロイメタルシティの原作キャラのなんですけどね。


431:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 19:57:09 nd6LjAzE
おい
社長=新ゲ・ミチルさんを忘れてるぞ

でも新ゲのゲッターチームだと、クラウザーさんになっても普段と変わらんな
だったら通常はTVのきれいなゲッターチーム、ライヴ時は新ゲチームってのはどう?

432:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 20:34:32 Uk6BNv2q
ギアスといえばゼノギアスな俺
ギアスを見たことの無い自分としては地形とか武装がイマイチよく分からなかったな
あと、画像すごい見たい


しかしこのスレの人たちって、ストパンとかハルヒとかあずまんがとか、
ジリジリしのぎを削る命のやり取りとはほぼ無縁の作品に特攻したがるな
なんだ?ゲッター線でも本当に満ち溢れてるのか?
それとも「平和は許さんッ!もっと戦えッッ!」ってことなのか?

433:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 20:41:12 CnA8GR+J
「俺が乗りたかったのは こんなゲッターじゃない!」

ゴートゥゲッター!ゴートゥゲッター!

「恐竜を滅ぼして人類を進化させたのがゲッターと言う噂は本当だったんだ!!」

434:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 21:02:46 jBVrOzxf
>>432
逆にたまにはゲッターチームをほのぼのとしてあげたい

435:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 21:26:53 p1Op7yUf
ゲッターチームの乗ったガオーマシンがガイガーほっぽいて合体(チェンジ!)する夢を見た。

436:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 22:08:08 eWUF7QLS
>>428
もしかして前の方で話題になってたゲッター×種死の方ですか?




437:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/17 22:48:07 QjmADg4R
ストパンは画面の外でものすごい死闘が行われてたりするんだぜ

438:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/18 00:25:11 djmPoRzg
>>424
確かに他人の反応に敏感になりますよね。

>>432
ハルヒクロスはギャグものだし、
あずまんがのクロスははだしのゲンみたな廃墟世界になった。

>>437
同人を見る機会あったが本当にやってることが別もんだったな。
ただ、やっぱり美少女がズボン(パンツにしか見えんが)丸見えだったけど

439:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/18 00:40:18 Hk6TKRlb
>>437
だけど、外じゃああんまり意味が無いと思うんだよね、個人的には

作品内で死についての扱い方で緊張感がまるで違うよな。極端に軽かったりするのもあるし
その作品からこの先ずっと消えてしまうという(読者が抱く)恐怖感って大事だよな。ふとそう思った
本当に死なれたら死なれたで、困るんだがね

440:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/18 00:48:22 djmPoRzg
>>439
まあ、最近の流行というか、売れやすい形がまったりな萌えだからな。
萌え系でも戦うものは斜陽に入りかかってるし。

確かに、小説の中で人物の「死」が一番緊張感や感動を出させるよな。
ホラー系とか常にグロい死と隣り合わせ、戦闘ものでは相手も命をはってたり
運命の決闘とか場面のスパイスになるなぁ

441:ゲッターギアス
10/02/18 02:20:18 tjYplxnw
ゲッターギアス第二弾。書けました~。作れました~。ってわけで貼り

「何の用だ…」
あの戦いの後、飼い主であるクロヴィスの死により、再び竜馬は牢獄に戻っていた。
そんな竜馬の前に現れたのは、特派と呼ばれていた男だった。
「あはぁ! キミが流 竜馬君だね? 」
眼鏡をかけた優男が竜馬に話しかける。妙に軽いノリに竜馬は眉をひそめ不快感をあらわにする。
「…何のようだ」
竜馬はもう一度だけ優男に問うた。これ以上自分の質問に答えぬのであれば無視を決め込むつもりで。
「うん。ボクは特別派遣嚮導技術部のロイド。
実はキミをここから出してあげようと思ってね。迎えにきたんだ」
ロイドの言葉にピクリと反応する。ここから出してやる。以前クロヴィスにも言われた言葉だ。
「で、その代償にオレに何をさせるつもりだ? 」
「う~ん。流石はエリア11で名を馳せたゲッターチームのリーダーだねえ~。
話が早くて助かるよ。じつはね、キミにウチの研究の手伝いをやってもらいたいんだ」
「手伝い? オレに雑用でもさせるつもりか」
「ん~ん~、違う違う。君にはデヴァイサーになってもらいたいんだよ」
「デヴァイサー? パイロットのことか? ならもうお前たちの所にはいるだろう。
わざわざオレの邪魔をしてくれた白いKMFのパイロットが」
「ああ、スザク君とランスロットのことかい? 違う違う。
実はウチではもうひとつ開発、というより実験だね、をしている機体があるんだ。
それがランスロットに勝るとも劣らないほどハイスペックでね。
スザク君クラスのデヴァイサーが必要なんだ」
あの白い奴と同程度のKMF。その存在におおいに興味をそそられた。
「…要はそのじゃじゃ馬の世話をしろってか? 永久囚人のオレに」
「んっふ~、大正解♪ それでキミはどうする? ボクに協力してくれるかい? 」
「いいぜ。この退屈な檻から出してくれんのなら、てめえのシュミに付き合ってやんよ」
こうして竜馬は特派のデヴァイサーとなることによって、再び復讐の機会を得たのだった。

特派研究室。
竜馬は出所手続きをすませた後、すぐさまココに連れてこられた。
ロイドが言うには、新型を見せたいから、だそうだ。
「で、コイツがソレってワケか…」
「そうだよ~。どうだい? 君好みに塗装しなおしておいたんだけど、気に入ったかい? 」
竜馬は目の前のKMFを仰ぎ見た。
見れば見るほどに、かつての自分の愛機を思い出す。
「ふん。案の定、趣味が悪いなあんた」
「んっふ~、それほめ言葉かい? まあ、このカラーリングなのは別に君に合わせただけじゃないんだ。
この機体、ランスロットTypeG“ドラゴン”は、ランスロットをベースに近接格闘を重視し、
そして新型の駆動機関を取り入れた意欲的な作品なんだ」
「ユグドラシルドライブじゃないのか? 」
ユグドラシルドライブ。KMFの動力機関であり、ランスロットは高出力のユグドラシルドライブにより高性能を発揮している。
「あっは~、よく勉強しているね。そう、この機体は通常のKMFと違ってユグドラシルドライブじゃないんだ。
一体何を使ってるか分かるかい? ヒントは君にとっても関わりのあるもの! 」
ロイドの思わせぶりなセリフ、そしてドラゴンを見て、竜馬は合点がいった。
「…なるほどな。ゲッター炉心か」
「お~め~で~と~! 大正解! といってもまだまだ試作品だけどね」
「だからこのカラーリングか。やっぱあんた趣味悪いぜ? 」
角のように尖がった耳。腕から生えたトゲ、そして真っ赤に染め上げられた本体。
それは見るものが見ればゲッターロボと答えるであろうモノだった。
「で、コイツはどんだけのパワーを秘めてるんだ? 」
「設計上はランスロットと同等! と言いたい所だけど、炉心の調整が難しくてね~。
パワーが出すぎて誰も乗れない事もあれば、まったく起動しないこともある。
かつて早乙女博士が提唱してたような無限のエネルギー源としてもまだまだで、他のKMFと同じようにエネルギー切れにもなる。
だからキミを呼んだんだ。かつて早乙女博士の元で研究に協力していたキミにね」
「………」
竜馬は押し黙ったまま、KMF“ドラゴン”を見つめる。


442:ゲッターギアス
10/02/18 02:21:00 tjYplxnw

ゲッター炉心。
かつて早乙女博士が中心となって研究開発したゲッター線という放射線を利用したエネルギー機関。
早乙女博士はサクラダイトの研究中、サクラダイトからこのゲッター線が放出されていることを発見。
さらには宇宙からも降り注いでおり、これを利用すれば無限のエネルギー源として利用できるはずであった。
そこで作られたのが3機のマシンからなるゲッターロボである。
しかし、ゲッター線の未知のパワーは想像以上であり、ゲッターロボを動かせるのは人並み外れた体力の持ち主だけだった。
そこで選ばれたのが流竜馬、神隼人、巴武蔵、車弁慶の4人からなるゲッターチームであった。
そしてテストは良好、ゲッターロボの完成は間近となっていた。
しかし、ブリタニアの日本侵略、早乙女博士の死亡、テスト中のゲッターロボの戦争中の喪失によりゲッター線の研究は一気に後戻りしていしまうのだった。

そんな過去を竜馬はドラゴンを見て思い出していた。
「ん~? もしかして思い出を振り返っているのかい? 」
「ああ、ちょっとな。で、早速コイツの起動テストでもしてみないかい? ロイドさんよぉ」
「そうだね~。今までデヴァイサーがいなかったからロクにデータが取れていないんだ。
そうれじゃあキミが準備いいなら早速動かしてみてくれるかい? 」
「イエス、マイロード。だったか? ブリタニアの挨拶はよ」
「んふふ。別にここではそんな堅苦しい挨拶はいらないよ。じゃ、はやく乗った乗った! 」

『G炉心、順調に稼働中。竜馬君、どうかしら? 』
ヘッドセットからセシル、と呼ばれていた女性の声が聞こえる。
この女性も特派のメンバーらしく、ロイドの助手として働いているらしかった。
初めて顔を合わせた時は、竜馬の大柄な体格とゴツイ顔つき、そして纏った雰囲気に気圧されていたが、
こうやって、いざ仕事となれば切り替えられる、出来る女性のようだった。
「こちらデヴァイサー。なかなかいい調子だ。出力もいい所で安定してやがる。
予想以上だぜ、これは」
『それじゃあパワーを上げていってみてくれるかしら』
「OK、パワーレベル上昇開始、50、55、60、65…」
どんどんとパワーを上げてゆく。そしてドラゴンのパワーが上がれば上がるほど感情が高ぶっているのが分かる。
一度は関わったことに心底後悔していたゲッター線だが、そのパワーに竜馬は再び魅了されていた。
「パワーレベル80。すげえ、すげえじゃねえか。こりゃ並のKMFなんて目じゃねえ出力だ」
『こちらでも確認済みよ。それじゃあ今日はこの辺にしましょう。
お疲れ様。竜馬君には専用に部屋を取ってあるわ。ゆっくり休んでちょうだい』
セシルからの指示に従い、竜馬はドラゴンを待機状態に戻す。
そして確信する。この機体ならば自分の復讐を果たすことが出来ると。

竜馬が部屋に戻ってから、ロイドとセシルは先ほどの起動実験の結果を見返していた。
「すごいですね、彼。いままでドラゴンの炉心があそこまで出力を上げたのは初めて見ました」
「うん。確かにすごいね。今まで誰が乗ってもエネルギーレベルは50までしか行かなかったのに…。
まるで彼が乗るのを待っていたかのようだね」
「そんなまさか。人によってエネルギー源の出力が上がるなんて…」
セシルはロイドの言うことがまるで信じられないという様子だ。
「でもねセシル君。かつて早乙女博士が発表した論文の中にはこう書いてあるんだ。
“ゲッター線は意思を持ったエネルギーかもしれない”ってね。
もしかしたら僕たちは、とんでもないものに手を出してるのかもしれないね…」
ロイドのいつになく真剣な物言いにセシルは反論が出来なかった。
意思をもつエネルギー? そんなものありえるはずがない。
ましてやそんなものが、全世界に普及しているサクラダイトから放出されているなんて。
そう思いつつも、セシルはロイドの言ったことを否定しきれないでいた。
ふと見れば、ドラゴンの瞳が輝いている、そんな錯覚さえ覚えるほどに。


443:ゲッターギアス補助内容。
10/02/18 02:23:59 tjYplxnw
んで、これが竜馬用のKMF“ドラゴン”のイメージ
URLリンク(imepita.jp)

俺は絵が書けないんでこういうのでしか表現できないことを許してほしい
今回は竜馬とロイドの出会い。主役機の登場回ということでした~
最後まで頑張っていきますんでよろしくです。

444:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/18 11:19:53 djmPoRzg

ギアス側のマッドが出たな。
でも、敷島博士とは違って、研究が大好きなだけで、殺しが好きではないだけましか。

そういえば、サクラダイトって原作でやたら爆発してたこと考えると
不安定な物質だったのかな?

445:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/18 12:32:25 V6jQ749Z
ギアスの人乙。ウォォ このSSは更なる妄想を呼び込むだけの

ゲッターが組み上がってなかったから日本は占領されたのか

446:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/18 17:21:14 djmPoRzg
>>445
ギアスのメカスペックからはからしたらゲッターには勝てないけど
国力差からしてゲッターがカバーできないところで戦争はまけるな
まあ、ゲッターを真ゲのGみたいに量産したり、一体でもゲッターが真クラスの化け物なら
話は別だけど。

447:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/18 19:08:42 RTS1pDdp
乙だ…乙の力を信じるんだ…
>>443
細身のゲッター1ってのもなんか斬新だ

448:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/18 20:51:18 Hk6TKRlb
> ランスロットTypeG“ドラゴン”
画像も合わせてみた。格好よすぎワロタ

>>445
組みあがってても負けたと思う。対百鬼帝国や號がいい例だ
ゲッターロボをフルスペックで動かすには三人必要なように!世界を救うのなら多くの仲間が必要なんだ!


449:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/18 21:30:50 AbgRnbTl

ギアスは未見だけど描写と画像がかっけえw

>>424
凄く分かる
wikiだと閲覧数とかが見れるから、それで自分の作品が読まれてるのを知ると確かにやる気が沸くわ

百鬼相手だと終盤はウザーラと組んで殲滅してたけど、やっぱ国としての被害を
考えると東京が攻め落とされたりとかでカバーしきれないみたいだな
桜多版のグレートマジンガーはグレートを排斥したせいで戦闘獣に壊滅させらりたりしてたな
曰く、戦車の砲塔が建物でさえぎられて本領を発揮できなかったとかで

450:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/18 21:32:42 djmPoRzg
>>448
Gでゲッターがいなくなっただけですぐに侵略されてたしな。
さらに、號見れば直接戦う人以外にも
後ろを支えてくれる人も大切と分かるからな。
ゲッターをランドウに取られないようにするために基地の人間が協力したり。
そのあと、敗走軍を助けるために単身アラスカへ、整備不良になって死にかけ。
肝心の敗走軍の回収もゲッターだけではできなかったし。
整備スッタフがいても基地側が協力してくれないから、修理できず。
決戦にも、遅れて参戦だし。
やっぱり仲間は大切だよな、號は仲間の描写がシリーズの中で一番濃いな

451:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/18 21:46:04 AbgRnbTl
アークも連載が長くなっていれば要塞化した研究所の他の戦闘ゲッター乗りとの
交流が見れたんだろうか
「今日もゲロを吐かせてやる!!」って吼えてた鬼教官の出番とかも見たかったなあ


452:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/18 21:50:31 V6jQ749Z
ルパン三世と隼人がIQだと知った。そんな夜

453:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/18 23:24:21 Hk6TKRlb
>>450
個々人のタフさやゲッターロボ(特に真)の変態性能が目立っちゃうけど
基本が三つの心を一つにして、勇気が百万パワーなところなんだよな

思えば、石川賢の漫画には主人公の傍らには必ずといっても良いほど、信頼できる仲間が居るな
仲間とともに強大な敵に立ち向かう。基本中の基本だぜ

454:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/18 23:36:47 djmPoRzg
そういえば號でゲッターが陽動に引っかかったから、日本弱み握られたんだよな。

455:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/18 23:53:37 V6jQ749Z
>>452
おや、言葉が抜けていた 正しくは「同じIQだと知った」だ

隼人は頭良いんだろうけど、號の時の何でも知ってそうなオーラはそれに起因する物なのかな…

456:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 11:35:48 71fmOkm5
お前の声が耳にこだましている
あいつの顔が瞼に焼き付いてる
俺達 繋ぐものはキレイ事じゃないから
友情では足りない 言葉もいらない絆はずっと…

仲間は大事だぜ

457:名無しさん@お腹いっぱい
10/02/19 19:06:53 /DRon3uX
とある魔術の禁書目録とクロスを考えてみたが、クロスさせるキャラは正造か竜馬だけなんですけど。
一応禁書世界にあわせて超能力を持たせた方がいいと思いますか?
それともアナザーアギトとかに変身できる能力を持っていた方がいいでしょうか?


458:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 19:15:21 TRAw8v4O
アナザーアギトとか出てくる意味がさっぱり分からんが
普通に竜馬単品とかで俺は一向に構わん
あと、これも個人的な意見だけどよっぽど展開的に納得できる状況にせんかぎり、
なんか妙なオリ能力はつけんほうが良いと思うよ

ついでに身体能力と銃火器だけで超能力だの何だのと戦う竜馬も見てみたいし

459:ゲッターギアス
10/02/19 19:18:40 SgvUk/Kk
>>457
>>458に同意かなあ。まあ勝手にオリ機設定している人間が言っても説得力皆無だがw
んで、続きです。今回はオレンジ君の回です。ついでにあの人も登場!



ルルーシュ・ランペルージは不測の事態に焦っていた。
自分が殺した異母兄弟、クロヴィスの殺害容疑で、あのスザクが逮捕されたのだ。
(クソッ! あいつが殺したハズはないのに!! ブリタニアめ、スザクを贄にしてイレブン弾圧の口実を得るつもりか…!
くっ、一体どうすればスザクを救える? オレが殺したと名乗り出るか?
いや、ありえない。あのテロリストたちを利用するか? いや、真正面からやって勝てる相手じゃない…。
駄目だ。問題をクリアするための手札は揃っているはずなのに…! こうも考えがまとまらないなんて! )
ルルーシュはスザクを救うための方法を考えあぐねていた。
このままではラチがあかないと考えたルルーシュは屋上に向かった。
一度外の空気を吸って気分転換を図ろうと考えたのだ。
だが、その屋上には先客がいたようだった。
(? 物音と気配から察するに結構な人数がいるな…。放課後の屋上だというのに珍しいな)
そう思ったものの、自分には関係ないと考え、扉を開けた瞬間、ルルーシュは我が目を疑った。
目の前に広がっていたのは数人の生徒が倒れているという思わぬ光景だったからだ。
「な、なんだこれはっ!? 」
そこかしこから呻き声が聞こえる中、一人だけ立っている生徒がルルーシュの疑問に答えた。
「あ? っとこりゃこいつらから仕掛けてきたんだぜ? 俺はこいつらに殴られるまでは我慢したんだからな。
いわば正当防衛だ。うん、間違いない」
そう答える生徒にルルーシュは見覚えがあった。
確か彼は…。
「お前は…、一文字 號か? 」
「ん? って、あっちゃー、生徒会副会長じゃねーか。まずい奴にまずいとこ見られちまったなぁ。
さっきから言ってるけど、正当防衛だからな? 先に殴ったのはこいつらだから。
ホラ、ココ。殴られた後があるだろ? な?」
そう言って號は自分の頬を指差しルルーシュに見せる。
一文字號。ルルーシュと同じクラスの名誉ブリタニア人-ブリタニアに忠誠を誓ったナンバーズ(日本人)-だ。
体育の授業でいつも必死なルルーシュや他の生徒とは違い、息ひとつ乱れた所を見たことのない、そんな人物だった。
ルルーシュはそんな彼を見て、世の中には体力馬鹿という人種がいるのだと痛感していた。
だからこそ、ルルーシュは一文字號という人間を記憶にとどめていたのだった。
そして、彼の暴力事件の事もよく聞いていた。ブリタニア人にカラまれてやむなく、という話も込みで。
「そうか。キミはこの連中に絡まれたというワケか」
ルルーシュが倒れている生徒をざっと見る。
スザクがクロヴィスを殺したというニュースが、イレブンを蔑視する彼らを調子づかせたのだろう。
「そうそう。そうなんだよ! 俺が屋上でゆっくりしてたらこいつらがいきなり殴りかかってきて。
だから俺も仕方なく。でも流石副会長! 話が分かるじゃねえか!! 」
「だいたいの事情は分かった。君達もこれからは気をつけてくれ。今回の一件は不問としよう。
君達もこれからは同じ学校の仲間を蔑むような行為はやめるんだ。いいな? 」
そう言って、ルルーシュは倒れていた生徒たちにギアスをかける。
生徒たちは、分かった、と一言言うと次々と屋上から立ち去ってゆく。
「君も災難だったな。今回のようなこと、初めてじゃないんだろう? 」
「まあ、副会長の言うとおり。こんなのしょっちゅうだ。
日本がエリア11になってから、オヤジが名誉ブリタニア人になった後も。
ずーっとだ。もう慣れたし、あんまりに気に食わない時はさっきみてえに反撃するけどよ」
いちち、と號は殴られた頬をさすりながら言った。
「副会長、なんて堅苦しい言い方はよしてくれ、一文字 號。俺はルルーシュでいい」
「そうかい? なら俺も號でいいぜ。ルルーシュ。
しかし、あんたは変わってるな。だいたいの奴は名誉ブリタニア人ってだけで、あいつらまでとはいかないが…、
こう見下したような態度をとってくるのによ」
「ああ、嫌いなんだ、そういうの。それに…」
スザクという友達がいたから、とはルルーシュは言わなかった。
しかし號は、ルルーシュが何を言いたいのかだいたいの事を理解した。
「イレブンの知り合いもたくさんいるってか。ま、ルルーシュみてえのが多けりゃ俺も喧嘩しねえで済むんだけど、な」
そうやってしばらくの間、ルルーシュと號は自分たちのことについて語り合った。



460:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 19:19:08 zRRt6+Kc
なんか、以前ここになのはの人のガンダムクロスの投下されてたガンダムクロスを発掘したから
WIKIに加えた
すこし、失敗したのですまん。
>>457
超能力なしでもなんとでもなるだろ。
だって、あの作品で最も強い能力は主役補正でしょ?
それに、なぜ仮面ライダー? 
変に設定だけ別作品からクロスは勧められないな

461:ゲッターギアス
10/02/19 19:19:42 SgvUk/Kk
「へえ、號の親は孤児だった君を引き取って育ててくれてるのか。
なかなかいい親じゃないか」
「ああ、も一人女もいるんだが、一緒に分け隔てなくな。怒った時の拳骨がめちゃくちゃ痛えんだけどよ。
7年間、本当の息子みてえに扱ってくれて、ありがてえって思ってる」
「そうか…。色々と大変だったんだな」
「そういうルルーシュ、お前も妹さんと二人だけで生活してんだろ?
血がつながらねえとはいえ、親のいる俺なんてまだマシさ。
昔は漫画みてえな仮面被ったヒーローが来て、日本を解放してくれる、なんて思ってたが…。
世の中ってのはむつかしくできてんな。って生粋のブリタニア人に言うことじゃねえか」
「いや、號がそう思うのも無理はないさ。7年前は色々とありすぎた」
そう語らっていると、突如、屋上の扉が大きな音を立てて開かれる。
「あー! やっぱりここにいた! また喧嘩したんでしょ! 號!! ってあれ? 」
「うわ、渓! なんでこんなとこまで来てんだ!? 」
「渓? 號、もしかして彼女が君の言っていた? 」
「ああ、車渓。俺を拾ってくれたオヤジの実の娘だよ。いつも喧嘩した俺を説教しにくるんだ。
な、ルルーシュ頼む。ちょっとお前から説得してくれないか?」
「別にいいが…」
そうルルーシュが言うが早いか、渓は號の腕を引っ張り事情の説明を要求する。
「ちょっと號! なんであんたが生徒会副会長のルルーシュ・ランペルージと仲良くしゃべってんのよ! 」
「あぁ? 屋上来たらたまたまあいつがいて、しゃべってみたら意外と気があったってだけだよ。な? ルルーシュ」
「ああ。號の言うとおりだ。渓さん、だったかな? 號は君が思ってるように喧嘩はしてなかったよ」
「ま、渓さん、だなんて。まあルルーシュ君が言うならそうよね。
屋上の方からぞろぞろと怪我した人が来たから勘違いしちゃったみたい。
それじゃあ、ルルーシュ君、ウチの山猿が迷惑かけたわね。私達はこれで失礼するわ」
「誰が山猿じゃ! って痛っ!! すね蹴るんじゃねえ! 」
「いいから行くわよ。馬鹿號」
そう言うとぐいぐいと號を引っ張ってゆく渓。
「お、おお。じゃあまたなルルーシュ」
ひらひらと手を振る號に対し、ルルーシュも手を振る。
(一文字 號か…。悪い人間じゃないみたいだ。しかし、仮面をつけたヒーローか…。
ん、待てよ? 仮面? そうか! この手があったか!)
號との出会いにルルーシュが得たもの、それはスザクを救うために欠けていたピースだった。


ゲットーにある、どこにでもあるような廃墟。
扇たち一行は、カレンがシンジュクでの一件で助けてくれた人物からの電話があったことをうけ、その電話の指示通りここに来ていた。
そして彼らの目の前にいるのは仮面をつけた黒ずくめの男。
「君がシンジュクで俺達を助けてくれた人物か」
『そうだ。私が君達を助けるべく、あのシンジュクで君達に救いの手を差し伸べた』
機械を通して変換された無機質な声。
扇たちは不安を抱かずにはいられなかった。
「何故仮面をつけたままなの? 外して素顔を見せたらどう? 」
その彼にカレンは仮面を外すよう要求する。
『見せようだが見せるのは素顔ではない。力だ』
「力? 一体どんな力を見せてくれるの? 」
『ブリタニアを倒すことの出来る力を。不可能を可能にする力だ』
その場にいた全員が息をのんだ。
あまりにも馬鹿馬鹿しい交換条件。しかし、シンジュクの一件を考えれば、彼が優れた力を持っているのは明白、しかし…。
「不可能を可能にする力だと? 」
『そうだな…。ではクロヴィス殺害犯枢木スザクを助ける、というのはどうだ?
これを成せば、君たちは私を信用せざるを得まい? 』
「枢木スザクを…? 」
「そんな無茶だぜ。警備がきつすぎる」
「でも、そんな奇跡みたいなことを出来るなら…」
「ああ、十分すぎるほどの交換条件だ」
扇たちは仮面の男の提案に乗ることを決めた。
『さて、それでは、何人か協力してもらえるかな? もちろん無理強いはしないが…』

462:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 19:20:20 zRRt6+Kc
すいません、投下中に
支援


463:ゲッターギアス
10/02/19 19:20:28 SgvUk/Kk
「それじゃあ俺が」
「扇さんが協力するなら私も」
仮面の男の協力要請に応えたのは扇とカレンだけだった。
『ふむ。二人もいれば条件はクリアしたも同然だ。ならば二人は今から教えるものを製作しろ。
外側さえそう見えればいい』
「そ、そんなたった3人で何ができるんだ! 」
『愚問だな。3つの心が一つになれば一つの力は百万パワーと言うだろう?
まあ、私の言うとおりに動いてくれれば何の心配もいらない』
そう言って仮面の男はカレン達に一枚の紙を渡す。
それに書かれていたはクロヴィスの専用御料車と、あのカプセルだった。

「で、枢木スザクはまんまとメディアへの生贄か」
ドラゴンの調整を終えた竜馬は、スザクがクロヴィス殺害の容疑で軍事法廷にかけられることについてふれた。
「ええ…。私達が証言出来れば彼の無実を証明できるんだけど…」
「法廷は特派の証言を認めない、か。ふん良くある話じゃねーか。
下手すりゃ、あのピエロの役目は俺だったかもな」
いかにも辛そうなセシルの横で、面白くなさそうにする。
「そうだね。君でも、スザク君でもどっちでも良かっただろうね。
あ、そろそろスザク君の公開護送だよ」
そう言ってロイドはTVのスイッチを入れた。
沿道には多くのブリタニア人が集まり、護送車の上に縛り付けられたスザクに罵声を浴びせていた。
その護送車の護衛をしているのはジェレミア・ゴッドバルト率いる純潔派と呼ばれるメンバーの乗ったサザーランドだった。
軍は生粋のブリタニア人のみで構成されるべし。
その考えの元、集ったものたちによる軍の一大派閥。
そしてそのリーダーであるジェレミアは、亡きクロヴィスの後、現在エリア11を一時的に治めている人物だった。
純潔派の考えからすれば、名誉ブリタニア人が軍にいるのは許されざることだ。
だからこそ、スザクがクロヴィス殺害の槍玉にあげられたのだ。
(これで純潔派はさらなる拡大を図れるな。ふん、ナンバーズなど不要なのだ…)
『ジェレミア執政官。前方から侵入してくる車両があります。
命令通りノーチェックですが…』
「テロリストどもがかかったか? よい、そのままこちらまで進ませよ」
『しかし、車両がクロヴィス殿下の御料車でして…』
「何? テロリストめ、ふざけおって。全軍停止。ここでマヌケなテロリストどもを迎え撃つ」
ジェレミアの命令通り、護送車を含むすべてがその場に停止する。
TVのナレーションが予定のない行動に焦りを見せてた。
集まった群衆からもどよめきが上がっている。
そして護送車が来た反対方向からそれは来た。
「クロヴィス殿下の御料車だ! 」
「でもなんであんなものが? 」
仮面の男とカレンの乗る、クロヴィスの御料車の偽装をした車だ。
群衆はいまだに事態を把握しかねている。
(こんな真正面から…! 無理よ、逃げることも出来ないじゃない! )
まっすぐ進め、という仮面の男の指示通りに来たが、流石の状況にカレンも狼狽していた。
「そこで止まれ。亡き殿下を愚弄する不届き者よ。車から出てきてもらおうか? 」
ジェレミアがそう言うと、御料車が停止し、車の屋根にかけられていた垂れ幕が燃え、燃え尽きた中から仮面の男が姿を現す。
『私はゼロ』
仮面の男が名乗りを上げる。
ゼロ。それが仮面の男、ルルーシュの仮面の名であった。
「ほう? だが、ショーに付き合う義理はない。その仮面を外してもらおうか? 」
空中に待機していたVTOL機からサザーランドが車の周囲に降り立つ。
ゼロのマントがその風圧でたなびいた。
ゼロは手を仮面にまで持ってゆく。が、その手は仮面を手に取ることなく頭上にまで上げられ指を鳴らした。
すると車両後部のコンテナがバラバラになり、中からあのカプセルが現れた。

464:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 19:21:09 SgvUk/Kk
「何!? まさかあれは…!」
ジェレミアの脳裏にシンジュクでの指令が思い出される。
テロリストにうばれた強力な毒ガスを回収せよ。
その命令とともに送られてきた画像にあったのは目の前のカプセルと同様のものだった。
「…く! テロリストめ、あのシンジュクの騒ぎの中、盗みおおせたというか! 」
ジェレミアの額に汗が伝う。
おそらく群衆たちはあれが毒ガスだとは気付いていまい。
しかし、彼らに気付かせることなく、奴はこの場にいる市民すべてを人質としたのだ。
(中身を知らない貴様らにとってこれは毒ガス…。まぁ俺が知っているのは片方だけだがな)
「要求を聞こうじゃないか、ゼロ」
『交換だ。コイツと枢木スザクを。ここら一帯をドワオしてほしくないだろう? 』
「何を馬鹿な事を。こ奴はクロヴィス殿下を殺した大逆人! 引き渡せるはずがなかろう!! 」
『違うな。間違っているぞジェレミア。クロヴィスを殺したの犯人はそいつじゃあない…。
クロヴィスを殺したのは…。
こ の わ た し だ ! !』
ゼロの発言に周囲がざわめく。

「あはw真犯人登場だね」
TVを見ていたロイドが実に楽しそうに言う。
「まさか」
セシルも流石のこの事態に同様しているようだ。
「なんて野郎だ。カプセルと御料車。おまけにクロヴィス殺害を自白か。
よっぽどの天才か、それとも馬鹿だなこいつは…」
だが、面白いことになってきた、そう竜馬は思っていた。

「フハハ! 見ろ神君! このチューリップ仮面、自分で自分の首を絞めおった!
ひゃはは!! こりゃ~この男が銃弾で真っ赤なチューリップになるのが見れそうじゃぞ~」
敷島がTVにかじりつき、公開処刑は今か今かと待ち構える。
「敷島博士、残念ですが、それは拝めないかもしれませんよ。
あの男、ゼロは思いのほか大胆で狡猾な男のようですから」
そう、よっぽどの馬鹿か天才か、そのどっちかだと、隼人は判断していた。

「く、こ奴は狂っている! 殿下を愚弄した罪、購わせる!」
この混乱を治めるため、ジェレミアが合図を出すと周囲のサザーランド全機が銃を構える。
『いいのか? 公表するぞオレンジを』
「オレンジ? 一体何を言っているのだ」
オレンジ、謎の単語にその場にいるものは首をかしげるしかない。
ゼロはカレンに合図し、車を前進させる。
『私が死んだら公開されることになっている。そうされたくなければ…』
「何のことだ? こ奴はいったい? 」
困惑するジェレミアの前でゼロの仮面の左目があるであろう部分が開く。
『私達を全力で見逃せ! そっちの男もだ!! 』
そして露わになった魔眼が怪しく輝いた。
その光を直視したジェレミアは哀れ、ギアスによる操り人形となったのだった。
「いいだろう。おい、その男をくれてやれ」
「ジェ、ジェレミア卿、しかし…」
「くれてやれと言っている! いいか、誰も手を出すな! 」
「ジェレミア卿、どういうつもりだ! 計画には…」
「キューエル卿、これは命令だ。おい、早く枢木一等兵をくれてやらんか! 」
ジェレミアの命令なら、とスザクの拘束が解かれる。
ゼロとカレンも車から降り、歩いてくるスザクと合流する。
「キミは一体…」
『話はあとだ。枢木スザク、ついていて来てもらうぞ』
ゼロはそう言うと、手に持った装置のボタンを押した。
ボシュウウウ!!
カプセルが起動し、大量の煙が噴出する。
市民はそれが何か分からず、逃げまどう。
「クソ! 卑怯なイレブンめ!! 」
純潔派の一人、ヴィレッタ・ヌウの乗るサザーランドがゼロ達に銃を向ける。

465:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 19:22:01 zRRt6+Kc
さらに支援

466:ゲッターギアス
10/02/19 19:23:28 SgvUk/Kk
だが、そこにジェレミアの機体が割り込み、射撃を阻止する。
「ジェレミア卿!? 何故! 」
「言ったはずだ!! 手を出すなと!」
そう言うと、ジェレミアは次々とゼロをとらえようとする味方の妨害をする。
「全部隊に命令する! いいか! 全力を挙げて奴らを見逃すんだ!! 」
ジェレミアの突然の豹変、そして煙に惑う人々と、その混乱に乗じゼロ達は無事に逃走を果たすのだった。


と、今回はここまでです。
號と渓はチェンゲというよりかは、声そのままの漫画版イメージです。
実はコレ、チェンゲベースなだけで漫画版のキャラとか使おうと思ってます。
では、乱文失礼しました。

467:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 19:26:13 TRAw8v4O
おお、號とケイも出てきた
乙です。弁慶もいるっぽいな。オカンが気になるw

あと無知ですまんのだが、枢木ってなんて読むんだ?すうき?

468:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 19:28:39 SgvUk/Kk
>>467
くるるぎ。
ギアスの中でスザクは旧日本の首相の息子だよ!

469:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 19:29:14 MluwGu+U
>>457
簡単な話だ。虎を投入するべき

470:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 19:29:24 TRAw8v4O
>>468
サンクス
つうかネタバレくらったぞオイw

471:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 19:33:15 zRRt6+Kc

久しぶりに、漫画版設定の號が出てくるSSみたな

>>467 
「くるるぎ」らしい
>>457
まあ、ライダーでもG3みたな科学技術で作ったパワードスーツならいいんんじゃね?
ただ、禁書厨が暴れまくってたこともあって、反感覚える人がいるかもしれませんよ
なのはクロススレで一度禁書に関わるちょっとした騒動? がありましたし。

472:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 19:45:41 MluwGu+U
ギアス乙!
あの二人が出てきたとは結構驚き。
脇役でもレギュラーでもどっちでも良いけど、なかなか違和感の無い登場で好感

そういえば、ドラゴンが出てきたんだから、やっぱりライガーやポセイドンも出るんだろうか
それに隼人等考案プラズマ炉は使われるんだろうか。そしてパイロットは!?
次回も期待です

473:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 20:14:41 zRRt6+Kc
>>ゲッターギアスの人
そういえば、WIKIにプラモの写真載せておいた方がいいですかね。
せっかくかっこいいから

474:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 20:14:52 71fmOkm5
ギアス乙、號が出てきてうれしい限りだ

>>469
虎がいくつも能力持ってるので、驚く禁書勢が想像出来る

475:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 20:19:04 zRRt6+Kc
>>474
いくつもではなく、なんでもできる能力なんだよな

476:名無しさん@お腹いっぱい
10/02/19 20:19:17 /DRon3uX
>>458
なるほどやはり銃火器と身体能力とドワオ!!で戦うべきでした申し訳ありません。
あと慎一でも良かったな……でもあれってレベルいくつになるのだろうか?

>>469
くぅーーーーそうか!!
それがあったったか!!
すいません忘れていましたorz.


477:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 20:29:26 71fmOkm5
>>476
とりあえず慎一は原子分解すら効かない奴だから、上の方まで行くんじゃない?地面踏んづけてマグマ出すとかやっちゃうし

478:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 20:42:58 xB/BmJk3
禁書クロスなら当麻が流一岩の道場に通っていたって設定はどうなんだろうか
降りかかる災難を自力で撥ね退けられるように鍛えさせるって理由とかで

479:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 20:48:06 zRRt6+Kc
母親がどっかのお嬢様みたいな見た目>やくざの組長の娘
ってことで、極道兵器の親戚にするのもありじゃね?

480:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 21:25:15 Kc+Mexms
ゲッターチーム生身で戦わせるなら童子切丸使わせればいいじゃない
ゲッター合金という便利なものがあってだな

481:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 22:42:02 7zPtGNW2
車ってことは弁慶ももうすぐ出てくるのかな
楽しみだ

ところで武蔵の扱いはどうなってるの?
もう死んだ?

よければお答えください

482:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 23:00:46 THn5VFol
>>456
だからこそ「あばよダチ公」が光るんだよな。
あと別のSSで書かれていたけど、ゲッターチームって凶暴凶暴言われてるけど、敵以外にあそこまで無害な奴は珍しいかもしれん。
だからギアスも面白いんだけど、無抵抗の相手に止めをさすってのはなんか竜馬らしくないと思ってしまった。
復讐鬼状態だから仕方ないとは思うけど、止めを刺すよりは精神的にズタボロにするほうがらしいと思った。
的外れな事言ってたらゴメン。頑張ってくれ。応援してる。

483:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 23:15:34 zRRt6+Kc
ギアスクロスの竜馬はチェンゲの序盤状態の復讐鬼だから、手段選ばんだろうな。
まあ、二次創作SSとかで自分が思ってるキャラと少し違うと思うのは仕方ないよな。
人によってキャラに対する解釈があるんだろうから。

484:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 23:18:25 MluwGu+U
>>482
俺も止めさしたのはらしくないとは思ったよ
だけど、チェンゲベースの更に精神的に大きな傷を負った竜馬。ってことで自分に妥協した
何故なら本編における恐竜帝国と百鬼帝国との戦争が起こってないようだし、
ゲッターロボ、ましてはゲッター線すら満足に行くものが無かったみたいだから

そういう変化もあるから、今までの竜馬とはまた違った竜馬じゃないかと

485:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/19 23:33:41 71fmOkm5
「俺はこう見えても精神は繊細なんだ」

漫画の竜馬だと「そんな馬鹿なw」となるけど、チェンゲの竜馬なら頷ける

486:482
10/02/19 23:35:18 THn5VFol
>>484
そういえばギアス独特の世界観もあったんだっけ。ゴメン。
もしかしたらこのSSの竜馬は隼人と一緒に原作以上の死線を潜り抜けてきた可能性もあるな。
だからこそ傷も原作以上に大きくなったのかも。


487:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/20 01:19:21 Nq3b37lm
>>481
死んだと思います
つか死んだってことにする予定

まー竜馬が無抵抗の兵士殺したのは、クロヴィスに使われてる間にテロリスト鎮圧に慣れすぎたのと
隼人に組する=復讐の対象内って感じです
あと竜馬だけど慎一成分も多少あるので情け容赦無しの鬼になりました
ってことで

488:名無しさん@お腹いっぱい
10/02/20 01:58:57 NdOPz6B6
>>486
こうしてみると新ゲ竜馬は本当に異色だよな……。
最後までゲッターに抗ったただ一人の竜馬だし、寄せ集めのゲッターで虚無戦記の領域にまで登ったのもすげぇ。


489:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/20 13:39:38 7Q9xyVK6
新の竜馬とカムイは共存し得るか

490:481
10/02/20 15:26:10 NExDk8Gx
>>487
どうも

やっぱり死んでるのか…

491:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/20 16:04:45 7qTWxzK+
>>488
禁書のクロスが云々の人だよね?
名前の所を空欄にしても大丈夫だよ。

492:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/20 18:21:03 NdOPz6B6
>>489
この二人なら拓馬と違って
新竜馬「俺がゲッターをぶっつぶすから人間を滅ぼすのはやめろ」
カムイ「……もしできるならその条件を飲むのもやぶさかではない」
と言う感じで手打ちもできそうですな。
拓馬はゲッターを打っ潰すという「選択」が思い浮かば無かったみたいですし。

>>491
はい、分かりました。ありがとうございます。


493:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/20 18:34:36 7qTWxzK+
>>489
>>492
でも、簡単にできる問題じゃないんだよな。
相手にある程度、信頼されないと交渉なんてできないし。
カムイが人間の本質=未来で見たものと思ってたら人間滅ぼすしかないし。
そもそも、「どうやってゲッター線を滅ぼす」というのが問題
さらに、ゲッター線を滅ぼすよりも人間滅ぼすほうが簡単だろうな
仮にカムイ個人を説得できても、恐竜帝国と人類との確執的にも無理。

それ以前に新竜馬は同じゲッター線の被害者でもあり、ゲッター線関連だけピンポイント攻撃な
もっと比較的ましな方法を取っている、神と共闘せずに戦い続けてる時点で無理じゃないだろうか。

494:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/20 19:56:56 rYqOU0Ff
ゲッターが善とか悪とか、敵とか味方とか、倒す倒さないとかは意味無いだろ
全てを理解することなんて出来ないんだから

何が言いたいかって、カムイとの共存(というより友情を育めるか)は、出来ると思う
ゲッター云々は瑣末なことにしか過ぎないよ

495:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/20 20:16:38 7qTWxzK+
>>494
カムイ自身は恐竜帝国でも特殊な出生だからな
それに、アーク見る限り、異種族間でも分かりあうことはできるかもしれない
ただ、それは個人のレベルで種族レベルには難しいだろうな
確執が例えゲッターを取り除いたからと言って解決できる問題じゃないからな。
昆虫人類と爬虫人類と仲良くなるにも過去の問題がある。
爬虫人類は人類に対して人体実験してるし、拉致し、大雪山辺りを焼土にし日本全土を襲い、
號で人間には住めなく、自分たちに快適な環境に書き変えようとした。
昆虫人類は被害者面してるけどエンペラーが介入するまで虐殺してたらしいし、
その先兵の鬼は日本を征服してるし、アークでは長年にわたって攻撃している。
結局は種族間の業の問題になる。

496:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/20 20:51:44 rYqOU0Ff
種族間とか関係ないだろ。あくまで個人の話じゃないの?『新』竜馬とカムイっていってるし
恐竜帝国と~なら分かるけど
しかしなんで共存なんだろうか。一緒に住む気なんだろうか、この二人は

497:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/20 20:56:18 7qTWxzK+
>>496
すまん、そんな話か
個人の話ならいろんな問題をどうにかすれば友達になれるかもしれないな。
竜馬とカムイの二人暮らし……
カムイの胃に開きそうだな。

498:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/20 21:18:10 NBfZw7+u
ゲッターチームと萌えキャラが会話したと思えば今度はギアスとのクロスか
これだからゲッターロボスレは面白い
カオスな作品と熱いレスが交わされていて、まるで地獄の釜の底のようだ

499:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/20 23:08:53 vbeSZhSW
うしおと虎
ハヤトのごとく!

タイトルだけは思い付くが内容がさっぱり浮かばん

500:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/20 23:36:59 7Q9xyVK6
虎が相手だと流石の白面の者も可哀想になってくるなぁ

むしろ虎にヒヨウが憑いて大暴走とかの方が驚異だな

501:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/21 00:06:21 judbYXW6
>>499
吹いた!!
どう考えても虎の方がラスボスですwwww。
最後はラグースと虎が大戦争となり、白面+人間+妖怪がコイツらを地球から追い出すために同盟を組んで絶望的な戦いに挑むんですね?っていう電波がわいてしまった。

502:名無しさん@お腹いっぱい。
10/02/21 00:08:59 B5wDx0R7
同じ復讐鬼のヒョウと気が合いそうだな。

503:ゲッターギアス
10/02/21 02:02:17 80R8Ikmc
>>473
出来ればよろしくお願いします。wikiの編集とかあんまりやらなくてよく分からないんで。
ということで続きです。今回は隼人とゼロ(ルルーシュ)の初対面です。ではどうぞお楽しみください


ゼロ達の逃げ込んだ廃劇場。
そこでゼロはスザクと二人っきりで話していた。
『これで分かっただろう。枢木スザク。ブリタニアはお前の仕える価値のない国だ。
だからこそ、お前は私と来い。私と共にブリタニアを倒そうじゃないか』
「悪いけれど、それはできない。あと一時間で軍事法廷が始まる。
僕はそこに行かなくちゃならない。行かないと、イレブンや名誉ブリタニア人の弾圧が始まる」
ゼロからの誘いをスザクは即答で断った。
『バ、馬鹿かお前は!! あそこはお前を犯人にするためだけに設けられた場だ! 
検察も、弁護人も、裁判官でさえ! 』
「でも、それがルールだ。ルールがあるならそれに則して行動する。
間違えた方法で得た結果に、価値などないと思うから…。
でも、ありがとう。助けてくれて」
そう言ってスザクはその場を後にする。
ゼロ―ルルーシュ―はそんなスザクを止めることは出来なかった。
(馬鹿が! )
心の中でルルーシュは毒づく。せっかく助けてやったのにまた自ら死地へ向かう親友を。
パン。パン。パン。
『誰だ!? 』
突然聞こえてきた拍手の音にルルーシュは振り返った。
すると暗闇から、長身のスーツを着た男が現れる。
「いや、見事なものだったよ。ゼロ」
『誰だお前は…』
「おっと紹介が遅れたな。私は神。神 隼人。日本解放を謳うテロリスト達のリーダーをやっている」
現れた男はあの、神隼人だった。神隼人、その名をルルーシュは何度か聞いたことがあった。
テロリストのリーダーとしてメディアでにぎわせ、国家反逆の最重要指名手配犯の男だ。
『ほう、君があの噂に名高い神 隼人か。お目にかかれて光栄だ』
「フフ、お世辞は素直に受け取っておこう。
枢木スザクを仲間に出来ず残念だったな、ゼロ? 予定では彼を仲間にし、秘密の共有でもするつもりだったんだろうが」
隼人のまるで心の内側を見透かしたような言葉に警戒心を抱く。
『一体何のことかな? しかし枢木一等兵を仲間に出来ず残念なのは確かだったが』
しかし、表面上は何を言ってるのか、という態度を見せ誤魔化す。
「これは失礼。何、たった数日で数々の偉業を成し遂げた君に興味を抱いてね?
どうだ? これからお茶でも飲みながらゆっくり話さないか? 」
『お茶会のお誘いか? 悪いがこの後先約があってね。また今度にしてもらおうか』
「…ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア」
これ以上隼人と会話していては向こうのペースに乗せられると考え身を翻した瞬間。
隼人の口から出た言の葉がルルーシュの動きを止めた。
「ゼロ、君はこの名前に聞き覚えがあるか? かつてブリタニア皇帝に捨てられ、そして…。
ここから先はここでは話すのは何だと思うのだがな? どうだ、これでもお茶に付き合ってはもらえないか? 」
ゼロが振り返り、隼人の顔をみると、何を考えているのか読みづらい微笑を浮かべていた。
『…いいだろう。で、どこで話すのかな? 』
こっちだ、と言って隼人は扇たちに用意させた車にゼロを乗せる。
そしてゼロは隼人の所有する―と言っても偽名で偽装した、だが―建物に案内されるのだった。



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