あの作品のキャラがルイズに召喚されました Part224at ANICHARA
あの作品のキャラがルイズに召喚されました Part224 - 暇つぶし2ch554:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/08 23:19:33 XYojlbtp
っちゅうか、30分後が遠いって、誰のルールよ?
俺様ルールか?


555:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/08 23:21:57 zQQycK3Z
ハイ、この話(30分云々)はこれでおしまい!

556:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/08 23:22:47 9w+0cEk2
長いなら長いで10分か15分ぐらいにするように言えばいいんじゃねぇの?

557:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/08 23:23:43 SgYQZ3i5
>>554
ここの公式ルールだな。
最盛期は、投下待ちの行列が10人並んだようなスレだったからね。
30分もインターバル置くと、崩壊してしまう。


最近はそうでもないが、投下は5分間隔というルールは変わってないと思う。
現状に即していないので廃止を求めるというのなら、止めはしないから避難所の運営議論スレにでもいってきたら?

558:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/08 23:25:26 /8Ih2iFN
おれも個人的には30分は長いと思うが、
明記されてないものを「公式ルール」というのはちょっとどうかと思う

559:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/08 23:29:24 XYojlbtp
感想用に前の投稿から30分開けるって言う紳士ルールがあるのに
誰も予約して無くて30分開けるのがNGってのが分からんぞ

崩壊? 今だとしないだろ?

560:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/08 23:30:24 tMXsat6z
>投下は5分間隔というルールは変わってないと思う。
長くない?
2~3分でいいじゃん。

561:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/08 23:30:46 p2QWJITK
確かにな
人がいないならさくさく投下したほうがいいと思うんだけどな

562:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/08 23:31:41 u65uTvdG
>>559
まあでも30分は長くね? 感想用に30分だとすると合計1時間くらいだし。

563:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/08 23:31:52 XYojlbtp
すまん、「投下は5分間隔というルール」これ何?
こんなんあったか?

564:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/08 23:32:33 mC+HWx9m
>>557
そのルールどこで見れる?
このスレ1年くらいいるがそこまで明文化されてたのを知らなかった。

565:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/08 23:32:59 rorPPSPo
長くて困る人はいても短くて困る人はいないだろうし
本人も次から短くするって言ってるんだからそれでいいじゃないか

566:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/08 23:33:57 SgYQZ3i5
>>558
そういや、書かれてないな。
古参の住人からすると意外だが。


>>559
紳士ルールで崩壊したから、それを上書きするルールができたんだよ。
当然、そっちのルールの方が強い。
ただそれは昔の話で、現状はおかしいことにはなっていると思うんで、気になるんなら運営スレに言ってきてくれ。
たぶん今の状況なら、苦もなく受け入れられると思うから。

俺は懐古房なので、あえて変える必要はないと思っているけど、
積極的に反対しようとまでは言わないから。

567:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/08 23:35:50 9w+0cEk2
>>562
いや投下終了宣言から30分は次の投下は避けようって話だから
予約が前の投下直後だったら30分後くらいにしようぜってこと

568:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/08 23:36:57 IW0NOHui
喧嘩するなら裸になって相撲しろ

569:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/08 23:36:59 SgYQZ3i5
>>563-564
一年半以上前の話だよ。
一日1スレは確実に消化していた、このスレの黄金期さ。

そのころのログを見れば、書かれていると思うけど。

570:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/08 23:38:08 p2QWJITK
よーし、紳士の諸君議論はそこまでだ。紳士の諸君には他に議論することがあるだろう。
そろそろ落ち着かないと↓が投下されてしまうぞ。それでもいいのかい?


> 初めまして。セキレイから佐橋皆人を召喚しようと思います。
> 僕自身が精神的に大人な為、ゼロ魔のキャラは涙目になります。


571:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/08 23:38:30 XYojlbtp
昔の話ねぇ・・・
少なくともも、スレ50番の頃からいるけど、そんなルールが”上書き”されたとか聞いてないけどねぇ

572:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/08 23:38:45 9w+0cEk2
これ喧嘩か?w
まぁ本スレでするのはスレ違いかもしれんから運営議論スレでってのには賛成

573:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/08 23:39:37 XYojlbtp
そうだね、もう黙ります

574:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/08 23:43:36 tNHVg1ZW
運営スレでどんな結論が出ていようが、テンプレに書かれていなければルールでもなんでもないだろう。
前の投下から時間を取るという紳士協定にのっとった時間指定だと思うが……。

575:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/08 23:46:52 9w+0cEk2
運営議論に提起してきたので以降はあっちでやろうぜ

576:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/08 23:47:59 XdhaF1VB
論議スレで話せよ
いつまでもグチグチ言うな
女々しいぞ
…俺魅惑の妖精の主人と同類だけど…

577:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/08 23:50:06 SgYQZ3i5
>>574
それもテンプレに書かれていないでしょうに。
テンプレには書かれていないけど、現状高効率で作品を回すべしという空気があるんで、
業況を変えたければ運営スレへ、運営スレに行く気がないなら現状維持で。

578:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/08 23:56:24 B9vGdfl8
週に二本は消費される今でも、十分速いスレだと思うけどな。
エルザだけど、タバサの冒険四巻あたりで実は瀕死だけど生きていたって再登場しないかな。

579:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/08 23:59:29 tMXsat6z
考え方を変えてみるんだ。投下を30分後とか言ってる人はティファニアのような美少女で、その30分の間にシャワーを浴びている。
こう思えば、今の流れを作った最初のレスに対する不満も消える。

580:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 00:04:19 mC+HWx9m
何か運営議論スレでID:SgYQZ3i5の言が物凄い否定されてるので、ソースあったら向こう行って説明してくれ。

>>579
何てこった、その手があったか。

581:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 00:04:19 aFOZyYYd
お前の妄想力に感服した

582:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 00:14:43 njF2Q1t9
天才現る

583:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 00:18:11 QKQmm1FV
このスレって、タバサやキュルケに召喚されるパターンもあるけど、
それ以外、たとえばモンモンとかギーシュが召喚するパターンってあるのけ?


584:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 00:19:17 9cD8ZMOQ
>>583
ギーシュがいい男呼んだりとか、モンモンがクロノトリガーのカエル呼んだりとかあった。

585:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 00:19:23 VJEeE4ux
ギーシュは記憶に無いけど、
モンモンはクロノトリガーからカエルを召喚してた

586:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 00:22:37 QKQmm1FV
>>584-585
モンモン好きとしては聞き捨てならないな!
アリーガ・トゥルチ!(ありがとう、読んでくる!)

587:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 00:30:23 L3JSRvd7
カエルの話は続き読んでみたいんだが
復活しないかな

588:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 00:31:42 cYH648S2
薔薇のギーシュは薔薇族の男を召喚してました

589:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 00:37:12 8ZpW+ADU
>>586
何か一瞬、

モ   ン好きとしては聞き捨てならないな!
 リ ガ

に見えたw

590:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 00:38:27 KLPXJEOP
敵側が召喚したのにルイズたちが立ち向かうって言うのも見てみたいな
才人にセフィロスが「お前の最も大切な物~~」の台詞を言うシーンを妄想した

591:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 00:38:51 QKQmm1FV
それはお前がモリガン好きだからだ!
否定しても無駄だ、お前は潜在的にモリガン好きなのだ!
というわけで、モンモンは俺が貰って行く!

592:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 00:39:20 wXClQamk
BASARAから北条氏政
ポケモンからツチニン
とかもあったな

593:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 00:44:18 QKQmm1FV
ツチニン頂き!
いやぁー、聞いてみるもんだね。
寝る前の楽しみが増えたぜw

>>590
それ面白いな、「知らないのか? 大魔王からは逃げられない」でゾクゾクしたいw
あとは、レコンキスタに召喚された使い魔の演説で一話を使ってしまうとかね。

でも、そこまで持っていくのが大変か。
というか、相手陣営に召喚されると話を作るのが大変?

594:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 01:05:16 Rah4k9RA
>>592
ツチニンって…うまくいくと蝉(セミニン)と脱け殻(ヌケニン)の2つのポケモンに進化するやつだよな…。 早速読んでみる!

595:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 01:09:55 hTaLaRTC
セミニンってなんだよw
テッカニンだよw

596:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 01:16:57 DY3Hp4/t
テッカニンは存在が認識されないほどの速度で動けるし
ヌケニンは背中を除いた人は須らく行方をくらましてるんだぜ
なんて恐ろしい

597:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 01:27:42 Fr5Si4AR
亀ですがリリカルの人乙です
まさかここでリリなのの交換条件イベントをこなすとは思いませんでした
リリなののイベントとこっちのイベントを巧くすり合わせてるところがホントすごいですね

598:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 01:32:42 wXClQamk
>>596
ポケモンって図鑑の説明見るとヤバイのばっかだしな
あんなのが野生でうようよしてるんだぜ?

599:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 01:39:29 DY3Hp4/t
ポケモン世界からわりとガチな超能力使えるサイキッカーとか
1秒に1000発のパンチ繰り出すポケモンと対等に渡り合えそうな空手王とか召喚しても
何の問題も無い気がしてきた

600:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 01:51:16 7NjDZW/o
『ベルカ、吠えないのか?』から老ベルカ召喚とか考えたが


シェスタがセントバーナードキックを放ったあたりで投げた。

601:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 01:52:33 A9SwZAvi
>>598
そりゃあ最初に草むらに入ろうとするとオーキド博士に慌てて止められるからな。
言葉を話せないモンスター系の召喚はひときわルイズの立ち位置が重要になるな。
スピアーの小ネタでは大虐殺してるし、バリヤードでは幸せになってる。

602:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 02:10:30 oGyHCLbb
現在SS書いてるものですが、
原作にハルケギニアでの時間単位ってありましたっけ?

603:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 02:13:58 Odg6T5Z1
ルイズがモンスターボールを召喚して手当たり次第人の使い魔をゲットする
これはないな…

604:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 02:14:32 VJEeE4ux
人のものを盗ったら泥棒!

605:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 02:16:43 5ftfccE5
そもそもハルケの生き物にモンスターボールって効果あるの?

606:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 02:42:05 bumRVXj5
あると思います!

607:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 02:42:27 RKmz8YkI
ハルケの生き物を爆発魔法で弱らせないと無理じゃね?

608:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 03:58:15 ZzJcyCPM
レッド召喚の人の続きが読みたくなってきた。

609:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 06:26:56 vixSBdwA
昨晩のまとめ

・投下は5分間隔で、は嘘
・30分あけて投下はNG、は嘘
まぁ個人的に週末とか他に投下する方がいそうなときは30分は開けないほうが良いと思う
前の人の投下から10分間感想タイム、って感じだったかな

610:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 06:50:33 cYH648S2
10分は短いんじゃね? 読んでる時間もあるだろうし。

611:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 07:09:21 g4IC39zT
異論があるのなら運営の方へ行くべきだろ

612:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 07:35:58 SwAGMkaJ
「感想タイム30分」と「30分後に投下予約」は別物だろ。
昨夜のは雑談タイムで即時投下でも良かったのに「30分後に予約」って言ったから
文句付けるヤツが出てきたんだ。

613:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 07:45:09 q+cbNn4X
だから、運営いけよ

614:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 07:53:57 QKQmm1FV
30分後って微妙な時間だよな、投下できなくも無いけど
さるったりとか、思ったよりも手間取ったりするかもしれないと考えたら
また今度にしようかなって思うかもしれん。

5分後とか10分後じゃダメだったのかね。
もしくは、20分後か25分後に投下宣言じゃダメだったのかね。

615:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 08:34:43 uiMTspKX
いやだから運営で話してるからそっちでやろうぜ?

>>602
エレオノールが懐中時計持ってるって話を前に見た
時計がある以上時間単位はあるだろうけど
明記されてたかどうか覚えはないな

616:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 08:40:12 UgVJZR3A
月は一ヶ月40日なんだよな
ざっぱに計算してハルケギニア人は地球人と比べて表記年令に少しプラスされるわけだ

617:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 09:24:52 bqH6z9wT
年120日なら1.3掛けくらいか。

618:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 09:28:23 g4IC39zT
エレ姉さまがより悲惨なことに……

619:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 09:31:50 QKQmm1FV
逆に考えるんだ、地球人が表記年齢に少しマイナスされると考えるんだ

620:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 09:34:41 A7vlE6xL
>>619
となると、サイトは召還時13か4くらいだな。

621:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 09:39:23 YCUOO6GF
ハルケの一週間は8だろ。
一か月40日もないだろ

622:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 10:33:05 MVSSqXxu
>>616
一年は十二ヶ月なのか?

623:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 11:45:27 A9SwZAvi
↑ 暦の設定うんぬんは『ゼロの使い魔@設定・考察Wiki - livedoor Wiki(ウィキ)』に大体載ってるよ。

しかし年齢といえば、大した差はないはずなのにカリーヌとシュヴルーズの見た目の落差はなんなんだ。

624:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 11:57:57 MVSSqXxu
別に現実でも普通にあることじゃないか?
杉本彩見るたびにびっくりする

625:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 12:26:56 ZGOrWp0X
荒木飛rゲフンゲフンwww

626:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 12:29:11 UujfMxxc
あれは究極生物すぎるよなぁ
23でふけ顔の俺より若く見える


627:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 12:51:19 DtD4u9xP
京本政樹って50歳になるんだよな

628:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 13:00:32 TGXVVeev
イルカとか宮内洋とか絶対人体改造してるよね
年くったら年取れ、ときっちり言いたい

629:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 13:12:54 M+lBO0hs
サンフレッチェの橋内に少し分けてやれよと思う。

630:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 13:25:21 A7XsMtb1
>>599
ポケモンって銅の聖闘士より凄いんだな。

631:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 13:36:54 A9SwZAvi
なるほど、つまり烈風カリンはかげろうお銀というわけですね。
納得しました。

632:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 13:44:10 giDLZ6WA
>>622
1年は8×4週×12ヶ月=384日です。
ウィキよりは多少詳しい暦はっときますね。

1 虚無の曜日 (1巻p.165) 休暇である虚無の曜日の夜に「破壊の杖」盗難
2 ユルの曜日 (1巻p.141) フリッグの舞踏会は「破壊の杖」盗難の翌日
3 エオーの曜日 (PerfectBook p.89)
4 マンの曜日 (6P150) 
5 ラーグの曜日 (8巻p.221)
6 イングの曜日 (PerfectBook p.89)
7 オセルの曜日 (PerfectBook p.89)
8 ダエグの曜日 (9巻p.169) 翌日は虚無の曜日


ハルケギニアの週暦
第一週フレイヤの週 9P169ロマリアの大使殿との会食
第二週 ヘイムダルの週 5P131、 5P144
第三週 エオローの週 (8巻p.20)
第四週 ティワズの週 (PerfectBook p.89)


1 ヤラの月 (7P164) 始祖の降臨祭 7P63 ほぼ三週間後に控えた年が開けるヤラの月、その初日…つまりは元日である
2 ハガルの月 (8P221)
3 ティールの月 (PerfectBook p.89)
4 フェオの月 (5P130) トリステイン魔法学院入学式、使い魔召喚の儀式
5 ウルの月 (タ2P12) 毎年春、第一ユルの曜日にフリッグの舞踏会=5月2日
6 ニューイの月 (3P203) 結婚式予定がニューイの月の一日 トリステイン魔法学院の夏休み開始
(3P43帰還してから3日後に婚姻発表、式は一ヵ月後、などの記述からアンスールとニューイが逆の可能性が指摘されている)
7 アンスールの月(PerfectBook p.89)
8 ニイドの月 (PerfectBook p.89) (6P20から終わりごろに夏休終了と思われる)
9 ラドの月 (PerfectBook p.89)
10 ケンの月 6P20 アルビオンへの侵攻作戦が魔法学院に発布。夏休が終わって二ヶ月が過ぎた頃。(6P11から初日ごろに発布と思われる)
11 ギューフの月 (PerfectBook p.89)( 学院生徒は2ヶ月の詰め込み士官教育を受けた6P11)
12 ウィンの月 (6巻p.150) 4日朝アルビオン侵攻艦隊出航。12月3日がスヴェルの月夜。


633:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 13:54:49 o0a8G1Gq
フレイヤて。ヘイムダルて。

634:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 14:14:54 zVzZ+nwJ
ゼロ魔は北欧神話からかなり引っ張ってきてるよ。
イーヴァルディなんかもそう。

635:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 14:25:29 RD8L4swu
イーヴァルディは北欧神話ではグングニルやスキーズブラズニルを作った職人の親だったかな?


636:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 14:28:01 zVzZ+nwJ
だったかな。
ヴァリヤーグもヴァイキングの事だったと思うし、
詠唱もちゃんとルーン文字的な意味があるっぽい。

637:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 14:40:54 kPn2XsYU
投下30分の話だが、言い出した奴はどう思ってるのかね。
宣言してから感想タイムまで含めると結構待たされるぞ。
平日の2200頃に「今から30分して投下、その後感想タイム」とかやられると
社会人のひとなんかかなり投下するきなくなっちゃうんじゃない。

638:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 14:50:14 1sW+uY23
才人のルーンをそのまま読むと……グンドルフ?

639:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 14:57:14 iMSMkVWY
その辺の流れで言うと、デルフリンガーは本来ティルヴィンであるべきなんだよな。
他所と被るけど。


640:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 15:01:26 RD8L4swu
ヴァリヤーグからガ=ヴァリオーグを連想した自分は大分ダメだなぁ
ヨ=ゴさんは面倒見がいいからおとなしく使い魔になってくれるかもシレンが

641:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 15:03:51 RD8L4swu
ガ・バリュオーグだった。うろ覚えはいかんね。

642:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 15:07:32 RWKEPxA1
なんかの作品でガンダルフっていなかったっけ

643:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 15:08:40 j5a6LWA0
>ヨゴ
原作からしてまんま「神の盾」だしなw

644:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 15:08:51 iMSMkVWY
DQ5のモンスター?


645:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 15:09:35 BX8MJOXV
指輪物語

646:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 15:14:36 RWKEPxA1
ああ、指輪物語か
スペル知らんけどそれが元かなぁと

647:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 15:19:48 xMMVy14M
仏教の天龍八部衆の乾闥婆(Gandharva)=インド神話のガンダルバとも関係あるかな?

648:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 15:35:44 /Y0/3lty
>>646
前に調べたけどスペル違う。意味合いも。
つーても、ミョズつーかミューズとかヴィンダとか微妙にそれっぽい辺り、
「火」を使う彼から持ってきてる可能性は在りそうな気がするけど。

649:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 15:37:31 GgxKjXsH
あるんじゃない?
それで東方がどうのってことだと勝手に思ってる

650:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 15:42:22 9gfcujFS
ゼロ魔は北欧神話から名前をとってるから
たいていはそっち系の名前
月も曜日も使い魔も、魔法学園の広場の名前も
ほとんどそう。

651:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 15:53:52 iMSMkVWY
引用元云々言い出したらサイト以外全員元ネタからほぼ丸パクじゃなかったっけ。
「和製ファンタジーにはよくあること」で済ませるのが正解じゃないかな


652:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 16:09:42 QKQmm1FV
ガンダールヴのスペルって原作で出た?

>>646
Gandalf
ソースはwikipedia

653:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 16:13:15 xMMVy14M
ググって見たら、インド・ヨーロッパ祖語にまで遡れるのな<乾闥婆
ギリシア神話のケンタウロスと語源が同じと推定だとか。

654:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 16:42:52 TGXVVeev
今この場の話題に全然関係ないけど
東方先生召喚はあるのにタイガージョー召喚って無いなぁ

655:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 17:10:18 7WsjKK+S
後方不敗も呼ばれてないし

656:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 17:14:59 dvCo3z1m
>>655
アナルマンはタイトルだけで18禁扱いになりそうだw

657:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 17:32:46 JvoZh8yD
>>640
>>641
>>643
ダイソード召喚しても、原作スタート時点じゃ「召喚は七回」の制約あるし、
最終回後だとひたすら寝てばっかりになりそうだなw
デルフに至っては出番すら無くなるしwww

他の『神の武器』の連中は……以外とハルケギニアには馴染むかもしれんが
(ヴィットリオがコ・ズーとブロンブル夫婦、ジョゼフがガバリオーグ、ティファが隠れ里繋がりでサンジュオウとか)

658:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 17:34:22 TGXVVeev
>>657
いや、デルフこそが「契約の剣」なんだきっと

・・・・・・・・・存在意義激薄なのは変わらんか

659:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 17:56:33 hGCtJWht
>>654
ネタ自体は考えた事がある
ギーシュが召喚して漢に矯正される話とか
もちろん二股すると鉄拳制裁

660:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 18:08:28 o0a8G1Gq
ただし漢ルートだとモンモランシーが切られる

661:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 18:09:30 3dzTg3in
ディープキス
胸を揉む
服を脱がせる
指チュパ
朝チュン(事後描写)

俺的にはこのくらいまではセーフなんだが、取りあえず意見を伺いたい。

662:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 18:13:02 e54H6ybJ
質の悪い燃料を落とさないでください
やりたいなら運営スレでやってきなよ

663:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 18:21:01 llNjGFEK
>>661
18禁漫画の話だが、性器の名前だしと直接描写がなければ18禁としてなくて問題なしいらしい。
だからキラリティーみたいなレズシーンがあるのが少年誌でできるし、今の少女マンガは成年漫画でないと言い張れると。
つまりまあ、小説でも性器の名前を直接出さなければ問題はないと思われ。

これが結論。


664:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 18:23:45 G3tKQNo1
>>647
「ガンダールヴ」北欧神話に登場する魔法に長けた小人の名前。ガンダルヴァは関係ない。
指輪物語もガンダルフも「ガンダールヴ」が元じゃないかな。

665:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 18:28:33 G3tKQNo1
>>664
「指輪物語の」だorz

666:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 18:33:23 G3tKQNo1
「ヴィンダールヴ」=風の妖精
「モートソグニル」=疲れてため息をつくもの。
「ニダヴェリール」=世界を構成する9つの世界のひとつ。<暗い家>の意味を持つ、小人の世界。
「ブリミル」=「騒ぐ者」。始原の巨人ユミルの別名。

667:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 18:49:42 XOInDgnY
>>663

おぼっちゃまくん(というか昔のコロコロ)は18禁?
ティンコ連呼のティンコだらけです。

668:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 18:54:46 bqH6z9wT
ウンコチンコになるとまた別だろうな。

669:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 19:07:23 7NZVUeeJ
>>661
阿部さんがヤればどれも完全OKだから問題ないな

670:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 19:10:37 A9SwZAvi
ご立派さまだけでも持て余してる状態なのに、つかあれ以上を誰か書けるのか?

671:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 19:12:52 8ZpW+ADU
>>664
君は一体何を言っているんだ?
ガンダールヴの直接的な元ネタが北欧神話にあることについてはみんな異論はないだろうよ。
ただ、ゼロ魔関連スレだと有名な話だけど「ガンダルフ」は作中の言語で「杖をもつエルフ」とか
「杖のエルフ」を意味し、アイスランド語だと「魔術師のエルフ」という意味らしい。
おまけに、Wikiには「魔術師」を意味する梵語の「ガンダルヴァ」とも関係があるのではとある。
そういうことを踏まえた上で、「同じ印欧系祖語にルーツを持つ言葉なら何か関連があるかもしれない。
あったら面白いね」と>>647は言っているんだろうに、「ガンダールヴとガンダルヴァは関係ない(キリッ
だってガンダールヴは北欧神話の小人の名前だから(キリッ」ってのはどう考えてもおかしいでしょう。
北欧神話やヒンドゥーの神話が成立する数千年前の人や文物・思想の交流に思いを馳せているのに、
印欧神話の流れを汲む北欧神話を根拠に、同じ親をもつ兄弟とも言うべきヒンドゥーの神の語源を
関係ないと一笑に付すのは、せっかく話題を振ってくれた>>647に失礼だと思うよ。
>>664はもう少しレスの流れに目を通してから発言した方がいいと思いますよ。

672:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 19:17:23 o0a8G1Gq
ど、どこに縦読みが仕込まれてるんだ?

673:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 19:19:17 MVSSqXxu
>>667
ボンボンも相当なもんですだよ?
温泉ガッパドンパとかなw

674:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 19:27:12 kPn2XsYU
>>673
どんばなついなw

675:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 19:31:22 R4aZfCVg
コロコロだとバーコードファイターの有栖川桜とか

676:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 19:32:20 7NZVUeeJ
>>673
ヒロインが惚れた男を殺して食いたくなる性癖持ちの漫画だったか

677:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 19:40:00 RWKEPxA1
オナラボーンって技があったようなw

678:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 19:44:32 h+RAGezq
>>671
確かに664は何か話題の本質を勘違いしている節があるけどもう少し優しく言ってやれよw
相手は(多分)子どもなんだろうからさ

679:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 20:04:24 XOInDgnY
>>673

みどーは直にエロいw

680:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 20:31:05 h4Mn8wk6
ちょっとネタ思いついたんですが
某画像掲示板のコラで良い人だったりヘタレだったり漢らしかったりする
原作ではかませでヘタレのとあるキャラで一発やってみようかと思いましたが
いわゆる二次創作とかソレ的なモノからの召喚ってやっぱNGですかね?
むしろその画像コラのシリーズに加えたほうがいいのかもとか思ったりもしましたが


681:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 20:31:13 h+RAGezq
温泉ガッパドンパの単行本って今じゃ結構なプレミアついているんだねぇ
幼稚園にも入ってないような年で兄貴のボンボン盗み見ていたが
思えばあれが性の目覚めだったのかもしれないw

682:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 20:39:45 A9SwZAvi
みどーといえばウル忍のノンマルトの秘宝編だな。
原作セブンのノンマルトのおもーい雰囲気はかけらも残ってねえ。

683:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 20:42:53 LBuk6w/u
>>680
本スレは同系統のネタで荒れた前科が何度もあるからなぁ
避難所をオススメ

684:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 20:47:22 h4Mn8wk6
>>683
おす、ありがとうございます
以後気をつけつつ、整ったら避難所にでも投下します
・・・ひょっとしてまとめに無いだけでもう誰かが同じようなネタ書いてたりして・・・

685:さあう゛ぁんといろいろ第八話
09/04/09 20:47:39 njF2Q1t9
こんばんわ、忘れた頃にやってくるさあう゛ぁんといろいろです。
予約がなければ5分くらい後に投下。

なおこれまでの話はこちらをどうぞ。
URLリンク(www.actionhp.jp)

686:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 20:47:49 DFbFNYf9
上の方でアニメのグインが強えぇ言われてたから見たが、マジで強いw
ついでにモンゴールの兵卒もガンダールヴ並の身体能力www
URLリンク(www.megavideo.com) 
グインの脳天チョップでモンゴールの兵士が首まで埋まった時はギャグかとオモタ

687:さあう゛ぁんといろいろ第八話
09/04/09 20:52:15 njF2Q1t9
グインって三国無双なパワーバランスだっけ、と突っ込み入れながら見てました。
原作のあの辺はコナン・ザ・バーバリアンなのになー。w
それはともかく始めます。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ふうっ、とルイズは大きく息をついた。
魔力と共に全身に満ちていた高揚感は消え、重い疲労がずっしりと肩に乗っている。
全身から発汗して、ブラウスや前髪が張り付いて気持ち悪かった。
だがそれでも、達成感があった。
満足感があった。
自分はやり遂げたのだ。
自分は、魔法が使えたのだ!

ショウと目があった。微笑みかけてくるショウの胸へ、ためらうことなく飛び込む。

「お、おいルイズ?」
「私・・・私ね・・・」

戸惑うショウの声など聞こえていない。
泥や返り血のはねた鎧も気にならない。
今のルイズはただ、満足だった。
ショウの首に手を回し、顔を近づける。
幸せそうな顔が、ショウに近づいてくる。

「な、なんだ一体?」
「私ね、私・・」

背伸びすれば唇と唇が触れ合いそうな距離。
視線が絡み合い、ショウが身体を硬くした。その頬が赤い。
キュルケがぐっと拳を握り、リリスも両手で目を隠しつつ、指の間から二人を注視している。
タバサは無表情を装いつつも、耳がほのかに赤く染まっていた。

「私・・・・・・・・・・・・・・なんだっけ?」

あれ、と心の中で首を傾げるルイズ。
あの時自分は何かを見たはずなのだ。
全てを知って、全てを理解し。そしてどうやら、その全てを忘れてしまったらしい。

(・・・・ま、いっか)

そのまま湧き起こる衝動に身を任せ、ルイズがもう少し背伸びをしようとしたその時。

「使い魔とのキスなど、許さぁぁぁぁぁんっっっっ!」

喉も裂けよとばかりの絶叫が響く。
がぁぁっ、と吠える獅子のような表情で―言っている事は些か情けないが―両手を振り上げて。
一行のすぐ近く、ガラス化したクレーターの底を突き破ってワルドが復活した。

688:さあう゛ぁんといろいろ第八話
09/04/09 20:53:04 njF2Q1t9
(・・・・きす?)

ルイズが気がつくと、目の前にショウの顔があった。

「きゃぁぁっ!?」

我に返ったその瞬間、ルイズは悲鳴と共に思い切りショウを突き飛ばし、突き飛ばされたショウは不意を突かれてたたらを踏んだ。
一方突き飛ばした本人は逆にバランスを崩して尻餅をつく。
尻の痛みに顔をしかめながら、ショウをにらみつけるルイズ。

「ちょっと、何するのよショウ! ぼやっと見てないでさっさと助け起こしなさい!」
「・・・ヤンさん。俺は生まれてこの方、今ほど不条理な言いぐさを聞いた記憶がないんですが」
「ショウ君。男はね、みんなそうやって大人の階段を上っていくんだよ」

憮然とするショウに対し、その肩を叩いて慰めるヤンはどこか悟りきった表情だった。
一方女性陣からは怒濤のブーイングが飛ばされている。

「いいところだったのに!」
「空気を読まないわね!」
「敗者は潔く消えるべき」

読んだから出てきたのであるがそれはさておき、当然キュルケたちの抗議になどワルドは耳を貸さない。

「許さない! 許さないぞルイズ! 僕の目の黒いうちは、使い魔との接吻など絶対に許さないっ!」
「キ、キスなんかするつもり無かったわよ! さっきだってキュルケに無理矢理・・」

慌てて立ち上がったルイズが顔を真っ赤にして反論するのを、一転して色っぽい目つきになったキュルケが遮った。

「あら、照れる事無いじゃないの。ささ、私たちやあんな馬鹿に遠慮せず、さっきの続きをぶちゅーっと行きなさい、ぶちゅーっと」
「あんたは黙ってて!」

がぁっと吼えるルイズ。
キュルケが色っぽい目つきのままそれを柳に風と受け流すのは年期の差か。


689:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 20:53:29 z0KKYSqV
そろそろ支援

690:さあう゛ぁんといろいろ第八話
09/04/09 20:53:52 njF2Q1t9
「ル・・・イ・・・ズ・・・」

震えるワルドを尻目にキュルケがまた何か言おうとした瞬間、ルイズとキュルケが同時に顔色を変えて口を押さえた。我慢しきれず、うずくまって嘔吐し始める。
他の五人も、程度の差はあれ表情を変えて向き直る。
ワルドの方から吹き付ける物があった。
それは余りに濃密な、邪気。
悪魔族がまとう、異界の気配。
ショウとリリスは脂汗をかくだけで済んだ。
ヤンとフーケは顔から血の気を引かせている。
タバサはかろうじて吐き気をこらえたが、立っているだけで精一杯。

邪気はワルドの後ろから吹き付けてきていた。
空間に揺らめくいくつもの巨大な影、その大きさに比例するかのような巨大な邪気。
それだけの邪気が異界より漏れてきているという事は、即ちそれだけ巨大な次元の穴を必要とする存在が召喚されつつあるという事。
今はそれも希薄な、向こうが透けて見える影に過ぎず、実体化も今までの召喚と違って遅々としたものだったが、その姿だけでもショウ達全員に嫌悪感と恐怖を与えるには十分だった。
身の丈はおよそ10メイルあまり。ねじれた水牛のような角、ドラゴンのような青みのかった金属色の表皮、背に広がる翼。瞳孔のない目。
鼻はなく、口からは無数の鋭い牙が生えている。鋼の束のような筋肉が全身を包み、鋭い爪と太い尾の先は不気味にぬらぬらと光っていた。
それが六体。

「グレーター・・・デーモンっ!」

ヤンが絶句した。
グレーターデーモン。
アークデーモン以上の呪文無効化能力は呪文を全くと言っていいほど通さず、鋼殻の如き表皮の硬度は巨竜の鱗をも凌ぐ。
巨体から繰り出される攻撃は見た目以上の打撃力を誇り、時としてマスターレベルの戦士をも即死させる。
そればかりか爪牙からは身体を麻痺させるものと、呼吸障害を起こして体力を奪うものの二種類の毒が分泌され、速やかに犠牲者を死に至らしめるのである。
加えて5レベルまでの魔術師呪文を使いこなすほどに知能は高く、異界から仲間を召喚して無限に増殖する能力すら備えている。
およそ弱点という物が存在せず、また集団で行動し無限に増殖する習性が故に、知られている中では最強最悪ともされる恐るべき悪魔であった。
通常なら、例え召喚の書があったとしても容易く召喚できる存在ではない。
やろうと思えば先ほどの二回の大量召喚を合わせたよりも更に莫大な精神力の消費が必要となる。
加えて綿密に計算して構築された召喚陣、専用の結界と触媒、長時間の詠唱と儀式が不可欠だ。
だがそうした要素を無視して無理矢理にでも次元の穴を広げ、これだけの召喚を為せる精神力が今のワルドにはあった。

キュルケが仕掛けたショウとルイズとの強制キス。
そしてたった今のキス未遂。
嫉妬。
嫉妬。
嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬嫉妬。
心の奥よりわき上がる嫉妬が憎悪と怒りを引き出し、それが更に新たな負の感情を生み出す。そしてそれら全てが魔法を発動するための精神力としてワルドの糧になる。
ワルドの人並み外れた強靱な精神だからこそ抱えこむことのできた、巨大な闇。
それが今、蒼き獣魔の姿を取って具現化しようとしていた。

691:さあう゛ぁんといろいろ第八話
09/04/09 20:54:44 njF2Q1t9
「くっ・・・・!」

ヤンやリリスと違い、ショウは直接それを知っている訳ではなかったが、きわめて危険な存在だと判断するのには邪気だけで十分だった。
剣を脇に構え、刺突の構えを取る。

"鳳龍―"

井上真改が唸りを上げる竜巻を帯び始めたのと同時にカシナートを構えたヤンが突進している。
ワルドが反射的に身構えるが、ヤンの視線は彼を見ていなかった。
後ろのグレーターデーモンが狙いだと気づき、ワルドが即座に「ライトニング・クラウド」を詠唱する。
閃光の二つ名通りの速度で完成されたそれは、一直線にヤンに向かって伸び、直撃した。
だが止まらない。
常人なら即死でおかしくない所を、ヤンは僅かに速度を落としただけで走り続ける。

「戦士(ファイター)舐めるなよ、魔法使いっ!」

怒号と共に振り下ろされたカシナートが空気を轟かせ、放たれた「気」の塊が実体化しつつあるグレーターデーモンに叩き付けられる。
だがバシッと重い音を立て、ヤンの放った気の放出はグレーターデーモンには届かずに四散する。

「障壁(シールド)!」

リリスの叫びにワルドが安堵の笑みを浮かべようとする寸前、ヤンより僅かに遅れてショウが剣尖から渾身の一撃を繰り出していた。

"渦旋斬!"

ワルドの頭上を飛び越え、ヤンの攻撃が当たったのと同じ場所にショウの生み出した横殴りの竜巻が叩き付けられた。
全てをすり潰す「気」のうねりがヤンの一撃を受けた障壁に当たり、さしもの障壁もその形をゆがめる。
散らされた威力の余波が数メイルに渡ってクレーターの底をえぐり、ガラス化した大地を飛び散らせた。
だがそれでも障壁は耐えて見せた。ショウの渦旋斬が生み出した気の竜巻が晴れた後、障壁の中のグレーターデーモンには傷一つついていない。

「・・・ふう。ヒヤリとしたがこれで今度こそ終わりだ。此奴等が実体化した時こそ、お前達の最期よっ!」

冷や汗をぬぐいつつ、ワルドが改めて宣言した。
それに反論する声はショウ達からは上がらない。

692:さあう゛ぁんといろいろ第八話
09/04/09 20:55:26 njF2Q1t9
ヤンが後退し、ショウと並んで再びパーティの前衛に付く。
一方渦旋斬を繰り出したばかりの剣を再び引き、なにがしかの技を放とうと気を集中させた途端、ショウは肩に置かれた手によって引き戻された。
振り返れば、リリスが真剣な表情でこちらを見ている。

「多分グレーターデーモンをどうにかしようとしてるんだろうけど無理よ。今、奴らはワルドを守っているのと同レベルの障壁に守られている。いくら貴方でも・・・」

言葉が途中で途切れて消えた。僅かの間無言でうつむいていたショウが顔を上げる。

「帰還(ロクトフェイト)は使えるようになりましたか?」

その問いに、リリスは力なく首を振って答えた。
ショウはしばし瞑目し、ようやく立ち上がったルイズに視線を送る。

「ショウ?」

何かを感じ取ったのか、ルイズが不安そうにショウの名を呼んだ。
その顔を見ながらショウは思う。
この意地っ張りでやかましくて後先考えないあるじにとって、信頼していた婚約者の裏切りは計り知れないショックだったに違いない。
だがそれでもこのあるじは自分の『義』を貫き通した。
悲しみと痛みに耐え、為すべき事を為した。

「なら、ここで俺がおくれを取るわけにはいかないだろうな」

ショウの鞘が、爆発によってえぐられた地面に落ちた。
自ら外して、捨てたのだ。
リリスの顔色が変わる。

「ショウ!」
「ルイズを頼む」

振り向いたショウの、恐らくは初めて見せた年相応の初々しい微笑み。
それが、リリスから言葉を奪った。

693:さあう゛ぁんといろいろ第八話
09/04/09 20:56:17 njF2Q1t9
ルイズは無言のまま、ワルドに歩み寄るショウのその背を見つめるしかできない。
しゃがみ込んだリリスにキュルケが声を掛ける。

「・・・リリス?」
「侍にとって、刀は己の命を。そして鞘は命が帰る場所を意味するの・・とと」

独り言のように、誰にともなく語りかけながら、リリスがショウの捨てた鞘を拾い上げる。
それはそのまま人を撲殺できそうなほどに堅く、そして重かった。
非力な司教とは言え、いっぱしの冒険者であるリリスが持ち上げようとしてよろけたほどである。

「だから侍の持つ鞘は、他のクラス、例えば戦士であるヤンのそれに比べて恐ろしく頑丈な作りになっているわ」
「そうみたい、ね・・・・え?」
「わかった?」

キュルケが息を呑む。タバサは無言のまま、強く杖を握りしめた。ヤンとフーケも表情を強張らせている。
そしてルイズは頭ではその言葉の意味する所を理解していながら、心がそれを受け入れることを拒んでいた。

「すなわち侍が鞘を捨てるのは刀を戻す必要が無くなったとき・・・」

やめて。そのさきをいわないで。
そんなルイズの心の声は、リリスには届かない。
いや、届いていてもリリスはこれを言わなければいけない。

「つまり、死を覚悟したという事よ」

ルイズがショウの方を振り向いて、大きくあえぐ。精神的にも、そして肉体的にも限界に達している彼女からは、もはや言葉を紡ぎ出す余裕さえ失われている。

残酷な事実をルイズに突きつけて、だがリリスは何故か頭のどこかで楽観的な自分がいるのを感じていた。
奇妙な既視感をリリスは抱いている。
九割九分確実に彼の命を奪うであろう、彼が繰り出そうとしている奥義。
そもそも今の彼では成功するかどうかも怪しいのではないかと思えるそれ。
にもかかわらず、それでもどうにかなりそうな気がしていた。
あの不器用で、けど頼りになる『彼』が『今度も』何とかしてしまいそうな気がするのだ。
リリスはまだ、自分のその認識の意味する所に気がついていない。

694:さあう゛ぁんといろいろ第八話
09/04/09 20:57:06 njF2Q1t9
ワルドまで十数歩の位置まで来た所で、ショウは足を止めた。大きく足を開き、敵に正対する。剣を大上段よりさらに大きく振りかぶり、切っ先を背中に垂らす。
目がかすむ。
体に力が入らない。

(やれるかな・・・と)

心の中で呟く。

"疑念は即ち失敗に通ずる!"

弱気が頭の隅をチラリとかすめた瞬間、剣術の伝授で聞き飽きるほどに聞いた父の叱咤が脳裏に甦り、ショウは苦笑した。

「ハイハイ父上、解ってますよ―」

どれだけの葛藤があろうとも、父こそはショウに全ての剣技を仕込んでくれた恩師である。
その伝授された剣技でこの窮地を切り抜けられたのなら、少しは父親に対する感情を和らげても罰は当たるまい。
加えてここでしくじれば、父親以前にルイズにあわせる顔がない。それは侍として、いや男として面子が立たないにもほどがあるだろう。
この期に及んで剣を構えるショウをワルドが見下し、あざけり笑う。

「ふははは、無駄だと言っているだろう、使い魔。お前の剣などこの僕には通用しない!」
「無駄かどうかは、やってみなけりゃ―」

言葉が途中で途切れる。だが、その目が口以上に雄弁にその意志を語っていた。

(わからんさ!)

ガンダールヴのルーンが、光り輝く。

695:さあう゛ぁんといろいろ第八話
09/04/09 20:57:48 njF2Q1t9
余裕たっぷりに左手で『召喚の書』をもてあそぶワルド。
その視線は既にショウの方を向いてすらいない。
ぎり、とショウの奥歯が鳴った。
奴は間違っていない。
これからショウが放とうとしている技は鳳龍の剣の奥義の一つである。だがそれ故に難度も消耗も桁外れに大きい。成功させるには、元より技量も気力体力もそして剣の格すらもが足りていなかった。
残り少ない全身の気を奮い起こす。
気の使いすぎでがくがくと震える膝に無理矢理活を入れ、命の最期の一滴までをも刃に注ぎ込むつもりで剣を構える。
だがそれでもなお届かない。
いかに才があり、また実戦を経ていようともショウは未だ十三才の少年に過ぎない。
技量とはまた別の次元で、体も心も未熟なのである。

「相棒!」

その時意外な声を聞き、ショウが目を走らせた。
果たして、声の主はデルフリンガーであった。
ワルドがうち捨てた後どこをどう吹き飛ばされた物か、ショウとワルドとデルフで正三角形を作るような位置に鞘ごと突き刺さっている。

「デルフか。お前も大概頑丈だな」
「うわ、あっさりしてるんだね、あんなのに巻き込まれてどうにか生きながらえたってのに」

不満そうなデルフであったが、普段ならともかく今のショウに彼の愚痴に付き合っている余裕はなかった。

「言いたい事はそれだけか? おしゃべりなら後にしろ、今忙しい」
「いやいやいやいや、俺これからいい事言うから! 聞き逃しちゃ駄目よ? 絶対役に立つはずだぜ!?
 相棒! ガンダールヴの力は心の力なんだ! 何でもいい、感情を昂ぶらせろ! 敵を倒す闘志、仲間を守る気持ち、怒り、悲しみ、何でもいい! それがルーンを光らせ、おまえさんの力になる!
 守るべきものを思い浮かべろ! 倒すべき敵を見据えろ! そういった目標に対して、何でも良い、ありったけの感情をぶつけるんだ! とにかく心を震わせな、俺のガンダールヴ!」

些か焦り気味に、どこか必死で勢いよく喋るデルフリンガー。

「・・・どよ? 分かった? もう一回話そうか?」
「いらん」

696:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 20:58:32 z0KKYSqV
嫉妬は緑色の魔物ってシェイクスピアが言ってた支援

697:さあう゛ぁんといろいろ第八話
09/04/09 20:58:32 njF2Q1t9
にべもなくデルフの申し出をはねつけつつ、だがショウは何とはなしに腑に落ちる物を感じていた。
ヤンのルーンが輝き、ゴーゴンを一撃で屠ったラグドリアン湖畔の戦闘。
ショウの烈風斬が通常の数割増しの威力を発揮したモット邸での戦い。
アニエスと戦った時も、ケイヒと対峙した時も、このルーンは強く光り輝いていたという。

(ならば今度も力を貸せ、ガンダールヴのルーンとやら! 俺が伝説の使い魔だというなら、それなりの力を見せてみろ!)

ワルドを見る。
フーケの家族を人質に取り、犯罪を強要していた男。
ルイズを手に入れるためならばトリステイン一国を皆殺しにすると言い切った男。
レコン・キスタに通じ、牙の教徒に組し、そしてルイズを裏切った男。
ルイズを騙し、ルイズを悲しませ、ルイズを傷つけた男。
心の中に湧き上がったのは怒り。
ガンダールヴのルーンが放つ光が、目に見えて強くなる。
それと共に、ショウは自らの中に力がみなぎり、更に意識がより絞り込まれて集中していくのを感じる。

次に思ったのは仲間達の事だった。
到底20代半ばとは思えない程落ち着きが無くてすぐに手が出る乱暴者だが、気立てが良くて面倒見の良いリリス。
いきなり殺してしまったにもかかわらず、それをかけらほども根に持っていないお人好しのヤン。
他人にちょっかいを出したりからかったりするのが大好きで、でも本質的には情に厚いキュルケ。
反対に物静かで他人と関わろうとはしないが、友人が危機に陥れば全力で救おうとするタバサ。
二度もショウ達を助けた、悪人ぶってはいても家族の事を見捨てられない優しいフーケ。
そして、誇り高く意地っ張りで負けず嫌いな彼の主。
自分の事も顧みず、考えなしに危険に突っ込んでいく、危なっかしい少女。
自らの身の程もわきまえず、それでも筋を通そうとする困ったほどに真っ直ぐな主人。
だが、その真っ直ぐさがショウは好きだった。
尊敬していると言ってもいいかもしれない。
どうしようもない現実を目の前にしても自らの『義』を貫こうとするその姿勢は愚かであり滑稽であったが、それ故に純粋で尊かった。
ああ、そうだ。
ショウは、そんなルイズが好きなのだ。

698:さあう゛ぁんといろいろ第八話
09/04/09 21:00:34 njF2Q1t9
ルーンの輝きは今や小手からあふれ出し、ショウが全身にまとった「気」そのものまでをも輝かせる。
全身の輝きが空気を震わせ、さながら遠雷のような轟きを生む。それは後ろに控えるルイズ達の腹の底に響き、全身をその震動の中に包み込んでいた。
ことさらに余裕を作って見せていたワルドも『召喚の書』をもてあそんでいた手を止め、ショウに視線を戻す。

「・・・これは」

その視線を正面から見返し、ショウが静かに口を開く。

「何となくわかったよ、ワルド」
「ほう?」
「何故ブリミルがそれを封印したか・・・それは、この世界に不必要な物だからだ!」
「ふん・・・戯言を。何をしようとしているかは知らんが、いかにガンダールヴとは言え剣士如きに今更何が出来る。
 僕はこの『召喚の書』によって神となったのだ! たかが剣士など、もはや僕の足下を這う蟻に等しい!」

ショウは無言のまま答えず、だが全身から生まれる轟きはいよいよ強く大気を震わせ、全身の輝きは最早直視できないほどに強い。

「行け!」

ふっ、と。
ショウの叫びと共に、大気を揺るがしていた震動が消えた。

"鳳龍"

唐突に訪れた無音の中。
黄金に輝くガンダールヴが、乾坤一擲の一太刀を振り下ろす。

"虚空斬!"

“何か”が駆け抜けた。
だがそれを知覚できたものは誰もいない。それを放ったショウですら。
代わりにその場にいた全ての者が見たのは、ショウの真改が澄んだ高い音を残して鍔元から砕け散る様だった。
力尽きたかのように、ショウが膝をついた。息を止めて成り行きを見守っていたルイズが慌てて駆け寄る。
荒く息を吐くショウを哀れみすら込めた視線で見下ろし、ワルドは傲岸に言い放つ。

「実に愚かしい事だ。潔く諦めておけばそれほど苦しまずに済んだ物を」
「愚かしいか―どうか、自分の―身体で―確かめて―」

ワルドを指を突きつけながら立ち上がろうとして、ショウがよろける。

699:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 21:01:15 z0KKYSqV
緑色の怪物だったような支援

700:さあう゛ぁんといろいろ第八話
09/04/09 21:01:22 njF2Q1t9
「ショウ!」

ルイズが駆け寄ろうとして、ショウの肩に手を掛けた所で呆然と立ち尽くした。

「え? ・・・きゃあっ」

そのままルイズは身体のバランスを崩したショウに巻き込まれ、一緒に後ろに倒れた。
立ち上がれず、呆然としたままのルイズの顔を駆け寄ったキュルケが心配そうにのぞき込む。

「ルイズ、大丈夫!」
「わ、私は大丈夫・・・でも・・・あれ・・・」

震える手でルイズが指さした先で、ぴしり、と音がした。
そこに存在するのはひび割れ。空中に、何もない所に唐突に存在するひび。
そのひび割れは布を引き裂くような音と共に見る間に広がり、ひびは切れ目に、切れ目は断絶になる。
その断絶はワルドと左手に持った召喚の書の間を断ち切るように存在していた。

「・・・馬鹿な」

ワルドが呆然と呟く。
『召喚の書』から与えられた知識が、彼にその現象がなんであるかを教えた。
だがそれでもなお、それは彼の想像を絶している。

「馬鹿な・・・空間を切り裂いただとっ!?」

断絶の中には何も見えない。
真っ白な空白。
人間には知覚できない空間の裂け目。
ショウの太刀が切り裂いた世界の裂け目。
『存在』と『存在』の間の何もない、空間すら存在しない断絶。
それはとりもなおさず『無』そのもの。
その『無』の切り口が、ワルドの存在する空間と彼の左手の『召喚の書』が存在する空間をワルドの左腕ごと断絶し、グレーターデーモン達が召喚されようとしている次元の門を真っ二つに切り裂いていた。

唖然とする一同の耳に、風鳴りのような音が響きはじめる。

「な、何この音・・・」
「やばっ!」

701:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 21:01:43 EP2LuCD5
支援

702:さあう゛ぁんといろいろ第八話
09/04/09 21:02:03 njF2Q1t9
叫んだのはリリス。
風鳴りは見る間に強くなり、それと共に空気が動く。
それはすぐに空間の裂け目へ向かう暴風となって彼らを押し流そうとし始めた。
タバサは、この期に及んでもなお崩さない冷静な表情のまま自らの使い魔に問いかける。

「どういう事?」
「『無』よ! 空間が切り裂かれて『無』が出現したものだから、空間はそれを塞ごうとしているの! ましてや次元の壁に穴を開け、異界から怪物が召喚されようとしていた矢先よ!
 何もかもまとめて吹っ飛ばして、その後で空間を修復しようとしているの! 吸い込まれたら一巻の終りよ!」
「あー。よくわからないんですけど、もうちょっと簡潔に」

要領を得ない顔のヤンに頭をかきむしるリリス。代わって主人がそれに答えた。

「要するに すごい ヤバい」
「よくわかりました」
「ともかく吸い込まれたらどこに放り出されるか分からないわ! みんな固まって!」
「って言われても!」

既に風は立っていられないほどに強くなり、ショウ達を裂け目の中へ押し流そうとしている。
キュルケが手を伸ばしたが、ショウとルイズには届かない。却って押し流され掛け、ヤンがその手を取って自分の方へ引き寄せる。

「くっ・・」

どうにか起き上がったショウをルイズが背中から支えようとするものの、逆に彼女もショウにすがりついて立っているだけで精一杯だった。
空気が唸りを上げるその中心で、ワルドは憎悪に顔をゆがめていた。

「ショウ! おのれショウ! 僕の夢を! 僕の母親を!」

ショウへの怨念。事破れた無念。それらがワルドの口から叫びとなってほとばしる。
そしてその眼前で互いを支え合う二人の姿。
それは、それこそがワルドの欲しかった物。
もう、今となっては彼には届かないもの。
だが怨念と呪詛をまき散らす時間すら彼には残っていなかった。
ずるり、と。
白い断絶が彼の身体を引っ張るのを感じ、ワルドは一瞬何もかもを忘れた。

703:さあう゛ぁんといろいろ第八話
09/04/09 21:02:55 njF2Q1t9
「い、いやだ・・・ルイズ! ルイズ! 助けてくれルイズ!」

一転して顔を恐怖に染めたワルドがルイズに向けて右手を伸ばす。
だが次の瞬間、ルイズの見ている前でワルドの顔が断絶に飲み込まれ、僅かに間を置いて空中をかいていた手も飲み込まれた。

「ワルド・・・」

だがルイズ達にも他人を気遣う余裕はない。
リリス達は重装備のヤンを中心に一塊になって空気の流れが作り出す暴力に抵抗している。
だがショウ達は二人、加えてショウもルイズも限界まで気力体力を消耗している。
しゃがみこんで風の抵抗を減らすので精一杯だった。

「せめて―刀があればっ!」

だがショウの愛刀井上真改はもう無い。その柄も先ほど倒れた時に手を離し、断絶に吸い込まれてしまった。
リリス達も自分たちが吸い込まれないようにするので精一杯だし、こんな時に役に立ちそうな土メイジであるフーケももう精神力が残っていない。
だが、ショウのせめてもの願いに、助けの手は意外な所からさしのべられた。

「ふふ、俺を呼んだかい、相棒!」
「・・いや、お前があれば少しは役に立つだろうが・・まさか取りに来いってんじゃないよな?」

先ほどのガンダールヴについてのアドバイスは役に立ったが、それでもこれまでがこれまでだけに、デルフに対しては些か白い目にならざるを得ないショウである。
だがデルフリンガーはそんなショウに対してかちかちと鍔元の金具を鳴らし(ちっちっち、と指を振っているつもりかも知れない)、自信たっぷりに言い放った。

「へっへっへ、見てろよ相棒、オレ様の実力を―いち、にの、どぉりゃぁぁぁっ!」

気合い一閃。普段自力で鞘を出入りする時とは比べものにならない加速を付け、デルフリンガーが勢いよく鞘から飛び出す。
しゅぽんっ、と音を立ててばね仕掛けのおもちゃのように飛び出したそれは、一直線にショウの元に向かっていた。


704:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 21:03:35 z0KKYSqV
シェイクスピアはどうでもいい支援

705:さあう゛ぁんといろいろ第八話
09/04/09 21:04:02 njF2Q1t9
「そら、俺を使え相棒っ!」

飛んできたデルフリンガーの柄をとっさに右手でつかみ取り、逆手で深々と地面に突き立てる。
左手はいつの間にかルイズを抱えていた。
デルフリンガーが胸を張って―剣だから胸はないが―嬉しそうに喋る。

「へへん! どーだいっ! 俺が役に立つって事が少しは分かったか!?」
「わかった、わかったから少し黙っててくれ」

苦笑しつつショウは飛ばされぬよう、柄を握る右手とルイズを抱く左腕に力を込めた。
これなら耐えられるか、そう思った瞬間目の前で断絶が大きく広がる。


「手を離さないで! 万が一にも戻れた時のために、ばらばらになっちゃ駄目!」
「ワーッ!」
「キャァッ!」
「テファーッ!」
「あいるびーばーっく」

それまでとは比べものにならないほど勢いを増した空気の流れに、ヤン達がそれぞれに絶叫を残し、断絶に飲み込まれた。
タバサだけは無表情のまま親指を立てていたような気がするが、この際それは無視する。

すがりつくルイズの手に力がこもるのを感じ、ショウが腕の中のルイズを見下ろした。
こちらを見上げていたルイズと目があう。
口が動いているので何かを言っているのだろうが、勢いを増したこの暴風の中ではまるで聞き取れなかった。
だが、かすかに微笑んだその表情に安心感が満ちているのは見て取れる。
微笑みを返そうとして、その顔が歪んだ。
ついにデルフを突き立てていた地面そのものがえぐり取られ、ショウ達ごと断絶の中に吸い込まれたのである。
それでもルイズを強く抱きしめ、離れないようにする。
ルイズもショウを固く抱き返す。
そうして意識を失う寸前、ショウはフードを深く下ろしたクロークの男を見たような気がした。

706:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 21:05:31 flkozDYY
サイトも更新してくれよ支援

707:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 21:06:28 RD8L4swu
し・えん、し・え・ん!
最近のキュルケはやり手バ○ァにしか見えないでござる支援

708:さあう゛ぁんといろいろ第八話
09/04/09 21:08:00 njF2Q1t9
これにて投下完了。支援ありがとうございました。
長かった第八話ですが次の投下でエピローグ。
その後アニエスさんで外伝一本書いて本編再開の予定です。

なお、まとめはこちら(URLリンク(www.actionhp.jp))でやっておりますので、Wikiのほうにはまとめないで頂けるとありがたくあります。

それではまた。

709:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 21:08:01 z0KKYSqV
ワルドさん退場支援

710:さあう゛ぁんといろいろ第八話
09/04/09 21:08:57 njF2Q1t9
>>706
前回投下分までは更新しました。
これから今回投下分を追加する作業に入ります。

711:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 21:10:12 TFacvHHg
乙でした。ほんとにどこのシャア・アズナブルだよワルド。


712:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 21:12:17 EP2LuCD5
乙っした!

713:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 21:13:47 DFbFNYf9
さあう゛ぁんといろいろの方GJ
まとめあったんですね、良かった~

714:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 21:14:18 XaQW9xGU
しかしこの辺原作まんまのような……
果たしてここからどうなるのか

715:さあう゛ぁんといろいろ
09/04/09 21:15:24 njF2Q1t9
今回分の更新、サイトの方に反映終わりました。

ちなみに>>706を見た時、一瞬平賀さんちの息子さんを更新してくれと空目ったのは秘密だ。

ではまた、忘れた頃に。

716:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 21:35:30 RLYmHjVZ
こんだけ応援したくなるワルドも珍しいわ…w

717:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 21:45:37 Odg6T5Z1
虚無の闇を読んで黒ルイズ系の作品にドップリハマってしまった

718:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 21:47:02 /Y0/3lty
ルイズは熱血ルイズと桃色ルイズと黒ルイズのみっつにわけられます

719:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 21:49:41 F1zCx0Ml
虚無の闇は、そろそろゾーマ様の存在を思い出せなくなってきた。

720:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 22:24:58 X21bnbCG
ルイズ含めた周りが平民をもの凄く見下してるみたいな設定はこのスレでもOK? それとも、避難所投下?

721:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 22:25:00 /STnx2W8
そのうち第二第三のワルドが出てくるに違いない

722:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 22:42:38 QKQmm1FV
>>720
荒れそうなら避難所でよろしく

723:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 23:16:46 ij5CgPiS
ふと思ったんだが、首都警特機隊のプロテクトギアは魔法に対抗できるかな?
マシンガンの掃射や至近距離の爆弾の爆発を食らっても、中の人はほぼ無傷
だったから、火・土・風属性のメイジにならそれなりに戦えそう。

724:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 23:24:57 EOT2Zq7h
知らん。

725:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 23:33:23 URZqeWzU
>>720
避難所でも叩かれるかもしれんのは覚悟済みかな?
ゼロ魔世界感のレイプとかヘイトに該当するだろし、注意書きは必須

726:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 23:44:47 NMY79HHV
>>671「君は一体何を言っているんだ?(キリッ」



727:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/09 23:48:03 819ukqTn
>>723
紅い眼鏡の烏部蒼一郎とか、ケルベロスの乾のように装甲の繋ぎ目が問題だな。


728:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 00:17:58 PFBA+2aG
>720
平民をすごく見下してるところをどう作品の味に変えるかが見物だと感じる。
うまく扱えなかったらただの駄作だが。

729:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 00:22:37 jIxFYCiA
プロの『立喰師』が召喚されました。

「おい。この辺に立ち食い蕎麦屋は無いか。暗い過去を秘めた親父が一人で店を開き、悲しい男たちが丼一杯のぬくもりを求めてやってくる。そんな立ち食い蕎麦屋だ」
「お客さんご存じ無かったんすか。立ち食いそばは2年前から非合法化されたんっすよ」
「なに!?」
「ディスコミュニケーションを求める若者が深夜集う不穏な空間。またその経営者が暗い過去を秘めがちであるなど両側面から考察の結果、公序良俗に反するってことで。
ま、潜在的には相当な反対勢力はあったんでしょうが、なにせ立ち食い蕎麦に群がるような人間にゃあ、連帯の可能性なんざぁこれっぽちもありゃぁしませんからねぇ。
『立ち食いによる軽食販売禁止条例』通称『立禁法』」

トリスタニアにはもう、立ち食いの店は無いらしい。

つうか、蕎麦あるのか。

730:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 00:25:21 sIisrSXn
寄せ鍋があるんだ。蕎麦だって……パスタで代用?

731:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 00:34:26 0+ai95NY
グインのアニメか
見る気もおきねえ
栗本が昔アフォな発言したおかげで、読むの止めたままだしな
確か北に拉致された人達は貴重な体験ができたのだからとかうんぬんだったか

732:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 00:38:25 YPU0X4X5
そんなことよりクックベリーパイの美味しさを語ろうぜ

733:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 00:38:55 DXpXhCgA
>北に拉致された

何故かこの一文で目黒勇一が召喚される姿が…

734:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 00:38:59 UXBJWMnA
んなこと言ってたのかあの腐女子は。>栗本
まぁ私ももう読んでないんだが、それでもあの序盤の、絵師が加藤先生だったころの作風は好きなんだ。
これから面白くなってくるぞって時に、何で昼メロみたいな話にシフトするかなぁ・・・。

735:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 00:43:50 fMqJHkFG
>729
残念ながら、『ご主人様』が喰う傍から精算してくれるので、“立ち喰い師”は成立しません。

パトのあの会話と天本さんの後ろで蕎麦啜る振りした話しか知らんので何とも言えんが。

「しかしなぁ、この世界の蕎麦はどうにもくどくていけねェ。
 繋ぎは何を?オリーブ油?それじゃパスタだよ。
 蕎麦粉を製麺する時は、なるたけ水だけでやるのが俺は良いと思うんだが、普通は小麦粉入れるよな。
 何故?素人にはその方が喰いやすいし、第一打ちやすいだろ。
 白と黒の違い?
 お前ね、仮にも食い物屋やってて、客が玄人か素人か見分けられなくてどうするんだよ。
 まぁ、ここいらで玄人の客なんて俺っくらいのモンだな。他にここまで言って呉れる客なんかいないだろ。
 え?いや、見込みが無い奴にはこんなに言わないよ。この親父ならモノになる、そう思えばこそ……

……あ、行くところがあるんでしたね。それじゃごちそーさん!」

「……やかましい客だなあ……」

736:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 00:47:40 jIxFYCiA
「人々は融けかけたアスファルトに己が足跡を刻印しつつ歩いていた。
                                    酷く、暑い」
ルイズ「アスファルトって何よ」

737:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 00:50:18 Sszk14K9
ソバって地球のヨーロッパじゃ元は貧民の食い物(ソバ粥、ソバ団子)のような
ハルケギニアではどうだか知らんけど

738:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 01:15:01 sjt/PnZV
結構あっちこっちで食べられてはいるな。<蕎麦
ガレットとかそうだし。イタリアでは小麦粉を混ぜてそばきりにしたものを
キャベツと茹でてチーズを乗せてパスタのようにして食べたりしているとかなんとか。
ハルケギニアに入ってきていても不思議ではないと思う。

739:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 01:16:49 x7iNMgSK
シエスタ「一週間待って下さい。一週間後に、あなたたちに本当のソバを食べさせてあげます」

740:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 01:36:11 6nsj8K/J
>>737
ヨーロッパに限らず日本だってそうだぜ。
いわゆる救荒作物ってヤツだ。

741:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 01:40:52 sjt/PnZV
まあ、蕎麦が名物なところは、昔はそれしか食い物がなかったような貧しいところだと相場が決まっているからな。

>>736
ちなみにアスファルトは建築用の接着剤として、わりと古くから使用されてた。
確かエジプトとかアラビアで。ヨーロッパで知らないが。

742:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 01:43:51 s5zXM1cP
>>741
ローマ時代なら使っていただろう。
いわゆる、中世ではロストテクノロジーで悪魔の技術扱いだろうが。

743:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 01:54:48 IgPNMsk6
>>736
シェイクスピアの一節で返したいところだが、生憎その一節を忘れてしまったんで勘弁な。


744:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 02:01:50 h8jxncN8
自宅でざる蕎麦を食べる時ってさ、おちょこに挙げ玉を入れる?

745:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 02:14:46 fLhguR0J
>>739
そして中華そばを作るシエスタ。

746:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 02:14:47 UxCX821u
むしろぶっかけて上に胡瓜と卵とハムと生姜乗せて辛子つけながら食べる

747:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 02:26:46 GKs+o84W
わさびとネギをてんこ盛りにして食うな、ソバはw
揚玉を入れて食うとしたら、むしろうどんだな。
揚玉と刻みねぎ、半熟卵の組み合わせはマジでウメー!!

748:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 02:29:48 x7iNMgSK
大根おろしとかき揚げだろ。

大根1/2カットを全部摺り下ろすくらいすり下ろして、そこに原液の桃屋のつゆ投入、
そこをそばとかき揚げでもりもり食べる。

マジ大根おろし神。

749:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 02:36:04 JvLMa/eY
冷やし中華は料理などとは呼べぬわ~云々
出来のいい蕎麦にワサビとネギを付ける鈍感さは許しがたい~云々


750:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 02:39:38 sjt/PnZV
なんのスレなんだここはw


しかし大根おろしは神。
豆腐にかけてつゆの素をかけて食べるのもありだ!

751:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 02:46:18 UXBJWMnA
ちくしょう、おまえらのせいで大根おろしにつゆ掛けた揚げ豆腐喰いたくなってきたじゃねぇか。

752:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 02:49:11 kNfUEu9W
そして料理人召喚の話になるな


753:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 02:51:49 kW1je3M5
社長の人んとこのシエスタに頑張ってもらえばいいジャナイ

754:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 03:05:02 vW+t93V6
そしてここで、いつも話題に出てくる戦うコックさんが呼ばれるんだな。

755:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 03:07:27 kzf6tNEs
料理人ならとらハの耕介をイザベラが召喚する話があったかと
連載中断っぽいけど

756:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 03:41:59 3s2opxIT
アウディの何がそこまで人気なんだ

757:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 06:02:25 FCqVhvj3
>>733
戦車と真正面から戦って吹っ飛ばしたり貧乏揺すりで電車破壊出来る奴に
果たしてメイジやワの字如きで倒せるのだろうか

758:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 06:10:27 z9lD+lnP
>>742
ヨーロッパでは木造船の防水にタールやら松ヤニやらと同じくらいの頻度で天然アスファルトが使用されていたはずだが。
ハルケギニアじゃどうなんだろ。

759:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 06:49:56 tkhA1GTv
ハルケギニアでは、建築に関係する仕事のほとんどは土メイジが担当してるんじゃなかったっけ?
それ考えると、天然アスファルトを使う程度の建築技術すらない気もするけど。

760:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 06:57:15 ywZzWw0L
魔法に物言わせた一体構造だったりして

761:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 07:02:08 UXBJWMnA
ラ・ロシェール以外ではそう言う描写のされた街ってなかったとおもうけどなぁ。>全部土メイジ
逆に言えばラ・ロシェールが特にそう言う表現をされてたってことは、土メイジの手のかかってない建物もたくさんあるってことじゃない?
アルビオンの木材の話を聞いてると、木の家も結構一般的みたいな感じだし。

762:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 07:07:43 beprDKDV
そこらの村在住の平民の家まで土メイジがわざわざ作ってるわけじゃないだろうしな。
普通はある程度以上立派な家や大規模建築じゃないとやらんだろう。
ラ・ロシェールは国策で作った町なんだろうな。

763:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 07:10:12 Xb6kPXbC
地方の村の単純な石造りの建物ー、とかまでメイジの手で作ってるとかはないと思うが……
そこまでメイジがやってるんだったら、ぶっちゃけ、
「平民の存在意義って何?」
な話になっちまう。万事便利な魔法頼りだったら……
ああ、平民が貴族に逆らえず、見下されてる理由にはなるか。

764:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 07:30:45 e7E45c5q
16巻で、宮殿の再建だかに平民の石工が駆り出されてる描写もある。
ただ、メイジがやった方が効率はすげえ良いらしいね。

765:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 07:35:23 kW1je3M5
ちと話が飛ぶが、魔法があるならあるなりに、文明は発展するもんだと思うんだけどなー
SO2のネーデみたいに

どっちかっつーと「6000年」が疑わしくて仕方ないぜ

766:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 07:42:50 9w7KEOS3
魔法が便利すぎて、それ以外の分野の発展を邪魔してんだろ?

767:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 07:46:30 /DVxYR3y
半万年とプラス千年ニダ。

768:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 07:50:40 e7E45c5q
>>765
発展したあと、実は現在衰退期だという説は無い?
4000年位前はもっと凄いSF的な技術すらあったが、とか。

769:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 07:52:59 FCqVhvj3
>>766
メイジが自分たちの既得権益を守るため

770:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 07:55:41 ua+x7lcc
普通に魔法があるから文明発展阻害されてるんだと思うけどな

きっと今まで発明とかしようとしてきた人たちもコルベールみたいに変人扱いされて終了だったんだろ

771:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 08:02:17 tkhA1GTv
>>770
>文明発展阻害
魔法の存在が宗教絡みってのも大きいんじゃない?
魔法をないがしろにするなど、我々に魔法を授けてくださった始祖ブリミルに対する冒涜だ!
みたいな感じで。

772:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 08:04:04 Rw13r7ji
発明家は現実でも変人扱いだからな。

773:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 08:51:16 lzb7EsTi
魔法をないがしろにしない文明発展をしてもよさそうなもんだ。
マジックアイテムなんて物が存在するなら魔法兵器の研究だってされるだろうし、
兵器から転用で魔法の受像器(テレビ)くらい、有史6000年ならありだと思うけどなぁ。

…うん。ここで言うこっちゃないね。スマヌ

774:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 08:58:15 dqJ/gU7q
魔法が使える使えないの差で
ほとんど決定的な社会的格差が出来上がってるんだから、
それを覆すような力が発明されそうになると裏の人にアレされちゃうんだろう

775:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 09:28:04 /DVxYR3y
16巻で、魔法の研究はブリミル教の慣習だかで制限されてなかったけ?

ブリミル像をより見栄えが良くなるような研究はいいけど、『魔法そのものを研究発達』させるのはダメとか。

776:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 09:32:31 kW1je3M5
…ぅわーお、ユーゼスのレポートって結構危険物だったりするんかしらん?

777:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 09:54:22 64OReslY
つか、アンアンの誤解によるエレオノールのが心配だねい

778:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 09:57:57 UxCX821u
ハルケギニアにおいて地震台風火事親父は怖くないの?

779:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 10:06:23 w/Tio5eW
>>776
極上に危険物でしょうね
それこそ「禁書目録」に登録されてもおかしくないくらい
余談ですが「禁書目録」とは16世紀に教会が出版した
「反カトリック的」本の一覧表です

アメリカの一部ではいまだに進化論を学校で教える事が法律で禁止されていますからね
16世紀に宗教の呪縛から逃れえた日本に生まれた事をホント幸せに思うです

ついでに そばつゆに日本酒を入れて蕎麦食うとかなり美味
最後に蕎麦湯飲んだらもう甘露

780:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 10:16:38 0i5kmFqT
『魔法の使い方』くらいなら考えても良さそうですよね。
そうでなければミョズがガリアでやっていた研究は全て異端になるでしょうから……『新しい魔法を作る』がアウトなのかな?

781:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 10:17:49 +wjbBhSd
>>718
虚無の闇のルイズは黒いってレベルじゃねぇ!

…あれは魔王だ!

782:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 10:28:13 KM00Vchb
コルベール先生の『爆炎』は100%オリジナルだっけ?
そうだったら『新しい魔法を作る』に引っかかってアウト、ってことになっちゃいそうだけど。
でもあの特殊部隊ってアカデミー所属だったような気も…?

783:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 10:50:30 pZogY+2h
まあ、多分後付設定だろうね。魔法の研究禁止は。
アカデミーの存在自体が意味不明になる。

784:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 11:44:36 fMqJHkFG
蕎麦の喰い方で物議を醸しちゃいたが、俺に言わせりゃいきなり蒸篭の汁に山葵をぶち込むのは邪道だね。
まず、何もつけずに蕎麦の味と風味を楽しむ。
そして、少しずつ汁を付けたり山葵だけ載せたりしながらそれぞれを楽しむ。
そういう意味で笊蕎麦の海苔なんか邪魔者極まりないんだ。
知ってるか?笊蕎麦と盛り蕎麦じゃ、本来別々の汁を使うんだって。
今じゃ海苔があるのかないのかぐらいしか見分けが付かないが……

「講釈たれてないで、行くわよ!」
へいへい、公爵令嬢様はせっかちでいけネェ。じゃ、ごっつぉさん。

>783
適切に呪文を唱える魔法で無きゃいけない、とかその方向性で規制されたとか。

785:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 12:07:13 w/Tio5eW
>>784
そいつぁ東の食い方だな
つゆが薄めの西じゃハナっからどっぷりつけるのが作法ってモンよ
「割り子」にいたっては葱は勿論山葵も大根おろしも蕎麦の器に入ってて
つゆを直接最初のそばの器にいれるのさ
で、最初の器がカラになったらつゆを二番目の器にそのまま落とす

まあ結局はテメェが美味いと思う食い方なら七味入れようがうずらの卵いれようが
構やしねぇんだがね

786:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 12:12:32 AeDjbmKy

け い お ん の O P ( E D ) を オ リ コ ン 1 位 に し よ う !

URLリンク(image02.wiki.livedoor.jp)


OP 『Cagayake!GIRLS』  URLリンク(www.youtube.com)
ED 『Don't say "lazy"』   URLリンク(www.youtube.com)

787:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 12:22:47 h8jxncN8
>>778
地震カリーヌ火事親父

>>779
日本酒って何でも良いの?
銘柄とか濃淡甘辛その他の指定は無し?

788:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 12:40:41 w/Tio5eW
>>787
色々食べて(飲んで)みたけど大抵の日本酒ならほぼ美味く合いました
好みってのもあるけどどちらかってと辛め、あるいは淡目が合うみたい

789:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 12:41:44 xZ8bTTth
召喚の儀式って、晴れ限定だっけ?
雨が降っていたら駄目なのかなぁ?

790:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 12:51:30 h8jxncN8
>>788
おぉ~、それはありがたい!
今度そばを食べる時に試してみます

791:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 13:11:08 z9lD+lnP
>>779
日本の場合は多神教だったことと宗教の戒律による身分支配が曖昧だったことが幸いした。
多神教の仏教は八百万の神々と融合した。
そこから当時のキリスト教も一柱増えた程度の感覚だったに違いない。
下地が多神教の八百万の神々の高天原&出雲神話の世界観だし、
そもそもそれ自体が融合宗教だから何でも取り込むブラックホール的な特殊性を持ってる。
16世紀のキリスト教排除が歯止めになってないとは言わない。
でも日本の民族的特殊性から耶蘇派の宣教師が施した未開人に対する浸透教化は不可能じゃないかな。
牧畜麦食主体の民族と本質が違いすぎるし。

蛇足だが日本民族が技術取り込みやら応用技術やらが得意なのは融合宗教的民族性だからなんだろうと思う。


792:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 13:25:36 00vagvan
駄弁りながら蕎麦食ってて若干伸びたと感じたときに上からちろっと日本酒をかけてやると
味が復活する不思議。

793:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 14:05:37 it3C/gHq
>>791
そのせいか分からないけど、13巻以降のヴィットーリオの行動や思想が理解に苦しむ。

孔雀王や夜叉鴉のキャラが召喚されたらこのへんの食い違いが描かれるかもしれないな。

794:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 14:10:47 MfzZpzcw
>>791
ヨーロッパ圏の人間に女神転生シリーズやらせたらどうなるんだろ?
隠しラスボスが唯一神YHVHのFC版2とか

795:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 14:20:12 kCkxdX7+
チェーンソーでかみはバラバラになった!とか

796:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 14:22:54 Xb6kPXbC
>>794
イスラームがメガテンプレイして
「アズラエルくそ使えねぇ!」
って文句いってたって話は聞いたことあるが

797:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 14:23:31 a1HymnXR
俄な文明論・文化論・宗教論って、語った三日後くらいに布団の中でジタバタしたくなるような恥ずかしさを起こさない?

798:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 14:36:59 KM00Vchb
デビルサマナーとソウルハッカーズか>アズラエル
…ソウルハッカーズの方しかプレイしたこと無いけど、義経への合体材料でしかなかったなぁ…

799:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 15:00:11 sjt/PnZV
>>797
云ってやるなよw
俺も昔、2ちゃんの学術系の板のスレで書いたレスをあとで思い返して夜中に叫びたくなったことがあるよw
キリスト教とかの一神教批判と日本の特殊性の強調は誰しもが一度は通る道なんだw
イエズス会の適応主義とか当時いっぱいキリシタンがいたとか日本人も廃仏毀釈みたいなアホしたとか。
後々で冷静に考えれば解ることをなんでかスルーしてたって、気づかない方が幸せなこともあるw

女神転生は小説版のしか知らんが。
逃亡中の北明日香召喚。
ルイズに召喚されて色々と冒険活劇。
なんとか素の世界に戻るが、その頃には明日香を求めてた木戸礼子は心を病んでて新宗教団体の教祖になってたという落ち。


800:名無しさん@お腹いっぱい。 ◆O4GlPQxHL.
09/04/10 15:05:04 ssZro8qo
15:10から新作を投下しますが、よろしいですか?

801:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 15:07:14 sjt/PnZV
はい。出来ればタイトルなどを教えてください。

802:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 15:09:37 h8jxncN8
>>800
クロス先を書いておくとwikiに載せやすいそうですぜ

803:雪風とボクとの∞ ◆O4GlPQxHL.
09/04/10 15:10:16 ssZro8qo
「雪風とボクとの∞(インフィニティ) ∞1」

 トリステイン魔法学院では2年生進級の際にある儀式を行う。サモン・サーバントと呼ばれる使い魔召還の儀式だ。
 メイジにとって今後一生のパートナーとして召還されるだけあり、生徒達は全員気合が入っている。「メイジは使い魔で決まる」と言われるトリステインではプライドの高い貴族子弟が意義込むのも当然だ。
 そして儀式当日。生徒達が心配していた天候は見事雲1つ無い空という絶好の儀式日和だ。
「まずはミス・タバサ、あなたです」
「……宇宙の果てのどこかにいる私のしもべよ……神聖で美しくそして強力な使い魔よ……私は心より求め訴える……」
 タバサが召喚呪文を詠唱すると、風が吹き荒れ土煙を巻き上げていく。
「……我が呼びかけに応えて……」
 土煙が治まり召喚された使い魔の姿が現れる。
「ミス・タバサ、成功しましたか」
「………」
 煙の先にいたのは眼鏡をかけた少年で、青い上着と灰色のズボンを纏っていた。
「平民だ!」
「雪風のタバサが平民を召喚したぞ!」
 タバサが召喚した使い魔の姿を見て騒ぎ出す生徒達だったが、コルベールに遮られて場が静寂を取り戻す。
 少年はまだ事態を把握しきれていないようで周囲を眺め回していたが、自分を召喚したタバサの姿を見ると興奮したように接近していった。
「め……」
「……め……何……」
「めがねっ娘で魔女っ娘おーっ!!」
「………!」
 少年のあまりの迫力にタバサは涙目になりつつ駆け出していった。

804:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 15:11:23 h8jxncN8
眼鏡……のび太キター!支援

805:雪風とボクとの∞② ◆O4GlPQxHL.
09/04/10 15:12:31 ssZro8qo
「とにかくあの使い魔はミス・タバサに任せましょう。ミス・ヴァリエール、次はあなたです」
「はい、必ずや私に相応しい使い魔を……!!」
 タバサに続いてサモン・サーバントに臨むのは、ルイズ・ヴァリエール。
「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール! 5つの力を司るペンタゴン! 我が運命に従いし使い魔を召喚せよ!!」
 爆発。
「悪の魔力よ! ここに集い闇の世界より我が使い魔を呼び出すのだ! アミアス・アミアス・アミディーヌ!!」
 爆発。
「ふんぐるい・むぐるうなふ・さあばんと・いせかい・うがふなぐる・ふたぐん! いあ!! いあ!!」
 また爆発。
「異なる力と技を背に我は召喚す! 我はルイズヴァリエール! 超常なりし法と理の使い手なり! この世にあらざるものよ! いざ―顕れよ!!」
 さらに爆発。
「ピピルマ・ピピルマ・プリリンパ! パパレポ・パパレポ・ドリリンパ! アダルトタッチで使い魔のご主人様になーれ!!」
 やっぱり爆発。
「宇宙の果てのどこかにいる私のしもべよ! 神聖で美しくそして強力な使い魔よ! 私は心より求め訴えるわ! 我が呼びかけに応えなさい!!」
 そして呪文詠唱と共に今までに無い大爆発が発生する。
 周囲にいた生徒達をなぎ倒すその爆風は、タバサにも容赦無く迫ってくる。
「タバサ、危ない!!」
 前方にいた生徒達が次々吹き飛ばされてマリコルヌが自分に向かって飛来する光景に、タバサは驚愕のあまり硬直してしまった。
「タバサ!!」
 近くにいたキュルケが咄嗟にタバサの襟首をつかんで引き寄せ、爆風の進路上から外す事に成功した。
 しかしその拍子にタバサがかけていた眼鏡が外れて、地面に落ちてしまったのだ。
「……あ……眼鏡が……」
 このままタバサの眼鏡がマリコルヌによって粉砕されてしまうのかと思われたその時!
「めがねが危なーい!!」
 タバサが召喚した少年が、眼鏡を回収しようとマリコルヌの前に躍り出たのだ!
「どえー!!」
 驚愕の叫びを上げるキュルケ。
 懸命に眼鏡に手を伸ばす少年。
「うおおおおおお」
 少年とマリコルヌが激突、転がっていく2人に逃げ遅れた生徒達が巻き込まれる。
 校舎の壁に激突して炎上した生徒達の中から眼鏡片手に生還した少年。
「な、何!? あいつ何なのよ!?」
 少年はタバサの顔に眼鏡を戻すと血まみれの顔に爽やかな笑みを浮かべる。
「大丈夫、めがねは無事だ」
「………」
 そんな少年の姿に、タバサはかすかに頬を赤らめたのだった。
「何で!?」
 ……キュルケの至極当然なツッコミはさておき、これがタバサとその使い魔・南雲三成の運命の出会いとなったのだ。
 そして契約の時が来た。
「……我が名はタバサ……5つの力を司るペンタゴン……この者に祝福を与え我の使い魔と為せ……」
 契約呪文の詠唱を終えたタバサが眼鏡を外して目を閉じ、そっとキスしようとしたその時……、

806:雪風とボクとの∞③ ◆O4GlPQxHL.
09/04/10 15:14:29 ssZro8qo
「めがねをはずすなあー!!」
「……ひっ……ひいいいいい……」
 三成の突然の雄叫びに思わずくずおれるタバサ。
「……はっ」
「……ミ……ミツナリ……」
 我に返ったタバサに三成は背中を向けたまま語り始める。
「……どうやらバレてしまったようだな……。実はボクは無類のめがねっ娘フェチなのだ!!」
(……眼鏡フェチ……)
 三成のその発言に、タバサの脳内には台上の眼鏡を熱心に描いている三成・恍惚の表情で眼鏡を舐め回している三成・今にも悶絶せんばかりにの様子で素肌の上に置いた眼鏡にハチミツを垂らしている三成……といった光景が浮かび上がった。
「ちがーう!! めがねフェチじゃなくて、めがねをかけてる女性が好きなの!」
 タバサの脳内の光景をかき消すかのように手を大きく動かして、三成はタバサの誤解を訂正した。
「特にタバサ、キミのめがね姿は最高だ」
「……そ……そんな……」
 思いがけない称賛に、タバサは思わず両手を顔に当ててかすかに頬を赤らめた。
「なのにキスの時にめがねをはずすなんて……。ボクは全てを裏切られたような気持ちだよ!」
「……そ……そんな……」
 落胆のあまり立ち木代わりに近くに立っていたマリコルヌの顔面を思い切り殴打した三成の様子に、タバサは慌てて彼を説得しようとする。
「……だって……眼鏡を外さないと……眼鏡と眼鏡がぶつかる……」
 両手の掌底を打ち合わせて至極もっともな事を言ったタバサだったが、三成の眼鏡に対する情熱は彼女の予想の遥か斜め上を行っていたのだった。
「そこがいいんだ!!」
「……そこがいいの……」
「チューよりむしろカチッ!!」
「……チューよりむしろカチッ……」

眼鏡と眼鏡が触れ合うは、眼鏡に選ばれし者だけが味わえる甘美な響き。
その音色は極上のワインを注いだグラスの音色にも匹敵すると人は言う……。
眼牙書房「男と女と酒と泪」(平賀才人著)より抜粋

「……ふ……深い……深すぎて届かない……ミツナリ……」
 タバサの眼にはうっすらと涙が浮かんでいた。それほどまでにタバサにとって三成の言葉は深かったのだ。
「タバサ……、俺達もう……終わりだな」
 去りゆく三成の言葉にタバサは落胆の色を隠せなかった。

807:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 15:14:54 h8jxncN8
炎上した生徒達w

808:雪風とボクとの∞④ ◆O4GlPQxHL.
09/04/10 15:16:18 ssZro8qo
 召喚の儀式から数時間後、魔法学院に程近い学生街のお洒落なカフェ。
「おんどりゃー!!」
 怒声と共に店内に突撃したルイズは三成にくってかかる。
「ナグモミツナリっ」
「そ、そういうお前はルイズ・ヴァリエール」
「あんたよくもタバサに……私の親友に酷い事しといて、よくものうのうと紅茶すすってられるわね!」
 ルイズは左手で三成の胸倉をつかみ、今にも握った右拳を叩き込まんばかりの表情だ。
「違うよ」
 ルイズのもの凄い剣幕にも三成は動じず、ルイズの顔を……いやその後方にある何かを真剣な表情で見つめていた。
「ただ紅茶を飲んでいたわけではないよ」
(え? まさか)
 ルイズが追った三成の視線の先にあったのは……、
「いらっしゃいませ~。こちらでお召し上がりですか?」
 ……と爽やかそのものの笑顔で接客する、眼鏡をかけた店員の女性だった。
「………」
 彼女の表情にご満悦な三成の胸倉を、ルイズはさらに激しくねじり上げる。
「この最低男が!」
「そうさボクは最低な男さ!」
 そして三成は胸倉をねじられたまま後方に向き直る。
「だからこんな使い魔の事は忘れて、幸せになれと伝えてくれ」
「あんた……」

「……あ……」
 丁度その時、三成を探して町を彷徨っていたタバサは、カフェの窓越しに三成と彼の胸倉をつかんでいるルイズの姿を発見した。
「……ルイズ……駄目……」
 と慌てて店内に入るタバサだったが……、
「……わふっ……」
 その途端タバサの眼鏡が純白に曇り、彼女の視界が閉ざされた。
「はうっ、はううー(はぁと)」
 心臓が締めつけられんばかりのタバサのリアクションに、三成は思わず胸をつかみ奇声を上げた。

寒暖の差により眼鏡が曇り、慌て恥らうその乙女の姿。
その可愛さたるや、昔仙人も見とれ雲から落ちたという伝説が残るほどである。
眼牙書房「世界のレンズ伝説」(平賀才人著)より抜粋

809:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 15:17:09 sEX5TtJg
>>797、799
そういう書き込みも厨二病と高二病の関係みたいなもんだけどな

810:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 15:17:13 w/Tio5eW
カズフサ?  支援

811:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 15:17:56 NjOp1lif
ぱいめが思い出した支援

812:雪風とボクとの∞⑤ ◆O4GlPQxHL.
09/04/10 15:19:03 ssZro8qo
「……み……見えない……どこ……ミツナリどこ……」
「……ここだよ、タバサ!」
 手探りで自分を探すタバサの姿に胸を打たれた三成は、思わずタバサへの呼び声を上げていた。
「……ミツナリ……ミツナリ……」
 おぼつかない足取りながら、声がした方向にタバサは確実に前進していく。
「タバサっ!」
 しばらくの後、おっかなびっくり手探りで歩くタバサが伸ばした腕を三成が両手でしっかり握ったのだった。
「……捕まえた……私ミツナリを……捕まえた……」
 涙を流し三成を見上げるタバサ。
「タバサ……」
 安堵の溜め息を吐いたルイズの視線を受けつつ三成は……、
「よし! もう1回やろう!」
 ……力を込めてタバサの手を握りリプレイを宣言した。
「……え……」
 そして14行前に戻る。
「……ミツナリー……」
「タバサ~(はぁと)」
 手探りで三成の居場所を探すタバサと手拍子でタバサを誘導する三成の傍らでは……、
「あの~、お客様、店内での妙なプレイはちょっと……」
「何で私に言うのよ!」

813:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 15:19:06 a1HymnXR
>>809
上からモノを言うなあ!!

814:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 15:20:03 OfJZOPCx
>>791
でも戦国時代の一向一揆は宗教勢力なんだよね。
いまの日本があるのは信長のおかげだと思うよ。

815:雪風とボクとの∞ ◆O4GlPQxHL.
09/04/10 15:20:35 ssZro8qo
以上投下終了です。
「キミとボクとの∞」から南雲三成召喚です。
ルイズに召喚されても目がタバサの方にばっかり行くのは目に見えてるので、タバサに召喚させました。

816:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 15:22:37 sjt/PnZV
あ、ちょっと目を離していた隙に。
しえん。

817:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 15:24:08 h8jxncN8
>>815


818:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 15:25:45 sjt/PnZV
なんか人間関係とか召喚の呪文とか色々と突っ込みどころあるけど、それも含めて乙でした。

>>809
…すげー後悔しているところ。

819:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 15:59:54 +47opv6r

若いっていいなぁ

全っ然ついていけなかったw

820:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 16:03:21 6Ob4FanV
乙。
……しかし、てっきり眼鏡っ娘教団のあのお方が召喚されたかと思ってしまったではないか。

821:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 16:09:19 BsKuJrby
>>820
「ときめきに死す」とか「氷室の天地」の人ですねわかります

822:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 16:09:50 64OReslY
俺も。
一件メイジだよなあいつら。

823:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 16:41:23 wXCbymI0
>>815
乙。小野寺の絵で読めたw。

MOMOからだと、ぽよとか呼んだらルイズ的には大当たりだよね。
人間だと晴姫とか。

824:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 17:23:44 h8jxncN8
>>818
叫ぶ時には枕とか布団に顔を突っ込むのオススメ

825:Zero ed una bambola ◆EFV8AnGeLs
09/04/10 18:12:57 fLhguR0J
こんばんは。
問題が無いようでしたら10分後に投下させていただきます。

826:Zero ed una bambola ◆EFV8AnGeLs
09/04/10 18:22:35 fLhguR0J
 モットファイルズ……誰がそれをそう名付けたのかは分からない。
 ジュール・ド・モットの名はそのファイルと共に後世に語り継がれてゆく。
 もっとも、今そのファイルに目を通しているマザリーニにとっては、このファイルが後世に語り継がれようとは思いもしなかった。
それは歴史の闇に消え去るものと思っていたからだ。

 モット伯の屋敷が襲撃され、彼が命を落とし、館さえ焼け落ちた事件は記憶に新しい。事件の犯人は土くれのフーケと不自然にも早急に断定された。
 考えてみればこの事件の概要は過去の土くれのフーケの犯行との類似点が見当たらない。
それなのにどうして誰も疑問に思わないのか。いや違う、彼らにとって事件がそうでなければ都合が悪いのだ。
 そう考えれば納得が行く。口封じの為の暗殺と証拠隠滅の為に館を焼き払い、その罪をフーケに被せたのだ。
 事件の真犯人はこのファイルに必ず記されているはずだ。
 マザリーニは大きく深呼吸をすると決意を新たにそのファイルに向き合う。

「モット……お前の死は無駄にはしない」

 執務室に彼の静かな決意が響き渡った。



 ジュール・ド・モットは本来清廉潔白な人であった。マザリーニはロマリアで彼と初めて出会った。
 年がやや離れていたが何故か気が合い、彼を年の離れた弟のように思い、彼もマザリーニを兄のように慕っていた。
そしてその政務能力を買われ、トリステインに招かれた時も彼の誘いが無ければ断っていたことだろう。
 思えばその時から歯車が狂い始めていたのかも知れない。彼がトリステインの政情を目にした時には愕然としてしまった。
政治をつかさどる貴族に蔓延した腐敗した政治の実態、それはマザリーニの理想とする政治とはかけ離れている。
 気が付けば彼はモット伯に相談していた。激昂しながらこの国は腐りきっていると彼に怒鳴りつけた時さえあった。
彼に非はないというのにただ黙って頭を下げ、すまないと謝るばかりであった。
 清廉潔白であった彼はマザリーニから話を聞くと直ぐに行動に移った。
手始めにと、マザリーニと共に貴族達に風紀粛正の草案を作り上げた。だがそれは握りつぶされてしまったのだ。
不正をしていない貴族達も不正を働く貴族達に丸め込まれその草案に反対してきたのだ。
 それだけで終わるならばそれで良かった。話はここで終わらない。
当時モット伯はある貴族の娘と婚約をしていたのだが、それを破棄されてしまったのだ。彼のことを快く思わない貴族の仕業なのは疑いようがない。
 二人は涙を流しながら酒を呷った。どうして正しいことが通らないのかと。そこが運命の分岐点であったのかもしれない。
 マザリーニはそれならばと現状で打てる最善の手を打って行こうと決意した。
 モット伯は、正しいことが通らず、間違っていることが押し通るならと……道を踏み外した。



827:名無しさん@お腹いっぱい。
09/04/10 18:24:13 MfzZpzcw
これって例のお遊び外伝?

828:Zero ed una bambola ◆EFV8AnGeLs
09/04/10 18:25:11 fLhguR0J
 その日を境に二人が出会う回数は段々と減っていった。いやむしろモット伯がマザリーニを避けているように思えた。
彼はマザリーニの姿を認めると気まずそうに何処かへと姿を隠して行く。
 彼が何をしているのかマザリーニは知ることができないでいた。
それでも時折、計ったかのように、どこそこの貴族の誰が賄賂を送ったというような風説が耳に入るようになったのだ。
 その風説でマザリーニは確信した。彼の仕業だと。そしてその風説を信じるに足る証拠として王宮内で信頼できる人物を識別できるようになったのだ。

 ここ数年、彼の耳に入るのは彼の悪い風説ばかりだった。
 曰く、不当に税を徴収している。曰く、平民の子女を手篭めにしているといった、彼を知るマザリーニからすれば到底信じられない内容のものばかりだ。
 耳に入るだけならそれで良かった。マザリーニはその話を信じなければ済んだ話だ。しかしそれが彼に訴えられたらどうであろうか。その訴えを無下に扱ってよいものか。
 例えばそれが裕福な貴族であるならば、一度だけであるならばそれはモット伯を陥れるための罠だと言えた。幾人も彼の不正を訴えるのだ。そこに身分はない。平民貴族、貴賤を問わず、皆一様に彼の不正が真実だと告げている。
 最早黙認をすることはできなかった。彼を捕らえる為の書類を作成している時にその知らせをマザリーニは聞いた。「嘘だ」そう叫びたかった。モット伯が、彼が殺されたなど信じたくはない。何故ならばかれの弁明をまだ聞いていないのだ。
 早々に届けられた彼の死に対する報告書、そして届けられた彼のファイル。
 この二つで確信した。モット伯は消されたのだと。誰かは分からない、いや分かる。このファイルに名が載っている誰かの手によって彼は殺されたのだ。アカデミーの報告は間違っていると、マザリーニはそう確信したのだ。
 ジュール・ド・モットと言う名の人物を知り、その彼からトリステインに巣食う病巣を示されたが故に導き出された結論。それが間違っていても決して気が付かない。真実よりも導き出された結論の方が彼にとって救いになるからだ。
 もしも彼が真実を知ったとしてもこの結論を覆すことは決して無いだろう。

 ファイルを受け取ってからのマザリーニの動きは早いものだった。直ぐに兵を集めるとそのファイルに載っている貴族を一人捕らえたのだ。
 モット伯の遺志を継ぎ、腐敗した貴族を一掃すべく行動を開始しようとしたのだ。
 だがそれも上手くいかない。思わぬ所から横槍が入ったのだ。幾人かの貴族を捕らえた時にその横槍は入ってしまった。

「マザリーニ、その者は国に長く仕えておる。一度の不正ぐらい大目に見ることはできないものか」

 それは政治には口を出さぬはずのマリアンヌの言葉。その言葉を無視することなど彼に許されるはずは無い。そして彼は自らの迂闊さを呪った。
 モット伯の死で平静を失っていたのか、良く考えて見れば当然の結果である。簡単にそれが上手くいくならば彼は外道に手を染めず済んだではないか。
 彼は失意の中日々の激務をこなしていた。この現状を変えられぬ己の無力さを嘆き、憎みながら……。

 しかし、そんな日々についに終止符を打つときが来たのだ。それは未熟と思っていた彼女、アンリエッタの言葉であった。
 最初は馬鹿なことをしてくれたと思った。何故ならば彼に無断でアルビオンを離れる民の受け入れを決定したのだ。
 初めは叱責しようと考えていた。避難民を受け入れればその住居の確保、食糧など多大な出費が免れない。国庫に多大な影響を与えかねないのだ。
 だがそのような考えは彼女の言葉を聞いて吹き飛んでしまった。



829:Zero ed una bambola ◆EFV8AnGeLs
09/04/10 18:27:03 fLhguR0J
 『民の為』

 その言葉が電流の様にマザリーニの体内を駆け巡り、そしてモット伯と語り合った未来のトリステインの姿が脳裏に再生させる。
 まさかその言葉が聞けるとは思いもしなかった。
 このお方ならばトリステインの未来を任せられるのではないか。ならば彼女をゲルマニアに嫁がせるという政策は誤りではないのかと疑念さえ湧いて出てしまう。
 だが彼女はそれを運命だと割り切ってそれを受け入れてしまう。果たして本当に任せていいのだろうか。
 思考が堂々巡りを始めた頃、彼はそれを考えるのを止めた。
 未来のことを考えるのは良いが、今は目の前の難題を解決するのが先としたのだ。彼はあの場で、勢いの余り『反対する貴族を叩きのめす』と言ってしまった。
 だがどうだろうか。果たしてそれは可能なのだろうか。

 アンリエッタと別れ一人執務室に篭り、貴族達への通達を作成していく。それ自体に何ら苦労することはない。苦労するのはそれが貴族達への手に渡ってからだ。
 マザリーニより通達を受け取った貴族の反応は様々だった。予想道理に顔を真っ赤にして抗議をするもの、ネチネチと嫌味を言うものなどやはり反対してくるものもいた。
 それでも彼の通達に賛同、いや賛同したのは戦馬鹿と揶揄されるグラモン家が何も考えていないのか、それはいいことだと声を高くしてその意を表明した。
 それに続くかのように渋々受け入れるものも続々現れた。例えばヴァリール家は態々執務室にやってきて延々と愚痴をこぼした後に支援を約束してくれた。
ただ、帰り際の『叱られる』というボヤキが印象的だったのと愚痴の内容が家庭内の話であったのは蛇足でしかない。

 こうして書面でその意を表意する者や直接意思を示す者などいたが、マザリーニはその中である共通点に気が付いた。
 そう、反対する貴族達の多くは、あの『モットファイルズ』に名が載っているのだ。
 これ幸いと安易に動くことは憚られる。以前のようにまた妨害される可能性があるのだ。その妨害を跳ね除けるにはどうしたらよいのか。
 彼は彼より強い力に屈服したのだ。ならばその強い力の持ち主、正確には強い力を持って貰わねばならない人物の助けが必要なのだ。

「姫殿下……少しよろしいでしょうか」





830:Zero ed una bambola ◆EFV8AnGeLs
09/04/10 18:29:43 fLhguR0J
Zero ed una bambola   ゼロと人形



 アルビオン、ニューキャッスル城は激しい喧騒に包まれていた。それはレコン・キスタが攻めに入ったというわけではない。
 俗に言う王党派は連戦による連敗でその勢力化を次第に狭めていった。かつて彼等が支配していた領民はレコン・キスタ、貴族派によって支配されることになる。
 彼等の戦闘は領民に呼応されて貴族派が攻め入ったと言う訳ではない。今回の革命と貴族派達が呼んでいる内乱は領民にとっても寝耳に水の話だ。
 現在の王政に不満がないといえば嘘になる。だが武力蜂起をするほどの物ではない。領民の不満は我慢できる程度の不満であったのだ。
 そこに至ってよく分からぬ大儀を掲げた集団が彼等を治める領主を殺し、新たに領主になるというのだ。
 事情の分からぬ領民にとってはたまらない話だ。そこで彼らのうち、血気の盛んな若者達が徒党を組み、新たに領主となったレコン・キスタの軍営に向かった。
 それは新たに領主になる者達に抗議をする為であった。いや抗議というものとは少し違う。彼等は未だ領民に対して、良くも悪くも何もしていないのだから。
 若者達の行ったこと、それは自分達の主張を伝える為で会ったのかも知れない。領民に取って領主が代わるということ事態は比較的どうでも良い。問題なのは彼が如何なる政策を治める領地に施すかだ。
 彼等が何を主張したかったのかは分からない。恐らく、現状にさほど不満が無いのに領主を討ち取るとは何事かと事情を聞きたかったのだろうか。
 もはやそれを知る術は無い。何故ならば、若者達はその口を開く前に切り殺されたのだから。

 この事実は噂となりアルビオン各地へと広まっていく。噂はおひれはひれを付けて広まっていく。
 村々から略奪をする、女を姦淫する、男と年寄りは切り殺される……全てのレコン・キスタの支配下になった町や村がその様な噂と同じ被害にあったのではない。
 それでも幾つかの町や村の人々が実際に被害に会い、生き証人として未だ戦災の火の粉が降り掛からぬ町に逃げ延びたとしたらどうだろうか。
 民衆は全てのレコン・キスタに属する兵がその様な事をすると思い込んでしまったのだ。
 さらに悪いことに、情勢は刻々と王党派に不利になっていく。人々の不安は益々増すばかりであった。
 壊走する王党派軍と陥落した町から脱する人々が挙って最後の居城へと逃げ込んだのだ。勿論全ての民衆が逃げ出したわけではない。中にはレコン・キスタと通じて商いをする商人や逃げ出さない者もいた。
 それでも広大な王城が狭くなるほど避難した者がひしめき合っているのだ。

 一体どれほどの人数がいるのだろうか、何千、いや何万人か。これほどの人数をトリステインに運ぶことは可能なのだろうか。それは誰もが思っていることだろう。
 敵がこの城に攻め入るまでの時間的猶予はそれほどあるわけではないのだから。
 それでも誰もがそれを口にはしない。皆不安なのだ。だからこそそれを口にしない。そこに貴族も王族も平民も関係ない。身分の貴賤を越えて彼等は協力し合っていた。
 女子供を先に乗せろ。港ではそんな怒号が響き渡る。貴族の娘だろうか。やけに小奇麗で身なりの整った女性が、恐らく親を失ったであろうみすぼらしい布きれに包まれた赤子をあやしながら船に乗り込む。
 鮨詰め状態となったその船ではいかな貴族の子弟とて特別視はされない。それでも彼女は、いや彼女だけではなく、全ての者が誰も不満も愚痴もこぼさない。

 ワルドはあの部屋から抜け出し、この城内の様相を歩き回り、見詰めていた。視線の先には民衆を乗せて出港する船……彼は自然と嘲った。

「おい! そんなとこで何をしている!」




次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch