09/05/11 01:38:49 CjjKkHos
「これから、オリジナルハイヴ攻略作戦『桜花作戦』について説明を行うわ」
横浜基地、ブリーフィングルーム。現在、ここで夕呼から武たちへの作戦の連絡が行われている。
先の戦闘により、横浜基地は壊滅的な打撃を被った。
基地内の戦術機はそのほとんどは消耗しきり、動ける戦術機はごくわずかである。
中でも、ゲッターロボとそのパイロットの損失はかなりの痛手となった。
A-01部隊の損耗も激しく、幸い戦死者は出なかったものの、武、純夏、冥夜、千鶴、慧、壬姫、美琴、以上の7名以外は次の桜花作戦に参加できない状況である。
純夏は参加できるものの、今行われているブリーフィングには来ていない。
ODL劣化をこれ以上防ぐため、彼女は作戦開始ギリギリまで安静にしているからである。
「―というわけで、ウチの基地から桜花作戦に参加できるのはあんた達A-01部隊のみよ。何か質問は?」
千鶴が手をスッとあげる。
「桜花作戦に私たちだけが参加するのは分かりましたが、肝心の戦力はどうなるんですか?
使える戦術機はもう残ってないと思うんですが……」
「いい質問ね。それについては今から説明するわ。
榊の言う通り、現在横浜基地にろくな戦術機はないわ。あっても旧式の激震程度。
とてもじゃないけど、凄乃皇のハイヴ侵攻の護衛には力不足ね。
でも、最後の隠し玉が残されていたの。彼らが……、ゲッターチームが命をかけて守り抜いてくれた遺産がね……」
「……副司令、その遺産とは何なのでしょうか。私たちにはまだその存在は知らされていないのですが?」
冥夜が未だ説明されぬ『遺産』の正体を尋ねる。
ここにいるA-01の全員がまだ知らされていない事実。
竜馬たちがその命に代えても遺してくれたものを。
「実はまだこれは秘匿される予定だったのよ。少なくとも今の段階で使用するつもりはなかった。
なんせまだシュミレーションだけでテストもろくに済ませてないんだもの。
でも、これを今回使わないと、私たち人類に未来(あす)はない……」
「そ、そんなにすごいものなんですか?」
「ええ。素晴らしいものよ、珠瀬。なにしろ、人類初の量産型ゲッターロボですもの」
「「「「「「えええーーー!?」」」」」」
あまりの驚愕の事実に全員が驚きの声をあげる。
「驚くのは無理ないわね。だって極秘事項だったんだもの」
そんな中夕呼はケロリとした表情で続きえを話しだす。