あの作品のキャラがルイズに召喚されました Part175at ANICHARA
あの作品のキャラがルイズに召喚されました Part175 - 暇つぶし2ch800:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/09 21:18:48 4Di65FZe
狂蛇の方、乙でした。

まぁ、浅倉は自分の食欲、睡眠欲、性欲(これは暴力に置換)といった三大欲求に忠実な男ですからねw
ルイズの手にはあまるでしょう。
次回はついにギーシュが・・・・・・合掌
タバサにも借りがありますからね。どうなることやら

801:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/09 21:19:36 hhLrPdMJ
乙でしたー。
他のライダーもロクデナシばかりでしたが、浅倉の危険性は分かりやすい暴力でしたからね。
……この傍若無人振りを「ルイズ-萌え要素」と解釈してしまったのは誤りだろうか。

802:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/09 21:23:51 CIadZZ2n
あんまり覚えてないけど確かに他のライダーもロクでもなかったよな。
ロクデナシの方が多かったのは覚えてるんだが。

803:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/09 21:24:43 5KN3z4CV
王蛇乙
やりたいほうだいだな

>「従わなければ生き残れない!」
ちょwww名言wwww

804:MtL
08/10/09 21:47:17 3KGzk42N
投下予約がなければ、22時から投下いたしますー。

805:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/09 21:56:21 mSlGEmku
ワールドヒーローズパーフェクトから、ラスプーチンを召還する話を投下したいのですが、よろしいでしょうか?

806:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/09 21:57:10 mSlGEmku
あ・・・・先約があるみたいですね。
また次の機会にします。
失礼しました。

807:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/09 21:57:16 k0lXkfkE
ちょwこのままだとフレイムが食われてしまうw
―っと、支援!


808:MtL
08/10/09 22:00:18 3KGzk42N
ええと、
問題無いようなので、投下します。


マジシャン ザ ルイズ 3章 (45)口論

アンリエッタはタバサの手からイザベラの手紙を受け取ると、それにさっと目を通し、しばしの間逡巡した。
だがそれも時間にして一瞬のこと。そこからの決断は早かった。
アンリエッタは呼び鈴を鳴らして、すぐさまトリステインから連れてきた側仕えの侍女を呼び出し、彼女にもう一人、別の侍女を連れてくるように言いつけると、ルイズへと向き直った。

そして、彼女はこう口にした。

「ルイズ、服を脱ぎなさい」



その暫く後。
アンリエッタとルイズの二人は、杖の先に魔法の明かりを灯したタバサを先頭にして、プチトロワからグラントロワまで繋がる、秘密の通路の中を歩いていた。
「……段差、気をつけて」
「はい、お気遣いありがとうございます」
タバサは変わらなかったが、アンリエッタとルイズの二人は、先ほどまでと袖を通している服が違う。
アンリエッタは闇をくり抜くような、輝かんばかりの純白のドレス姿である。
そして一方―

「すみませんね、ルイズあなたにそのような格好をさせてしまって……」
そう言って何度も繰り返し頭を下げるアンリエッタに、
「い、いえ! 陛下、そのようなこと、お気になさらず。どうか、どうかお気になさらず! 私、メイドですからっ! メイドが相応しい女ですからっ!」
などと言って手をバタつかせて恐縮するルイズの出で立ちは、メイドであった。

何故二人がそのような装いに身を包んでいるかと聞かれれば、それはやはり、先刻のやりとりの続きを書かねばならないだろう。


アンリエッタがルイズに服を脱ぐように言ったのは、別にルイズのフラットな裸が見たかったからではない。
その服を、別の者に着せなくてはならなかったからである。

ルイズが服を脱ぎ終わった頃に、先ほどアンリエッタが呼びつけた侍女が、部屋へと戻ってきた。(アンリエッタがどれほど手早くルイズの服を脱がせたかについては、この際割愛させてもらいたい)
一人ではない。そのとき彼女はもう一人、別の侍女を連れてアンリエッタの部屋に戻ってきた。
そして連れてこられたもう一人の少女は、そばかすをとあどけなさを残した、可愛らしいという表現の似合う素朴な娘であった。
身長は女性平均のそれより低く、やせ形で、そして体の緩急が極端に少ない。発育がよいとは言い難い娘であった。
つまり、彼女はルイズそっくりの体型をした娘だった。

ルイズを脱がせる傍らで自分も服を脱いでいたアンリエッタは、そのぬくもりと香りがまだ残るドレスを、最初にやってきた方の侍女へと手渡した。
「よろしくお願いしますね」
それを聞いて、どうやら彼女達に自分達が着ていた服を着せ、替え玉に仕立て上げようという思惑なのだと、ようやくルイズも気がついた。



809:MtL
08/10/09 22:03:35 3KGzk42N
しかし、突発的な計画というのは、往々にして思った通りには進まぬもの。
代わりの服を着るという段になって、アンリエッタの前に新たな問題が持ち上がった。
「まあどうしましょう! ルイズ、あなたに合う服がないわ!」
そうなのである。クローゼットの中には数着の衣服が用意されていたが、その中でルイズが着られそうなサイズの服は、アンリエッタの見立てでは一着もなかったのである。
当然、少し離れたところにあるルイズに割り振られた部屋まで戻れば、そこには自前の服がある。
「陛下……その、私の部屋まで戻れば、替えの服も……」
下着姿のまま、手で恥ずかしそう体を隠して、そのことを伝えようとしたルイズを、アンリエッタが口早に遮った。
「いいえ、いけません。そんな不用意な真似はさせられません。もしもそのことを見とがめられては、厄介なことになります」
そう言われてはルイズにも言い返す言葉がない。
「うぅん……何かよい方法は……」
小さく呟いて妙案はないかと、アンリエッタが思いを巡らす。
考えながら、彼女は視線を、タバサ、ルイズ、それから二人の侍女へと移動させる。
そしてふと、後から連れてこられた侍女のメイド服に目が止まった。
この部屋にある服は、全てアンリエッタの服である。
ならばルイズが着る服はそれ以外から調達しなくてならない。
先ほど部屋の中にルイズが着られる服は一着もないと思ったアンリエッタだが、そこで彼女ははたと気づいた。
服ならここに、丁度二着あるではないか。

「ルイズ……不躾な質問ですが……あなたはメイド、お嫌いですか?」

結果として、ルイズと小柄なメイドは、その着ているものを交換することとなった。
アンリエッタはルイズにメイドが着ていたエプロンドレスを着るように言うと、同様に二人のメイドにも自分たちが着ていたドレスを着るように言った。
そして自身もクローゼットの中から着替えやすい一着を選ぶと、彼女もそれに素早く着替えた。
そうやって四人の服装が入れ替わると、次はタバサの出番だった。
タバサは目を閉じて集中してルーンを唱えると、メイド達に向かって杖を振った。
すると室内だというのに風が巻き起こって、それが侍女達にまとわりつき、実に不思議なことが起こった。
風が止んだとき、メイド達の顔は、それぞれアンリエッタとルイズのものへと変わっていたのだ。
―フェイス・チェンジ。
風系統のスクウェア・スペルである。

「う、わ……。まるで鏡を見ているみたい……本当にそっくりだわ」
ルイズが先ほどまでの自分と全く同じ格好をしている娘をじろじろと見ながら、そんな感想を述べた。
アンリエッタもその結果に満足したようで、安心のため息を一つ漏らした。
「ふう……、どうやら無事、上手くいったようですね」
「………」
そのアンリエッタの言葉に、タバサが無言のまま、首を縦に振った。
別段同意を求めた呼びかけでもなかったのだが、その仕草にアンリエッタは満足そうに頷くと、早速次の行動に移ることにした。
「ささ、ゆっくりもしていられません。早速向かいませんと」
『向かう』、その言葉に自分そっくりに化けた娘を見ていたルイズが反応を示した。
「あの……? 陛下? このような身代わりまで用意して、一体どちららに向かわれるのですか……?」
ルイズの言葉に、アンリエッタは小首を傾げて『あらっ?』という反応をし、それから顔を上に上げて、人差し指を唇にあてて、少しの時間悩んだ。
そして、その顔をルイズの耳元へと近づけ、ゆっくりと、それこそ言葉を選ぶようにして声を潜めて言った。
「我々はこれから、この宮殿の主、ガリア王の前へと赴くのです」
「……っ! 陛下っ! それは、むぐっ!」
「しっ、声が大きいですよ、ルイズ・フランソワーズ」
アンリエッタは慌てて手でルイズの口元を押さえると、振り返って、背後にいる、自分たちと同じ格好をした二人を見た。
彼女達はこちらの会話は聞こえていなかったのか、別段驚いたふうもない。


810:MtL
08/10/09 22:07:39 3KGzk42N
ルイズが驚いたことからも分かるように、そしてアンリエッタが侍女達に悟られないように配慮したことからも分かるように、これは尋常なことではない。
「良いですか? 我々はこれから、ガリア王の招きに応じる為に、シャルロット殿が通られてきた隠し通路から、極秘の会談のために用意された部屋へと移動しなくてはなりません」
「……ぷはっ! し、しかし陛下っ、ガリアの女王は……その、噂に聞くあの王の、娘で……」
言いづらそうに言葉を濁したルイズが、後ろで表情を変えずに立っているタバサを見た。
ルイズは以前に、彼女の執事であるペルスランから、タバサの境遇について説明を受けている。
その話の中で、タバサの父親の命を奪ったのも、タバサの母親に毒を盛ったのも、今の女王の父親、無能王と呼ばれた先王ジョゼフだと聞かされていた。
そんな彼女がどのような経緯でこのガリアの、それも宮殿にいるのか、女王の妹とは何のことなのか、そういった一切合切が分からなかったが、それでも、彼女の前で敵である先王の名を口にするのは憚られた。
だが、それ以上にルイズがアンリエッタを引き留めようとするのは、会議の最中、晩餐会の最中に見せたイザベラの奇行に原因がある。
会議の最中にいびきをかいて寝る、晩餐会では前菜の前からワインを浴びるように飲む、そして何より、あの猛禽類もかくやという鋭い目つき。
ルイズには彼女が、アンリエッタと同じ一国の女王とは到底思えなかった。
そして、そんな彼女とアンリエッタが話をするということが、何となく嫌だったのだ。
「そんなに心配をしなくても平気ですわ。仮にも一国の元首、一度ことに当たれば民を導く指導者としての顔を見せてくださるでしょう」
「でも、陛下……」
「大丈夫ですよ。わたくし、これでも人を見る目には自信がありますの。それにわたくしには分かります。彼女の普段の素行や言動は、人を欺く仮の姿。油断ならぬ相手ではありますが、彼女は理性的な話し合いのできる相手です。
 なにより、今の段階になってわたくしに害をなすことで、彼女が何かを得るということはありませんもの」
そう言いきったアンリエッタに、ルイズも言葉がつまらせた。

「例えそうだとしても……そのような場所に私のような者が出席するというのは」
「それも彼女の意向なのです。こちらの書状にそのように書いてありました」
そう言ってアンリエッタは先ほどタバサから受け取った書簡を広げて見せた。
そこには確かに、ルイズを連れて来て欲しいとの要望が記されていた。
流石にそんなものを見せられてなお拒否したとあっては、敬愛するアンリエッタの面子にも泥を塗ることになる。
何より、もしもガリア王が良からぬことを企てていたときに、自分が側にいたならば何とかできるかも知れない、そんな考えがルイズの脳裏によぎった。
加えてタバサの件もある。
もしも友人が脅されて仕方なく女王に従っているのだとしたら、必ずやその魔手から救い出さなくてはならない。それがルイズの、貴族としての、誇り高い人としてのあり方だった。

それらのことを一通り考えて、結果としてルイズは、深くため息をついてから
「……わかりました」
と、メイド服の肩を落としながら答えたのだった。



そうして場面は、再び暗中を行く三人へと戻る。
確かな足取りで先頭を歩くタバサに連れられて、ルイズとアンリエッタも暗く狭い、ひんやりと冷たい地下通を進んでいく。
途中、いくつか罠らしきものもあったが、どれも長い時の間に風化してしまっているか、既に無効化されているものばかりだった。
三人が抜け穴に潜ってから十分ほども歩いた頃、タバサの足が、ある一点でぴたりと止まった。

「? どうしたの、タバサ?」
訝しんでルイズはタバサの見ている先を覗き込んだ。
そこは、一見して黒塗りの煉瓦が積み上げられただけの、何の変哲もない行き止まりであった。
その声に反応したのでもないのだろうが、杖を掲げたまま、タバサは二人を振り返って言った。
「ついた」
言ってタバサは、煉瓦の一つ、床から少しだけ上にあるそれを、足で押した。
続いてルイズ達がまず耳にしたのは、ガコンという何かが落ちたような音。
そして更に、振動を伴った重い音と共に、ルイズ達の前で行き止まりと思われていた壁がゆっくりとスライドしていき、行き止まりと思われていた壁の先に狭い空間があらわれた。
奥には、さびが浮いて赤茶けた、一枚の鉄扉。
その先こそは、ルイズ達が目指していた目的地に、違いなかった。




811:MtL
08/10/09 22:10:47 3KGzk42N
―まぶしい。

光が目を刺すようにして飛び込んだ為だ。
暗所から突然部屋の中に出たため、目が慣れない。
手で明かりを遮りながら、三人は目をしばたかせた。
光の中に、誰かがいる。
そう思ったとき、向こうもこちらに気がついたのか、挨拶の声がかけられた。
「随分と遅かったじゃない。って、ルイズ……、あんた随分とその格好、随分と似合ってるわねぇ」
「おや本当です。可愛らしいレディの登場ということですね。もちろん他のお二人も負けず劣らずお美しい」
「ん、ああ? 本当に来たのか。不用心にも程がある」
「もぐもぐ」

徐々に目が光に慣れていく。
ようやっとものが見られる程度に視力が回復したルイズは、薄目を開けて、声のした方を見た。
そこには、
「ぷぷぷっ……ホント、よく似合ってるわよ」
こちらを見て口元を隠して笑っているキュルケと、
「ふふふ、お嬢さん。そんなに一辺に口に入れては喉がつまりますよ」
柔らかな微笑みを浮かべながら、牛飼いのごとく青髪の美女の口にお菓子を次々に放り込んでいる教皇、
「ふん、丁度ワインを飲みきったところだ。おいシャルロット、新しいのを持ってこい。ばれないようにな」
ぐびぐびとワインを流し込んでいるイザベラ、
「こんな小さいこっぱじゃ、全然食べた気がしないのね!」
もっしゃもっしゃクッキーを頬張る青髪の娘がいた。

それはちょっと、ルイズの想像していたのとは、違いすぎる光景だった。
「な、な、な、な……」
口をわなつかせたルイズが何で、と発するより早く、制するようにアンリエッタがさっと一歩進み出た。
そして、胸を張って口上一声。
「お招きに預かり……」
「あー、はいはい。そのくらいで良いぞ。別に堅苦しい挨拶を上げてもらう為に呼んだんじゃない」
そう遮ったのはイザベラだった。

口上の最中だったアンリエッタが、言葉を止めた。
緊張に体を強ばらせて、つばを飲み込む。
「それではなんのご用向きでしょう、イザベラ殿」
ロマリアの教皇、ゲルマニアの特使、それにトリステインとガリアの女王。
正に各勢力のトップを極秘裏に集めて、ガリアの女王は何をしようというのか、何を持ち出そうというのか。
ルイズの出席まで指定してきたということは、ロマリアはおろかガリアにまで、彼女の秘密が知られていることを意味しているのではないだろうか。
それに、イザベラやタバサよりも年上に見える、あの青髪の女性の存在も気にかかる。
現在ガリア国内で、王族直系を示す青髪を持つのはガリア王イザベラと、先王に謀殺された王弟の娘シャルロットの二人しかいないはずである。ここに来て未確認だった『三人目』が現れたその意味も分からない。
静かに、悟られぬ様に深く息を吸う。
この場で、何かとてつもないことが起こる。そう直感したアンリエッタは唇をきつく一直線に引き締めた。



812:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/09 22:12:13 zVRAaZ9i
しえん

813:MtL
08/10/09 22:14:25 3KGzk42N
けれど、次にイザベラの口から飛び出したのは、そうしたアンリエッタの心中を裏切るものだった。

「ああ、違う違う。アンリエッタ殿をこの場に呼び出したのは、単なるお茶のお誘いだ。こいつらがこの場にいるのは勝手に押しかけてきたってだけさ」

そう言うと、
「私はイザベラ殿を食後のお茶に誘おうと思ってのことですよ」
教皇はそう口にして、『作業』を再会し、
「私はこの部屋がタバサの部屋だって聞いたから来たのよ。『姉君』がいたのは驚いたけど、それもこれもただの偶然」
とキュルケが言い、
「もぐもぐもぐ……」
青髪の娘はまたクッキーの処理を始めた。

それぞれの言い分を耳にしても、アンリエッタは不動であった。
あるいは、周りから見て、揺らいでいないよう見えた。
「つまり、この場にこれだけの人間が集まったのには、深い意味はないと。楽しくお茶をするための集まりであると、そうイザベラ殿はおっしゃるのですね」
「そう、その通り。アンリエッタ殿がおっしゃる通り」
アンリエッタの反応を楽しむようにニタニタと笑っているイザベラ。その姿に一瞬彼女は目の前のイザベラが自分に嫌がらせをして楽しんでいるのではないかという考えに捕らわれかけるが、すんでの所でそんなことはないと踏みとどまった。

部屋の中央にある丸テーブルについて、反り返る様に椅子に座っているイザベラの格好は、到底人を招いた人間の格好とは思えないものだった。
今、彼女が来ているのはフォーマルな服装とはいえないどころか、人と会う姿ですらなかった。
ガウン一枚、それが彼女の纏っている全てである。
襟に豪勢に羽毛をあしらった、最高級だと分かる厚手のガウンの下には、白い肌が露出しているのが見てとれる。
そんな格好で人を迎えるなど、アンリエッタの常識では到底考えられない。しかも、この席には教皇聖下までいるというのにである。
だが、だからといって油断はできない。
彼女のその姿はアンリエッタを欺く演技であるかも知れないのだ。

トリステインが入手しているガリアの内部情勢、特にここ最近のイザベラが実権を握ってからの短期間で進められた宮廷内部の改革と人事刷新からは、彼女の並々ならぬ政治手腕が見て取れたからだ。
イザベラは、不安定で分裂しかかっていたガリア宮廷内部を、強引ともいえるやり方でまとめ上げていた。つまり、自分の息のかかった者で権力の中枢を固め、刃向かう者は失脚させるか、追放するか、……あるいは処刑するか。
このことは彼女が敵味方を嗅ぎ分ける嗅覚に特に優れているということを意味しているのだが、それを知らぬアンリエッタからすれば、イザベラの人を見る目とその判断力、決断力は、正に怪物と言って差し支えないものであった。
ならばこそ、アンリエッタにはこの集まりが、何の目論見もなく開かれたものだとは到底思えなかったのだ。

「わかりました」
落ち着き払った声で、アンリエッタの返答。
「陛下っ!」
ルイズの制止を促したが、アンリエッタはそっと目線を向けてこう言った。
「良いではないですか。折角のお招きです。甘えるといたしましょう」
不安そうな目でこちらを見ているルイズを見て、アンリエッタの中の不安がますます強くなった。
自分の行動が、大切な親友の、ひいては愛する民達の未来を左右する。
これほどまでに強烈に王の重責を意識したことは初めてかも知れない。
「大丈夫。きっと大丈夫ですから」
そう、言って聞かせるように、自分を戒めるように、呟いた。

不安は彼女を押しつぶそうとする。
だが、それ以上にそれに負けないという決意と意志は、確かに彼女の中に燃えていた。

―結果としては、それは全くに空回りであったのだが、彼女がそれを痛感するのは暫く後のことである。





814:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/09 22:14:30 4EmfN1Lz
待ってました 支援

815:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/09 22:16:34 4EmfN1Lz
アンリエッタがなぜに手早くできたのかを詳細に…
                         支援

816:MtL
08/10/09 22:17:12 3KGzk42N
さて、
席について二十分、早くもルイズはこの席に着いたことを後悔し始めていた。
「あらあら、その事件は確か百年も前に裁判で決着がついたことではありませんでしたか?」
「王政府に無断で一公爵が取り決めた事例に、従う義理も謂われも無いね」
数人が囲んで座れる丸テーブル。
ルイズの左にはアンリエッタ、ルイズの左にはイザベラ。
二人の女王に挟まれたその席は、まるで地獄の釜の底のよう。

そもそも、アンリエッタとイザベラ、この二人は決定的に、徹底的に、相性が悪かったのだ。
例えば花の好み。
アンリエッタが「わたくしは白い百合の花が好きですわ」と言えば、
イザベラが「白い百合? 葬式の花かってくらい辛気くさい。それだったら私は黒い薔薇の方が好きだね」と言い。
例えば趣味の話。
イザベラが「狩りというのはなかなか面白い。獲物をどうやって仕留めるかに、センスが出る」と言えば、
アンリエッタが「まあ、女性の身でありながら狩りですか、野蛮極まります。私は歌を歌う方が好きですね」と言い。
例えば自分の理想については、
アンリエッタが「王とは、人を守り正しき道に導く者。民を愛し、民に生かされる者、それを忘れてはいけません」と言えば
イザベラが「なんだそれは、奴隷かい? 王とは、人を征しその生き様で道を示す者。民に愛され、民に尽くし捧げられるだけの価値と力を持った存在のことだろう」と言う。
一事が万事、このような調子である。
目の前でそんな言葉が飛び交っているのを耳にして、ルイズは生きた心地がしなかった。
「今はっきりと分かりました! あなたに深い思慮分別なんてありません! 先ほどからの言動は、ただ単にわたくしへの悪意ある嫌がらせに過ぎません!」
「ははん! ようやっと気づいたのかい! 田舎者のトリステインのトロい小娘は最後まで気づかないんじゃないかと冷や冷やしたよっ! 」
「なんて言いぐさでしょう! ガリアこそ、ここ二十年の停滞で立ち後れた国じゃありませんのっ! それにあなたに小娘と言われる謂われはありませんっ!」
「なんだとっ!? ちょっと乳がでかいからって調子に乗るな! 大体、私は一目会ったときから気に入らなかったんだ、そのすました顔が、いかにもこれまで恵まれて育てられてきましたーっていうお姫様然とした態度がっ! その鼻をへし折ってやりたくて仕方なかったのさっ!」
「ええ、不本意ながら同感ですわっ! あなたのような野蛮で下品な方が、わたくしと同じ一国の女王だなんて信じられませんっ! あなたのせいでわたくしまで品位を疑われてはたまりませんわっ!」
「ほぅら本音が出たっ! 結局人間なんてものは一皮剥けば自分が一番可愛いんだよっ!」
「なっ! それとこれとは話が別でしょう!?」



817:MtL
08/10/09 22:20:43 3KGzk42N
二人の熱はスパイラルを形成し、着実にそのボルテージは高まっていく。
そんな光景を前に、ルイズは何もできないでいた。
一方、予想外の流れにルイズがあわあわしている向かいでは、キュルケが涼しい顔をしてカップにお茶のお代わりを注いでいた。
キュルケを恨めしそうにじっと睨むルイズ。
その視線に気がついたのか、キュルケは肩を小さくすくめてみせた。
それは言外に
『放っておけば良いんじゃない?』
と言っているようだった。
我関せずという姿勢をとっているのは何も彼女だけでは無い。
キュルケの右隣に座っているタバサはさっきからずっと視線を落として手元の本の文字を追っていたし、その更に右の席では教皇が、ずっとあれやこれやの菓子類を、名も知らされていない青髪の美女の口に放り込んでいた。
本当はタバサとも話したいこともあったルイズであったが、いかんせんこうなっては、席を立つことすらも難しい。

そうやってアンリエッタとイザベラが、いつ爆発するか分からない危険な領域に突入した頃。
―流れを断ち切る音がしたのは、そんなときであった。

ガタッという席を立つ音。
立ち上がっていたのは、教皇であった。
無言で立った白衣の青年に、一瞬彼が二人を止めるのではとルイズは期待を込めた眼差しで見上げたが、次に彼の口から発せられたのは、それとは全く違うことだった。
「それではわたくしはこの辺でお暇させて頂きます」
何を言うかと思えばそんなこと。
ルイズは相手がハルケギニアで最も高貴な存在であることも忘れ、はっきりと落胆の色を表した。
しかして、教皇はそんなルイズに、最後の最後で救いの手を差し伸べた。
「ミス・ヴァリエール。よろしければわたくしと散歩がてら、外でお話をしませんか」
「……え?」
突然の申し出に、ルイズは目を丸くして驚いた。
「お二人とも、よろしいですかな?」
続けて教皇は、流れる水の音のようなよく響く声でそう言った。
その言葉に、それまで激しく口論していた二人がぴたりと口を閉じる。
途端に降りる静寂の帳。
魔法でもかかっていたのかと思うほど、その言葉は見事に空間に真空状態を作り出していた。
「え、ええ……ルイズがそれでいいと言うのなら……」
「別に私が口を挟むことじゃない」
教皇は二人の口から、許可の言葉が出てきたことを確認すると、ルイズに近寄り、極上の笑顔で手を差し伸べた。
「お手をどうぞ。ミス・ヴァリエール」


                      とんでもない。手を出したのは向こうが先です。
                                ―アンリエッタ・ド・トリステイン


818:MtL
08/10/09 22:24:04 3KGzk42N
以上で投下終了です。

ある部分で少々苦戦して、投下が遅れてしまいました。
次はもう少し早くに投下出来るようにがんばります、はい。

それはそうとスターライトマナバーンの更新が楽しみです。

ではでは

819:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/09 22:25:10 4EmfN1Lz
乙でした

なぜに教皇がシルフィードに餌付けを?

820:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/09 22:26:54 EuchPwtb
>>815
そりゃルイズには出っ張ってる部分がないかr(削除されました

821:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/09 22:37:24 xTKjp8Vl
norton先生がハルゲキニア世界に召還されました
「警告 このサイトはフィッシングサイトです

822:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/09 22:48:27 4EmfN1Lz
「服を脱ぎなさい」から「お脱ぎなさいっ!」を連想してしまった

823:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/09 22:49:12 bHdrffcB
>>821
You fish a while, but fail to catch anything.

824:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/09 22:52:15 qzKmNe37
ドラクエⅧの主人公召喚
××はワルキューレの群れをなぎはらった!
ワルキューレAに42のダメージ!ワルキューレBに29のダメージ!ワルキューレCに23のダメージ!

825:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/09 22:54:10 5KN3z4CV
……あれ?そういやMtLって誰が召喚されたんだっけ?

826:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/09 22:55:47 6IETsEZL
>>824
おいおい、ドラクエのⅧからなら表記はこうだぜ。


ワルキューレ達に平均で32のダメージ!

827:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/09 23:02:47 jAbSZ1mL
そろそろドラクエ7の主人公がウォーミングアップを始める洋です

828:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/09 23:03:37 qzKmNe37
そうだった…orz
すっかり忘れてた…

829:魔法陣ゼロ
08/10/09 23:17:01 kyKky/ww
ドラクエの話題が出たので、5分ほど後に第二話を投下します。

830:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/09 23:19:10 JiOXSVQk
福音の少年召喚とかはどうなんだろう?
この場合、三次小説とかになってまうんだろうか?

>世界を三日間震撼させた演説

「…使い魔になってしばらくして、知ったんですが、ハルケギニアには、あの『イン
ヴォルブド・ピープル』って人たちがいて」

「いや、それって普通に亜人だって」


831:魔法陣ゼロ
08/10/09 23:22:23 kyKky/ww
2 契約


「いつまで寝てるのよ、起きなさい!」
「うぅ、オヤジめ……」

 ニケはさきほどの悪夢を思い出しながら、目を開けた。
 生い茂る木々の枝葉ではなく、雲一つない晴れた空が見える。
 さっきまでいた森の中ではないようだ。ギップルが言ってた通り、どこかに飛ばされてしまったのだろうか? もう、笛の音は聞こえない。

 体を起こし、横を見た。ククリはまだ倒れているが、ケガはなさそうだ。
 自分たちの周りでは、マントを着た人々がざわめいていた。こちらを指差して、何やら笑っている奴もいる。

 そのとき、強い光が視界の隅に入った。反射的に背筋が凍りつく。
 見覚えのありすぎる輝きだ。

(この鋭い光はハゲ頭! オヤジも来てるのか!?)

 しかし、そこに立ってたのは、ちゃんと服を着た地味なオッサンだった。
 ほっとしたのもつかの間、すぐ近くにいた桃髪の女が話しかけてきた。

「あんた誰?」
「オレはニケ。……誰だお前は?」

 上から自分を睨む顔は、かなりの美人だ。しかし残念なことに、その体形は残念なものだった。
 冒険をはじめたころのククリも起伏の無さでは五十歩百歩だったが、最近はいい感じに成長しつつある。
 とは言っても、そもそもククリは全体的に太めかもしれない。まあ、それはそれで。

「お前とは無礼ね、平民のくせに。わたしはルイズ・ド・ラ・ヴァリエール、あんたのご主人様よ」
「ご主人様? 何を言ってるんだこいつ?」
「一応聞いておくけど、あんたは貴族じゃないわよね?」

(貴族って、なべやき姫みたいなのだよな?
 オレは―)

 父親であるパドにより、カンペキにタダのフツーの人間だと保証されている。
 何か出生の秘密がないかと期待したこともあったが、実際には何もない。

「貴族なんかじゃないよ。」

 立ち上がり、服に付いた土とススを払いながら答えた。
 土はともかく、なぜこんなにススが付いているんだ?

「なら問題ないわね。感謝しなさい、平民が貴族にこんな事されるなんて普通は無いんだから。
 我が名はルイズ(略)、使い魔となせ」

 目の前にいる女、ルイズの顔が近付いて来る。

(かわいいなあ、ちょっと目がキツイけど……あ、目つぶった。
 って、え? なんでこんなに近くに―)

 ちゅっ

 ルイズはニケにキスをした!
 ニケはこんらんしている。



832:魔法陣ゼロ
08/10/09 23:23:27 kyKky/ww
(くちびるやわらか……いや、なんでオレ、キスされてるんだ? てか、ここどこなんだ? オレのファーストキスがっ!
 こんな所をククリに見られたらまずい! でもなんだかいいにおい! トッピロキー!)

 横目でククリを見た。まだ起きてはいない。
 もしこの状態を見られたら、何をされるか分からない。

「ぷはっ!」

 後ろに下がり、ルイズから離れた。まだ唇に、柔らかな感触が残っている。
 
「い、いきなりなにすんだ! お前は……いってえええぇぇ!!」

 悲鳴が草原に響く。
 それを聞いたククリが、目を覚ました。


~~~


「うーん……。あ、あれ? ここは、どこ?」
「トリステインの魔法学院よ。
 あなたは、サモンサーヴァントでわたしに召喚されたの。この平民と一緒に」
「サモンサーヴァント? なにそれ?」
「サモンサーヴァントを知らないって……あなた、それでも貴族なの?」
「ううん、貴族じゃないよ」
「えっ!? じゃあ、その杖は何なのよ?」
「魔法を使うのに必要なの」
(貴族の名を失ったのかしら? 儀式を知らないなんて、よっぽどひどい田舎の貧乏貴族だったのね)

 再び気を失って倒れたニケに、コルベールが近づく。

「ふむ、珍しいルーンだな。ともかく、コントラクト・サーヴァントも成功したようだね」

 コルベールは手帳を取り出し、ニケの左手に現れたルーンをスケッチした。


833:魔法陣ゼロ
08/10/09 23:24:32 kyKky/ww
「さてと、じゃあ皆教室に戻るぞ」
「とりあえず、戻りながら話しましょう。あんた、名前は?」
「あたしはククリ。」
「わたしはルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。魔法学院の2年生よ」
「えっと、もう一回言ってくれない?」
「ルイズ・ド・ラ・ヴァリエール!」
「もう一回!」
「……ルイズでいいわ」
「早く来いよ、ゼロのルイズ! 飛んで行かないと、次の授業が始まっちまうぞ!」

 ルイズ以外の生徒たちは、すでにルイズ達から離れて青空の中を飛んでいた。

(あれって『かっこいいやつら』? じゃあこの人たち、光の魔法使いなのかな?)

「さあ、(歩いて)行くわよ。こいつも連れて」
「うん。じゃあ、あたしも飛ぶ準備するね!」

 ククリはそう言うと、杖を拾って魔法陣を描きはじめた。

(きれいな踊り……。でも、飛ぶ? 踊りで?)

 自分の周りをクルクルと楽しそうに踊るククリに気を取られ、ルイズは足元の魔法陣に気付かない。
 そして、十数秒後。ニケを中心に、ルイズとククリを囲む魔法陣が完成した。

「できたっ、ヨンヨン召喚!」

 ククリが杖で足元を付くと、地響きとともに地面が盛り上がり、さらに浮き上がる。
 ルイズは腰を抜かして座りこんでしまった。

「な、なに!? 誰かの使い魔が下にいるの!?」
「ううん、あたしの魔法」
「レビテーションで地面を持ち上げたってこと? でもそんな呪文、あんた詠唱したかしら……?」
「呪文はいらないの。グルグルは、魔法陣を描いて使うのよ」
「グルグル? なにそれ?」

 足元の物体は、単に地面が持ち上がっただけの物ではなかった。中心が半球状にふくらみ、丸や三角の模様が付いている。
 高度が上がっていくと、生徒達が学院に向かって飛行する様子がよく見えた。


834:魔法陣ゼロ
08/10/09 23:25:49 kyKky/ww
「ヨンヨンヨンヨン」
「鳴いた……」
「もうあんな遠くまで行っちゃった。あの人たちを追いかければいいんだよね?」
「そ、そうよ。あれがトリステイン魔法学院よ」
「じゃあヨンヨン、あそこまで飛んで!」
「ヨンヨンヨン」

 返事とともに、ヨンヨンは学院に向かって動き出した。
 フライよりは遅いので他の生徒達に追いつくことはできないが、それでも歩くよりは速い。

(うわっ、高い、風が強い、フワフワしてる……)
「あれ、ルイズさんは飛ばないの?」
「きょ、今日は召喚で疲れてるからよ! 飛べないわけじゃないんだからね!」
「そっかあ。じゃあ、ちょっと遅いけどいっしょに行こうね。斜めになってるから、しっかりつかまっててね」

 言われた通りに、ルイズはうつぶせになって草にしがみ付く。フネに乗ったことは何度かあるが、小さなヨンヨンは全く違う感覚だった。
 ゆったりとくつろげる船室どころか、イスも壁も、まともな床すらない。

「これって何なのよ? ゴーレム? 生き物? マジックアイテム?」
「ヨンヨンよ」
「ヨンヨン?」
「そう、ヨンヨン」
「羽根もないのに、どうやって飛んでるの?」
「ヨンヨンだから飛ぶの。
 ……えっとね、あたしもそれ以上は、よく分からないの」

 ヨンヨンの正体を把握しようとして、体を起こす。不意に、はるか下の地面が見えてしまい、ルイズは少し震えた。

(一体なんなのよ、これ……。先住魔法かしら?)

「ねえ、あの飛んでる人たちもルイズさんも、みんな魔法使いなんだよね?」
「も、もちろんよ。魔法学院の生徒なんだから」
「ルイズさんは、どんな魔法が使えるの? あとで見せてよ」
「いや、でも……」
「え~、いいじゃない。そんなに恥ずかしい魔法なの?」
「違うの、わたしの魔法は、その……
 そ、そうだ。あんたたちを召喚した魔法。あれがわたしの魔法、サモン・サーヴァントよ」
「へえー。でも、なんであたしたちを?」
「そんなの、わたしが聞きたいわよ。人間が召喚されたことなんて、今まで無かったんだから。」

 ルイズは、溜息をついた。

(どうせ契約するなら、こっちの子の方がマシだったかしら?
 貴族じゃないけど、一応魔法は使えるんだから、単なる平民よりよっぽど良いわ。
 ああ、失敗したなー。ファーストキスにしても、女同士だったらノーカウントにできそうね)

 しばらく飛行し、学院の上空まで来た。
 他の生徒達は、既に教室まで戻っていた。
 厨房の煙突からあがる煙や、メイドが洗濯物を干す様子が見える。

(学院の屋根ってこんな形だったんだ、知らなかった……)

「どこに降りようかしら?」
「せっかくだから、窓から部屋に入ってみたいわね。あっちの塔まで飛びなさい」

 ルイズの誘導で自室の窓にたどりつき、そのまま中に入った。
 床に着地したあと、二人はヨンヨンから降りる。やがてヨンヨンは床にめりこむようにして消滅し、床に転がるニケが残った。


835:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/09 23:26:48 xTKjp8Vl
悪魔のミカタから堂島コウ

「知恵の実ですって?」
「ああ」

「今日のアトリはティファニアさんのおっぱい祭りでーす」
「ひぇっ、そんなに見ないでくださーい」
「わー姉ちゃん泣かしたー」
「この悪魔!」
「うわー緊縛痴女だーうつるー」
「うつらないですぅー」

「やれやれ、私アトリの上司でハエ田ハエ太郎と申します」
「これはご丁寧に」
どうもどうも
「アトリはよくやってますか?」
「ええ、子供の相手を」

836:魔法陣ゼロ
08/10/09 23:27:45 kyKky/ww
以上で終了です。

IDが、KYで笑われてるように見える…

837:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/09 23:28:25 jAbSZ1mL
>>836
KYKYwwwwwwwwwwwww



838:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/09 23:32:38 EBurHaN2
IDwww

グルグル乙。
この後はニケの唇を奪った事でひと悶着ありそうですな

839:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/09 23:32:50 DL0CmAjY
なんかスーパーマルオでウエスタンショーの動画思い出した。>ID
―とりあえず投下乙。

840:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/09 23:33:21 FIi1O7j0
そのIDはきっと「キタキタ呼べ! き、キタキタ呼べよ!ww」というスレそのものの魂の叫びなのかもしれないw

ともかく、投下乙でした。
ニケの混乱ぶりがそれらしくてよかった。
確か、ニケってククリのかぼちゃパンツ見えただけで混乱してたよなw

841:839
08/10/09 23:33:49 DL0CmAjY
丸尾じゃなくてマリオorz。
お目汚しすまねぇ。

842:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/09 23:34:21 0rUpSJIW
青唐辛子w乙

>>830
元ネタがあるの?>福音
クトゥルフ臭が少ししたけど

843:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/09 23:46:24 tnLQBUr1
悪徒-ACT-より港陽虎を召還

召還された次の日の朝
「気持ちよく覚醒してやるぜ! ルイズ!!!」



…無念でならない

844:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/09 23:48:35 6IETsEZL
グルグルの人乙ですー

>>824
しかしエイト(仮称)か……
シルフィードと仲良くなりそうだな。龍的な意味で。

845:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 00:01:08 pX5IhjRv
8の主人公ってそもそも契約できるのか?
あいつって魔王の呪いすら効かないぐらい呪い耐性あるんだが

846:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 00:03:50 K8Jmuwau
エイトと聞いて何故か護衛神エイトが思い浮かびました
召喚後の問題はルイズにパズル戦士の資質があるかどうかw

847:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 00:08:14 +ZJz8mnB
エイトと聞くとハヤテのぽんこつ介護ロボが思い浮かんだ

848:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 00:15:08 C2YSMYkp
グルグル乙
>オレのファーストキスがっ!
原作ではキスしてなかったっけ?
つーか、原作終了後ならもっと深い仲になっていても……まだお子様ってことかw


849:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 00:15:32 950xVBJH
ひっかるーうみっ♪ひっかるおーぞらっ♪ひーかーるーだいーちー♪なエイトを...
召喚できるわけないな...

850:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 00:16:28 +6/l+f04
>元ネタがあるの?>福音
元はエヴァンゲリオンの二次創作「錬金術師ゲンドウ」
キャラクターだけ使ったほぼ完全な別物だったので名前変えて一般作として出版された

851:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 00:19:34 C2YSMYkp
>>849
煙草型冷却剤が品切れると、メルトダウンの恐怖がハルケギニアの地に!

852:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 00:25:18 +6/l+f04
>まだお子様ってことかw
見た目で騙されるがあいつら冒険終了時には確か15歳くらいだったぞ

853:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 00:55:03 7olFXEHh
>>843
見事な打ち切りだったよな
はあ

854:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 00:59:59 m3yzMOGq
>>843
全くだ、あれは続けて欲しかった。
最後の展開とか絶対に盛り上がるよな。
極楽寺父の能力も気になるしさ、どういう能力だよスカジャンw

855:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 01:01:06 m3yzMOGq
すまん、スカジャンじゃなくてあのスカジャンだった。
親父のスカジャンはどういう能力なのか?ってことです。

856:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 01:02:13 4WTKGVKg
>830
『錬金術師ゲンドウ』からなら三次創作
『福音の少年』からなら二次創作

857:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 01:03:00 NahcVsQ1
読参ベースでTRPGにもなってる奴のエロゲ版やら小説版やらの主人公を思い出したのは俺だけでいい>エイト

858:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 01:29:13 eL0xogXl
煙草型の強化剤を吸う奴だろ?

859:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 01:31:49 Zc53GyJI
エイトマンを真っ先に思い出した

860:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 01:50:29 TKpNufqs
悪徒打ち切り悔恨記念に
もうA犬からサンゴと悪徒から針塚呼ぼうぜ・・

861:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 01:50:52 ouuSZ7f7
しかし、ドラクエ主人公は喋らないから小ネタくらいにしかならないよな。
もしくは上手く喋ってることにして、台詞をつけないか。
むしろ脇役の方がまだやりやすいという。

所で、ニャル様の化身召喚ものって無いのかね?
上手いこと引っ掻き回してくれそう。
ラスボスになってしまいそうだけど。

862:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 01:53:29 ua9rX78q
ドラクエの主人公は喋らないから会話が想像しにくい
しかも8は小説とかサイドストーリーの類ないよなたしか

863:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 02:02:28 sUT5aBHW
ガンガンか何かでやってた、モンスターズ+のDQⅡ主人公とかなら書けそう

864:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 02:12:08 ttK3P1IE
>843
実に近年類を見ない程の打ち切りらしい打ち切りでした

金坐座、お前いったい何があった? あらすじ読んでも謎が増すばかり 


865:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 02:19:29 bIhx7c/K
ジャガージュン市召喚
教室爆破で落ち込むルイズに「まあ、そんなに落ち込むなよ、今回たまたま運の無い人生だっただけさ」
そしてワルドがハマーポジションになる
ルイズはもちろんピヨ彦

もう全部人間の痛いところを抉るようなSSになりそうだ

866:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 02:22:45 49jnGMpE
>>865
ワ「ワルドがいっぱい!」
ル「キャー!ワルドがたくさんいて気持ち悪ーい!」

867:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 02:33:36 Dhjl2E/z
>>820
ブラウスなら第一ボタン外す→手首のボタン外す→万歳させる→引っ張るで終わりそうだもんなぁ

>>865
しかしルイズがピヨ彦だと、ワルドに「洗ってない犬のにおいがする」って言ってくれる人がいなくなっちゃうよ!

868:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 02:51:08 7I1MNKaz
「ここで死ぬか、レコン・キスタに協力するか好きな方を選べ!」
「帰れよ、お前から洗ってない犬のにおいがして臭いんだよ」

おマチさんにこんな感じで言われるんだろ

869:ゼロの社長 08
08/10/10 03:27:22 X4vS6W+f
08話が完成しました。
予約がなければ10分後くらいに投下したいと思います。

870:ゼロの社長 08
08/10/10 03:35:59 X4vS6W+f

ルイズ達の教室が、爆発の煙に包まれてた丁度そのころ、おなじく別の部屋では別の理由でちょっとした騒ぎになっていた。
いや、騒ぎというには人数が少なすぎる。
その現場、学院長室には2人の人間がいた。
その部屋の主であり、このトリステイン魔法学院の学院長のオスマン。
そして、本を持ってこの部屋に駆け込んできたコルベールである。

「…なるほど。やはりミス・ロングビルを退席させて正解じゃったようじゃな。
ミスタ・コルベール。」
「ええ、やはり彼は、伝説の使い魔『ガンダールヴ』あの左手に刻まれたルーンは、この本に記されているそれと、全く同じなのです。
その、ガンダールヴを召還したという事は、ミス・ヴァリエールは…」
「まだ、その結論を出すには早いと思う。じゃが、その事実は我々の中だけに秘めておくべきじゃ。少なくともまだ、今は…」



場所が変わって、ここはアルヴィーズの食堂。
ルイズは、自身の起こした爆発により、めちゃくちゃになった教室の片づけを命じられ、それが終わったのは、丁度お昼休みの前であった。
ちなみにその片付けはルイズのみで行われ、海馬はただ眺めていただけだった。

「あ~…疲れたぁ。…手伝ってくれても、罰は当たらないんじゃないの?あんたは私の使い魔でしょうに…」

ルイズは最後まで手伝わなかった海馬に対し愚痴をこぼした。
大声で文句の一つも言いたいところだが、疲労のためそんな元気もないようである。
だが、海馬はといえば

「なぜ俺がそんなことをしなければならん。自分で起こした事だ。自分で片付けるのは当然だ。」

と、さも当然のように返した。
当然反論があがる…かとも思いきや、疲れすぎて、む~…と返すのが精一杯のようだった。

「ところでルイズ。貴様の爆発魔法についてなのだが…」

海馬の想像。それはルイズの魔法こそが、失われた虚無の系統ではないか?というものだった。


871:ゼロの社長 08
08/10/10 03:37:51 X4vS6W+f
海馬の瞳によって確認された周りのメイジたちの属性とは明らかに異なるルイズの属性。
細かい魔法の知識はないため、確証というものはないが、調べて見る価値はあるのではないかと、伝えようとしたところで

「失礼します、ミス・ヴァリエール。」

そこに、2人分のお冷が運ばれてきた。
シエスタだった。
なれた手際でお冷と皿、ナイフ、フォークなどを並べていく。

「瀬人さんも、お疲れ様です。あ、すみません。お話し中に割り込んでしまったでしょうか。」
「いや、かまわん。…ふむ、忙しそうだな。」
「ええ、やっぱりお昼時は流石に忙しいですね。あっ、いけない、それでは瀬人さん。また」

そう言うと足早にシエスタは去っていった。
さて、昼食にするかと机の上の皿に載った料理に手を伸ばそうとしたとき

「セト…?あのメイドと知り合いなわけ?」

ぐったりとテーブルに伏せていたルイズが聞いてきた。

「その体勢は、非常にマナーがなっていないぞ、ルイズ。」

ぐっと起き上がり、ルイズは同じ質問を返した。

「アンタ、結構人付き合い悪そうなのに、意外ね?」
「昨日貴様を医務室に連れて行った後に、道端で出会ってな。寝床を借りて朝食をもらった。それだけだ。」

プツン…と、何かが切れる音がした気がした。
が、海馬は全く気にせず、皿にとった魚のパイ包みを口に入れようとしていた。

「へぇ…アンタはご主人様が気絶している間に、他の女のところにホイホイと転がり込んだわけ…?」

怒りのオーラで髪がゆれているように見えたのは、気のせいではないだろう。
だが、当の海馬は気にする風でもなく

「ルイズ。食事は静かに摂るものだ。あと椅子の上に立ち上がるものではない。
そのフォークの持ち方もなっていないぞ。」


872:ゼロの社長 08
08/10/10 03:39:20 X4vS6W+f

ブチッ!っと言う音は回りの生徒にも聞こえたようで、周りの生徒達が恐る恐るそこから離れていく。

「ふぅん…それで朝ご飯もいらなかったわけ。もう食べてたんだもんねぇ…そりゃお腹も空いていないわけよねぇ…。」
「ルイズ。そんなことよりさっさと食事を終えろ。あとで図書室で調べなくてはならん事がある。
おい、ナイフを逆手に持つな。そんなマナーもないのか。」

ルイズの怒りが有頂天。
怒りをそのまま言葉にしたような文句がルイズの口から飛び出した。

「あ…アンタって人はあぁぁぁぁぁぁ!!!この馬鹿使い魔!!!ごっ…ご主人様をほっぽらかして、メイドのところに潜り込んでたわけぇぇ!?」


「待てルイズ。何か様子がおかしい。」

しかし海馬には効果がないようだ!
海馬の視線は少し人だかりが出来ている辺りに向いていた。

時間は少しさかのぼり数分前。
クラスメイト数人と会話しているギーシュのポケットから、香水の小ビンが落ちん、それをシエスタが拾いギーシュに返そうとしたのだが、
ギーシュは急に顔色を悪くし、

「これは僕のじゃないな。」

と、シエスタに手で向こうへ行くように促したが、
ギーシュの友人がその香水がモンモランシーのものであることに気が付いた。
結果、ギーシュの二股が発覚し、付き合っていた両方の女子にばれるという結果になったのである。
ギーシュはケティという後輩の少女に顔面をはたかれ、
モンモランシーには香水を頭からぶっ掛けられるという悲惨だが明らかに自業自得な結果に終わった。

一通り事が終わったと感じたシエスタが仕事に戻ろうとすると

「まちたまえ。君の軽率な行動のせいで、二人のレディの名誉に傷がついた。
どうしてくれるんだね。」
「え…そんな…」

言いがかりも甚だしい。が、それもギーシュが精神的に子供である証拠であろう。
もちろん、そんなことがこの言いがかりの正当性を認めるものでは全くないが。

「いいかい?僕は小ビンを渡そうとしたとき、知らない振りをしただろう?話を合わせるくらいの機転を効かせても良いんじゃないか?
ふん、そんなことも出来ないとは、これだから平民という奴は…」


873:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 03:41:38 f95kkNCI
支援

874:ゼロの社長 08
08/10/10 03:41:45 X4vS6W+f
「そこまでにしておくんだな。」

調子に乗り始めたギーシュとシエスタの間に、いつのまにか海馬がいた。

「自分の不注意で二股がばれた事を、他者に責任を押し付けるなど、恥知らずもいいところだ。
そんなことをしているほど暇なら、貴様はさっさとあの二人に泣きついて許しを請いに行け。」

ギーシュは思い出していた。というよりも忘れられない。忘れられるはずもない。
さっきの授業でクラスメイトのマリコルヌを侮辱した、ゼロのルイズの使い魔。

「なんだい。その平民をかばうのかい?平民同士中のいい事だね。」
「知ったことか。俺が気に入らんのは、貴様のその腐った性根だ。家の中で引きこもりながら好き勝手やっているならば構わん。
だが、俺の目の前でそんな醜い性根を晒すな。反吐が出る。」
「君は…本当に貴族に対する口の利き方がなっていないようだね。いや、礼儀を知らないというべきか。」
「無能に尽くす礼など無い。」
「いいだろう!ならば君に礼儀というものを教えてやろう!決闘だ!」

ざわっ…と、食堂に不穏な空気が流れた。
決闘は禁止されているだろ!とか、貴族と使い魔だから問題ないとか、野次を言う連中は好き勝手に喋っている。

「貴族の食卓を平民ごときの血で汚すわけにはいかないからね。ヴェストリの広場で待っているよ。逃げたければ構わないがね。」

そう言うとギーシュはバラを振りかざしながら、取り巻きの生徒達とともに去っていった。

「ふん…この俺に決闘(デュエル)を挑むとは…身のほど知らずもいいところだ。」

まだ詳しくはわかっていないが、ギーシュのカードとしてのスペックを見れば、下級モンスターでも倒せる程度のものだ。
実験台にもなると、海馬は内心思っていた。
だが、シエスタは違った。
ぶるぶると震え、海馬に懇願した。

「瀬人さん、今すぐ謝って、決闘なんか止めてください。
決闘なんかしたら殺されちゃう!貴族の方を相手に本気で怒らせたらどうなるか…」

「シエスタ…ヴェストリの広場とはどこだ?」
「ッ!?言えません!早く逃げてください!」
「『風』と『火』の塔の間にある中庭よ。」

シエスタと海馬が振り向くと、そこにはルイズが仁王立ちしていた。

「全部見てたわよ。あんたそこらじゅうに喧嘩を売って歩いてるんじゃないわよ。」
「では、あれを見て見ぬ振りをしていろと?」


875:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 03:42:45 HtED0Hro
容量ヤバイんで次スレ立ててきます。

876:ゼロの社長 08
08/10/10 03:43:39 X4vS6W+f
「あんたがただの平民であればね。」

ふっ、と微笑で返すルイズ。
だが、シエスタにはその様子がふざけているようにしか見えない。

「ミス・ヴァリエール、ふざけてないで瀬人さんを止めてください。決闘なんて…」

だが、ルイズはシエスタを無視した。

「セト、私の使い魔への命令として聞きなさい。必ず勝ってきなさい。出来ないとは、言わせないわよ。」
「ミス・ヴァリエール!?」
「ふん、当然だ。」

そう言うと海馬は、ヴェストリの広場へと向かっていった。
シエスタはルイズが貴族であることも忘れて言った。

「どうして…どうして止めないんですか!このままじゃ瀬人さんが!」
「あんたがアイツとどういう知り合いだかは知らないわ。でも、あんたはアイツの事を知らない。」
「何を…。っ!貴族の面子とか、プライドですか!?そんなことのために瀬人さんを殺させる気ですか!?」
「落ち着きなさいよ。私は私の使い魔が、海馬瀬人が負けるなんて事は想像できない。」

そう、自分の常識を覆した『人間の使い魔』であり、不思議な『眼』を持ち、そしてドラゴンを召喚したあの使い魔。
そんな常識破りの存在が、たかだかドットのメイジごときに敗れる?
そんな可能性なんかない。
ルイズはそう思っていた。

「この決闘は、あんたに悪気はないだろうけど、原因はあなたにもある。
あんたにはこの決闘を見る義務があるわ。来なさい、私と一緒に。」
「…わかりました…」

ルイズとシエスタも、海馬の後を追うように、ヴェストリの広場へと向かった。




学院の西側に位置する、ヴェストリの広場。
普段は日もあまり当たらず、あまり人気のない広場である。
しかし、今は噂を聞きつけた生徒達で、あふれ返っていた。
囲むように円形に広がる生徒達。
その中には、ルイズ、シエスタはもちろん、キュルケ、タバサ達もいた。
そしてその円の中心に立つ二人。
決闘の主役であるギーシュと海馬。
今まさに、決闘が始まろうとしていた。


877:ゼロの社長 08
08/10/10 03:46:13 X4vS6W+f
以上、09話に続きます。
また寸止めかって言わないで、石を投げないでorz
気合が一番入りそうだったので区切っておいた方が調子が出そうだったんです。
9話も一気に書きあがりそうなので、なるべく早くお届けしたいと思います。


878:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 03:47:23 HtED0Hro
投下乙です。
次スレができましたんでどうぞ。

あの作品のキャラがルイズに召喚されました Part177
スレリンク(anichara板)

879:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 03:48:53 rhstlPpL
また寸止めか!…ハッ!?
マジで次が気になる終わり方ッ…
なんという罪作りな方ッ
社長の人、GJおつです!

880:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 04:04:53 f95kkNCI
また寸止めか・・・ハッ!?
次は嫁登場??楽しみにしてまっさ。

881:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 06:31:58 Ml+H7lxD
さて500kbになるのが先か、1000に達するのが先か

882:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 08:14:31 9smU3KTM
>>881
まぁ流石に容量の方が先に一杯になるだろう。

最近プレイしてて思ったんだが、FFⅨとクロスさせたら面白そうだな。
どっちも月が二つあるし。エルフの守る聖地はイーファの樹で。

883:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 09:17:51 Y4N88eXj
これは実に誇り高き社長とルイズ

884:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 09:40:14 7nyqPg+P
Elアンドヴァリの指輪

885:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 10:10:20 oUIdwSex
>>848
世の中には高校時代から付き合っているが、お互い社会人になってもキスすらしたことがないカップルもいてな。
キャッツアイの再放送見た当時、ガキだった俺も流石にどうかと思ったけどな。
お前ら本当は好きじゃないんだろうと。

886:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 10:40:21 KutXB6y9
お互いウブなんだよ

887:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 11:46:36 jCXqBoi2
ニケの身長は118cm。
デルフは約150cm。

デルフ……。

888:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 11:58:35 7hR76Trk
ルイズがチョコボを召喚しました。



『群生地である、某・河』ごと・・・

889:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 12:01:32 7R9sLWqk
500kBなら「恋ごころ」からるぅ召喚。

890:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 12:09:12 d1llyGmb
>>877
ゼロの社長、ルイズ以上に「ノブレス・オブリージュ」を実践している話で面白いですね。

ただ、作者の方の就寝時間が気になりますw

891:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 12:17:04 7olFXEHh
モンスターが実在する精霊の世界でデュエルをして敗者は文字通り消滅するが
ハルケギニアでのデュエルはどうなんだろうか


892:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 12:38:12 mU8Lg9He
>>888
いやいやいやいや。河ごとって黄だけじゃなくて黒も赤もいるやん。
そんなことしたら阿鼻叫喚の地獄絵図だ。

まあ、ポケモンのスピアー呼んだ話みたいになる可能性もあるけど。

893:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 12:50:54 OHC1qh/2
ニケの光魔法キラキラは、様々な物からエネルギーを取り出して剣にする。
原作だと地・風・水・土の王に認められる必要があったが、アニメだと様々な物から剣を取り出せた。
「オヤジの剣」は忘れられないが―ルイズの剣とか、あったら面白そうだな。

894:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 13:13:02 ZZN77qEE
                                          ○________
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895:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 13:13:47 NpOt9tCp
原作でも最初は自分の力を剣にしてたし拡大解釈すればその設定でも良さそうだな
というか、それなんてシャイニングウィンド?

896:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/10 13:14:45 ZZN77qEE
                                          ○________
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 入ノ. ヽ  く  ヽ______7 ー―∠__    〃  l :/    :l l     \V       ヽ       \    ,.  '´
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            ', /     人__/   .ィ  {__ノ`ー'    ヽ    人     \__              {  }  |
            V     人__/  / | /           ̄{ ̄  >‐ ァ-、    \             〉ー}  j
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      <ヽ__      /し /        < )__ \   _r‐く___/  /    < ) \     {__ノ /
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     ∠二)―、       `ー‐┐    ∠ ∠_r‐--―      <__       ∠ )__          \_
       ∠)__ノ ̄`‐⌒ヽ__|>      ∠)__r――-― ..__{>        ∠_廴,. ⌒ー'  ̄ \__{>



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