あの作品のキャラがルイズに召喚されました Part175at ANICHARA
あの作品のキャラがルイズに召喚されました Part175 - 暇つぶし2ch2:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/02 22:42:25 zAy+lk/r
このぐらいまで単純化できそうな気がする。

爆発召喚
キス契約
「ゼロ」の由来判明(教室で爆発)
使い魔の能力が明らかに(ギーシュ戦)
デルフ購入
フーケ戦
舞踏会

最近はその流れでいかに飽きない話を作るかに凝りがち

爆発
平民プゲラ
コルベール問答無用さっさと汁
キス契約
フライに唖然とする
説明はぁどこの田舎者?
何者であろうと今日からあんたは奴隷
二つの月にびっくり
洗濯シエスタと接触
キュロケフレイム顔見見せ
みすぼらしい食事厨房でマルトー
教室で爆発片付け
昼食シエスタの手伝い香水イベント
オスマンコルベール覗き見
ギーシュフルボッコ場合によって使い魔に弟子入り
キュルケセクロスの誘いしかし使い魔はインポテンツか童貞w
ルイズ寝取られの歴史を切々と語る
休日街でデルフ入手 キュルケタバサがついてくる
ルイズが爆破訓練宝物庫破壊フーケ侵入お宝げっと
この段階でフーケは絶対つかまらない
翌朝捜索隊保身に走る教師一同
教育者オスマン犯罪捜索を未熟な子供にマル投げ
小屋で破壊の杖ゲットフーケフルボッコしかし絶対死なない
オスマンから褒章 舞踏会 終わり

途中飛ばすけど、

 対7万戦と再召喚(一度使い魔契約が切れ、まっさらな状態からルイズとの関係を再構築)

3:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/02 22:43:21 zAy+lk/r
ルールじゃないけどマナー上しておく方が良い事・システム上の注意事項
投下時はタイトルをコテハンとする、トリップ推奨
予告でクロス元他必ず説明する(一発ネタ等でばらすと面白くないならその旨明示)
 ※過去「投下してもいい?・投下します」等の予告から
  最低の荒らし投稿を強行した馬鹿者が居たため同類認定されるリスク極大

1時間に一定量超える投下は「さるさん」規制に遭うので注意
連投規制には有効な支援レスもこれには何の役にも立たない
文章量(kB)と分割予定数の事前申告をしておけば、規制に伴う代理投下をしてもらいやすい
投稿量カウントも規制も正時(00分)にリセットと言われている
他スレでの実験により規制ボーダーは8.5kBらしいという未確認情報あり

4 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/08/17(日) 02:13:03 ID:9AxAAVZE
やる夫が小説家になるようです
URLリンク(urasoku.blog106.fc2.com)

完結:やる夫が小説家になるようです
URLリンク(urasoku.blog106.fc2.com)

やる夫が「売れっ子」ラノベ作家を目指すそうです
URLリンク(urasoku.blog106.fc2.com)

やる夫が同人小説家になるようです
URLリンク(urasoku.blog106.fc2.com)

4:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/02 22:43:40 Tsj0twqd
>>1
後 ID:zAy+lk/rは死ね

5:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/02 22:44:21 zAy+lk/r
【書き手の方々ヘ】
・作品投下時はコテトリ推奨。トリップは「名前#任意の文字列」で付きます。
・レスは60行、1行につき全角128文字まで。
・一度に書き込めるのは4096Byts、全角だと2048文字分。
・先頭行が改行だけで22行を超えると、投下した文章がエラー無しに削除されます。空白だけでも入れて下さい。
・専用ブラウザなら文字数、行数表示機能付きです。推奨。
・専用ブラウザはこちらのリンクからどうぞ
・ギコナビ(フリーソフト)
  URLリンク(gikonavi.sourceforge.jp)
・Jane Style(フリーソフト)
  URLリンク(janestyle.s11.xrea.com)
・投下時以外のコテトリでの発言は自己責任で、当局は一切の関与を致しません 。
・投下の際には予約を確認してダブルブッキングなどの問題が無いかどうかを前もって確認する事。
・作品の投下は前の投下作品の感想レスが一通り終わった後にしてください。
 前の作品投下終了から30分以上が目安です。

【読み手の方々ヘ】
・リアルタイム投下に遭遇したら、支援レスで援護しよう。
・投下直後以外の感想は応援スレ、もしくはまとめwikiのweb拍手へどうぞ。
・気に入らない作品・職人はスルーしよう。そのためのNG機能です。
・度を過ぎた展開予測・要望レスは控えましょう。
・過度の本編叩きはご法度なの。口で言って分からない人は悪魔らしいやり方で分かってもらうの。

【注意】
・運営に関する案が出た場合皆積極的に議論に参加しましょう。雑談で流すのはもってのほか。
 議論が起こった際には必ず誘導があり、意見がまとまったらその旨の告知があるので、
 皆さま是非ご参加ください。
・書き込みの際、とくにコテハンを付けての発言の際には、この場が衆目の前に在ることを自覚しましょう。
・youtubeやニコ動に代表される動画投稿サイトに嫌悪感を持つ方は多数いらっしゃいます。
 著作権を侵害する動画もあり、スレが荒れる元になるのでリンクは止めましょう。
・盗作は卑劣な犯罪行為であり。物書きとして当然超えてはならぬ一線です。一切を固く禁じます。
 いかなるソースからであっても、文章を無断でそのままコピーすることは盗作に当たります。
・盗作者は言わずもがな、盗作を助長・許容する類の発言もまた、断固としてこれを禁じます。
・盗作ではないかと証拠もなく無責任に疑う発言は、盗作と同じく罪深い行為です。
 追及する際は必ず該当部分を併記して、誰もが納得する発言を心掛けてください。

6:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/02 22:44:39 wiINYNPl
>>1


つーか、前スレ投下中に500kbになってるじゃないか。

7:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/02 22:44:53 zAy+lk/r
ハルケギニアの暦
→1年は12の月と4の週(1週間8日)で構成される384日
 新年の始まり(日本の元旦)から10日間は始祖ブリミルの降臨祭という休暇となる(戦争も休戦とする習わし)

 0.虚無の曜日 (1巻p.165) 休暇である虚無の曜日の夜に「破壊の杖」盗難
 1.ユルの曜日 (1巻p.141) フリッグの舞踏会は「破壊の杖」盗難の翌日
 2.
 3.
 4.ラーグの曜日(8巻p.221)
 5.
 6.
 7.ダエグの曜日(9巻p.169) 翌日は虚無の曜日
 順番不明 マンの曜日(6巻p.150)
      イングの曜日(7巻p.125)

 1.ヤラの月  (7巻p.164)
 2.ハガルの月 (8巻p.221)
 3.
 4.フェオの月 (5巻p.130)
 5.
 6.
 7.
 8.
 9.
 10.
 11.
 12.ウィンの月 (6巻p.150)
 順番不明  5? ウルの月   (5巻p.145, 12巻p.146)
       6? ニューイの月 (3巻p.203) アンリエッタの結婚式
      11? ケンの月   (6巻p.20) 夏休みが終わって二ヶ月

第一週 フレイヤの週
第二週 ヘイムダルの週 (5巻p.131)
第三週 エオローの週 (8巻p.20)


8:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/02 22:45:17 zAy+lk/r
貨幣
→金貨 エキュー
 銀貨 スゥ  100スゥ = 1エキュー
 銅貨 ドニエ 10ドニエ = 1スゥ
 新金貨    金貨の四分の三の価値 3/4エキュー(1新金貨で75スゥ)

 デルフリンガー    新金貨100枚 = 75エキュー
 官能小説       55スゥ
 トリステインの生活費 1人1年120エキュー
 シュヴァリエの年金  年500エキュー

ハルケギニアの衛星(月)
→大(青)小(赤)二つある。大きい方は地球の月の見た目で二倍ほどの大きさ。
 小さい月の軌道は大きい月より内側にある。よって、小さい月の公転周期は大きい月よりも短い。
 二つの月が重なる夜を「スヴェル」の月夜と呼ぶ(2巻p.119)。

サモン・サーヴァントの呪文
→原作(何度か失敗)
 我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。
 五つの力を司るペンタゴン!
 我の運命に従いし、"使い魔"を召喚せよ!
→アニメ版(一発で成功)
 宇宙の果てのどこかにいる私の僕よ
 神聖で美しく強力な使い魔よ
 私は心より求め訴えるわ
 我が導きに答えなさい!

コントラクト・サーヴァントの呪文
→我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール
 五つの力を司るペンタゴン
 この者に祝福を与え、我の使い魔となせ

コントラクト・サーヴァントの洗脳効果
→現状(11巻&タバサの冒険2)では情報は足りず、荒れるばかりで話題にするだけ無駄っぽい。
 スレ住人のスルー力に期待。

長さの単位

1サントは約1センチ(1巻p.39 / 2巻口絵人物紹介)
1メイル=約1m
1リーグ=約1km


9:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/02 22:45:42 zAy+lk/r
一日目
昼   :召喚される
夜   :使い魔とハルケギニアに関して話して、洗濯するよう下着を押しつけられる

 二日目
早朝  :シエスタに洗濯場を教えてもらう(アニメ版)
朝   :ルイズを起こして着替えをしてるところにキュルケがからかいに来る
朝食  :アルヴィーズの食堂で貧しい朝食
授業  :ルイズがシュヴルーズの授業で錬金失敗、後かたづけ、渾名をからかってメシ抜き
昼食  :シエスタから賄いを貰う代わりに配膳手伝い、ギーシュが恥を掻き口論に(小説版ではここでシエスタ初登場)
決闘  :ワルキューレにボコられる、諦めないでいるとギーシュが剣を寄越してガンダールヴ発動、ワルキューレ七体をなで切りにして勝利
 ※同時刻、コルベールがオスマンの執務室にルーンのことで報告に来てロングビルが追い出され、王宮に報告するしないの口論の後、ロングビルが戻ってきて決闘事件を報告、決闘を静観してルーンはガンダールヴのものと断定
 ※ここから三日間負傷が元でルイズの部屋で寝たきり

 四日目
朝   :目覚める、シエスタに事情説明を受け、ルイズに礼を言うとベッドから追い出される

 使い魔生活一週間
うち三日間はパンツのゴムの件でルイズからメシ抜き(正式な食事は厨房で貰っている)

 十一日目(“使い魔としての生活”が四日目からはじまったとして)
朝食  :厨房で食事しているとフレイムが姿を見せる
授業  :夢の件でルイズに折檻される、フレイムの視線を感じる
 ※同時刻、ロングビルがコルベールから宝物庫についての情報を聞き出している
夜   :キュルケの誘惑があるがルイズに邪魔され断念、キュルケの男から襲われるかもと思って武器を欲しがるついでにルーンの力について相談、ルイズは武器には快諾してルーンについては推測と忠告をする

 十二日目 虚無の休日
昼前  :キュルケが目を覚まして出かけるルイズ達を発見、タバサに追跡を頼む
三時間後:トリスティンの武器屋でデルフリンガーを買い求める、ルイズ達がでたあとキュルケがシュペー卿の剣を買い叩く
夜   :フーケが宝物庫の下見、ルイズ達が決闘に来て壁にヒビを入れる、フーケがゴーレムを使って「破壊の杖」を盗む


10:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/02 22:46:07 zAy+lk/r
 十三日目
朝   :フーケ対策会議が開かれてその場にいたルイズ達が証言をする、ロングビルがフーケの情報をもって来る、ルイズ達だけが捜索隊に志願
昼   :情報のあった小屋に到着、破壊の杖を取り戻す、ゴーレムに襲われ破壊の杖を使って倒す、ロングビルが正体を現すが捕まる、帰ってオスマンに褒められる
夜   :フリッグの舞踏会

23日目
夜:サイトがルイズに夜這いをかける。ワルドがフーケを脱獄させる

24日目
朝:(授業):ギトーの授業
昼:アンリエッタが学院に来る
夜:アンリエッタがルイズの部屋にお忍び。ルイズがアンリエッタの手紙を取ってくることになる

25日目
朝:ルイズ、サイト、ギーシュ、ワルドがラ・ロシェールに向け出発。キュルケがタバサに頼んでルイズ等を追跡開始
昼:フーケがラ・ロシェール金の酒樽停にて傭兵を雇う
夜:ルイズ一行、ラ・ロシェールに到着、直前に地上のサイトとギーシュは傭兵に襲われるがキュルケ達に助けられ無事に到着、ルイズ一行にキュルケとタバサが参加

26日目 スヴェルの夜
朝:ワルドの発案で女神の杵停中庭にてサイトとワルドが決闘
夜:ルイズ一行、フーケ・傭兵達・仮面の男(ワルド)に襲われる
  キュルケ・タバサ・ギーシュを囮に残し、ルイズ達は船を買い取ってアルビオンへ出航
  キュルケ達は傭兵を追い散らすが精神力切れ、フーケも同じく、キュルケとフーケが殴り合い

27日目 アルビオン-ラ・ロシェールの最接近日
朝:空賊船に捕まるが、すぐに王党派の船であることが発覚し、ウェールズ皇太子に出会う
夜:手紙を返して貰う。戦前パーティーに参加

※キュルケ達はこの間、シルフィードに乗りアルビオンへ向かっている

28日目
朝:ワルドとルイズの結婚式だが、ルイズが断りワルドは本性を現す。ウェールズが殺されワルドはサイトに敗れる
昼:(正午):貴族派の総攻撃開始。キュルケ達が助けに来て、シルフィードに乗ってアルビオンから離脱、キス(二巻はここまで)
昼:(日中):アンリエッタに報告を済ませて学院に帰還

※攻撃開始からすぐニューカッスル城は落ちた

11:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/02 22:46:44 zAy+lk/r
29日目
昼:(授業):コルベールが内燃機関を披露
夜:フーケがロンディニウムの酒場でワルドと合流

30日目
昼:(日中):ワルドとフーケが戦跡を検分、クロムウェルがウェールズを生き返らせる

31日目
 アンリエッタとアブレヒト三世の婚約が公式に発表される。式は一ヶ月後を予定


 それを受けゲルマニア首都ヴィンドボナにてトリスティン-ゲルマニア軍事同盟締結
 その翌日アルビオン新政府樹立公布
 すぐにトリスティン・ゲルマニアに不可侵条約の締結を打診し、両国は協議の結果これを受ける

約32日目
朝:オスマン経由でルイズに『始祖の祈祷書』が渡される
夜:サイト、シエスタにお茶を貰い、一緒に風呂につかりながら四方山話

約38日目
昼:(昼食後):ルイズ、ヒトデ型セーターを編む。サイト、シエスタを押し倒して(但し、ものの弾み)ルイズに追い出される。

約41日目
昼:ギーシュがテント生活をしているサイトを発見して、一緒に飲んだくれる
夜:キュルケの発案で、サイト・ギーシュ・タバサ・シエスタとその使い魔一行で宝探しに出発する。

約51日目
昼:(昼食前):宝探しでガラクタを発見する。昼食を取って次の目的地をタルブの村に決定
昼:(昼食後):タルブの村で零戦を発見
夜:(夕方):学院から伝書フクロウが来る

約52日目
サイト達、学院に帰還。持って帰った零戦の運賃をコルベールに肩代わりして貰う。

約55日目
 コルベールがガソリンの精製に成功し、エンジンが少しだけ動く

約57日目
昼:(日中):ラ・ロシェール上空にて、アルビオン艦隊がトリスティン艦隊を奇襲。アルビオンはトリスティン艦隊に対し宣戦を布告
 迎撃に向かったと思われるタルブ領主アストン伯戦死
 アンリエッタを筆頭に、トリスティンは開戦を決意
 同盟に基づきゲルマニアに援軍を要請。回答は、「先陣の到着は三週間後」

約58日目
朝:学院に宣戦布告の報。サイトと、勝手について来たルイズはゼロ戦でタルブへ。
昼:(日中):サイトが零戦で竜騎士とワルドを蹴散らし、ルイズは虚無の魔法『爆発』を発動させ、アルビオン艦隊を焼き墜落させる

約60日目 ニューイの月一日
 アンリエッタの結婚式予定日

12:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/02 22:47:09 zAy+lk/r
 タバサの冒険1・2
全てタバサの春の使い魔召喚の儀式より後(ルイズと同時かは不明)
全てタバサ二年次のスレイプニィルの舞踏会まで
第●日目、はその話の中だけの時間、●日目、となっているのは本編と同期しています
朝でも夜でもない時間は全て昼です

『翼竜人』
第一日目
 昼:指令を受ける、翼竜人と交戦、
 夜:ヨシュアの懇願
第二日目
 昼:暴走ガーゴイル作戦
第五日目
 昼:結婚式

『吸血鬼』
 サイトとギーシュの決闘以後
第一日目
 昼:命令を受ける、村について調査開始
 夜:エルザ襲撃される、屍鬼人を倒す
第二日目
 昼:村人が占い師の老婆を殺す
 夜:吸血鬼を殺す
第三日目
 早朝:村長に置き手紙を残し帰還

『暗殺者』
 サイトとギーシュの決闘以後
第一日目
 昼:影武者開始
 夜:宿場で一泊、地下水襲撃一回目
第二日目
 昼:グルノープル・アトワール伯邸到着
 夜:地下水二回目
第三日目
 昼:イザベラ裸踊り

『魔法人形』
八日目
 昼:スニキニル入手、学校に放り出したオリヴァンいじめられる
九日目
 昼:オリヴァン実力詐称の片棒を担ぐ
十日目
 昼:引き続き詐称
十一日目
 昼:オリヴァンの決闘、元北花壇騎士団団員と交戦
十二日目
 昼:虚無の休日だがキュルケに請われルイズ達を追いかける

13:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/02 22:47:33 zAy+lk/r
『ギャンブラー』
十三日目
 夜:フリッグの舞踏会中に伝令、プチ・トロワでイザベラから指令
十四日目
 昼:賭場でいかさまを暴く

『ミノタウロス』
 不明(他の任務の帰り道で、この事件は北花壇騎士団としてのものではない)
第一日目
 昼:依頼を受ける
第二日目
 昼:人さらい一味を退治しラスカルと会話
第三日目
 昼:ラスカルを退治
 
『シルフィードの一日』
 サイトのテントがある、サイトが洗濯をしている

『極楽鳥』
 火竜の繁殖時期
第一日目
 昼:イザベラから依頼を受ける
第二日目
 昼:火竜山脈に到着、リュリュと出会う
第三日目
 昼:囮作戦失敗
第四日目
 昼:ニセ焼肉作戦失敗
 夜:リュリュにハッパをかける
~シルフィードは火竜に化ける特訓、リュリュは代用肉錬金のために絶食中
第七日目
 昼:ニセ焼肉作戦成功

『軍港』
 アルビオン侵攻開始(夏休みから二月)から一週間後、ウィンの月の半ば
 髪の毛を追跡するアルヴィーを持っている
第一日目
 昼:到着、リュシーと接触
第二日目
 昼:調査、リュシーを疑いカマをかける、『グロワール』号爆破
第三日目
 昼:『シャルル・オルレアン』囮作戦決行
 夜:爆破阻止、リュシー自殺

14:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/02 22:48:00 zAy+lk/r
1月:ヤラ(降臨祭)
2月:ハガル
3月:ティール
4月:フェオ(入学式/使い魔召喚の義)
5月:ウル(フリッグの舞踏会)
6月:ニューイ(夏休み)
7月:アンスール(夏休み)
8月:ニイド(夏休み)
9月:ラド
10月:ケン
11月:ギューフ
12月:ウィン

第一週:フレイヤ
第二週:ヘイムダル
第三週:エオロー
第四週:ティワズ

曜日
1:虚無(休日)
2:ユル
3:エオー
4:マン
5:ラーグ
6:イング
7:オセル
8:ダエグ

15:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/02 22:48:51 zAy+lk/r
2巻P172にてアルビオンとトリスタニアは同じくらいの面積とある。
4巻P134にてオランダとベルギーを合わせたくらいとある。
4巻P134にて、北東のゲルマニア、南東のガリアはトリスタニアの10倍ほどの面積とある。
南の海に面した半島「郡」に「かつてのゲルマニアのような」都市国家「郡」があり、
ロマリアはその一つと記述されている。
ハルケギニアは「大洋に突き出た緩やかに弧を描く巨大な半島」とある。
未開の地、エルフの治めるサハラとは別物のように記述されている。
よって、現行の地図はあまり正確では無いものと考えられる。
(今後設定が変更されるかもしれませんが)

国土面積が約72054平方キロである場合、
正方形の国土だと1辺が268キロ程度、
三角形など、いびつな形である事が当然推測される(地図上からも)ので
45度-90度-45度の三角形の場合、
底辺が532キロ、高さが268キロ程度になる。
中心に首都があると仮定した場合、国境までは最短直線で134キロ。
これは1日32キロ歩けると仮定すると直線街道で3.5日程度。
道のくねりなどを考慮した場合、1.5倍なら5日強、倍なら7日程度。

タバサの冒険 P26 よりリュティスからアルデラ地方まで、馬で二日、徒歩で五日、シルフィードなら二時間。
よって、馬は徒歩の2.5倍。1日の移動時間を8時間とした場合、
シルフィードは徒歩の20倍。1日10時間移動なら徒歩の25倍。

時速4キロ×8時間なら1日の歩行距離は32キロ。
シルフィードは時速80キロ。
時速6キロ×10時間なら1日の歩行距離は60キロ。
シルフィードは時速150キロ。

3巻P203にて、3日後、ニューイの月の1日にゲルマニア首府、
ヴィンドボナにて結婚式がおこなわれる予定なのに、
3巻P211にて、アンリエッタは本縫いが終わったばかりウェディング衣装で、
結婚式のための出発におおわらわの王宮に居る。
王族の移動は馬車で行うのが慣例のようなので、トリスタニア-ヴィンドボナ間は
馬車で3日以内の距離と考えられる。

トリスティン魔法学院はヴィンドボナからアンリエッタが帰る時に寄った点から、
トリスタニア-ヴィンドボナ間にあると思われる。

ラ・ロシェール
学院から港町ラ・ロシェールまでは早馬で2日、代え馬を使い走り続けて
早朝-深夜なので、1日8時間程度の移動を基本として馬で十数時間程度、
馬で2日程度との記述と矛盾しない。
よって歩いて5日程度と考えられる。
4巻P228にて、トリスティンから街道を南下→ラ・ロシェール方面
夜明けまでに追いつかないと間に合わないらしい。


2巻P168 夜中に出発した船にて
「アルビオンにはいつ着く?」
「明日の昼過ぎには、スカボローの港に到着しまさあ」

16:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/02 22:49:16 zAy+lk/r
ルイズ     16歳 / 身長153 / B76( -8.0%)-62(C) / W53(-8.8%) / H75( -9.2%) / BW比1.43 / HW比1.42
シエスタ    17歳 / 身長162 / B83( -5.1%)-69(C) / W60(-2.5%) / H85( -2.8%) / BW比1.38 / HW比1.42
タバサ     15歳 / 身長142 / B68(-11.3%)-57(A) / W49(-9.2%) / H67(-12.6%) / BW比1.39 / HW比1.37
キュルケ    18歳 / 身長171 / B94( 1.8%)-72(F) / W63(-3.0%) / H95( 2.9%) / BW比1.49 / HW比1.51
モンモランシー 16歳 / 身長166 / B80(-10.8%)-68(B) / W58(-8.1%) / H79(-11.9%) / BW比1.38 / HW比1.36
アンリエッタ  17歳 / 身長158 / B84( -1.5%)-67(D) / W59(-1.7%) / H85( -0.4%) / BW比1.42 / HW比1.44


ルイズ      16歳 / 身長153 / B76-65(A)  / 体重42.4 / BMI 18.0
シエスタ     17歳 / 身長162 / B83-68(C)  / 体重51.8 / BMI 19.5
タバサ      15歳 / 身長142 / B68-62(AA) / 体重36.2 / BMI 17.9
キュルケ     18歳 / 身長171 / B94-69(G)  / 体重62.1 / BMI 20.5
モンモランシー 16歳 / 身長166 / B80-72(A) / 体重48.8 / BMI 17.6
アンリエッタ   17歳 / 身長158 / B84-65(E) / 体重51.6 / BMI 20.2


計算するとルイズはB~Cカップ。なのに何故胸が小さいと言われるのか?
それは要するに純粋な胸の体積が小さいから。つまり、UBが細いからです。
そこで、胸の体積とカップ数の比較をしてみました。
平均身長時の平均UBからカップ数ごとの体積を算出し、実測体積が近いものを割り出せば、実際にはどの程度のカップ数に相当するかがわかるはずです。
大雑把に胸を半球状としてふたつ合わせて楕円体になると考え、半径の組み合わせを3通り用意して計算していきます。

これらの計算結果は以下の通りです。()内は市販ブラのサイズを示しています。

ルイズ      16歳 / 身長153 / B76-62.5(B65) / 実測体積893  / 体積比A~B相当
シエスタ     17歳 / 身長162 / B83-65.5(D65) / 実測体積1274 / 体積比C~D相当
タバサ      15歳 / 身長142 / B68-58.9(A60) / 実測体積501  / 体積比AA~A相当
キュルケ     18歳 / 身長171 / B94-70.3(G70) / 実測体積1959 / 体積比F~G相当
モンモランシー 16歳 / 身長166 / B80-68.2(B70) / 実測体積903  / 体積比A~B相当
アンリエッタ   17歳 / 身長158 / B84-65.3(E65) / 実測体積1348 / 体積比C~D相当

ハルケギニアにはブラがないし、見た目的にも揉みごたえ的にも体積比で比べた方が正確です。現実でもUBが細いとカップが大きくても小さいですし。
体積の小さい順に並べると、タバサ、ルイズ、モンモン、シエスタ、アンアン、キュルケになります。これは作中描写通り。
体積比だけであえて「○○は×カップ」と呼ぶとすれば、タバサAA、ルイズB、モンモンB、シエスタC、アンアンD、キュルケG。
実測値とくびれ具合(UB―W―Hのライン)も鑑みれば、タバサAA、ルイズA、モンモンB、シエスタD、アンアンE、キュルケHと呼ぶのが妥当なとこだと思います。

ちなみにくびれ具合は寸胴な順に、タバサ、モンモン、ルイズ、シエスタ、アンアン、キュルケでした。


17:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/02 22:52:40 zAy+lk/r
一応これで終わりかな?
あと>>1
の全スレ訂正
× 17 ○174
>>4
了解、今週中に市ぬ

18:Fatal fuly―Mark of the zero―
08/10/02 22:54:25 eLoDl+An
>>1乙です。
前スレ >>832 からの続きを投下したいのですがよろしいでしょうか?

19:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/02 22:57:27 gtt424eV
>>1
>>17
乙です

>>18
支援

20:Fatal fuly―Mark of the zero―
08/10/02 23:00:29 eLoDl+An
では、続きを

 まぁまってろよ、と。
 ロックが鼻をひくつかせて屋台に駆け寄っていく。甘味が続いていたせいで、あの手の料理が恋しいのだろう。彼の足取りは軽い。
 ちょっと! などと言うが、しかしここに残る訳にもいかず

「ああもう!」

 地団太を踏み、ルイズはロックを追いかけた。
 と、その時、不意にロックの体が横によろけた。彼の意識が急にぐらつく。
 何事かと思った次の瞬間、鼻から赤い筋がたれてきて、激痛と鈍痛が同時に襲い掛かってくる。

(鼻が、殴られた!?)

 次の瞬間、ロックの左わき腹を狙って拳が突き刺さる。
 人ごみの中、深々と突き刺さったそれは、ロックの顔をしかめさせ、胃の内容物を一気に押し上げた。

(―ックショウ!?)

 一体何が鈍っていたというのか。気が緩んでいるにしたって、大したパンチでもなかった筈だ。少なくとも、今まで受けた事のある“本物”に比べれば。
 それがどうだ。
 満腹感からか、それともトリステインの雰囲気に慣れすぎたのか。
 はたまた―そう、この世界に誘っておきながら消えたあいつの言うとおり―

(本当の餓えを、忘れてるからか?)

 だが、そんな事よりもまずは状況を確認すべきだ。
 不意の一撃を貰い、こみ上げてきたものを押さえ、飲み込む。
 ルイズは突如ロックの顔がしかめられた理由がわからず、きょとんとしているが、それをロックはかばい、後ろへと下がっていく。
 下がれば、状況はすぐに判断できた。
 明らかに場にそぐわない、人相の悪い男が三人もこちらを見ている。
 一人は手にナイフを持っており、もう一人は杖らしきものを持っている。どちらもちらつかせる程度だが、十分に効果的と言えよう。

(ナイフが最初に来なかっただけ幸運かよ)

 ロックが息を深々と吐き出す。
 別にため息という訳ではない。
 乱れた心身を整え、気を練りこんでいるのだ。

「金か命か……ってパターンか?」

21:Fatal fuly―Mark of the zero―
08/10/02 23:04:33 eLoDl+An
 ロックがそう呟くと、ルイズの顔がこわばった。
 ようやくルイズにも状況が飲み込めたのだ。
 そして、この場で不意に声を上げるべきでないというのが、力強くルイズの肩にまわされた手で判断出来る。
 だが、男たちはそんな言葉に反応する必要はないとばかりに少しずつ距離を詰めてきている。
 一人は距離をあけ、杖を前面に押し出す。
 とはいえ、ロックは魔法に関しては楽観視をしていた。
 こんな街中で使える魔法は限られてくるし、先日ギトーと戦った経験から、詠唱に関しては時間が少しかかるものと知っているからだ。
 シャツの裾を引っ張り、鼻血をふき取る。
 一瞬その腹筋とへそに、辺りの女性が目を開いたが、それを気にするロックではない。
 ふっ、と鼻から鼻水混じりに鼻血を噴出し、呼吸を整える。
 呼吸さえ整えてしまえば、チンピラの三人程度ならロックの敵ではない。
 一人の男がナイフを腰の高さで突き刺そうと走り出す。

「甘ぇよ」

 ロックが手を伸ばし、その腕を引き取る。
 急激な腕の加速に男の重心がずれた。
 そのまま腰を引っつかみ、気を用いたロックの筋力が増加する。
 ギトーの時にもつかわれた真空投げ。
 だが、ギトーだからこそ体勢を立て直す事が出来た一撃は、男では到底抗いようのないものであった。
 まるで手品の様に、一瞬にして数メートルも宙を舞うチンピラの姿はひどく間が抜けて見えたかもしれない。
 一度喰らって見なければ分からないが、真空投げで飛ばされて、まともに平衡感覚を保てる人間などそうはいないのだ。

「がっ!」

 男が無様な声を出して空中から地面に叩きつけられる。
 しかし本職ならではか、相手のコンビネーションは素晴らしいもので、最初にロックの顔面を殴り飛ばし、わき腹への攻撃を加えた男が飛び込んでくる。
 真空投げは残心が必要となる。
 それは倒れた相手への油断を消す意味合いも多いが、体中にめぐらせた気を一旦大地に還元させる為もあり、無理にそれをキャンセルすれば負担がかかるからだ。
 最も、めぐらせた気を羅刹の様に放出させる事も可能だが、あれは加減を間違えれば怪我では済まない。今使うのは躊躇われた。
 そんな風に意識の偏りの生じさせていたロックは、男の攻撃を再び喉元に喰らう事になった。

(ず―!)

 喉元は人体の急所の一つである。
 打ち所が悪ければそれで絶命する事もあるが、幸いロックの体には未だめぐらされた気が残っており、致命傷とはならなかった。
 最も、こんな攻撃を喰らってしまう様ではロックにとってそれ自体が致命的とも言えたが。

「ッシ!」

 お返しとばかりにロックが男の顔面を殴り飛ばす。無論、手加減は忘れていない。
 だが、見れば男の体は筋骨隆々で、気の入らぬ拳では失神しそうにもなかった。今日は何もかもが裏目に出ている。
 予想通りというか、手打ちの拳で顔面を殴られて少しだけよろけた男は、噴出した鼻血を意に介さずすぐに体を戻して、頭突きをロックにかましてきた。
 そんなものをマトモに喰らっては居られないと、ロックが慌てて腕で顔面をガードする。―それを待っていたとばかりに、男が小刻みに震える血まみれの顔でにやついた。
 頭突きをロックの腕にお見舞いした後、すぐさま膝蹴りを腹へと叩き込んできたのだ。
 予想だにしない攻撃にロックの目が見開かれる。いや、元の自分であればこの程度の攻撃など容易に想像できる筈だった。

(くそったれ、ガキ以下じゃねぇか)

 ガードがとけ、もう一度大振りの拳がロックの顔に叩き込まれ、後ろへとロックが転がった。
 ルイズが驚き、駆け寄ろうかとも思うが、勢いで後ろに飛ばされたためにそれはならなかった。
 幸い、親切な観客がルイズの体を抱きとめたため、こけるには至らずにすんだ。

22:Fatal fuly―Mark of the zero―
08/10/02 23:08:12 eLoDl+An
「ッ! クソ!」

 ずれている。
 どうにも今の自分は闘いの空気になじめていない。そうロックは感じていた。思い通りに動いていない自分の身体に苛立ちが募る。
 エンジンだけを新調したオンボロバイクに乗っている様な、そんな気分。意識の空回りが酷い。
 そして、ロックが転倒した体を戻そうとして上を見上げると、巨大な影が飛び掛ってきた。
 男がその巨体を、直接肘打ちで飛び上がって叩きつけようとしていた。
 しかし、流石にこれは不用意だった。
 大人しく何か物を投げつけるなり、殴りつけるなりしていれば、ロックはまたも攻撃を喰らう羽目になっていたかも知れないだろう。
 ―しかし、かつて伝説の狼とも呼ばれた男が使った技を、この若き狼は会得している。

「ライジングタックル!」

 跳ね飛ぶように、ロックの体が上空へと舞い上がる。
 拳、足。
 そして錐揉みに回転を加えた打撃の渦が男の体を弾き飛ばしていく。
 完全にカウンターで入ったそれは、男の急所を巻き込み、完全に意識を奪い取る事に成功した。少しばかりやり過ぎた気もするが、今更だ。
 それを確認し、体勢を立て直そうと地上に降り立つロックだが―完全に失敗を犯した事を認識してしまう。
 三人目、魔法使いの杖がロックを狙っていたのだ。咄嗟の気功で魔法を打ち消せるか……?

 しくじったと舌打ちするロックだが―

「ファイアーボール!」

 背後からの声と共に爆発がおき、魔法使いが沈黙した。
 後ろを見れば、ルイズが杖を構え、少し引きつった顔でロックにニヤリと微笑んでいる。
 ロックはため息をつき、顔を手で覆い、自嘲の言葉を呟いた。

「……チッ、だせぇな」

 こんな所をテリーに見られでもしたら、間違いなく大笑いされちまうだろうな。
 そんな風に感じてロックは手で顔を覆い、首を振った。

     ※

 ―気分を治すために、路地裏でなく、大通りの店で紅茶でも楽しもうかという話になった。
 席に着き、前払いだという店で紅茶とケーキを頼み、代金を支払おうとすると、ルイズが妙に焦った顔をしている。
 どうしたんだとロックが尋ねると、小声でサイフがないと話してきた。
 ロックがしまった、と顔を顰める。
 あの三人、結局何事かと思っていたら、案の定集団のスリだったのだ。
 あそこまでのされるというのは予想外だったろうが、首尾よくルイズからサイフを抜き取る事に成功している。
 仕方ないから肉体労働で俺が返すとロックが口を開こうとした時―

「……あんたらぬるいよ。ああいうときは懐をまず気にするもんさ」

 不意に現れた女性が、ポンとルイズのサイフをテーブルの上に置いたのだ。
 そのお陰で支払いを済ませる事が出来たルイズが、女性に礼を言う。それも、割と丁寧に。どことなく、言い方は乱暴だったが、品を感じたからだ。

「悪い。スラムで暮らしてた頃じゃよくあったんだが、暫く離れてたもんでな」
「気をつけなよ。あたしみたいなお節介が取り返してくれるなんて、普通にありえないんだから」

 狼はくつろいでても牙を研ぐのは忘れちゃダメね、と女性が呟いて、手をひらひらとさせて去っていく。
 ルイズは良い人でよかったわね、などと呟いているが、ロックにはズキリとしたトゲがささった。

(……ここで、狼の牙の話を聞くなんてな)

 そして、ゆっくりと呟いたのだった。

「……ほんと、何てザマだよ。こんなんで宿命にケンカ売るだなんて、よく言えたもんだ」

23:Fatal fuly―Mark of the zero―
08/10/02 23:10:31 eLoDl+An
「おいおい、マチルダ。俺は交渉事が苦手だって言ったろうに。どこ行ってたんだよ」
「ちょっと、見てて危なっかしい子供がいたんでね。お節介を焼いてたのさ」
「へぇ、そいつは殊勝だな」
「……その目は何さ」
「俺からしたら、おまえさんもまだ子供の部類に入っちまうな、と思ってさ」
「うるさいねぇ」
「すねるなよ。さぁ、金も入ったし、早い所村に帰ろうぜ。テファ達が待ってる」
「そうだね。さっさと馬の手配をして、ラ・ロシェールまで戻ろうか。すぐに出れば船のスケジュールにもかち合えるだろうし」
「途中で何事も無ければいいけどなぁ。っと、こいつは美味いな」
「ところであんた」
「なんだい?」
「その両手に抱えた食べ物、どうしたの?」
「ああ、店の親父が、結構色付けてくれたみたいでさ。屋台を巡ってきたんだ。これくらい買っても罰は当たらないだろ、ってな。こういうの好きなんだよ」
「はぁ……そんなもんばっかり食べてると太るわよ」
「……それ、ちょっと気にしてんだけどな」
「そんな繊細な心があんたにもあったんだ」
「ひどい言われ様だ。傷つくぜ」
「はいはい。あ、その串焼き一本ちょうだいよ」
「それ楽しみにとっといたのにな」
「けちくさい事言わない。しっかし……」
「ん?」
「もしかして、そういう上着って一部のマニアには流行ってるのかい?」
「俺が知るわけないだろう。ここいらの事情なんて」
「それもそうよね……」
「どうかしたのか?」
「別に、なんでもないよ」

24:Fatal fuly―Mark of the zero―
08/10/02 23:11:04 eLoDl+An
以上です。容量確認を忘れていてすいませんでした。

25:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/02 23:16:00 L3SC4e0P
乙ー

最後のは・・・テリーなんだろうなあ、これw

26:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/02 23:26:40 0rSWa4dk
スレの容量がまだ有るのに
次スレ大丈夫?とか立てるよ、とか言ってる奴は
何時ものテンプレ荒らし、>>1が改変されてないか一応みてから投稿したほうが良いよ
>>1は何時もの荒らしだし

27:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/02 23:39:26 zAy+lk/r

>>26
そういう荒らしが居るのか・・・
テンプレ暗唱出来るようにしよう・・・
狂ってる奴は自分が狂っているのに気づかないなんて云われてるけど
俺はそんなつもり無いんだよね
いつもって、スレ立てはこれが初めてなんだけど・・・
なんか>>1に変なところある?

28:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/02 23:39:42 EkJapPjY
今回はあの時点で次スレを立てるべきというのは正しい判断だったし

これから次スレは450KBからにしないか?

29:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 00:02:54 eWzHJ4cY
>>27
お前がいつもの荒らしかどうかは知らん、新参で知らないだけかもしれない。
とりあえず2-16までのはテンプレじゃない(はず、俺の留守中に変わってなければ)。

あと
>狂ってる奴は自分が狂っているのに気づかないなんて云われてるけど
>俺はそんなつもり無いんだよね
それはひょっとしてギャグで言ってるのか

30:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 00:08:12 mu2Yo01e
はいはい、触らないでね

31:"IDOLA" have the immortal servant 0/8 ◆GUDE6lLSzI
08/10/03 00:09:45 zEpwZ1IW
予約が無ければ0:20くらいから9話目投下しようと思います。

32:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 00:12:50 6j5SFBVW
>>29
なんか勘違いしてんじゃね?ここの>>1は前スレで次スレ大丈夫?っていってた奴だ、荒しでもある。(同じパターンでこの荒らしがスレ建てしてる)
2-16とID一緒だろ、荒らしの建てたスレだから気をつけろって言ってるんだと思うんだけど。

33:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 00:14:22 6j5SFBVW
>>29
ごめんまちがえた

34:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 00:18:51 Lzuv7gNz
フロウウェンの人早くて狂喜www支援だ!!

35:"IDOLA" have the immortal servant 1/8 ◆GUDE6lLSzI
08/10/03 00:20:19 zEpwZ1IW
 ギーシュはモンモランシーの部屋で、必死に彼女を口説いていた。
 モンモランシーの容姿を薔薇に例え、水の精霊と並べ立て、およそ思いつく限りの美の表現で誉めちぎった。
 トリステインの女貴族は外国人にしばしば高慢と自尊心の塊だと言われる。
 モンモランシーもその多分に漏れず、おぺんちゃらは嫌いではないのだが、思わず逃げ出してきた図書館の顛末が引っかかっていて、折角のギーシュの口説き文句も右から左へ抜けていく状態であった。
 そのモンモランシーの物憂げな表情を、誉め言葉が足りないのだと判断したのか、ギーシュは更に頭をひねる。
 ギーシュが言葉を続けようとしたその時、勢い良く扉が開け放たれ、室内に桃色の旋風が飛び込んできた。
 部屋の中を行ったり来たりしながら今まさに改心の口説き文句を述べようとしていたギーシュがそれに巻き込まれ、跳ね飛ばされて床に転がった。
「な、なんだ! きみはぁ!」
 それは薄笑いを浮かべるルイズだった。表情は笑っていても目は据わっている。何故だか分厚い本を手にしていた。異様な迫力を感じたのか、ギーシュは二の句が継げなくなる。
 モンモランシーは心当たりがありすぎて、引きつったような表情を浮かべていた。
「ルイズ。少し冷静になってここは穏便にだな」
 フロウウェンが遅れて入ってくる。
 決闘の時以来だったギーシュの顔は、いきなりの遭遇に少し青褪めた。
「モンモランシィィ?」
「なななな何かしら?」
 ルイズに詰め寄られて必死に平静を装おうとするが、モンモランシーの声は上ずっていて、目は宙を泳いでいる。
「あなた、何かわたしとヒースに言うことがあるんじゃないの?」
 そういって、ルイズは香水壜を突きつける。動かぬ証拠であった。
「やめたまえルイズ! 僕のモンモランシーが君に何をしたというんだ!」
「ギーシュは黙っていて」
「そうはいかな―」
 と、そこまで言ってギーシュはモンモランシーの様子がおかしい事に気がついた。
 唇を噛み締め、渋面を浮かべている。
「モンモランシー? なにかあったのかい?」
「あ、あれは事故よ! 不可抗力だわ! まさか丁度人が……ミス・ロングビルが下にいて、あんなことになるなんて、思わなかったの!」
 耐え切れずにモンモランシーは叫んだ。そして、ギーシュに指を突きつけて言う。
「だいたいねえ! あんたが悪いのよ!」
「ぼ、僕がかい!?」
 さっぱり訳の分からない内に矛先が向いてきてギーシュは狼狽した。
「あんたがいっつも浮気するから……!」
 馬鹿をやったものだ、とモンモランシーは苦々しく思った。
 元々、陳列棚に入れてコレクションとして眺めて楽しむだけの代物だったはずなのだ。
 完成に浮かれて、持ち歩いたまま出歩いたこと。
 自分でも大概馬鹿をやったとは思うが、元はといえば、ギーシュが浮気などしない誠実な男なら起こりえなかった事故だ。
「モンモランシー。これは惚れ薬ね?」
「ほれぐすりぃ!?」
 ルイズの言葉にギーシュが頓狂な声を上げる。慌ててモンモランシーがその口を手で塞いだ。
「大きな声出さないで! ……禁制の品なんだから」
「ギーシュに使うつもりだったのね……」
 厭きれたとばかりに、ルイズは溜息をついた。
「モンモランシー……そんなに僕のことを」
 ギーシュはやや感動した面持ちで頬を染め、モンモランシーの手を取る。
「ち、違うわよ! 最初はただのコレクションのつもりで……! ああ、もう! ともかく浮気されるのがイヤなだけなの!」
「僕が浮気なんかするはずないじゃないか! 永久の奉仕者なんだから!」
 などと、自分の先日の行動も忘れて口走るギーシュ。
「あとにしなさいっ!」
 いちゃつく二人にルイズが割って入る。
「君も無粋だな、ルイズ」
「ともかく! すぐにでも解除薬を作ってもらうわ。出来るんでしょう?」
 ギーシュを無視してルイズが詰問する。

36:"IDOLA" have the immortal servant 2/8 ◆GUDE6lLSzI
08/10/03 00:21:11 zEpwZ1IW
「そ、それが、その……水の秘薬が必要なんだけど、ほ、ほら。わたしが買ったので、最後だったみたい」
 しどろもどろに答えるモンモランシーに、ルイズの表情が曇る。
「水の秘薬? よりにもよって!?」
 ルイズは頭を抱えた。自分も今朝方、最後の秘薬をマグに食べさせたばかりであった。
「何だ? それほど貴重なものなのか?」
「そう。ないのよ。水の秘薬。お金があっても無理」
「何故だ? この間まで買っていただろう」
 事情を知らないフロウウェンが尋ねると、ルイズは言った。
「水の秘薬っていうのは、ラグドリアン湖の水の精霊からもらってるって話なの。けれど最近、その水の精霊と最近連絡が取れなくなっちゃったらしいの。つまり秘薬を手に入れることはできないわ」
「薬の効果が自然に切れるのは?」
 フロウウェンが聞くと、モンモランシーは視線をあらぬ方向へ泳がせる。
「い、一ヶ月から一年ぐらいかしら」
 フロウウェンは眩暈を覚えた。時間による解決は望むべくもない。あの状態のフーケを放置しておくのは色々な意味で致命的だ。
 惚れ薬と聞いて、毒や体内の異常を中和するテクニックであるアンティを後で試して見ようと思ったが、多分効果が出ないだろうとも考えていた。
 一ヶ月から一年という効果の長さを聞く限り、つまりそれだけ強力な薬だということだ。
 応急治療としての意味合いが強いアンティでは、治せない公算が強い。事実、モンモランシーの作った惚れ薬は、科学的薬物というよりは精霊の力の宿る魔法薬の類であった。
「いいじゃないか。ミス・ロングビルのような美人に惚れられて困るようなことは……ああ、いや、うん。本人の意思を無視するのは良くないな。うん、良くない」
 言いかけてルイズとフロウウェンに睨まれ、ギーシュはくるりと転身した。
「要するに……そのラグドリアン湖とやらにこちらから赴き、水の精霊と直接交渉すればいいのだろう」
「ええ!? 水の精霊は滅多に人前に姿を現さないし、とっても強いのよ! 怒らせたら大変よ!」
「ただ待っているわけにもいかないのでな」
「モンモランシー? 他人事だと思ってるようだけど、どう考えてもあなたの責任だし、あれは禁制の品なのよ? ミス・ロングビルがあのままでいて、もしバレたりしたら……」
 ルイズの言葉にモンモランシーは顔を青くした。
「わかったわよ! わたしも行けばいいんでしょ! もう!」
「安心してくれモンモランシー。僕も行くよ。例え何があっても僕は君を守る!」
 危険だと聞いて、ギーシュもモンモランシーに着いていくことにしたらしい。
「気休めにもならないわ。あなたよわっちいし」
 それから四人は打ち合わせをした。
 出発は早い方がいい。明日の早朝ということになった。フーケも放置すると何をするかわからないので一緒に連れて行くことにした。
「やれやれ……」
 フロウウェンは大きく溜息をついた。ハルケギニアに来てからというもの、やけに女難……というか、そういう気苦労が絶えない気がする。


 ルイズ一行は馬を使ってラグドリアン湖へと向かった。
 先頭を行くのはギーシュとモンモランシー。それぞれ葦毛の立派な馬に跨っている。少し後ろをフロウウェンとフーケが横並びに。最後にルイズ、という形だ。
 どうも先日の焼き直しのような形だ。キュルケの役回りがフーケと入れ替わった格好だが、フーケがフロウウェンに何事か楽しそうに話しかけるたびに、ルイズは顔色と表情がくるくると面白いほどに変化していた。
 と言って、二人の間に割って入ろうとするとフーケは巨大ゴーレムでも作り出すような勢いで暴れそうになるのである。ギーシュとモンモランシーの目もあるので迂闊な事は出来ないというジレンマに陥っていた。
 一方のフロウウェンはというと、適当に受け答えしながらフーケをあしらっていた。
 と、その内に悲しそうな顔を浮かべたフーケが言う。
「ヒースは私の事を血も涙もない悪党だと思っていらっしゃるのね。だから私に冷たいんだわ」
「そういうわけではないが」
 フーケ、というよりミス・ロングビルの口調で彼女は続ける。
 所謂「営業用」なのだろうか、とフロウウェンは思いあぐねた。

37:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 00:21:35 vqdu4BYJ
支援します

38:"IDOLA" have the immortal servant 3/8 ◆GUDE6lLSzI
08/10/03 00:22:07 zEpwZ1IW
 オスマンもこれで口が軽くなったのかもしれない。なるほど、淑女のように振舞う彼女は盗賊とは思えない高貴さを漂わせていた。
 フーケの捜索に出た時、馬車の上でキュルケと交わした会話では「貴族の名はなくした」と言っていた。
 メイジである以上、元貴族という部分に偽りはないだろう。素の彼女の一部でもあるのかもしれない。寧ろ、盗賊の彼女こそが、後から身につけた仮面なのだろう。
 それを裏付けるかのように、彼女は貴族への恨み言を口にした。
「私は貴族が嫌いなだけなの。アルビオンの王家が私達に何をしたか」
 フロウウェンは話題の雲行きが怪しくなってきたので彼女の手首をそっと取って、それを制した。
「……もう止めておけ。オレに心の内を吐露したいと思うのは本心ではないだろう」
「でも」
「すまなかった。決して嫌っているわけではない」
 なおも言い差そうとするフーケを引き寄せる。彼女はされるがままで上体をフロウウェンに預けた。
 フーケの場合は恐らくだが、こうして身体を一時預けるよりも、己の心情を晒す方が辛いに違いあるまい。そして、自分はフーケに内心を明かしてもらえるような間柄ではないはずだ。
 だから彼女と距離を取ることで、フーケが自分の事を理解してもらおうとして自分について踏み込んだ話をしてしまうより、こうすることで「今の彼女」が満足するなら、そちらの方がいい。
「あなたは……お父様に似ているわ……」
 目を閉じてフーケは呟いた。
 
 
 やがて一行は小高い丘陵に差し掛かる。それを越えると、ラグドリアン湖の青く輝く湖水が眼前に広がった。
「これが音に聞こえたラグドリアン湖か! いやあ! 噂以上の奇麗な湖だな! ここに水の精霊がいるのか! 感激だ! イヤッホォォォゥ!」
 一人だけ旅行気分のギーシュが嬉しそうに馬の腹を蹴って丘を駆け下りていく。馬が水を嫌がって急に足を止め、ギーシュは馬上から投げ出されて湖に落ちる。派手な水しぶきが上がった。
「背が立たない! 背が! 溺れるうぅぅぅぅうう!」
 必死の形相で助けを求めるギーシュに、思わずフロウウェンは小さく笑った。
 そしてそれから、馬から降りてロープを投げてやる。
「やっぱりつきあいを考えた方がいいかしら」
「バカだしね」
「ええ。バカね」
 ルイズとモンモランシーが頷きあう。
「ハァ、ハァ。た、助かったよミスタ・フロウウェン」
 モンモランシーは濡れ鼠になったギーシュを無視して湖面を見やって言った。
「本当。確かに水位が上がってるわね。ラグドリアン湖の岸辺はずっと向こうだったのに」
 モンモランシーが「ほら」と指を指した先には、波打ち際のすぐそば藁葺きの屋根の屋敷があった。湖底に沈んだ家屋も見て取れる。
 それから馬を下りて波打ち際に手をかざす。
「水の精霊は怒ってるみたいね」
「ほう。それだけで解るのか」
「わたしは『水』の使い手。香水のモンモランシーよ。ラグドリアン湖の水の精霊と、トリステイン王家は旧い盟約で結ばれているの。その際の交渉役を、『水』のモンモランシ家は何代も務めてきたわ。
今は……色々あって他の貴族がその役なんだけれど……」
 そこまで言った所で老いた農夫らしき男が木陰から姿を現した。
「もし、旦那さま。貴族の旦那さま」
 農夫は話しかける事も恐れ多い、と言った様子だったが、それでもおずおずと前に出てくる。
「どうしたの?」
「旦那さま方は水の精霊と交渉に来られた方々で? いえね、早いところ、この水を何とかして欲しいもんで」
 モンモランシーはルイズと顔を見合わせる。
「わたしたちは……その、湖を見に来ただけなの」
 モンモランシーが当たり障りのない言葉で茶を濁した。
「さようですか……領主さまも女王さまも、こんな辺境の村など目に入らんのですかのう……」
 農夫は深い溜息をついた。
「ラグドリアン湖に何があったの?」
 ルイズが尋ねると、
「増水が始まったのは二年程前からでさ。ゆっくりと水は増え、船着場が沈み、寺院が沈み、畑が沈み……ごらんなせえ。次にはわしの家まで今にも水没しそうになっているという有様です。
領主さまはご領地の経営より宮廷でのお付き合いの方に夢中なようで、わしらの嘆願もなしのつぶてでして……」
 と、農夫は泣き崩れた。
それからしばらくの間、愚痴をこぼし続ける。言いたいことを好きなだけ言うと満足したのか、農夫は自分の家へと戻っていった。

39:"IDOLA" have the immortal servant 4/8 ◆GUDE6lLSzI
08/10/03 00:23:12 zEpwZ1IW
 モンモランシーは農夫の後ろ姿を見送って小さく溜息をつくと、腰につるした袋から黄色い物体を取り出した。艶やかな黄色に、黒い斑点を散らした、それはカエルであった。
「えうあ」
 カエルが苦手なのか、ルイズは奇妙な声を上げて後じさった。
「な、何よその毒々しい色のカエルは!」
「毒々しいなんて言わないで! わたしの大事な使い魔なんだから!」
 モンモランシーは指を立てて、使い魔に命令をする。
「いいこと? ロビン。あなたたちの古いおともだちと、連絡が取りたいの」
 ポケットから取り出した針で自分の指先を突く。その血を一滴カエルに垂らす。傷を魔法で塞ぐと、カエルに言った。
「これで相手はわたしのことがわかるわ。覚えていればの話だけど。じゃあ、ロビンお願いね。偉い精霊。旧き水の精霊を見つけて、盟約の持ち主の一人が話をしたいと告げてちょうだい」
 カエルは頷くと、モンモランシーの手から跳ねて、湖面へ飛び込んだ。とぷん、と水面を叩く小気味のいい音だけ残して、ロビンは群青を湛える湖底へと消えた。
「モンモランシーは水の精霊と会ったことがあるのかい?」
 シャツを抜いて扇いで乾かしていたギーシュが尋ねる。
「小さい頃に一度だけね。領地の干拓を行う時に水の精霊の協力を仰いだのよ。父上が機嫌を損ねて、干拓事業は失敗しちゃったけど……」
 モンモランシーの水の精霊の話に一同が耳を傾けていると、水面が輝き始めた。
「来たわ」
 岸辺から三十メイルほど離れた位置の水面が、生物的に蠢いた。それから、見えない力で上に引かれるように水面が盛り上がり、粘土でも捏ねるように様々に形を変える。陽光を反射して七色に輝いた。
 ルイズも実際に見るのは初めてだったが、どうもあの悪夢を思い出してしまう。フロウウェンも微妙な表情を浮かべてそれを眺めていた。
 湖からロビンが戻ってくる。モンモランシーはしゃがんで使い魔を迎えた。頭を撫でて手に乗せた使い魔の仕事を誉めると、
それから立ち上がって水の精霊へと向き直る。
「わたしはモンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシ。水の使い手で、旧き盟約の一員の家系よ。カエルにつけた血に覚えがおありかしら。覚えていたらわたしたちにわかるやりかたと言葉で返事をしてちょうだい」
 その言葉に水の精霊が更に形を変える。不規則に蠢いていたそれは段々と形を整えて、やがてモンモランシーそっくりの姿となって微笑みを浮かべ、また表情を変える。
 人間の喜怒哀楽の表情を確かめているのだ。モンモランシーの言うところの「わかるやりかた」というのは自分の感情を人間の表情で伝える、ということなのだろう。
 やがて一通りの“おさらい”が終わったのか、水の精霊の相貌は無表情で固定された。
 人の姿をして、人と同じような表情を造っても、まるで異質だとフロウウェンは感じた。
 異なる尺度。異なる時間。異なる価値観で生きる存在。目の前にいるのはそれだ。そういうモノに一度は取り込まれたフロウウェンだからこそその異質さが解った。
「覚えている。単なる者よ。貴様の身体を流れる液体を、我は覚えている。貴様に最後に会ってから、月が五十二回交差した」
「よかった。水の精霊よ。お願いがあるの。厚かましいとは思うけど、あなたの一部を分けて欲しいの」
 水の精霊はにこっと笑うが口にした言葉は拒絶だった。
「断る。単なる者よ」
 どうやらその笑みは、盟約を交わしたものへの社交辞令や礼儀の類だったらしい。
「そりゃそうよね。残念でした。さ、帰りましょう」
 モンモランシーはあっさりと引き下がろうとするが、フロウウェンとしてはそうもいかない事情がある。
 フロウウェンが一歩前に出て、恭しく跪いた。その一歩後ろにフーケが付き従う。
「お呼び立てした無礼をまずは謝りたい。水の精霊よ。我が名はヒースクリフ・フロウウェン」
 水の精霊はフロウウェンの姿を認めると、ふるふると姿を変える。

40:"IDOLA" have the immortal servant 5/8 ◆GUDE6lLSzI
08/10/03 00:24:58 zEpwZ1IW
「どうか我が願いを聞き届けていただきたい。『水の精霊の涙』を分けてはいただけないだろうか。その見返りとして、貴方が臨む願いを叶えることを誓おう」
 水の精霊が再び人間の姿に戻った時、その貌に張り付いていた表情は“困惑”であった。
「連なる者よ。我は貴様に命じることなど叶わぬ。また、貴様がそう望むならば阻むこともできまい」
 そうしてまた、水の精霊はぐるぐると形を変える。
「連なる者……?」
 ルイズとモンモランシーが怪訝そうに眉を顰めた。
「……命令でなくば、今の貴方の悩みや願いを聞かせてもらうだけでもいい。オレはその解決をもって、その身を分けてもらうことへの見返りとしよう」
 フロウウェンは一瞬表情を曇らせたが、その言葉への追究ではなく、精霊に話を合わせることを選んだ。それは、より対等な立場に立った言い回しだった。
「よかろう」
 暫く不定形の姿で蠢いていたが、やがてモンモランシーの姿を取る。今度は、無表情だった。
「我は今、単なる者どもの同胞に襲撃を受けている。我は水位を増やすことに手一杯で、襲撃者への手が回らぬ」
「襲撃者? 彼らは何時、どこに現れる?」
「単なる者どもがガリアと呼ぶ土地より、夜更けに現れる。毎夜我が領分へと踏み込んで、我が体を削っていく」
「水の精霊の領分って?」
 ギーシュの小声の問いに、モンモランシーが答えた。
「湖底の奥深くよ」
 
 
 一行は水の精霊に教えられたガリア側の岸辺で襲撃者を待ち伏せることにした。
 フロウウェンは折角なのでギーシュに体術や陣形の重要性を説いていた。ルイズやモンモランシーと話をしようとするとフーケの機嫌が悪くなるのだ。とりあえずギーシュと話をしている分には、寄り添っていられれば満足するらしい。
 トレードオフでルイズの機嫌が悪くなるのだが、これは今しばらく我慢してもらう外にない。
「では、ミスタ・フロウウェン。貴方は僕に平民の武術や戦術を学べというのかい?」
「平民と侮ったものでもあるまい。ゴーレムにできることは白兵戦だ。ならば技術的にも応用が利くことは多い」
「なるほど……」
「操る者が体術に習熟すれば、相対した者が何をしたいのか、どう動きたいかという事にも察しがつく。
そうすれば読みも早くなる。恐れも疲れも痛みも知らず体術と陣形に明るい。しかも一つの統率された意思の元に動く一団。これはかなりの脅威だぞ」
「そ、そうか。僕って実はすごいのか! そうなんだな!」
 景気付けなのか、ギーシュは持ってきたワインをがぼがぼと音を立てて呷った。かなりメートルが上がっているようだ。
 フロウウェンにしてみると、これから戦地に赴く新兵を見ている気分だ。こうやって気を大きくしないと居ても立ってもいられないのだろう。
「でも、どうやって湖の底までいくのかしら。確か……水の精霊は、相手が水に触っただけで心を奪えるのよね?」
 ルイズがモンモランシーに尋ねる。
「よく知ってるわねルイズ。ええ。その通りよ。……多分、風の使い手じゃないかしら。空気の球を作って、それで湖底まで行くのね」
「危ないわね。それで水の精霊と戦うなんて。少しでも集中が乱れたらお仕舞いじゃないの」
 ルイズは眉根を寄せた。
「他に攻撃に回る者がいるのかもしれんな」
 独りごちるように言うフロウウェン。
「水の精霊は体を削るって言ってたし……だとしたら炎の使い手が一緒にいるんじゃないかしら」
「相当な命知らずか、或いは腕に自信があるか。いずれにせよ油断できない相手だろう」
「わ、わたしやーよ。戦いなんて野蛮なこと」
「まだ戦いになると決まったわけではない」
「た、戦うんじゃないのかい?」
「理由があるだろう。考えられる所では水害に困った近隣の村の者がメイジの傭兵を雇った、とか」
「交渉次第では色々解決できそうね」
 とルイズ。
「最初はオレ一人で前に出よう。皆は物陰に隠れていてくれ。交渉が決裂した時には、オレがこう、左手を上げる。合図をしたら『錬金』で動きを封じ、オレとワルキューレで突撃……と、こんなところか」

41:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 00:25:51 vqdu4BYJ
支援

42:"IDOLA" have the immortal servant 6/8 ◆GUDE6lLSzI
08/10/03 00:25:59 zEpwZ1IW
 
 
 それから一時間も経った頃だろうか。岸辺に人影が現れた。
 人数は二人。漆黒のローブを纏い、目深にフードを被っているので男か女かも分からないが、片方の背丈はかなり小さいことが遠目にも伺える。
 そのまま物陰から出方を見ていると、岸辺に立って、呪文の詠唱を始めた。どうやら間違いないらしい。
 フロウウェンは姿を隠しもせず、剣も抜かずに正面から歩いて近付いていった。
「すまないが、そこの二人」
 まるで世間話でもするかような気軽さで二人に話しかける。
「っ!」
 二人は一瞬身構えるもフロウウェンの姿を確認すると
「え!? どうしてここに!?」
 と、片方が頓狂な声を上げた。その声は皆がよく知る声であった。
 二人組がフードを取り払う。そこには見知った顔があった。
「キュルケ! タバサ!」


 相手が顔見知りと知って戦う必要が無くなったので、一行は焚き火を囲んでお互いの事情を伺うこととなった。
 キュルケとタバサが肉を焼き、ギーシュが楽しそうにワインをかっ食らっている。
 フロウウェンはフーケにしな垂れかかられて動けないので、事情の説明をルイズとモンモランシーに任せて、木立に寄りかかっていた。
 キュルケはその光景を見て目を丸くする。
「どうしちゃったの? ミス・ロングビルは」
「それなのよ」
 ルイズが渋面で答える。地の底から響いてくるような、不機嫌そうな声だった。
「モンモランシーが作った惚れ薬を、誤って飲んじゃったの。それでフロウウェンを最初に視界に入れて……」
「なんで惚れ薬なんか」
 キュルケがモンモランシーに視線を送ると、ばつが悪そうにそっぽを向いた。
「つ、作って見たくなっただけよ」
「全く、自分に自信のない女って最悪ね」
「うっさいわね! ギーシュはこうでもしないと病気が治らないのよ!」
「うーむ。元はといえば僕のせいなのか」
 腕組みをするギーシュ。
「で、水の秘薬が惚れ薬の解除に必要ってわけ。でもブルドンネでは品切れで、ラグドリアン湖まで来たの。
秘薬を貰う為に水の精霊を襲っている相手を撃退するって約束しちゃったんだけど……二人はどうして水の精霊を襲っていたの?」
「それは……その、タバサの実家に頼まれたのよ。水の精霊のせいで水かさが上がっているから退治してほしいって」
 正確には依頼元はガリアの王宮だった。
 タバサは本名をシャルロット・エレーヌ・オルレアンという。現ガリア王、ジョゼフ一世の弟、シャルルの娘。
 つまりジョゼフの姪に当たり、本来なら王族だがその権利は剥奪されている。
 ジョゼフが即位と共にタバサの父、シャルルを暗殺したからだ。
 シャルロットの母もまた、娘の命を庇う為に自らジョゼフ王と娘の眼前で毒を呷り、心を病んだ状態で床に伏せた。
 タバサと名付けられた人形をシャルロットと信じ込みながら、今でも夢と現の狭間でシャルロットを守ろうとしているのだ。
 それ以降、シャルロットは己をタバサと名乗っている。
 ジョゼフ派は後顧の憂いを無くしたいと思っていたが、シャルル派の反発もあってタバサを表立って処刑するわけにもいかない。
だが、暗殺の危険は付きまとう。タバサは己を守る為に『任務』に志願した。例えば、単身で吸血鬼を相手にするような、命を落とす危険度の高い仕事だ。
 王宮はこれを喜んだ。死ねばそれでよし。死ななくとも雑事は解決する、というわけだ。
 タバサはこれを見事こなし、王家への忠誠の証を立てた。王宮はそれを受けてタバサにシュヴァリエの称号を与え、トリステインへ留学させることで厄介払いをしながらも、
事あるごとに王宮からの汚れ仕事を与えてこき使っている、という状況である。
 今回もタバサには、水の精霊を討伐し、ラグドリアン湖の水かさを元に戻す為の任務に就くよう命が下った。
 タバサはラグドリアン湖の水かさが増していることを聞いて母のことが心配になり帰郷しただけなのだが、王宮はタバサの動向を知ると、ついでとばかりに命を下してきたというわけだ。
 それらのことを、キュルケはタバサと共に赴いたオレルアンの屋敷で、使用人から聞かされて知ったのである。
 そんな親友の境遇をぺらぺらと話すわけにもいかず、キュルケはできるだけ簡素に事情を説明したのだった。
「それは困ったわね。退治しなければタバサの立つ瀬は無いし」
「水の精霊ともう一度交渉するしかあるまいな。土地が元に戻れば良いのだろう」
 タバサは頷いた。

43:"IDOLA" have the immortal servant 7/8 ◆GUDE6lLSzI
08/10/03 00:26:48 zEpwZ1IW
 
 
 朝靄煙るラグドリアン湖。
 モンモランシーは昨日と同じようにロビンを使いに立てて水の精霊を呼び出した。
「水の精霊よ。もうあなたを襲う者はいなくなったわ。彼との約束通り、あなたの体の一部をちょうだい」
 モンモランシーが言うと、不定形の水の精霊は細かく震えた。体の一部が弾け、水滴のような何かがこちらに飛んでくる。
「うわっととと!」
 ギーシュが叫んで、それを壜に受けた。それを見届けると、水の精霊は湖底へ帰ろうとする。
「待って! 聞きたいことがあるの!」
 キュルケがそれを呼び止めた。
 水の精霊はぴくり、と動きを止め、再び盛り上がってモンモランシーの形を取る。
「なんだ、単なる者よ」
「あなたはどうして水かさを増やすの? できれば事情を説明して欲しいのだけれど。あたし達にできることなら、解決に当たるわ」
 キュルケの言葉を受けて、水の精霊は様々に形を変えた。恐らくは、それが感情の表れなのだろう。迷っている、と一行には見えた。
「お前たちに任せてよいものか、我は悩む。しかし、お前たちは我の願いをかなえた。信用して話してもよいことと思う」
 一行は黙って水の精霊の次の言葉を待つ。また幾度か形を変えた後、モンモランシーの姿に戻り、語り始めた。
「数えるのもおろかしいほど月が交差する時の間、我が守りし秘宝を、お前達の同胞が盗んだのだ」
「秘宝?」
「そうだ。我が暮らすもっとも濃き水の底から。その秘宝が盗まれたのは月が二十五ほど交差する前の晩のこと」
 おおよそ二年前だ。水かさが増し始めた時期と一致する。
「じゃあ、人間に復讐する為に水かさを増やしてるってわけ?」
「復讐? 我はそのような目的はもたない。ただ、秘宝を取り返したいと願うだけだ。ゆっくりと水が浸食すれば、いずれ秘宝に届く。水が全てを覆う暁には、我が体がその在り処を知ろう」
 一同はその言葉に呆気に取られた。気の長い話だ。
「我とお前たちでは、時に対する概念が違う」
「じゃあ、私達がその秘宝を取り返してくればいいのね? なんていう秘宝なの?」
「『アンドバリ』の指輪。我が共に、時を過ごした指輪」
「聞いたことがあるわね」
 モンモランシーが考え込む。
「確か……『水』系統のマジックアイテムね。偽りの命を死者に与えるとか……」
「そのとおりだ。単なる者よ。死は我にない概念ゆえ理解できぬが、死を宿命とするお前たちには魅力と思えるのかもしれぬ。しかしながら、其は偽りの命。
旧き水の力に過ぎぬ。『アンドバリ』の指輪はお前たちの益にはならぬだろう」
「誰がそんなもの取っていったのかしら。名前とか分からないの?」
「個体の一人がこう呼ばれていた。『クロムウェル』と」
「……クロムウェル……って。確かアルビオンの……貴族派の首魁じゃなかったっけ」
 キュルケが呟いた。
「あの、恥知らずの貴族派?」
 ルイズが顔をしかめて敵意を露にした。
 フロウウェンの腕に縋りついたフーケの手に込められた力が、少し強くなる。アルビオンの事情は、世間一般に流布している程度の話なら、シエスタとの世間話からフロウウェンも承知していた。
 王党派に反旗を翻した貴族派が、打倒王家を掲げて内戦の只中なのだとか。
王党派は相次ぐ重鎮達の翻意で地盤を崩され、威厳は地に落ち、押されに押されて明日をも知れぬという状況だ。どうも……話がきな臭くなって来た。
「偽りの命を与えられると、その者はどうなる?」
「生前と同じ姿、同じ声、同じ記憶で指輪を使った者に従うようになる。個々に意思があるというのは不便なものだな」
「死者を動かすなんて趣味が悪いわね」
 眉を顰めるキュルケ。
「……約束する。その指輪を取り返してくるから、水かさを増やすのをやめて」
 言ったのはタバサだった。
「わかった。お前たちを信用しよう。指輪が戻るのなら水を増やす必要もない」
「いつまでに取り返してくればいいの?」
「お前たちの寿命が尽きるまでで構わぬ」
 また気長なことだ、と顔を見合わせる一同。
「我にとっては明日も未来もあまり変わらぬ」
「待って」
 言い残して去ろうとする水の精霊を呼び止めたのはタバサだった。

44:"IDOLA" have the immortal servant 8/8 ◆GUDE6lLSzI
08/10/03 00:28:44 zEpwZ1IW
「水の精霊。あなたに一つ聞きたい」
「なんだ?」
「あなたはわたしたちの間で『誓約』の精霊と呼ばれている。その理由を聞きたい」
「単なる者よ。我とお前たちでは存在の根底が違う。我はお前たちが深く理解はできぬ。しかし我がお前たちの身から見て不変であるが故に、変わらぬ何かを祈りたくなるのであろう」
 タバサは頷くと、跪いて目をつむり、水の精霊に祈りを捧げた。その祈りの意味を知るキュルケが、タバサを優しく見詰める。
「ねえギーシュ」
「なんだいモンモランシー」
「誓って?」
「何を?」
 ギーシュは途方もなく鈍感だった。モンモランシーがその頭を思いきり殴りつけた。
「わたしへの愛に決まってるじゃないの!」
「あ、ああ。えーと。ギーシュ・ド・グラモンは誓います。これから先、モンモランシーを一番に愛す……」
 そこまで言ってまたギーシュは殴られた。一番に、というのが気に入らなかったらしい。
「ヒースは私に愛を誓ってくださらないの?」
「なっ!」
 そんな二人のやり取りを見ていたフーケが言う。フーケの言葉に、ルイズが目を白黒させた。
 フロウウェンとルイズは親子より年齢が離れている。異性として意識しているわけではないが、自分の使い魔なのだ。
それが、フーケと仲良くするというのは精神衛生上よろしくない。
「お前はオレの為などではなく、他の大事な者の為に祈ると良い」
 フロウウェンは目を細めて答える。
「うー」
「ルイズもな」
 唸っているとフロウウェンに視線を向けられて、気恥ずかしそうにルイズは顔を背けた。それから、見上げるようにフロウウェンの顔を横目で伺う。
「じゃあ……ヒースは?」
「オレ? オレは……そうだな。望みはあるが、永遠に変わらず誓う、とは言えないな」
 と、苦笑した。
「祈りが済んだら、先に行ってくれないか。オレは一人で水の精霊に聞きたいことがある」
「私も?」
 フーケが悲しそうな顔で聞いてくる。。
「すまないな。用が済めば、すぐに馬で追いかけよう」
「そう……」
 渋々といった様子でフーケはルイズ達の後を追った。後に残されたのは水の精霊とフロウウェンだけだ。
「何だ、連なる者よ」
「それが聞きたい。オレは何故、連なる者なんだ?」
 ぐるぐると形を変えて、また人間の形になると水の精霊は言った。
「わからぬ。貴様の体は単なる者の血と肉を持ちながらも、我らに近しい力を感じる。だが同じではなく、違うものだ。つまり、我らではなく、我らに連なる者。
しかし、それとはまた別の力を更に感じる。それらを形容する言葉を、我は持ち合わせぬ」
「それらとは?」
「貴様に感じる力は四つ。我が形容しえぬは二つ」
「……そうか。礼を言う」
 水の精霊はとぷんと、小さく沈む音だけを残して湖面へと消えた。後にはたた、静かな湖が広がっているばかりだ。
 フロウウェンは暫し無言で湖底を見詰めていたが、やがて踵を返すと、ルイズ達の後を追ったのだった。

45:"IDOLA" have the immortal servant 8/8 ◆GUDE6lLSzI
08/10/03 00:30:24 zEpwZ1IW
以上で9話終了です。

遅れましたが、MOWの人乙です。
若ギースが来てるww格ゲー好きなんで応援してます。

46:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 00:57:43 GohSD8TO
IDOLAのヒト乙!
前回書きためてたって言ってたから期待して待ってました

47:ゼロの社長 05
08/10/03 01:12:54 BVPR7T/X
MOWの人、IDOLAの人乙です。
人の文章は自分にない魅力があって勉強になります。

5話が完成したので10分後くらいに予約がなければ投下します。

48:ゼロの社長 05
08/10/03 01:22:15 BVPR7T/X

「きゃあああああああああああああああああ」

ルイズの悲鳴が学生寮中に広がった。
それもそうだろう、爆音とともに巨大なドラゴンが自分の部屋に出現し、あまつさえ窓を突き破り部屋の調度品もへし曲げた上に
床も抜けそうになっていれば悲鳴の一つもあげよう。
最も、そのドラゴン自身は、命令はまだかとただその体勢を維持し、ぴくりとも動かない。
そして、そのドラゴンを呼び出した張本人も、これまた自分の思考の世界に入ってしまっていた。

(ぬぅ、まさかとは思ったが「本当に」召喚されるとは…。
デュエルモンスターの世界でもデュエルディスクを通してカードからモンスターを召喚する事ができたが、この世界でもそれは同様ということか。
そうなると問題はこれがどういう『ルール』の上で召喚を可能にしているかを知っておかなければならないが…)

一通り考えた末、海馬は一言、こう呟いた。

「ふむ…やはりこうなったか。」
「なにがやはりこうなったかよ!この馬鹿-!!!」

間髪いれずにどこから取り出したのか鞭を手に持ち突っ込みを入れてくるルイズ。

「なに?それじゃあこうなるかもって予想していながらあんなドラゴンを呼び出したの!?
どうするのよ!部屋の中でこんなもの出しちゃって!っていうか、私の部屋がボロボロにー!!
窓なんか突き破ってるし!どうするのよ!?」

怒りと混乱とその他もろもろの感情の激流でパニックになっているルイズをよそに、当の海馬はといえばどこ吹く風。
サファイアドラゴンの尻尾をぺたぺた触ったりしている。



49:ゼロの社長 05
08/10/03 01:23:27 BVPR7T/X

「ふむ、やはりこの世界ではモンスターを実体化させられるようだな。異世界に行った時にも起こった現象だが、
なるほど、この世界もまた俺の世界とデュエルモンスターズの世界、どちらかとの縁があるのだろう。」
「ふむじゃないでしょう!こんなの見られたらどうするのよ!ゼロのルイズがまたなんか起こしたって言われちゃうじゃない!」
「安心しろ、これでお前の使い魔はモンスターを召喚する事ができるというほかには無い特別な使い魔だと証明されたぞ。」

特別な…という響きに一瞬魅力を感じるものの、実際にこの部屋の被害状況を目にすると、どちらが問題かは一目瞭然であった。

「とにかく、早くそのドラゴンどっかにやって!こんな事している間に誰かが来たら…」

ドンドン

と、言っているそばからノック…というより扉を殴打する音が聞こえてきた。

「ちょっとルイズ!?あんた部屋で魔法使うのはやめろって前に言ったでしょう!って言うか何時だと思ってるの!ちょっとあけなさい!」

扉の向こうからキュルケの声がする。
夜にもかかわらず爆音と悲鳴とが響けばそりゃ誰でも目を醒ますだろう。
しかも扉の向こうからはがやがやと、一人ではない複数の声が聞こえてくる。

「ちょっ!ちょっと待って今開けちゃ駄目!絶対駄目!」
「何言ってるの!あんな爆音鳴り響かせて!どうせまた魔法を失敗したんでしょ!とにかく開けるわよ!」



50:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 01:24:35 w6WsrCEb
社長ww、支援

51:ゼロの社長 05
08/10/03 01:24:48 BVPR7T/X

ガチャガチャと外側から開けようとするキュルケと内側から開けさせまいとするルイズ。

「セッ…セト!早くソイツ何とかしなさい!出したなら戻し方もわかるでしょ!早く!」

自分達は召喚した使い魔を戻せないのにどうしてそんな発想ができるとも思ったものだが、海馬は少し考え…

「サファイアドラゴン!その窓をブチ破り外へ飛び出せ!」

などととんでもない命令をした。

「ちょっとセト!なにいってうわぁ!?」

ドラゴンが勢いよく飛び立ち窓を突き破って外に飛び出すのと、
キュルケがサラマンダーに体重をかけさせ強引に扉を開けたのと、
ルイズがその反動で吹っ飛ばされて転がったのはほぼ同時だった。

そしてサファイアドラゴンが空を飛び回りある程度の距離を取ったところで、海馬はデュエルディスクからカードを引き抜く。
同時にサファイアドラゴンは光の粒子になり消滅した。

「ちょっと…なんなのあのドラゴン?みたことないわよ?ルイズ、一体何があったわけ?」

キュルケは吹っ飛んでいたルイズに近寄り肩を揺さぶる。
だがルイズは転がった際にどこかぶつけたのか、「きゅ~…」などといいながら目を回している。

「あのドラゴンがいきなりこの部屋に突っ込んできたのだ。そこの窓を突き破ってな。」

目を回しているルイズの代わりに、海馬が答えた。
もちろん嘘である。しかし、もともとは海馬の責任である。
ルイズに責が被らないように、正体不明のドラゴンの襲来という形にしたのである。


52:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 01:25:26 qIIJ3o7D
社長待ってました!

53:ゼロの社長 05
08/10/03 01:26:50 BVPR7T/X

「何とか怪我はせずにすんだが、ルイズはあのありさまで、部屋もこんな形になってしまった。困ったものだ。」

アンタがな、と一部始終を見ていたものがいたなら即突込みを入れるであろう。
だが今その一部始終を見ていたルイズは気絶しているし、ドラゴン自体も姿を消した。
故に海馬の言葉を否定する材料は何も無い。
ましてや、ただの平民(と、思われる)このルイズの使い魔がドラゴンを召喚したなどとは誰も思わないだろう。

「部屋の修理は明日依頼するとして、とりあえずルイズを医務室に連れて行かなければな。外傷は見られないが、念のためだ。」

そう言うと海馬はキュルケを遮り、ルイズをかかえて部屋から出て行こうとする。

「と、言うわけだ。騒がせたな。ところで…できれば医務室の場所を教えて欲しいのだが?」
「あ…えっと、それなら私が」
なぜかボーっとしていたキュルケが急に我に返り、海馬とともに医務室へと向かっていく。
そして集まっていた生徒達は、海馬の説明に微妙に納得しない顔をしながらも、自分達の部屋へと帰っていった。

螺旋階段を下りながら、キュルケは考えていた。

(このトリステイン魔法学院にドラゴンが強襲?
ありえないわ…ましてあのドラゴンは今まで見たことも無いような姿だった。
そして、ドラゴンに何かを叫んでいたこの使い魔…。ちゃんと聞こえなかったけれどおそらくあのドラゴンに出て行くように命令したんだろう。
命令した。
つまり、あのドラゴンは彼の命令を聞いたとするなら、あのドラゴンは彼が…
馬鹿な!ただの平民(のはず)がドラゴンを召喚するなんて!
しかしそれならなぜルイズの部屋で?
あーもうわけわかんない!)

「で、この先はどっちだ?」

頭の中をごちゃごちゃにしながら考えていたため、海馬に声をかけられていたことに気づかなかった。



54:ゼロの社長 05
08/10/03 01:28:06 BVPR7T/X

「え、あ、えーっと…」
「何か考え事をしていたようだが、今は道案内に集中して欲しいものだが。」
「あ、ええ、ごめんなさい、えっと…」
「海馬瀬人だ。名乗っていなかったな。」
「カイバセト…私はキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー。
あなたのご主人様のクラスメイト。よろしく。」
「ツェルプストー…そういえばルイズが口にしていた名だ。
…そうか、貴様の事だったのか。ルイズに召喚されたとき、あの場にもいたな。」
「えぇ、驚いたわよ。使い魔召喚の儀式で人間が現れるなんてびっくり。」
「俺も驚いた側だ。気づいたら見知らぬ場所にいたのだからな。」

他愛の無い会話。だがキュルケからすれば少しの安堵が生まれた。
(なんだ、話してみればそんなに異常な男でもなかったか。
変に考えてこんでた自分が馬鹿みたい。それに…結構いい男)

「ねぇ、ルイズって私の事何か言ってたでしょう?」
「ふむ…悪口というわけではないが、貴様の事を例にだすことが幾度かあったような気がするな。」
「私はこのトリステインじゃなく、隣国のゲルマニアの人間なの。
そしてルイズの家の領地と私の家領地は国境を境にすぐ近くなのよ。で、先祖代々…まぁいろいろあって犬猿の仲なのよ。」
「ほう…それでルイズは貴様をライバル視しているというわけか。」
「そゆこと。さて、医務室についたわよ。」

事情を説明し、ルイズをベッドに寝かせて海馬とキュルケは医務室を後にした。

「では、俺はこれで。ここまでの案内、感謝するぞ。」
「って、あなたはどうするのよ?ルイズの部屋に戻る気?」
「いや、少し気になることがある。少し散策して、朝には戻る。」
「あら、そう?」
「ではな、ルイズが世話になった。」

話も聞かず学生寮から離れていく海馬。

「なんていうか、変わった使い魔を召喚したものね。ルイズは。」





55:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 01:28:12 6tGgYKnQ
よくもそんなにすらすらとw

56:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 01:31:27 w6WsrCEb
初登場時の社長は一人称が僕だったんだぜ

57:ゼロの社長 05
08/10/03 01:31:52 BVPR7T/X
05話完であります。
支援ありがとうございます。

1話辺りが少し短いかなぁ…?
もっと考える事いっぱいです。

58:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 01:42:54 3FOlqGQS
>>57

長さは書きたい事を書いてたら自然と長くなると思うよ

59:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 01:43:22 EuMzmHLa
社長の人おつです。
支援間に合わなかったぜorz

60:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 02:12:20 OCUwtQGI
前スレが要領オーバーになってたの気付かずに更新連打してたぜ
なんにしろ社長乙

61:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 04:14:14 nLNwwntz
奇遇だな俺もだよ

62:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 04:55:13 ECSdW0Sy
>>27

>>2はただの荒らし文の一部切り抜き、有意情報と思ってる段階で常識を疑われる

>>3

「~他スレでの実験により規制ボーダーは8.5kBらしいという未確認情報あり 」
までは未確認事項の多さからテンプレへの導入を見送られた一応覚えておくべき有意情報
後半は完全な荒らしコピペ

>>5は他所様のテンプレの一部、いかに内容的に有意であろうとコピペしてる段階で
その他所様とここへの侮辱行為でしかない

>>6-16は避難所からのコピペ
荒らしが悪意のカモフラにしてるだけの「読みたきゃ避難所池」で済まされる情報

判ったか?己の行いが荒らしの片棒担ぎだった事が

63:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 07:17:14 Hbej4Cdd
いつもの荒らしかと思って透明あぼんしたら>>1まで消えてワロタ

64:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 07:25:10 vv/Klkvq
いやどう見てもいつもの荒らしだろうが

65:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 07:28:43 D1bK/tdy
取り合えず投下乙と言っておく!

バージルの兄貴早く帰ってきてくれー!
(いやリアルが忙しいのは分かっているけど)

66:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 08:46:11 AHj5qRuq
このスレに足りないのはもう兄貴しかない・・・

67:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 09:31:13 06K3scNN
左手の人とJupiterの人も早くカムバーック!
最近ヒーロー分が足りない。

68:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 09:47:31 XNaeEqte
イザベラ管理人の方、微熱の方、ピノキオの方、帰ってきてくれ~~~

69:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 09:51:49 0PZkAH52
フロウ氏、社長氏乙。
フロウ氏のは錬り込まれた面白さがあり社長氏は社長独特勢いがあって共に続きが気になる。


70:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 10:56:56 PIl1Ho3B
餓狼オモロイな。イイ感じに要点抑えてる。

71:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 12:30:45 XGdJlh6M
爆熱の人帰ってきてください。お待ちしてます。m(__)m


72:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 12:42:53 qouqQbqU
爆熱のひとは、俺も帰ってきてほしいとおもう。
分身殺法で某子爵がお株を奪われたうえに、ボコボコにされるのが楽しみだったんだがw

73:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 12:43:05 PsnaJry9
零狼伝説のルイズとの対決を見てみたいな・・・

74:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 13:02:43 VnjoiErW
四角い食パンはイギリス式だろ。


75:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 16:27:03 Ae1Uekra
荒らしって複数名いるのか?

このスレ立てたID:zAy+lk/r(>>1-3,>>5,>>7-17,>>27)と、
もう一つのPart 175(/anichara/1222955025/)のID:gtt424eV(2-7,9-15)

ID:gtt424eVはこのスレの>>19でもある
それともID:zAy+lk/rとID:gtt424eVは同一人物で>>19は自演?

76:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 16:27:51 9lRLwIap
>前スレ789
アポカリモンが右手はかなり強いな。死んだデジモンの技全部使えるし。

77:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 16:45:10 bGePtMH4
真2・人修羅・ライドウ・if主人公・ペルソナシリーズの方々、かむば~く!

78:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 16:52:28 WGTDFLUQ
あぼ~んは専ブラで各自、アク禁は管理人って感じで
したらばで進行したら良いのにこのスレ
これなら管理人の手間も余りかからないし

79:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 17:11:26 EP652jTA
したらばしたらば言う奴定期的に湧くけど運営議論スレ行けってのを聞いてない辺り荒らしと変わらんよね

80:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 17:55:29 6K/Llm5W
スルー汁

ブラスレイター良い終わり方だったな・・・あれから誰か召喚されないだろうか

81:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 17:57:05 WGTDFLUQ
向こうで言っても無駄だって思ってるただの一人言だからなw

82:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 18:06:16 7v1JHgUg
>>81
なら、こっちで言っても無駄だから、黙っててくれないかな。

83:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 18:42:24 iXTEvuIi
>>専ブラで見てない人
面倒くさがらず導入してみれ。NGIDとかマジ快適だから

84:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 18:49:04 InXNfMt9
>>83
まぁこの手の、スキルの低い方に合わせろという類の我侭は
言った本人にスキルがないかあるいは学校のPCで書き込んでるんだろうね

85:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 18:50:02 dXCO9M84
>>62
>>2 と >>3 は役にたったぞ



86:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 18:52:40 9Tff0D2b
>>85
と粘着荒らしが申しておりますw

87:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 19:16:15 dXCO9M84
>>86
テンプレ展開を回避に>>2
投下時に>>3が役立った
やる夫シリーズはSS書き
つか物書きなら読むべき

88:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 19:20:34 qf1fBZgS
>>87
あんた”は”役に立ったんだね。
だけど、みんなにとっては荒らしにしか過ぎないから

89:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 19:21:37 FRtbSdXr
無限ループって以下略

90:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 19:22:11 PIl1Ho3B
いい加減黙れよ

91:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 19:22:46 dXCO9M84
あと誰かが張ってくれたイチローのやつもおもしろかったな
なんか他にない?ここの提督以上におもろいSS

92:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 19:27:57 X4PIN6Hy
ロリカードの続きはやく出ないかな

93:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 19:35:54 InXNfMt9
> ID:dXCO9M84
いい加減みっともないよ

94:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 20:20:33 Lzuv7gNz
わざわざキ印に触れる奴も荒らし

95:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 20:24:40 ETdOAwHu
遅かれながら社長 乙

最近の遊戯王だと、闇に染まったダークルイズやアンデット化した蘇りしルイズなんてのが浮かんだ。
とりあえず融合でシルフィードを素材にF.G.Dを召喚

96:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 20:39:14 wsb/5EmI
ウェールズ様と英国旗とルイズを融合すると

97:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 20:40:56 59dbjTrF
アルビオンをなぎはらえー

98:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 20:41:19 a6r2+Dvv
乗っただけですね、分かります。
                                          ○________
                               なぎはらえー     |:|\\:::::||.:.||::::://|
                                              |:l\\\||.:.|l///|
                         __ ィ   ,. -―- 、     |:|:二二二二二二二 !
                        /    L /        \.   |:l///||.:.|l\\\|
                / ̄ ̄ ̄ ̄ 7 / / f  / /   l l l lハ  |:|//:::::||.:.||:::::\\|
  ト、     ,.    ̄ ̄Τ 弋tァ―    `ー /   从 |メ|_l  l_.l斗l |ヽ V |:| ̄ フ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ヽ \__∠ -―く  __       .Z¨¨\   N ヒj V ヒソ l .l ヽ\| / /
   ヽ  ∠____vvV____ヽ   <   ≧__/ ゝ、t‐┐ ノ .|┐ ./ /
.    \\_____ivvvvvvvv|   V.    (  (  /Tえハフ{  V / /
       \!      |   / 入_.V/|      >-ヘ  \:::∨::∧   / ∠ ____
 __  |\       l/V  _{_____/x|    (_|::::__ノ   }ィ介ーヘ ./  ,. ---――
  )-ヘ j ̄} /|        /___/xx|       _Σ___/| | |V::::ノ/ ∠___
  {  V  /`7.         /___./xXハ    ( |:::::::::::::::::ハ   >' ____二二二
.  \_   |/        /___l XX∧     __≧__::::::::/:∧/   `丶、
    |   ヽ        /____|ⅩⅩ∧  __|__L.∠ ム'  <`丶 、 `丶、
    |     ',         {     |ⅩⅩⅩ>'  __      ∧ l\ \   丶、 ` 、
   ノ     }       l ̄ ̄ ̄.|Ⅹ >' ,. '  ̄ / .// :/  V'  \ ヽ    `丶\/

99:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 20:45:12 EP652jTA
>乗っただけ
竜騎士ガイアですね、わかります

100:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 20:53:59 L+2zy1pN
むぅ、究極竜騎士・・・

101:ZERO A EVIL
08/10/03 21:01:53 W1ChDlV5
お久し振りです。時間がかかってしまいましたが、ようやく次の完成しました。
ただ、今回で最終回にするつもりだったのですが、長くなりそうなので二つに分けることになりました。
今回の話が13話で、次回が最終回になります。
それでは9時10分ごろに13話を投下したいと思います。

102:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 21:03:09 +AhWmlk7
ブラックマジシャン召喚
ってかパッと見で魔法使いだとわかるキャラ召喚されたら面白いそうだな

103:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 21:03:23 D1bK/tdy
>>101
おk。事前支援

104:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 21:07:29 X+DuA8HS
グレートブリテン島も空を飛べてさぞ嬉しかろう

105:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 21:10:12 ECSdW0Sy
>>75
>荒らしって複数名いるのか?

今回居たのは「荒らしを荒らしと見抜けないで片棒担いだ真性」と「荒らし本人」の二人だろ

106:ZERO A EVIL
08/10/03 21:10:27 W1ChDlV5
貴族派の総司令官である、オリヴァー・クロムウェルの元には次々と苦戦を知らせる伝令がやってくる。
すでに、旗艦レキシントン号を除いたすべての戦艦が撃沈。地上の兵力もかなりの数を失っていた。
これほどまでの被害を出した理由は、あのメイジの力がこちらの想像をはるかに超えたものだったからだ。

「まさか、こんなことが……」

報告によれば、鳥の顔をしたゴーレムの攻撃によって多くの被害が出ているとのことだった。
ゴーレムの攻撃は常識では考えられないほど奇妙なものであり、こんなことができるゴーレムなど聞いたことも見たこともない。
その中でも特に際立っているのは、ゴーレムが吐き出す液体に飲み込まれると体が溶かされてしまうというものだ。
さらに厄介なことに、この液体はまるで意志を持っているかのように動き出し、近くにいた兵士達を次々と飲み込んでいく。
これにより多くの兵士が命を落とし、あまりの恐怖に逃げ出す者も出始めていた。

メイジの方も厄介で、火の魔法と風の魔法を使い攻撃してくる。
長剣にしか見えない杖から放たれる竜の形をした炎と真空の刃は、戦艦を容赦なく焼き尽くし、竜騎兵を切り裂いていく。
また、メイジに向けて魔法を放っても命中する直前に消えてしまう。それはどんな魔法を唱えても同じだった。
接近戦で討ち取ろうにも、逆に返り討ちにされる有様だ。

報告を聞き終わったクロムウェルの表情には焦りの色が浮かんでいる。
相手のことを甘く見ていたつもりはないが、まさかたった一人のメイジにここまでいいようにやられるとは思ってもいなかった。
さらに恐ろしいことに、あのメイジは少しずつこの本陣に近づいてきている。自分の首が狙いだとわかった時、背筋には冷たいものが流れていた。


一方、ルイズもクロムウェルと同じように焦りを感じていた。
敵の攻撃の多くを防いでくれた隠呼大仏の体はすでにぼろぼろであり、所々にひびが入っている。
必殺技の「液体人間呪縛」で多くの敵を倒してくれたのだが、もう限界だろう。これ以上攻撃を受ければ、ばらばらになってしまう。
地上にはまだ多くの敵が残っているし、空の敵もすべて倒せたわけではない。まだ旗艦と思われる巨大な戦艦が残っている。
オルステッドの剣技「ドラゴンソウル」や「ソードビュー」で攻撃はしているが、致命的な損傷は与えられていないようだ。
もしここで隠呼大仏が倒れてしまえば、ルイズ一人で残りの敵の相手をしなければならなくなり、状況は厳しくなる。
また、ルイズにはそれ以外にも恐れていることがあった。隠呼大仏の中にいる液体人間達のことだ。

(あのロボットさえ飲み込もうとしたんだもの。下手をしたら、この辺り一体が全て飲み込まれてしまうわ)

隠呼大仏が倒されれば液体人間達の制御ができなくなる。液体人間達が暴走してしまえば、全てを飲み込んでしまうまで止まらないだろう。
そうなれば、ニューカッスル城にいるシエスタとフーケも無事では済まない。

107:ZERO A EVIL
08/10/03 21:11:18 W1ChDlV5
その時、焦るルイズに追い討ちをかけるように、戦艦からの砲撃が隠呼大仏に直撃する。
直撃を受けた胸の部分には大きなひびが入り、今にも穴が開きそうになっていた。あと一発でも喰らえば、本当に大穴が開いてしまう。

「相棒! 鳥顔ゴーレムはもう限界だぜ!」
「わかってるわ!!」

ルイズはデルフリンガーに声を荒げてしまうほど追い込まれていた。
オルステッドが使っていた技で、この事態を打開できるものはないかと必死に探しているが、これだけの敵を一遍に倒せる剣技などあるわけがない。
万策尽きたかとルイズが諦めかけそうになった時、オルステッドが使っていたある技が脳裏に浮かび上がる。
魔王となったオルステッドが異世界の英雄達を苦した、あの技が……

(でも、あの技はオルステッドだからできたのよ)

あれは、愛していた女性に裏切られたオルステッドだからこそ使えた技だ。それにあの技には、女性のことをまだ忘れられないオルステッドの複雑な想いが伺える。
自分は夢でオルステッドと同じ体験をしただけにすぎない。そんな自分があの技を使えるわけがないし、使おうとしてもいけないのだ。
そう思い、あの技のことを忘れようとした時、一人の人物のことを思い出した。

(駄目よ、彼を殺してしまったのは私なんだから)

オルステッドと違い、彼に止めを刺してしまったのは自分だ。そんな自分にあの技を使えるとは思えない。
だが、オルステッドが彼女のことを愛していたように、自分も彼のことを心から愛していた。これから先、彼以外の男を好きになることは絶対にないだろう。
それに彼を殺してしまったことも後悔している。もし、自分にオルステッドと同じぐらいの想いがあるならば、あの技を使えるかもしれない。

ルイズは目をつぶって力を集中させる。思い浮かべるのは、ある一人の男の姿。
幼少の頃のルイズを救ってくれた恩人であり、ルイズが始祖ブリミルに愛を誓った男。

(ワルド様、力を貸してください!!)

ルイズの左手のルーンがこれまでで一番の輝きを放つ。
それは、ルイズの姿すら見えなくなってしまうほどの激しい光だった。

108:ZERO A EVIL
08/10/03 21:12:04 W1ChDlV5
ゴーレムの肩の上にいるメイジが急に光りだしたことで、貴族派の兵士達の間には動揺が広がっていた。
相手のメイジはこれまで様々な攻撃を繰り出している。恐らく、また突拍子もないことを仕掛けてくるに違いない。
貴族派の誰もがそう思い、最大限の警戒をしている中、それは兵士達の目の前に突然現れた。

それを見た瞬間、誰もが言葉を失ってしまう。自分の目の前に現れたものが理解できなかったのだ。
そして、もう永遠に言葉を発することはできない。なぜなら、それを見た者はもう石になってしまっているのだから。

「一体、何事だ!」
「わ、わかりません。前線の兵達が一斉に石に……」
「そんな馬鹿なことがあるか!」
「ほ、本当なんです」

次の瞬間、彼らは前線の兵士達が見たものと同じものを目撃する。羽帽子を被り、凛々しい口髭をした男の顔が突然目の前に現れたのだ。
彼らが目の前に現れた男の顔に驚いていると、男は急に叫び声を上げ、顔が骸骨のように変化する。
この世のものとは思えない恐ろしい光景を目にした彼らは、前線の兵士達と同じように石になってしまうのだった。


「どうやらうまくいったようね」
「相棒、一体何をしたんだ? さっきからあの戦艦、何もしてこないぞ」
「もう何もできないわ。乗組員は全員、石になってるんだもの」
「石?」

ルイズが使った技は、オルステッドが英雄達を苦しめた「セントアリシア」とほぼ同じものだ。
オルステッドと違う所といえば、アリシアではなくワルドの姿をしていることぐらいであろう。
名付けるなら「セントワルド」といったところだろうか。

「行くわよみんな。この戦いを終わりにしましょう」

ルイズのその言葉に反応した隠呼大仏がゆっくりと前進する。もはやルイズ達の行く手を阻む者は誰もいない。
前方に見えるのは、石になってしまった哀れな兵士達の姿のみであった。

109:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 21:12:52 CSCVqhv5
ジャンプショット支援

110:ZERO A EVIL
08/10/03 21:13:22 W1ChDlV5
そのころ、貴族派の本陣では戦況の報告が一向にやってこないことにクロムウェルが苛立ちを募らせていた。

「戦況の報告はどうした!」
「それが、さっきから伝令が一人もやってこないんです。こちらから戦場に向かった者も帰ってきません」
「なんだと!?」

さっきから引っ切り無しにやってきていた伝令が急に来なくなり、こちらからの伝令も一人も戻ってこない。
これが何を意味しているのか、そう考えたクロムウェルの脳裏にある一つの答えが浮かび上がる。
だが、その答えを認めるわけにはいかない。たった一人のメイジに、五万もの大軍が全滅させられたなど、あってはならないことだ。

その時、クロムウェルのいる本陣を小さな揺れが襲う。そして、最初は小さかったその揺れは、徐々に大きくなっていく。
まるで、何か巨大な物がゆっくりとこちらに近づいているかのように……

「ま、まさか……」
「前方から巨大なゴーレムがこちらに向かってきます!」
「お、お前達、何をしている! 早くあのゴーレムを止めろ!」

クロムウェルのその言葉に反応した兵士達が動き始める。ゴーレムはすでにぼろぼろであり、あと一押しで倒せるような状態だ。
ここで手柄を立てておきたいと考えた者達がゴーレムに群がり、本陣にはクロムウェルだけが残される形になった。
だが、本陣に残ったクロムウェルは信じられない光景を目撃する。ゴーレムに向かった者達が一人残らず石になってしまったのだ。

あまりに現実離れした光景に言葉を失っていると、ゴーレムの手から黒いローブの人影が降りてくるのが目に映った。顔は見えないが、随分と小柄な人物のようだ。
だが、体は小柄でもカエルの化け物や奇妙なゴーレムを操り、五万の大軍を一人で全滅させた凄腕のメイジなのだ。
そう考えたところで、ある一つの疑問が浮かんできた。はたして、この人物は本当に人間のメイジなのだろうか。
もしかしたら、自分はとんでもないものに戦いを挑んでしまったのかもしれない。

しかし、クロムウェルがそれに気付いたところでもう手遅れだった。
黒いローブの人物はすでにクロムウェルの目の前まで迫っていたのだから。

「お、お前は一体何者なんだ……」

恐怖に震えるクロムウェルの問いかけに、黒いローブの人物は静かに答える。

「私の名は……魔王……オディオ……」

それがクロムウェルの聞いた最後の言葉だった。


この日、長く続いたアルビオンの動乱がようやく終わりを告げた。
勝ったのは王党派でも貴族派でもなく、突如現れたオディオと名乗る魔王。
この戦いの結果は、ハルケギニアの他の国々にも大きな衝撃を与え、人々はわずかに生き残った者から伝えられた魔王の力に恐怖した。

111:ZERO A EVIL
08/10/03 21:14:17 W1ChDlV5
アルビオンが魔王の手に落ちてから、トリステインの王宮では毎日のように会議が行われている。
議題はもちろんアルビオンの魔王対策であり、会議では様々な意見が飛び交っていた。

「魔王は退治すべきです! トリステインが狙われてからでは遅いのですぞ!」
「いや、ここは魔王を刺激せず話し合いに持ち込むべきだ。話を聞く限り、我々の勝てる相手とは思えん」
「魔王が話し合いに応じてくれますかな?」
「応じるわけがない。魔王は五万の大軍を一人で壊滅させた化け物ですぞ」
「魔王の正体はエルフだという噂もある。ここは下手に手を出さない方がいい」
「ですが、現にアルビオンでは魔王との接触に成功した者もいるという話が……」
「そんなものは噂話にすぎん! 今は、一刻も早くゲルマニアとの同盟を成立させ、少しでも魔王に対抗できるようにするべきだ!」

結局、この日も会議はまとまらずに終わりを迎えた。
きっと明日も同じように、結論の出ない会議が行われるのであろう。


そのころ、アンリエッタは会議にも出席せず、自室のベッドの上で泣き続けていた。
アルビオンが魔王に占領されたという報告を受けてからは、ずっとこの調子である。

(ウェールズ様もルイズも魔王に殺されてしまった。もう、私には誰もいない……)

愛する人と親友を失い、アンリエッタの心は深い絶望に包まれていた。
それに、ルイズはアンリエッタがアルビオンに行かせたのだ。そのことが、自責の念となってアンリエッタを苦しめている。

(ルイズ、ごめんなさい……)

そして、再び涙が頬を濡らしていく。
アンリエッタが泣き疲れて眠ってしまうまで、涙が枯れることはなかった。

しばらく眠っていたアンリエッタだったが、バルコニーの外の物音で目を覚ました。辺りは真暗で、すでに夜になっている。
物音がした方に目を向けると、ずっと締めきっていたカーテンの向こう側に、人影が立っているのが目に映った。

「そこにいるのは誰です!」
「私です、姫様」
「ルイズ!?」

カーテンの向こう側にいるので姿は見えないが、声は間違いなくルイズのものだった。

「待ってて、今すぐそっちに……」
「そのままで聞いてください! 姫様に大事な話があります」

すぐに駆け寄ろうとしたアンリエッタだったが、ルイズの強い口調に歩みを止められてしまう。
アンリエッタが立ち止まったのを確認したルイズは、静かに語り始めた。

112:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 21:15:05 D1bK/tdy
支援

113:ZERO A EVIL
08/10/03 21:15:20 W1ChDlV5
「姫様、アルビオンの魔王には絶対に手を出さないでください。こちらから何もしなければ、魔王が攻めてくることはありません」
「でも、ウェールズ様は魔王に……」
「ウェールズ皇太子は反乱軍と勇敢に戦って戦死なさいました。魔王が現れたのは、王党派が壊滅してからです」

ウェールズが戦死したことを聞いたアンリエッタは辛そうな表情を見せる。
それに気付いたのか、ルイズはアンリエッタに向けて頭を下げると、謝罪の言葉を口にした。

「申し訳ありません。私は姫様の願いを叶えることができませんでした」
「ルイズ、もういいの! あなたが生きて帰ってきてくれただけで十分よ!」
「姫様……ありがとうございます。ですが、私はまだトリステインには戻れません」
「どうしてなの!」
「アルビオンでやらなければならないことが残っているからです」

アンリエッタには、ルイズがやろうとしていることがすぐに想像できた。アルビオンの現状を考えれば、魔王に関係することだろう。
だが、そんな危険なことをルイズにさせるわけにはいかない。
そう考えたアンリエッタは、ルイズを止めようとバルコニーに駆け寄り、カーテンをいきおいよく開け放つ。

「ルイズ!!」

しかし、そこにルイズの姿はなかった。

「そんな……」

ルイズが自分の前から消えてしまったことにショックを受けたアンリエッタは、その場にへたり込んでしまう。
すると、先程ルイズがいた場所に何かが落ちているのが目に入る。急いで拾い上げると、それはアンリエッタもよく知っている二つの指輪だった。
一つはルイズに渡した水のルビー、そしてもう一つは……

「これは、風のルビー!」

それは間違いなくアルビオン王家に伝わる風のルビーだった。
ルイズが置いていったこの指輪が、ウェールズの形見だとわかってしまったアンリエッタは、その場に泣き崩れてしまう。
もう二度と愛していた人には会えない。そう考えると涙があふれて止まらなかった。
その時、手に持っていた風のルビーと水のルビーが共鳴し、虹の光が作りだされる。その光の美しさは、泣いていたアンリエッタが思わず見とれてしまうほどだった。

「ウェールズ様、ルイズ……」

虹の光を見たアンリエッタは、目元を拭い必死に涙を止めようとする。このまま泣いてばかりでは二人に顔向けできないと思ったのだ。
涙も止まり、落ち着いたアンリエッタはこれからのことを考えることにした。ルイズがアルビオンで頑張っているのに、自分だけいつまでも部屋に閉じこもっているわけにはいかない。

(ルイズ、私も頑張ります。いつかあなたと再会した時に胸を張って会えるように……)


次の日、アンリエッタは会議の場に現れ、魔王とは戦わないことを宣言する。
これによりトリステインは、魔王とは争わない方向で話が進んでいくことになり、長く続いた会議はようやく終わりを迎えた。

114:ZERO A EVIL
08/10/03 21:16:17 W1ChDlV5
以上で投下終了です。支援ありがとうございました。
なるべく早く最終回を投下できるようにがんばります。

115:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 21:16:42 D1bK/tdy
乙でしたー

116:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 21:18:11 CSCVqhv5
オディオの人乙
次回焦らずにお待ちしてます('(‘ω‘*∩ `ヽーっ

117:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 21:20:52 Ae1Uekra
>>107の8行目
「魔王となったオルステッドが異世界の英雄達を苦した、あの技が……」の「苦した」は「苦しめた」では?

118:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 21:33:42 iXTEvuIi
ピュアルイズキターッ!!
セントアリシアはエリアルシリーズ無いとマジで詰むから困る
裏切ってもなお愛されるワルドは初めて見るな

119:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 21:36:25 VnjoiErW
>>102
パッと見で、の常識がギニアでは違うわけだから
そう単純でもないだろ。

120:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 21:42:23 SnlZRO+d
とりあえず杖もってマント姿だわな
中華な道士とかアラビアンな大魔王っぽいのとかだとまず魔法使い扱いされないだろ

121:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 21:45:29 NRNfNGHs
ヴァリエール家が借金まみれって設定にするのはさすがに不味いよね?

122:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 21:47:49 5vyLIERN
代理依頼着てるんで50分からいくっす

123:名無しさん@お腹いっぱい。
08/10/03 21:48:56 9hzHDSB0
オディオの人、乙でしたー。

所で私もこのスレに刺激されてSSを書いている者ですが、ちょっと質問があります。
召喚される側の方は別として、ゼロ魔の基本設定はアニメ版、マンガ版(&小説版)とありますけど
これらの設定を混ぜたりしても問題ないでしょうか? つまり・・・
<例> 使い魔召喚時の呪文の違い→マンガ版
    契約前から会話できるか否か→アニメ版
    ギーシュの香水を誰が拾うか→マンガ版
と、あくまで例えですけど、こんな感じにです。
あまり混ぜこぜにするつもりはありませんが、多少は混ぜるつもりであります。
他の作品を見てみますと、どちらかに偏っている作品もありましたので質問させて頂きました。


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch