あの作品のキャラがルイズに召喚されました Part172at ANICHARA
あの作品のキャラがルイズに召喚されました Part172 - 暇つぶし2ch515:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 15:45:18 sf7SRfs+
>>506
ラルフジョーンズ大佐(39歳独身)なら召喚慣れしてるから大丈夫。


516:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 15:47:39 18atOOxY
>>492
見た瞬間ウケにウケた。おもしろいネタありがとうよ。

517:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 15:49:37 DustusBC
>>513

最初の召喚→説明の時点で八稚女喰らって燃やされるルイズを幻視したw


518:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 15:55:30 DustusBC
>>515

確かにラルフやアーデルハイドならやって行ける気がする。

だが俺はオロチ関係者の召喚を…無理だなorz

519:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 16:05:36 9JH51Yys
>>513
MIのアニメみたく、炎が出せなくなった状態でツンデレ補正を加えればなんとか・・・




やっぱ無理ぽ

520:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 16:19:57 bdt2oJzj
召喚時の朦朧状態の隙に使い魔の契約して使い魔補正も加えれば可能?

521:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 16:20:56 gAUPf/eT
あ、そうか
ジョゼフがベガとその配下を召喚しており
世界がその修正力としてキムをルイズに「呼ばせた」とか

・・・・・・・どう考えても修正力のほうが大きすぎます
正義の味方のほうがオーバーキルです(いや殺さないけど     多分)

522:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 16:31:46 ZBsDXi4f
恋姫無双の一刀を召喚させていろんな意味でハーレムルートってありかな?

523:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 16:33:38 DustusBC
>>522

ありとは思うが…多分避難所向き

524:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 16:36:42 3nsObcv2
スカロンの声優が若本になるわけですねわかりたくありませんでした

525:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 16:45:45 aYtFguM1
ベガを呼ぶ教皇。
麻薬付けとなり聖地奪還のために東へ走る教徒達。

どう見ても地球教です。

526:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 16:46:49 bJtPdVMG
粉付きの袋体に貼っ付けて走り回るのか

527:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 16:46:51 AyTWkVZp
以前、格闘ゲームのキャラがルイズに召喚されました、なんてスレがあってな・・・

528:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 16:54:22 vSOLPG+x
>>524
一瞬「ルイズが若本声を召喚しました」なんて想像した

疲れているらしい。昼寝してくる

529:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 16:58:31 57vGMdxM
音速丸もしくはビクトリーム様召喚かw
ちよ父は既に来てたっけか

530:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 17:01:35 2AZr5LTd
教皇が呼ぶならスト3のギルだろ

531:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 17:06:06 0ikzsQGC
テファはパクマンさん召喚で一つ

532:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 17:07:14 lx3VEk40
>>525
銀英伝かwww

533:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 17:09:05 39w3Gjkc
格ゲー史上最強のボスとも言われるジェネラルを召喚
「初対面でいきなりキスとは感心しませんな。近頃の女性はハレンチで困る」

それはそうとして、格ゲーボスでとりあえずルイズの使い魔になってくれそうなのはいるだろうか。
クラウザーあたりは暇つぶしとか言ってまだ付き合ってくれそうなイメージがあるが……
ベガは逆に洗脳しそうだし、ギースは実利が無きゃ一切言うこと聞かなさそうだし…。

534:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 17:12:12 aYtFguM1
ゼロの提督は傑作だと思うんだ。

535:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 17:14:26 9zFlkTiM
>>515
クラークを忘れないで。
ギーシュのゴーレムに
スーパーアルゼンチンバックブリーカー、フラッシングエルボー 。

536:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 17:15:31 cRQK/O9i
いきなり何を言い出す貴様。
まぁ確かに良作だが。

537:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 17:17:09 z3hbyfXY
新聞社勤めの宇宙人?

538:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 17:17:27 GOzCXxJU
>>533
ブラッディロア1のウリコとか

539:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 17:27:13 Q0XfbqRU
>>533
ミスターカラテ

540:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 17:28:26 hBgD/OHv
メタスラシリーズから誰か来たら面白いかも。
イチモンジヒャクタロウとか、マーズピープルとか。

敵はモーデン元帥率いる飛行艇やら巨大ゴーレムやらで決まり

541:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 17:34:07 7fUpkO+9
>>533
無界さん

542:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 17:36:16 PLsbql9G
>>533
アーデルハイド

543:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 17:36:57 k7yUGnTp
>>533
月華の剣士二幕の黄龍とか新・豪血寺一族のボビー・オロゴンとか

544:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 17:41:22 UVg7Udiw
ソルでも召還されないかな

545:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 17:43:03 XrIQKqN4
>>543
黄龍、召喚したら常世と現世が大変なことに

546:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 17:45:43 MFWndu3A
北斗…は格ゲーじゃないか
あれは世紀末アクションスポーツゲームだもんな

547:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 17:47:12 AyTWkVZp
魔界大帝フェルナンデス

548:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 17:57:37 h2NY1afM
格闘ものならヴィットーリオに宮本武蔵とブルース・リーを召喚して欲しいな

549:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 18:02:18 n3BCwVHG
魔人大帝ゴルディバスとか
ただしサイトママンポジションでw
世界扉(小)でのメールで息子の無事を知ったゴルディバスは、愛息子サイトを追ってハルケギニアに……

550:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 18:02:51 0ikzsQGC
>>548
どう見てもハルケギニア真っ二つエンドです
本当にありがとうございました

551:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 18:03:26 TmNCyoXn
亀レスだが、久保の人乙
がんばれ!俺Tueeeeeeeee!とか言われないようにがんばれ!

552:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 18:06:48 mXcIcqBe
>533
最強ならファットマンと言うゲームのボス マンデュー・ザ・ファット様 だろう
ただのジャンプで敵が死ぬ(即死) と言う非常識極まりないボスだ



553:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 18:15:11 2AZr5LTd
>>552
対抗してスペランカー先生を呼ぶしかないな

554:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 18:16:47 vzpqJUVj
碑文谷教授召喚とかどうだろ一か
彼ならルイズの魔力を効率良くためさせることができそーだ

555:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 18:24:32 aYtFguM1
すぐ死んじゃうスペランカー先生にルイズのストレス大爆発ですね。

556:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 18:25:38 16gMtukc
ネイガーを召喚。
方言が分からんし、米が無いであろうハルケでは・・・
シエスタの爺さんががんばれば何とかなるかな。

557:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 18:27:14 3hnP7G9C
>555
さあう゛ぁんといろいろのヤンのように、死にまくるけど生き返りまくる。
そんな被召喚者はどうだろう。ちゃんとした説明がないとタバサの心理状態の保障は出来ないけれど。

558:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 18:28:59 cRQK/O9i
今色々資料探しにwiki見てみたら
15巻の激しいネタばれ見つけて死にたくなった。
確かにwikiはネタばれページなのは100も承知だが
まだ発売してないのにwikiにネタばれのせるなと…

559:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 18:30:28 U4NJkux/
ありがとう
>558の犠牲のおかげでネタバレを見ずにすんだぜ

560:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 18:30:54 aYtFguM1
>>557
沢山います。
……これはタバサ的にどうなんだろうw

561:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 18:31:27 AAO1/hdf
>>557
余の名はズシオのズシオとかどうよ?

562:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 18:34:16 mJvJNz9v
>>557
姉妹スレのボス

563:ジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア
08/09/23 18:36:22 18atOOxY
すいませーん。投下よろしいでしょうか?よろしければ50分くらいから投下しますね。

564:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 18:39:05 Q0XfbqRU
>>557
スーパーマリオだな。
見えないところには死体の山がw


565:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 18:39:32 6wX0QQ9K
>>557
「ススメ!パイレーツ」の村田とか、「ラブ・ネゴシエイター」のジム・リード。

566:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 18:44:19 PHYEzxG2
そうだ!タバサ母を殺してから復活させれば毒の効果も消えるのでは?
死からの復活なんてこの世界ではエルフでも無理みたいだし。

しかし復活魔法が常態化した世界の戦争って殺し方が凄い事になりそう。
ぐちゃぐちゃのズタズタにして火葬にして灰を風に乗せてばら撒くとか。

567:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 18:45:15 PHYEzxG2
>>557
小ネタで愛野狩人が呼ばれています。
格好良い俺YOEEEEEE!!を読みたければまとめWikiを。

568:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 18:46:38 OQebPKf/
オブリ支援

569:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 18:48:09 6wX0QQ9K
>>563
支援。

570:ジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア
08/09/23 18:49:07 18atOOxY
PC時刻と通常時刻がずれてた…いきますねー
3,悪夢と失敗を越えて
ここはどこだろうか。空は赤くて雷が鳴ってるし、なんだか凄い叫び声がする。
夢の中のルイズは全く見たことのない街を歩いていた。街、といっても家が燃え、家屋は潰されている為廃墟というべきかも知れない街が。
嫌だわ、一体何かしらここ。そう思っていると前で何かが動くのが見えた。
「人かしら?」
正確には人だった物だ。しかも現在進行形で人からそうでなくなっていると言うべきか。赤黒い鎧に身を包んだ身の丈190サントはありそうな
黒い顔の亜人が片手で人を掴み上げそのまま潰している。肉がちぎれ骨の砕ける音がする。その亜人は低い声でおそらく笑っているのだろう
楽しそうな表情だった。

ペタン、とお尻が地面に付いた。その亜人の恐ろしさに腰を抜かしてしまったらしい。
ひとしきり、それで遊んだ後に亜人はその、肉塊をそこらに投げ捨てどこかへ歩いていった。
「何よ、なによ。これは。」
目の前にそれが落ちた。現実の世界で間違いなく濡らしてしまうルイズであった。

クヴァッチ―マーティンが暮らしていた街にして16人いるデイドラ王の一人メイルーンズ・デイゴンの私兵集団に所属するドレモラ
という亜人達によって壊滅させられた街。
彼はこの地獄から生還するどころか逆に不死であるデイドラ達に占領されていたクヴァッチを取り返す
一端を担った。何故彼らは死なないデイドラから街を取り返すことができたのか?

デイドラにも種類がある。これらはオブリビオンと呼ばれるあの世としてタムリエルに知られる異世界に住む生物の総称である。
考え無しに動く動物のようなデイドラがいれば、人間のように思考し、自分たちで決めた規則や規律の下に動く者もいる。
そういった知あるデイドラにとっての恐怖とは痛みであり、恥であり、損失であり、闇である。
考える頭がそんなにないおばかさんは怖い物がないのだ。その分あまり強くもない物が多いが、稀に人を軽くひねり殺すのもいる。
彼らは皆不死である。しかし死なないと言っても肉体の損傷によって身体を捨て、彼らの故郷であるオブリビオンに魂のみで戻り
そこで再び身体を構築しなければならない。彼らとしても肉体が傷つけば当然痛い。数あるデイドラでも知性があり、話そうと思えば
普通に人と話すことが出来るドレモラ達は、自分と人間の関係を狩人と獲物、と表現している。狩られろ、いずれ死ぬ者どもが!というわけである。
最も、その傲慢さが原因で逆に人間に狩られて仲間内に笑われる者がいるのもしばしば見受けられるが、
それをされて自分を撃退した獲物を褒め称えるか、激して弱い人間を襲うかは、倒されたドレモラ次第である。

デイドラの王達―彼らはまた殊更に変わった理で動く。ああ、彼女が目覚めるらしい。もうこのような夢を見ないように
悪夢を司るデイドラ王、ヴァーミルナにお願いしなくては―嗚呼魔女が笑う。その内また見せる気のようだ。
不死の存在の事のことについて定命の存在が何か考えるのは不毛な事だと誰かが言った。

571:ジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア
08/09/23 18:49:55 18atOOxY
うっすらと目を開ける。自分の部屋だ。良かったあの怖い亜人はいない。ルイズはほっとすると共にはっとして下を見る。
「不可抗力よ、アレ見たら誰だってこうなるわ」
開き直り脱ぎ捨てる。ふと気づけば昨日は話し込んでいる内に寝てしまったのか、制服を着たままになっていた。
ベッドで眠っていることから考えるとそこで、こらマーティン。何その毛布を使ってんのよ!たかいんだかんね。ふんとに。
デイドラ―不死なのに様々なことを怖がる連中。そのドレモラについて確かに昨日聞いたけれど、まさかいきなり夢に出るとは誰が思うだろうか。
ああ、全く目覚めが悪い。しかし良い感じに日が昇っている。二度寝はまずかった。
着替えが終わった頃にマーティンは目を覚ました。ある意味ちょうど良いタイミングだ。
「ああ、おはようご主人様。気分はいかがかな?」
「おはようマーティン。昨日聞いた話のおかげで悪夢を見たわよ」
それは仕方がない。気にする方が悪いのだとマーティンは笑った。
ルイズは何ともこう、マーティンに対しどうにか責任を負わせたかったが、しかし正論を返されてはどうしようもない。
マーティンはにこにこしている。朝食を取りに行きましょうとルイズが言ったので彼は扉を開いた。

「おはよう。ルイズ」
件の赤毛、いや、どこぞの海賊よろしく赤髪とでも名乗れるだろう燃えるような色合いの髪の女性と鉢合わせした。
実はいつルイズが出るかと待っていたのだが、そこら辺は気にしてはいけない。結局似たもの同士なのだ。全てにおいて反対なのに。
「おはよう。キュルケ」
「あなたの使い魔って、あらなかなか。ねぇ貴方、情熱ってご存じ?」
もう50歳だが未だに30台後半から40台前半として見られることの多いマーティンは、知りすぎているとも。少なくとも君よりは、と返した。
昔、快楽の為なら何だってするサングインというデイドラ王を信仰していたことがあった。恥ずべき過去なのは間違いないが、
おかげで火遊びの危険性は十二分に理解している。キュルケとしてみれば最近年若い同輩達と遊んでいたから、こうした包容力と教養の
ありそうな大人の男性と過ごしてみるのも悪くはない。それに、なかなか穏やかそうな顔の奥に獣が潜んでそうじゃないの―と
狩人としての目を光らせる。

「へぇ、それは是非聞いてみたいわ。おじさま、お名前の方は何とおっしゃいますの?」
「マーティン・セプティムだ。火傷を知らぬ君よ」
なにか、いい感じの雰囲気が気にくわない。とりあえずだだっ子の考え方でルイズは邪魔に入った。
「なれなれしいのよ、あんた。大体何?なんでいきなり口説くのよ」
途中からどっちに言ってるのか分かり難いが、本星だろうキュルケは言った。
「いいじゃないの、愛があれば、年の差なんて。ねぇ、ミスタ」
「いや、やめておこう。愛の炎は常に移ろい変わるものだ、明日を知らぬ陽炎のように。特に君のような方とは何度か経験があってね」
なかなかどうして、恋多き女性は何も知らぬ男を狂わせるものだ。そう言って、マーティンはキュルケの隣でのんびりしている火トカゲを見た。
じっと目が合うと何故かトカゲはマーティンにすり寄った。
「あら、珍しいわね。サラマンダーが飼い主以外に懐くなんて。やはりこれも運命かしら?ダーリン」
「いや、結構。私の一族は、その、何だ。まぁそういう一族なんだ。」
苦しい言い訳である。おそらく自身に流れる正統な皇帝の血―竜の神アカトシュに認められた血がかの神の眷属だろうこいつに
反応して懐かれてしまったのだろう。悪い気はしないが、正直暑苦しい。

572:ジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア
08/09/23 18:50:43 18atOOxY
「ああ、そんな事より朝食だったな。行こうか、ご主人様。」
火トカゲのフレイムから離れ食堂の方へ行こうとするとトカゲは名残惜しそうに鳴いた。ついでにキュルケも。
「ええ、全く、キュルケもそうだけど、マーティンもマーティンよ。あいつと受け答えなんかしたらだめなんだからね」
「仲が良さそうだと思ったが…ああ、仇敵か何かかい?」
家同士で仲が悪いというのはあるだろう。果たしてその通りだとルイズは言った。

アルヴィーズの食堂の前でルイズは止まった。
「ここ、貴族しか入っちゃいけないのよね。ねぇ、マーティン。あなたって貴族なの?」
単刀直入に聞き入る。草原では見た目だけを判断材料にしたが、どうもそれは違うというのが昨日の語りから理解できた。
「ふむ、そうだな。司祭だと言っただろう?それは本当なんだが、ある日使いがやってきて、実は私はタムリエル帝国のセプティムという
地方の領主を父に持っているというのが分かったんだ。そしてはやり病で父と兄たちが死に、私が継がねばならぬとその使いは言ったんだよ」
うん?とルイズは首をかしげた。
「地方領主なら、別に真っ当な他の人を持ってくればいいじゃない。司祭なんだから貴族についてそんなに知らないでしょ?」
もっともな意見だ。これが皇帝だと言ったら納得するだろう。面倒だから絶対に言わないが―マーティンはため息を吐くフリをした。

「セプティム家の私兵集団、ブレイズが騒いだらしくてね」
「へぇ?物騒ね」

全くだ。彼らの忠誠には恐れ入る。ブレイズは皇帝直属の部隊にして、恐れを知らぬ戦士達である。皇帝の命令以外では決して動かぬ彼らは
マーティンの為に命の限りを尽くすつもりだった。マーティンからしてみたらなかなかどうして、頼むからもう少しくだけた態度で
接してくれるとこちらとしても心が休まり、デイゴンへの追撃の為の研究もはかどったに違いないと思う程度のとても重い忠誠を誓ってくれて
寝ても覚めても曇王の神殿では心休まる日が無かった。皇帝とはそうした職務なのだろうとは分かっているが、またやれ。と言われると
今は遠慮したい気分である。

マーティンはすっかりクヴァッチでのんびりと司祭をやっていた頃の精神状況に戻っていた。
ここ4年程非日常ばかりだったから久しぶりの日常なのである。できればのんびりと過ごしたかった。
自分の命と秘宝を用いて信奉する九大神の長、竜の神アカトシュを現世に呼び出し、帝国は崩壊を免れた。少しくらいこうしていても罰はなかろうと考える。
帝都にて新皇帝探しに苦労している評議会の凄腕バトルメイジ、オカートが聞いたら杖で頭をぶん殴られても文句は言えないだろう。
俺がこんなに苦労しているのに、と大事な決戦の時に兵をケチった奴に言われたくはないが、おそらく言われるだろう。

「まぁそういうわけで貴族にならねばならぬと言われて、さぁてどうしたものかと考えていると、
気が付いたらあの草原に倒れていたと言うわけだ。」
何故かこう嘘が豊富に出るのは神に仕える身としてどうなのだと思うところはあるが、
私はタムリエル帝国の皇帝である。というよりは説得力もある。嘘の方が説得力があるというのも変な話だが。
「わたし、ちょっとマズイ事をしたかしら?」
冷や汗をかくルイズにいやいや、そんな事はないと笑ってマーティンは言う。
実際の所は死んだはずの自分をどういうわけかエセリウス以外の所へ連れてきたのだ。
ここがオブリビオンならそれはそれで、もしかしたらいまや伝説となったニルンのどこかにあるという
大陸の一つなら新たな発見と共に帰る事が出来る。まぁなんにせよ今しばらくはここにいる事になるのは間違いなかった。
「久しく遠出をしていなかったのだ。異国に行くのは悪くない。そしてそこで食べる飯もまた格別な物だ。
それにかのセプティム領には優秀な賢者であらせられるオカート殿がいる。ブレイズも彼には逆らわないさ。
軋轢はあるかもしれないが」
自分で持ってきた椅子に座り、ちゃっかり貴族用の朝食を食べる。初めて食べる上等な飯は九大神からもたらされた恵みだと、
マーティンは彼らに今の状況を感謝した。帝都にてせわしなく働くオカートはおもいっきりクシャミした。

573:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 18:50:56 Q0XfbqRU
うむ、支援。
オブリはにわかがやたらウザイのが玉に瑕だよな。
他ゲーのスレにまで涌いてきて罵倒してく奴もいるし。


574:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 18:51:11 D+Pg8/5f
承知した市民

575:ジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア
08/09/23 18:51:30 18atOOxY
授業と聞いてマーティンはほう、と教室を見てため息をもらした。自分が学んだシロディールのメイジギルド総本山であるアルケイン大学は
青空教室であった。栽培の月(5月)は良かったが、冬の星霜の月(12月)や暁星の月(1月)
等は寒くて仕方がなかったな―そんなメイジ時代を思い出しながら周りを見る。笑われている。私とルイズが。
何かこう、とりあえずお前達はもう少しマナーを知るべきだと言おうか、しかし魔法を使えない平民と思われているから
それはそれでまぁ仕方ないと思っておくべきか。
それらから視線をそらすと、あまり知らないモンスター達が見えた。彼らは一体なんだろうか。
滞在中の楽しみが時間を増す毎に増えている現状にマーティンはどこかに落とし穴が無いか少し心配になった。
おそらくここ数年のタムリエルの人間の中では上位5人に入るだろう極限状態下で一般人からしてみるととても不幸だったのだ。
そう考えると今の何とも言えない普通という幸せをかみしめるマーティンにとって、何か起きないかと思うのは普通だろう。
ちなみに今は皇帝の世継ぎが居なくてとても困っているオカートさんがランクインしている。寝る間もないらしい。可哀想に。
後少ししたら気が触れて帝都に自分を皇帝として祭り上げかねないくらいだ。

「皆さん。春の使い魔召喚は大成功のようですわね。このシュヴルーズ、こうやって春の新学期に、様々な使い魔たちを
見るのがとても楽しみなのですよ」
どこにでもいそうなメイジの女性が言った。大学で見たことがある気がする。気のせいだろうか。
「変わった使い魔を召喚したものですね。ミス・ヴァリエール」
教室が笑いに包まれる。気に入らないな。こういう笑いの取り方は。マーティンはそう思いながら黙っていた。
「ゼロのルイズ!召喚できないからって、その辺歩いてた平民連れて来るなよ!」
ルイズは立ち上がった。しかし、一度激情を殺すようにコホンと咳をして先ほど言った少々ふとっちょの少年に凄みを効かせる。
「それは彼への侮辱よ?風上の。こんなナリしてるけど東方はロバ・ウル・カリイエよりさらに東、人間と亜人の住むタムリエルという
所から来たメイジなのよ」

昨日の一件で、赤髪の挑発以外には乗らないようになったらしいルイズは誰から教わったのか氷点下のにらみでふとっちょの少年
マリコルヌを睨んでいた。出身については口裏を昨日の内に合わせておいた。そうそう信じられるものではないと、彼女は少し寂しそうに言っていた。
おぉ、とどよめきがあがる。東方はやはり怖いのだろうか。タムリエルの東方にある、人食いヘビ人が住むアカヴィリは確かに怖いが。
「しょ、証拠を見せてみろよ。いくらなんでもゼロがメイジなんて呼べる訳ないだろう?」
どもりながらも口にする。マーティンは立ち上がり、さて、何をしたものかと思案する。
氷魔法はなぁ。当たると冷たいし、やはり自己の回復。いや、派手さがない。では召喚…スキャンプは臭うな。
「あんまり使いたくはないのだがね。」
力をひけらかしてこれを自慢していた昔を思い出す。能力は優秀だったがその分モラルが全くなかった。だからこそあんな事になったのだが―
自制し、これはそうではないのだ。自分が何者かを証明する為に呼ぶのだと心の中で言う。
右手を上げて呪文を唱え、モンスターを召喚する。クランフィアというデイドラモンスターは二足歩行で敵に高速で向かい、
両手の鋭いかぎ爪を使ったり、勢いを殺さぬまま突撃したりして相手を倒す、デイドラの突撃兵ともいえる大きな黄色いは虫類に見える彼は
他の知恵あるデイドラの一人、ズィヴィライという種に可愛がられている。

おおと歓声が上がる。これが先住なのか、とか一体どうなっているんだ、とか可愛いらしい等が聞こえた。
決して青い髪の少女の口から美味しそうという声が聞こえてこなかった事を追記しておく。いや、なかったんだよ?
「これは失礼しましたわ。異国のメイジ様」
異形が元いた世界に帰って後、シュヴルーズが申し訳なさそうに頭を下げる。
先ほどまで間違いなくこちらを見下していたようだった。
ただそれは、いわゆる貴族が平民を見るときに何も考えずにする習慣的な物で、そういったどこにでもあることに
異を唱えてもどうしようも無いことくらい、マーティンは知っていた。
「いえ、いいのですミセス・シュヴルーズ、それに私はこの国のメイジと違い貴族ではありませんから。」
竜の神に仕える司祭です。と簡単な紹介と共に名を名乗ると、なるほど、おそらく位の高い異教の司祭様なのだろうと生徒達と教師は思った。
「さて、授業に戻りますわよ。あなた様のご参考になるかと思いますわ。ミスタ・セプティム」

576:ジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア
08/09/23 18:52:17 18atOOxY
「ええ、是非聞かせて下さいミセス。新たな知識は様々な事を教えてくれますから。」
本当に何も知らないが、優秀であろうメイジが見ている。シュヴルーズとしては自身の魔法をアピールしたいが、
しかし、他の事も触りくらいは教えるべきだろう。そう思って講義を始めた。

結論から言うと、おそらく成り立ちから違うのだろう。全く知らない構成だったとマーティンは思った。
『火』の魔法はとても分かりやすい。シロディールに住むなかなかしたたかなバトルメイジの一人がこう言っていたのを思い出す。
破壊の魔法のどこがいいって?そりゃ―そこらの物をぶっ壊すときの爽快感よ。
おそらくシロディールにおける「破壊」の魔法と呼ばれる物にもっとも近いのだろう。ただ、この魔法は名の通り
火しか扱えず、例えば敵の体力を奪ったり一時的に本来の力が出せないように彼らの技量そのものを低下させたりするような魔法は使えない。
また、残念ながら耐性の低下という概念もこれの中には無いらしい。

『水』の魔法は傷を癒す魔法である。しかしこれには何らかの触媒が無いと素早く治らないし、重傷者の治療が出来ない。
「回復」の魔法に比べ、使いづらさを感じる。また人の感情等を操る「幻惑」系統の魔法もこれに該当するようだ。
この時マーティンは、初めてこの国には教会での無料で病気を癒す神々の恵みが無いことを知る。
考えてみれば当然の話なのだが、実際に神が存在し、時折気まぐれに現れるタムリエルの人間である彼にとって、
神格化したはずの始祖ブリミルが何故何もしないのかをとても不思議がった。

『風』の魔法は、ふむ、何というか。まるで知らないな、これに該当する物とすれば、
おそらく古代エルフ、アイレイドの失われた術式くらいだろう。そういえば、このハートランドのハイエルフ達は
ニルンを地、水、空気、そして光から構成されていると考えていた。火は光の弱まった状態だとも。
まるでこの世界の魔法の要素ではないか、とマーティンは一人考えていた。見えずとも身を守る盾となり
また敵を薙ぐ矛となる…私が知らぬ破壊の魔法と変性の魔法が組み合わさっているのだろうか?
興味は尽きない。前の黒板に書かれてある文字が読めないことが恨めしかった。あとで
ルイズに字を教えてもらわねば。

『虚無』の魔法。それが何かは伝説のみに記されているという。一般的に言うと奇跡の業らしい。
奇跡か、私が起こした事も、奇跡と呼べるのだろうな。と帝都の神殿で竜の神アカトシュを呼び出したことを思い出す。
始祖ブリミルが使ったというそれは既に呪文が現存していないという。
一度消え去った呪文を探すのは大変だ。アイレイドの魔法を探すトレジャーハンター達からそういった話を聞いた事もある
マーティンだが、そういった魔法は大抵普通の人間には唱えられないから消えたのだと分かっていた。
アイレイドはとても凄まじい力を持つ、生まれながらの魔法使い達である。天候すら造作もなく操る彼らの魔法は
普通のメイジが扱うことが出来なかったのだ。意味のない物は消えていく。おそらくここの虚無も、そうしたものだろう。
さて、最後にと、かの教諭がふふんと誇らしげにしているのを見ながらマーティンはそんなことを考えた。

「『土』系統の魔法は万物の組成を司る、重要な魔法であるのです。
この魔法が無ければ、重要な金属を作り出す事もできないし、加工することもできません―」
少々耳を疑う。おいおい、鍛冶屋はいないのか?いや、この魔法があるから製鉄技術が発達しないのか―
はるか昔、未だドワーフというエルフ達と種を同じとする存在がタムリエルにいた頃、彼らは各々が持つ
魔法の力ばかりに頼らず、自分たちで様々な物を造ろうと試みた。謎の消滅からもう何千年と経つが
未だその技術の全貌はまるで明らかにされていない。彼らに比べて、ここのメイジは面倒くさがりなのだなと
感想をこぼした。
彼らが何故居なくなったかと言えば、神の禁忌に触れたからだが、それを知るのは今亡き3人の現人神と
タムリエルの一地方であるモロウウィンドで活躍したかの地の英雄のみである。

577:ジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア
08/09/23 18:53:09 18atOOxY
「さて、今日は『土』系統の魔法の基本である『錬金』を覚えてもらいます。一年生の時にできるようになった
人もいるでしょうが、基本は大事です。もう一度、おさらいすることに致します。」
杖を持ち、短くルーンを呟くと石ころが光り、光を放つ金属へと変わっていた。
「ゴゴ、ゴールドですか?ミセス・シュヴルーズ!」
それを否定し、真ちゅうだといった後、もったいぶったように自分をトライアングルと言った。
何だろうか、授業の際に話すことはいけないが質問は許される。手をあげ、かの『土』のトライアングルに聞いてみた。
「系統を足せる数でございますわ。この地のメイジはそれで格が分かるのです。ミスタ・セプティム」
ドット・ライン・トライアングル・スクウェア、この地のメイジは生まれながらに使える呪文がだいたい決まっていて、
最低が一つの系統しか属していないドット、最高が4つの系統に目覚めているスクウェアである。と彼女は言う。
同じ系統ならばより強力になり、違う系統なら二つを合わせた呪文が使えるという事らしい。

全ての魔法をマスターできないのか、この地のメイジエルフは少々退屈していそうだな。
タムリエルでは1000年の時を生きる彼らの中でも優秀なメイジは晩年、大抵今の所解明されている全ての系統
『召喚』『幻惑』『破壊』『回復』『神秘』『変性』の6つの系統と器具を使って薬の作成を行う『錬金術』を全てマスターしている。
そこで尚名誉に走るなら破壊と変性について研究し、後生の事を思うなら神秘の魔法を根気よく研究する。
敵対しているとルイズに聞いたが、マーティンは当然彼らも杖を持ってこのスクウェアのメイジとなるのだと考えていた。
先住魔法の使い手と勘違いしていたルイズはそこの詳細を教えていなかったのだ。
しかし引っかかるような気もする。何故知られるのは五つなのに四つまでしか足せないのだ?
シュヴルーズはかの虚無は伝説であるからと答えた。存在していたのが疑わしいのだろう。
見たこともない奇跡を信じるほど純真な子供でないのは、見れば分かるが。

「では、ミス・ヴァリエール。ここにある石ころを、望む金属に変えてみなさい。」
刹那、時が止まった。特徴的な擬音も、機械技術で造られた疑似時間停止装置もなく、
極彩色の服を着たいかにも狂気の様相を呈した老人もいなかったが、しかし皆の身体は
確かにに凍るように動かなくなった。

「先生、やめた方が良いと思いますわ」
危険ですからと加えるキュルケは困ったように言った。教室の皆が遅れて時を動かし、首を縦に振る。
指定されたご主人様の方を見る。さて、どうしたものかと思案しているような顔であった。
「彼女が努力家ということは聞いています。失敗を恐れていては何も出来ませんよ?」
優しく語りかけるそれは、教育者として誉められるべき事だろう。
現状の認識が出来ないというのは致命的な所だが、それに気づくには彼女もマーティンもまだ何も見ていない。
ルイズは立つと申し訳なさそうに言った。
「すいません、先生。その、そちらでやりたそうにしているツェルプストーにさせてあげた方がよろしいのではないでしょうか」
「何を言うのです。大丈夫ですとも。さぁ、こちらに来なさいミス・ヴァリエール」
うわぁ、とキュルケは呻いた。こうなったら行くしかなかろう。しかし珍しい、指定されたらとりあえず自分から爆発させに行くのに。
あの意地っ張りに何が起こったか知らないけれど、自分が何やってるのかをようやく認めたらしい。
前はあんなにツンとすまして泣きそうなのをこらえていた子供は、一晩でどうやら階段を駆け上がったようだ。
言われた後いつものように緊張もせず、とても普通に教壇へ向かう彼女の後ろ姿を見る。ゾク、とした。嗚呼、この感覚はあれだ。
こう、何というかとりあえず―同格?いやもっと違う、違う何かだが分からない。理性で考えていると
『火』の系統の本質たる破壊の本能がキュルケを呼びかける。『アレ』は良い。獲物から何かに成った、いや、これから成るのだ、と。
フフーフとキュルケは鼻歌でも歌うかのように笑う。これはこれは、それでこそ我が宿敵になれそうじゃない?
蛇がカエルをからかっていた関係は終わり、いずれ戦場で世界蛇と対する時彼女は何になっているのか、皆目見当はつかないが、
せいぜい何かをとがらせておいて下さいな。そう思いながらとりあえず爆風を受けるのはいやなので机の下に隠れるキュルケだった。

578:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 18:53:31 OXppjEJG
支援

579:ジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア
08/09/23 18:53:57 18atOOxY
教壇に上がるルイズは一度目を閉じ、カっと開いた。覚悟は既に済ませてある。震えは、もうない。そして二度とこさせない。
「ひとり言よ。今日はひどく調子が良いわ。何が起きるかわかったもんじゃないから、ここに残るのなら覚悟しなさいね」
元々、彼女は美しい側である。学院の中、少なくともこの中で同格をはれるのは真逆の性格をしたツェルプストー
くらいだ。そこでルイズを選んでも本来何もおかしくはない。しかし、その性格がわざわいし激烈な口調で自ら
他人を寄せ付けなかった。もう少し器用だったならば、魔法が使えなくても皆が暖かく迎え入れてくれる方法くらい分かったかも知れないが。
今、彼女の凛とした顔には何の迷いもない、昨日、貴族として前向きに生きると決めた。もはや未来永劫失敗を続けようとも頑張ってみようと
思う。魔法を使える平民がいたのだ。魔法を使えぬ名門侯爵家の令嬢がいてもいいだろう。出来ることを出来る者がやればいい。
ならば私は敵に後を見せぬ貴族となろう。いずれ守るべき民の為に。ただ、あきらめるのではない、続けるのだ。できるまで。
かぶろうではないか「ゼロ」の汚名。人々を守る事ができるようになれば、勝手にあっちが見る目を変えてくれるでしょう?
手柄が欲しくて「ゼロ」をやめたかった心の中では泣き虫の少女は今、確かに崇高な精神を持つ、まごうことなき貴族となった。
ルイズのただならぬ気配とその普段からはあり得ぬ物言い。それと精神の成長によってもたらされた見たことのないルイズの
美しさに皆驚きを隠せないが、しかし言っていることはとても物騒だ。これはさっさと逃げるに越したことはない。と
使い魔を連れて外に出た。

ふむ、とマーティンは空っぽになった教室と外に出て窓からこわごわとこちらを眺める生徒達、そしてしくじった!という顔で
ようやく彼女は毎度何かをやらかしているという事に気づいたシュヴルーズを見た。
「外、出といた方が良いわよ?」
ルイズがぶっきらぼうに言い放つ。はははとマーティンは笑った。
「何を言う?昨日言っていたじゃないか。使い魔と主人は一心同体なのだろう?ならば例え貴方が死地に赴いたとしても
私はそれについて行かねばなるまい。ならばたかが魔法の一つ、受けていなくてどうしようと言うのだね」
彼もただならぬ事が今から起きることは理解した。しかし、先ほどの覚悟の決まった顔と言葉は、なかなかに小気味良い。
落とし穴とはこれだったか?しかし、これなら大歓迎だ。マーティンはじっと先ほどから座っている中程の席から
ルイズを見ていた。不敵に笑い、呪文を詠唱する。杖を振り下ろすと同時に爆発が起こった。ルイズとシュヴルーズは黒板まで
吹き飛ばされて叩きつけられ、マーティンも衝撃と爆風に身をよじる。
なるほど、これは―凄い「破壊」の魔法だ。マーティンは爆心地の二人を見る。双方とも気絶していた。
これだけの破壊力で、よくもまぁこの程度ですんだものだと彼は思う。多少の傷はあるがこの程度なら回復の魔法ですぐに治せる。
生徒達と騒ぎに駆けつけた教師、それとどこからか見物していた見知らぬ使用人が見守る中、二人の傷を治し、
起きあがるのを待つマーティンであった。

580:ジ・エルダースクロール外伝 ハルケギニア
08/09/23 18:54:48 18atOOxY
投下終了です。悪イズも狂イズもすきだけども最初はきれいなルイズを書こうと、マーチの人を見ながら思っていました。
ちょいと急すぎるかな?でもルイズさんがこう動き出してしまったのだから仕方ない気もするんです。
最初はネタから始まって、ギーシュさんまでネタと説明を混ぜながらこれで行こうとしましたが、何か覚醒が来たようです。
キュルケさんは何か蛇のイメージがあります。リリス的ですし、肌が黒くふくよかな体つきは豊穣を司る地母神辺りを連想しやすいんです。
たいてい彼女らは性愛とかも司ってたりしますよね、脳内法則ですが。いくらかのネタは仕込んだけれど、クスリと来たかな、不安です。
考えてみればタムリエルとハルケギニアの魔法は互換性なさそうですからね。マーティンがどのように理解したかはともかく。
しかし、何が起こるか分からないのがクロス・ハルケギニア。落とし穴に気づいたマーティンの明日はどっちだ。
さーて、さて、お昼ご飯とギーシュは一体どうなってしまうのでしょう。そしてシエスタどうしましょう。フラグが消えちまった。

いくつかこれ以降説明されない物を補足させて頂きます。
マーティンからのブレイズの評価は、ありがたいけど…だったりします。もし、オブリビオン持っているなら一回マーティンと
ブレイズ達の会話聞いてみると、いきなりそんなこと言われても、という感じでとまどっているマーティンと、命捨てますんで、貴方様の
為なら!なブレイズのあんまりかみ合ってくれない会話が聞こえてきます。即位式の直前は結構皇帝っぽく振る舞っていますが
それまで葛藤があったと言うことですね。そしてそこら辺のしがらみが急に無くなったので浮かれています、普通浮かれます。
おそらく死んだ後エセリウスで父さんや先祖と談笑するのは間違いありませんから。という訳で少々はしゃいでるマーティン書きました。
らしさまでは崩してないといいのですけれど。どうだったでしょうか?

マーティンはおそらく魔法の中では召喚はマスターしています。そうで無ければゲーム中で行うデイドラの魔法が使える理由が消えます。
疑似的な物でもオブリビオンへの『門』を開くのは至難の業です。おそらく過去においてやらかしたのはこれだ。
という設定で前回から何となく書いています。後クランフィアは可愛いですが、
もうデイドラと関わりたくないマーティンは使っていなかったということで、できれば、納得して下さい。

錬金術については、アルケミーをそのまま訳した翻訳者に文句言って下さい。おそらく日本語的な意味だと調合術とかの方が
タムリエルの錬金術には似合います。

オブリビオンがあの世ってエセリウスは何よ?という事はいずれ地で説明できると思います。
簡単に言えば、仏教のあの世とキリスト教のあの世観が違うと思っていて下されればだいたい当たりです。

3人の神様とモロウウインドの英雄は前作に登場していた人たちです。英雄は主人公さんで、3人はキーキャラクターというわけです。
彼らが関わった品は、出ないでしょうねー…出たら終わってしまいますからね。ハルケギニアの騒動を巻き起こしたいのです。
ルイズさんやその仲間達が段々と迫る敵を倒すまでもうしばらくお待ち下さい。

ではまた次回投下まで。改行って、こんな感じでしょうか?フェアーウェール

581:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 18:57:13 PHYEzxG2
おお、セオリー崩しか!
支援。

582:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 18:57:29 D+Pg8/5f
感謝するシチズン



583:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 19:00:31 XjuxS8ZZ
乙である、シチズン

584:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 19:14:00 W/Nws1kS
マーティンはどんな酷い怪我を負っても大抵は気絶ですむよね


585:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 19:31:52 LR+op53a
乙です

586:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 19:38:10 h2NY1afM
スパロボ参戦記念で「超時空振動弾」召喚が見たいが
パターンからすると召喚者はギーシュで20年後のラノベ世界が入り乱れた混乱した世界で熟女化したルイズやキュルケ、
モンモンの腹の中にいた自分の子と戦ったりするという話に

587:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 19:49:56 VxinEVuX
>>584
王冠は外れてるだろうよ、流石にw

クランフィアは嫌いです、ダメージ反射が非常に

588:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 19:51:37 UVg7Udiw
マーティン・ジグマール

589:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 19:52:47 QTwxYUNz
>>588
設定年齢16歳、かに座のB型?

590:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 19:54:39 UVg7Udiw
>>589
19歳だ!

591:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 19:57:52 OQebPKf/
オブリの人は面白いと思うのだけれど
会話の前後に一行空けてもらえると非常に助かる
物凄く読みにくいんだ

592:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 19:58:26 16gMtukc
確かに、マーティンと言われると漫画版のジグマールを思い浮かべてしまう。

593:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 20:03:42 Rrnj9yhz
地の文の頭に一マス空白入れたら読みにくさある程度軽減されると思うが……。

594:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 20:08:45 z3hbyfXY
GER食らったあとのディアボロさん

595:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 20:10:39 XRZsJxie
>>594
ボスは姉妹スレで既に何人か召喚されてるぞ
止まってるけど

596:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 20:11:44 z3hbyfXY
ぎゃー、既にスレが進んでいたー

597:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 20:12:47 z3hbyfXY
>>595
あざっす、ジョジョと召喚で探して読んできます。

598:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 20:14:46 ktGF0lF8
ふとツインシグナルのシグナル召喚というフレーズが脳裏をよぎったが、こいつもメカに付き物のメンテナンスの問題がついてまわるんだよなぁ。
不思議金属MIRA製といえども、完全メンテフリーってわけじゃないみたいだし。

しかもバトル要素のある少年漫画の主人公にあるまじき戦闘力の低さといったら……
(作中の戦闘要員の中でワースト2の地位をクイーンと争っているという寒さ。ちなみに最下位はクイック)
戦力的にサイトと全く変わらないどころか、回復魔法が効かない分野郎より弱ひ……身体能力が高いっつったって、あの程度じゃ、なぁ……

599:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 20:16:04 3e4ylG16
オブリの人乙!

600:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 20:17:03 16gMtukc
その話なら、昔チャンピオンで連載してたロボ娘だっけ?
主人公以外が明らかに異常なヒロインたちを普通の娘として扱ってギャップに苦しむ話。
あれの幽霊娘を召喚しようと思ったことがある。
幽霊だとルイズが騒いで怖がるも近くの本物を幽霊とは認識せず頼るタバサとか。
コミックがどっかいって見つからなくて止めたけど。

601:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 20:19:13 Q0XfbqRU
同じ作者の後作にも幽霊メイドが出てきたよ。

602:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 20:19:19 3Mveote+
出かけて帰ってきたらかなりの量の投稿が…。
とりあえずウルトラの人、久保の人、若獅子の人、エルダーの人、乙。


ここで流れを読まずにウルトラ防衛チーム、栄光の歴史(昭和編)を。

科学特捜隊:某隊員が「ウルトラマンがいれば俺たち必要ないじゃん」と戦闘を放棄しかける
ウルトラ警備隊:新兵器の実験で惑星一つを木っ端微塵に破壊し、その十数倍の威力の兵器を地球上で使おうとする
MAT:トップの人間が「なーに、いざとなったらウルトラマンが来てくれるさ、はっはっは」と発言、よく解散通知される
TAC:戦闘機が強風にあおられたくらいで「脱出!」、隊員が事件を必死に訴えても誰も信じてくれない、よく謹慎者が出る
ZAT:それなりに頑張ってるが、立てる作戦のほとんどが「真面目にやる気あるのか」と言いたくなるものばかり
MAT:全滅

UGMとザ・ウルトラマンは知らん。

603:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 20:28:58 WVo6SqgK
>>602
駄目すぎるww

604:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 20:29:32 3Mveote+
あ、しまった、最後のはMACだったorz

605:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 20:31:26 6wX0QQ9K
>>602
はいはい、ゼロ魔とのクロスで考えてからまた来てね。

606:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 20:39:13 6ZSOC8yD
そろそ特撮うざいの時間です

607:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 20:57:03 16gMtukc
ガンダになったウルトラマンと水霊騎士団に当てはめれば・・・

608:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 21:11:08 Q0XfbqRU
実はウルトラマンよりライダーの方が圧倒的に強いってのは意外だったな。

609:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 21:14:36 mdlX9Yj+
拳帝・不死身の父蔵召喚
茂相 ヒロトでも可

610:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 21:21:05 J042l+/K
>>609
モアイくんか。懐かしいな。

611:ゼロと工作員
08/09/23 21:25:34 Jqg6Mf3z
人気の途絶えた教室、ガラスは飛び散り、椅子は砕け、プリントは散らかり放題。
インク壷から漏れた液が床にしみを広げ、周囲にはもうもうと埃が舞っている。

「私の使い魔なんだからやっときなさいよね!」
冗談じゃないわと肩を竦めお手上げのジェスチャーをするフリーダ。

「あなたの受けた罰よ。責任の放棄ね。やってあげてもいいわ。
あなたが今後もし同じことになったら見捨てるけど。いいの?」
フリーダは話しながら手際よく教室を片付けてゆく。
「わ、判っているわよ!手伝いなさい!」

ルイズは椅子を机の上へ上げ、空いた床のゴミをフリーダがまとめて箒で掃いて行く。
しばらく沈黙が続いた後、ルイズが話し始めた。
「わかったでしょ。ゼロの二つ名の意味」
「………」
黙って続きを促す。

「どんな魔法を使っても失敗して爆発するの。だから、<<ゼロ>>のルイズ」
背中を向いたまま話しを続ける。鼻をすする音、肩は小刻みに震えている。
「………」
「魔法も使えない貴族じゃ、ご主人様失格ね」

フリーダも背中を向けて答える。たぶんルイズは泣き顔を見られたくないだろうから。
「あなたは貴族よ。失敗したから爆発したと考えているようだけど、違うわ」
「私が杖を振っても何も出ない。爆発させる以上、そこに魔力は存在するわ」
「使い方の方向が違うのよ。モーターにガソリンを入れても動かないもの」
モーターやガソリンはルイズには判らなかったが、
彼女が元気付けようとしてくれているのは判った。

フリーダは授業を思い返す。
「メイジには火や水が得意な家系があって、生まれつき持った特性があるのよね。特性は使い魔の姿で現れる」
「火を吐くトカゲや、大きな羽を持った竜、大モグラに蛙、朝の広場には沢山の使い魔が居たわ」
「でも、人間を呼び出したメイジは居なかった」

聞き入っている内に気は晴れたようだ。とたんに不機嫌になるルイズ。
「私もフリーダを呼びたくなかったわよ。本当ならもっと強くて格好いいドラゴンとか…」
「他とは違う特性を持っていると考えるのが普通じゃないかしら」
ルイズは首を捻る。
今まで彼女は頭から魔法を使えないと否定されてばかりだった。
フリーダは違う、魔法が使えないと否定した上で、魔力があると肯定してくれるのだ。
彼女は素直に嬉しいと思った。

「か、解決になってないじゃない!」
「爆発の使い方ぐらい、いくらでも考えてあげるわよ」

612:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 21:26:58 Jqg6Mf3z
ゼロと工作員5話。
一度の投下量はこれぐらいでいいのかな?
実はゼロの使い魔はアニメしか見てないんだ
SSに興味を持って書き始めたんだが、やっぱり原作読まないと駄目だろうか?

613:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 21:32:52 daBOrKEq
ああーそれは言っちゃだめだ、禁句だ

614:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 21:34:11 GH1mNKlx
まあ、書き手がそれを言ってしまった以上原作は読もうか。

かくいう俺もここのSSでしかゼロ魔は知らないが
SSに惹かれてここに居るわけだけれど。

615:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 21:38:52 f8nNq7VU
ご丁寧も燃料投下すんなよ・・・orz

616:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 21:42:18 5EI9nQFv
一回の投下が一レスはないわ。
てゆーか投下予告ぐらいしろ。

617:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 21:42:47 89qU+Hgx
あーあ、いっちゃった。
まあ、スレによっては本編見てなくてもいい仕事してたらオッケーというところもあるけどさー。
ゼロ魔系じゃないけど。
ちょっと軽率だったなあ。

618:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 21:44:07 QgIslm4N
原作に一通り目を通してから出直してきてねとしか言い様が無い。
つーか、自分でそんな馬鹿な告白したらどう言う風に言われるか想像出来なかったのか。


619:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 21:46:10 XRZsJxie
>>612
原作読んだほうがいい、間違いなく
アニメや他のSSだけだと拾えない情報もまだまだあるしな
それにSSが多すぎて、元がどんな場面なのかわからなくなる、という事も多い

例えば、姉妹スレの話だが、あるSSでギーシュが決闘中に石礫を飛ばすというオリジナル魔法を使った
まあ、SSである以上原作と違う展開になるのは問題ないし、実際そのシーンは好評だった
問題なのはその後で、別のSSでも石礫を飛ばすギーシュが大量に出てきたこと
原作読まずにSS書いたら、原作ギーシュがそんな魔法使ってないって事がわからなくなったわけだ

原作読まずにSSだけの知識で書くと似たような恥かくぞ

620:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 21:46:16 HZ4+rFF6
>>612>>614
おや?俺がいる。
実はゼロ魔に出会ったのはここのSSが初めてなんだぜ。
興味をもって書こうと思い、原作を探してみたが、一巻しか見つからないorz
一巻分までしか続かないので書くのは断念してしまったわけだ


後だいぶ前から思ってたが、ここ可愛いタバサ多すぎw

621:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 21:46:19 Jqg6Mf3z
では荒れる前に原作勝手も読むまで投下止めます宣言するか

622:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 21:46:32 gI90TfBY
どう見ても叩かれる燃料にしかならねえよ

623:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 21:47:18 HFA25349
アニメも見てない、よりまだましだと思う俺は感覚が麻痺してるんだろうか。

624:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 21:48:42 mJvJNz9v
アニメの方を先に見たせいかどうも原作の方に違和感感じる俺

625:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 21:48:51 Q0XfbqRU
俺は原作しか読んでないが、駄目?

626:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 21:50:25 6wX0QQ9K
アニメは見てないが、設定とかいろいろ食い違うらしいからなあ。


627:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 21:50:30 AyTWkVZp
モット伯とか日蝕で帰還とかはアニメ版のネタだが、それなりに根付いた感はある

628:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 21:51:04 5rWiGVT+
二月くらい前に似たような話題になった際に、アニメか原作のどちらかは必須、という話になってたね。
俺もそんな感じでいいと思ってるよ。

629:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 21:51:43 ytajs57G
シエスタがアニメだと可愛すぎる
だがそれがいい

630:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 21:52:32 /quIgAdT
実際のところアニメ板にあるんだから最低条件としては
「原作かアニメを実際に読んだ(観た)事がある」でいいんじゃないか?

両方知っていれば変なのに突っ込みを入れられる心配が減るから推奨というだけで。


まあ、アニメを観たは少なくとも1期を最終回まで観ているのが条件だが。

631:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 21:52:54 16gMtukc
アニメ準拠でいくならアニメだけでも、良いという話も昔無かったかな?

まあ、ゼロ魔SSを書く上で最高の資料である原作小説は読んでおいたほうが絶対にいいけど。
後、投下予告は忘れずに。
投下量は人好き好きだけど、ある程度話が纏まった所まで書き溜めて投下したほうが良い。

偽者防止に職人はトリップをつけることを進める。

632:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 21:53:01 h2NY1afM
原作読んでたんだ…
ご丁寧に青空文庫化して携帯に落として通勤電車の中で読んでたんだ…
「ん~~このオリ設定いまいちだなあ。サイトってどの作品のキャラだっけ?」
と思っている自分がいたんだ…

633:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 21:55:36 Q0XfbqRU
望月版なら原作とほぼ同等らしいが。

634:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 21:57:04 AyTWkVZp
サイト・・・はて、誰だったっけ・・・

635:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 22:00:35 6wX0QQ9K
前、某所でSS書いたとき、召喚されたキャラがすぐにルイズと会話するシーンにケチつける人がいたな。
いわく「コントラクト・サーヴァント」する前に言葉が通じるのはおかしい」と。

その時は「この人何言ってんの?」とか思ったんだが、アニメではそうらしいね。

その当時、ゼロ魔がアニメ化してることすら知らんかったから、ちとぽかーんとしたよ。

636:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 22:01:50 KCzWIq9x
>>566
死体が揃ってないと復活できないTRPGウィザードりぃ世界だと、首を持ち出さないと
暗殺成功にならないとか。ロストするまで生き返らせては殺してを繰り返すって手も
あるけど。
死体も残ってなくても復活できるD&D世界だと、殺した上で魂をどこかに封じ込めるか、
石化した上で探知魔法が効かない閉鎖空間に仕舞いこむか、それとも帰ってこれない
異次元に吹っ飛ばすか。

637:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 22:02:49 HZ4+rFF6
誰かアニメと原作の相違点を教えてくれ…
おおまかでいいから

638:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 22:04:53 16gMtukc
設定考察スレで聞いたほうがいいんじゃない?

639:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 22:09:12 N6dIgc/g
>>637

一番でっかい差は対7万でサイトマジ死ぬ5秒前でルーンは死んだからサイナラと消えちゃって
おっぱいエルフがマジックアイテムでサイトを復活させる。
んでルイズは自殺未遂するも助かって、奇跡を信じてアルビオンまでサイト探しに行くかんじ。


640:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 22:22:09 KhkPKUIM
原作でもコントラクト・サーヴァントする前から話が通っているんだが、
話が通らないと言う設定はどこから来たんだろうか。

641:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 22:24:30 ZH1jRc3M
深夜アニメの見すぎでテファの胸の大きさがよくわからん。
どれくらいなんだ?
深夜はセキレイとか一騎当千とかあるからさ。

642:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 22:27:12 D+Pg8/5f
>>641
細かいことは気にしなくてもいいんじゃないの。

どうがんばってもルイズより小さく見えることはないんだし。

643:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 22:32:28 mRIXcA/0
>無界
力王召喚と申すか

顔面をカンナで削られるクロムウェルとか
母親の死体を食った魚を知らずに食わされたタバサとか出てくるんだな

644:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 22:34:59 h8VbdaZt
>>641
ココを除いてみろ。
おっぱい紳士がおおよその値を計算している。

URLリンク(wiki.livedoor.jp)

645:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 22:38:50 vhuU5lq+
そういえばセキレイの投下はまだかな?

646:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 22:43:16 a7HfXqFb
ゼロが“ゼロ”を召喚しました

ところで“ゼロ”という名前、あだ名、コードネームを持つ人って誰がいる?


647:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 22:43:33 NBE3fdId
>>645
あのオリキャラ召喚を投下しようとしていたやつか
どれくらい酷いものか興味あったんだけどなあ

648:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 22:44:09 DustusBC
なんという変態紳士
…そうかテファはIカップか…
情報ありがとう。


649:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 22:44:55 3XMAhnpT
星矢でアイオリアが召喚されたのだが、LC冥王神話の天暴星ベヌウの輝火か蠍座のカルディアがルイズに
召喚されたら、どうなるのだろうか?
カルディアが召喚されたなら、ルイズの言う事なんて聞かないだろうし、ギーシュとの決闘イベントの時なんて
スカーレット・ニードルでギーシュに対して痛めつけるなんて生ぬるい文字道理の『拷問』をしそうだなあ(汗


650:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 22:44:59 gn1ghAeo
私としてはアニメ準拠はお勧め出来ない。何故ならアニメはクソな出来だから
このスレのどんな悪評SSよりも原作改変つか改悪してます

別に「原作のラノベは傑作だ」なんて言わない。
でも中世ヨーロッパをキッチリ調べて舞台を作ってる。
文章は読みやすく、展開も分かりやすい。
対7万戦とか安物惚れ薬で百合ん百合ンとか、珠玉の名場面も多い
お色気やギャグもテンポ良くて面白い

アニメは、こういう原作の良い所をゴミ箱に投げ捨ててます。見るだけ時間の無駄。


てかさ
ロンディニウムは石造りで区画整理もしてある新しい大都市なんだよね
アニメでは、まさにお伽話って感じの森に囲まれたふる~い雰囲気の、さして大きくもない町
「スタッフ原作読んだのかよ…てか17世紀ロンドンの資料くらい確認しろ!」
と、マジで突っ込み入れちまったよ


俺はSS書くために様々な学術書を読み、ヴェルサイユ宮殿特別展見にいったりしたんだぞ。休日に自費で
アニメでカネ稼ぐプロだったら設定資料くらい読めよな

651:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 22:45:29 wr3jm3uM
>>646
ウィングゼロとか、ソニックダイバー零神とか?

652:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 22:46:06 DustusBC
>>646

コードギアスの仮面の人

653:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 22:46:39 AyTWkVZp
天才贋作者ゼロ、榊零
始祖の秘宝の謎も解き明かしてくれるに違いない

654:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 22:48:11 Rrnj9yhz
>>646
「闇のイージス」の殺し屋「ゼロ」

655:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 22:48:50 uMsZN1W/
お前らおっぱいが好きだなw

656:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 22:50:10 HdSL6rNw
>>646
すでに呼ばれたキャラでか?
まだ呼ばれてないキャラでか?

657:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 22:50:43 KhkPKUIM
宇海零
誰かわからんだろうけれど、賭博覇王伝零の主人公な。
召喚するとすればガンダよりミョズの方がいいだろうけど。

658:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 22:52:45 89qU+Hgx
>>650
俺は…正直、あンたは尊大でイヤなやつとしか思えなかッた。
アニメにはアニメ…原作には原作の…よさがあると、思ッているからだ。

だが、

>安物惚れ薬で百合ん百合ンとか、珠玉の名場面も多い

はッ。
同類だ。あンたは俺と同類のバカだッ
―機会があれば、酒を酌み交わそう。

659:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 22:53:00 yo5zy3DA
>>657
50点・・・・・・!

660:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 22:53:19 DustusBC
一堂零
おそらく憚られる奴と思われ


661:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 22:58:17 Q0XfbqRU
素子の中の人。残りあと 1/3 だけど。

662:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:00:37 cp0XJF+a
クロコダイルな方がすでに呼ばれてます

663:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:00:59 7bFARXZ0
ジェロ
は実在の人物だからだめか

664:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:01:55 0flxi2n/
>>646
ゼロを超える者は…ゼロしかいない…
の人とか

665:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:02:44 NBE3fdId
サイボーグ00ナンバーズ

666:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:02:51 GH1mNKlx
>>646
ゼロ少佐(MGS3。ミョズが適当か?)
ゼロ(ロックマンX,ZERO,ZXetc。ガンダ向けか)
ルル坊(ギアス。ミョズ?)

ぐらいしかおもいつかん、そういえばロックマンゼロの人はもう来ないんだろうか

667:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:03:24 bJtPdVMG
俺を目覚めさせて、どうしようっていうんだ
のゼロも呼ばれてたな、両方ロクゼロ版でロックマンXの方からは来てないみたいだが

668:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:03:28 F4S3gPWl
ゼロ戦はやと

669:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:06:01 mRIXcA/0
「覚悟のススメ」強化外骨格・零
「平成武装正義団」神風零
「はーいステップジュン」加納零
「コブラ」ブラックソード・ゼロ
「キング・オブ・ファイターズ2000」ゼロ
「まもって! ロリポップ」ゼロ
「地球防衛軍テラホークス」ゼロ軍曹
「モータルコンバット」サブ・ゼロ

かるく100とか挙げれそう

670:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:07:21 4r5PLJO+
ライガーゼロ。

メカ召喚物はやっぱり難しいのかな。
ゾイドは生物だから、ちょっと毛並みが違うと思うけど。

671:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:09:06 nIWXkeRT
あとは女神候補生のゼロ・エンナとかスペクトラルフォースのゼロとか


672:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:11:48 AyTWkVZp
まさに選り取りみどり
ゼロというキャラクターネーミングがいかに陳腐、いや一般的かがわかる

673:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:14:04 BM+9vL0o
月マガの競技自転車漫画には零郎なんて名前のライバルがいるぞ

674:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:16:23 UVg7Udiw
何語か忘れたがヌルは和訳して零
誰か絶対兵士召還してくれないかな

675:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:18:21 AyTWkVZp
ヌルはドイツ語な
GS美神にプロフェッサー・ヌルなんてのもおったなー
正体はタコだかイカだか

676:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:19:15 F4S3gPWl
すぐに打ち切られたが
タイムウオーカー零なんかどうよ
世界扉と相性がよさそうだ

677:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:21:00 pkdCP2hS
ガスパジン・ゼロ?

678:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:22:25 6wX0QQ9K
「剣豪(ファイター)ゼロ」。 知ってる人が少なそうだ。

679:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:23:19 UVg7Udiw
ドイツかぁ
ヌルヌルはゼロゼロなんだな

680:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:23:59 GjECFXAH
>>670
食事の用意(高濃度金属イオン水)ができないからゾイドは厳しい。
つかライガーゼロは気性が激しいからルイズでは乗りこなすのは無理。

681:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:24:32 QgIslm4N
>>670
図体のでかさが災いして、話に絡めるどころか一切登場すら出来ない場合があるからな。
アルビオン行きの時なんか、どう考えても船に積み込めないから自力で飛行手段が無い限り
同行出来ないし。


682:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:25:30 WZaBo0nH
>>678
ブックオフで読んだ。作者がエロ同人作家に転身したやつだよな。

683:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:26:19 nIWXkeRT
あぁ、そういえば昔ガンガンで裏剣道ZEROって漫画やってたな

684:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:26:51 dkdxjLwL
蛇戦まで放置されることに定評のある、生ける虚無『ヌル』をですね…

685:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:27:06 +jYR8DfV
翼の騎士ゼロ

686:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:27:42 FZqribV4
>>682
出戻りだよ

687:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:28:38 16gMtukc
アフタヌーンからラブロマの主人公の姉。
ゼロじゃなくてレイだけど。

そういえばゼロ魔ってショタキャラいないなぁ。

688:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:29:30 UVg7Udiw
ZERO DIVIDEなんていう格ゲーがあったな
・・・プログラムだから召還無理か

689:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:29:53 6wX0QQ9K
>>682
いや、もともとエロ同人作家だった、が正しい。

>>646
コマンダー0。 古いな。

690:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:31:31 HdSL6rNw
>「剣豪(ファイター)ゼロ」。 知ってる人が少なそうだ。
連載漫画がすべて打ち切りになる人の漫画だな。
その人の作品だとモンスターロードからグランサス召喚とか考えたな。
よく考えたら怪獣物にしかならんから俺には書くの無理だと気づいたが。

691:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:31:43 znzbDyvH
>>646
戦闘妖精雪風の主人公深井零‥‥は読み方レイだからゼロじゃないのか。

692:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:32:52 FQZWqItf
「ゼロと呼ばれた男」
「ネオ・ゼロ」
「ファイナル・ゼロ」


…あかん、技術レベル違いすぎで零戦飛ばすのなんか比較にならんほど難易度高いわ。

>688
WELCOME! TO THE "XTAL TOWER". I AM XTAL. だっけ?

693:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:34:43 UVhLvL1x
ZERO DIVIDEとか超懐かしい。
ダメージが蓄積されると装甲が破壊されて中身が剥き出しになるけど、一部のロボの中身が
ちとキモかったのを覚えている。

694:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:35:14 BM+9vL0o
変化球でゲートキーパーズの影山零士
彼から見た貴族は果たして糞蟲に映るでしょうか
ゲートキーパーズ自体からもまだ誰も書かれてないよね?

695:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:35:19 6wX0QQ9K
>>674
nullは英語で「無価値の」「ゼロに等しい」「空(くう)の」。
ヌルじゃなくて、ナルと発音したほうが近いけどね。
ラテン語源の単語。

SFの名作「ナルエーの世界」は有名。

696:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:40:36 UVg7Udiw
>>692
そこまで覚えてるのかw
XTALが未だに読めない
>>693
でも好きだった

697:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:41:43 L4SXDCIC
牙狼の銀牙騎士ゼロ
仮面ライダーゼロノス
BOYのミリオンNo.0

698:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:43:30 llLCnBDn
「犬神」のゼロはどう?

知ってる人がいるかは知らんが

699:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:43:44 0ZqhqvNS
>>646
ファーランドストーリーのゼロ・ディバイスと言ってみるが、一体何人に通じるだろうか。
個人的には大好きなシリーズだったんだけど、もう続編は望めないだろうなぁ……。

700:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:44:22 6wX0QQ9K
>>690
いや、一応完結してるのもあるぞ。

……ナーガスもいちおう打ち切りではない。


>>696
XTAL=クリスタル
昔「XTAL SOFT」ってソフトハウスがあったな。

701:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:46:40 FQZWqItf
>696,700
「イクストル」だがや。
それ以上間違えるとこの肘でおまえを今夜落として見せるこの俺ですよ?

702:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:49:02 6wX0QQ9K
>>699
TGLは最近戯画ばかりのような。
山本和枝がぬけてからファーランドって作られてたっけ?

703:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:49:58 6wX0QQ9K
>>701
おっとっと、別のXTALと間違えたようだ。

704:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:50:18 UVg7Udiw
>>700
あ、Crystalだからか
クリスマスみたいなものか
>>701
って違うのか、サンクス、イクストルね
元ネタ知らんw

705:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:51:41 7bFARXZ0
>>692
「ファイナル・ゼロ」で那須野治朗が麻薬工場にF-86で突っ込む瞬間に召喚ゲートが開くんですね
ってこのスレで鳴海章作品読んでるなんて俺とアンタぐらいだよw

706:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:51:50 LR+op53a
迷惑千万な男・・・それがゼロ!!

707:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:52:06 nIWXkeRT
>>690
あの人の作品からなら風の騎士団のダグ召喚を考えた事がある

708:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:54:47 16gMtukc
ナーガスなら、四大の系統魔法の設定にはあっているが難しそうだ。

709:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:55:30 2icezcnB
>>646
ボンバーマンジェッターズから、ゼロさんこと、MA-0

710:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:57:34 6wX0QQ9K
>>708
火メイジがうっかりヴァグーラ召喚、ハルケギニアが大変なことに。

711:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/23 23:58:05 89qU+Hgx
>>690
ハルケギニアで新陰流なんですね。わかります!

712:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/24 00:01:18 FQZWqItf
Cat Shit One Vol.0からMACV-SOG召喚。
対ガリア戦が朝鮮戦争クラスの戦力差に…

713:異世界使い魔學院紀
08/09/24 00:01:39 6XErh5aA
H.A.N.Tを起動します -Welcome to H.A.N.T-
SS第三話、装填完了 投下態勢へ移行します
投下予定時刻 0:10 Good luck!

714:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/24 00:06:09 R8wk20H8
sien

715:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/24 00:07:19 L0XaPrgR
>>702
一応作られてはいる。オデッセイとか、シンフォニーとか。
獣王の証、狂神の都も原画は山本さんじゃなかったはずだし。

716:異世界使い魔學院紀
08/09/24 00:10:04 6XErh5aA
Scene.2

ようやく教室の片づけを終わらせた二人は、教室を出る、
時間はすでに昼休み、昼食の時間だ。
甲太郎は大きくあくびをするとふらりとその場を立ち去ろうとする
「ちょっと、どこ行くのよ」
「どこって、昼寝するんだよ、メシ抜きなんだろ? 無駄なエネルギーは使いたくないんでね」
じゃあな、と言い残し立ち去ろうとする甲太郎をルイズは引き留める
「ま…待ちなさい、か…片づけを手伝ったご褒美に食事を許可してあげるわ、ついてきなさい」
「へいへい、ありがたいこったな」
顔を赤らめながらそう言うルイズに連れられ、甲太郎は食堂へと向かった。

一方その頃、図書館ではコルベールが資料を読み漁り
甲太郎の左手に刻まれたルーンの調査を行っていた
今まで確認されていない珍しいルーン、はたしてどういうものなのか?
今までに前例はあるのか? それがどうしても気になっていたのだ。
その中である歴史が記された書物に目を通しているとようやく該当するルーンが見つかった、
それを読んでいたコルベールの顔が見る見る青くなった。
そのまま跳ねるように立ち上がりその書物を抱え図書館から足早に出ていった

「オールド・オスマン! 大変ですぞ!」
と本塔の最上階にある学院長室にコルベールは転がり込む、だが学院長であるオスマンの姿が見えない。
部屋には険しい表情で荒く肩で息をしているオスマンの秘書、ミス・ロングビルの姿だけがあった
なぜか正拳突きの構えを取っている。
「ミス・ロングビル、オールド・オスマンはご不在ですかな?」
「オールド・オスマンはおりません、だったものならそこにいますけど」
コルベールはロングビルが指さした方向を見ると、壁にめり込んだオスマンがいることに気がついた
「またですか…オールド・オスマン…」
「な…なんじゃミスタ・コルベールか…」
「そんなことより大変ですぞ!」
「なんじゃやかましいのぉ」
そう言いながら壁にめり込んだオスマンを救出する
「これを見てください」
コルベールはオスマンに『始祖ブリミルの使い魔たち』と書かれた書物を先に見せる。
次にコルベールの描いた甲太郎の左手に現われたルーンのスケッチを見せた。
それを見たオスマンの顔は急に真面目になり、秘書のロングビルに席をはずすように言った。
「詳しく説明するんじゃ、ミスタ・コルベール」

717:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/24 00:10:09 soGGiYls
テファ1m無いのかー。165cmしかないから巨大に見えるんだな。

718:異世界使い魔學院紀
08/09/24 00:12:25 6XErh5aA
「へぇ、こりゃすげぇな」
甲太郎は『アルヴィーズの食堂』へ足を踏み入れ思わず感嘆の声を上げる。
「ちょっとあんまりきょろきょろしないで、みっともないわ、平民は本当なら入る事すら許されないのよ」
そんな甲太郎にルイズは声をかけ、テーブルへと向かった。
テーブルには豪華な料理がずらりと並んでいる、どれもこれもうまそうだ、
だが甲太郎はなにやら納得のいかないような表情をしている。
そんな事を気にも留めずに着席したルイズに甲太郎が声をかける
「おい、ここは食堂なんだよな? もちろんカレーはあるんだろうな?」
「カレー? なによそれ? なんかの料理? 聞いたことがないわ、
そんなものあるわけないじゃない、それよりあんたはそこ、それがあんたの食事」
そう言うとルイズは床を指さした、そこには堅そうなパンとスープが並んでいる。
「冗談じゃねぇ…」
「なによ? 文句あんの?」
「なんでカレーがねぇんだ!? ここは食堂だろ!? そんなことが許せるか!」
「へ…? だからカレーって何よ?」
ルイズは甲太郎が突然怒鳴り始めたことに驚いた、どうやらルイズが用意させた食事のことで怒っているわけではないらしい
カレーという食べ物が存在しない、それが原因で怒っているらしい
「おい、厨房はどこだ?」
「何する気よ?」
「ちょっと文句言ってくるだけだ、材料があれば俺が作る」
「ちょちょちょちょ! 待ちなさいよ! 今は忙しいんだから後にしなさいよ!」
そういいながら今にも駆け出しそうな甲太郎を必死で抑えつける、
甲太郎の眼は本気だ、ここのままでは本当に厨房まで殴りこみに行くだろう。
「クソッ! 離しやがれ! カレーも作れねぇ料理長なんざ蹴り入れてやる!」
「なんで食事でそこまで本気になってるのよ!」
「うるせぇ! カレーがない生活なんて考えられるか!」
そこまで言うとルイズを突き飛ばし厨房へと走り去って行ってしまった

「あら? コータローさん、どうしたんですか?」
「シエスタか、料理長はいるか? ここの責任者を呼んでくれ」
甲太郎が厨房に入ると、今朝知り合ったばかりのメイド、シエスタが現れる。
何やら雰囲気の違うコータローに少々戸惑いを覚えつつ料理長を呼びに行った
「おう、兄ちゃん! なんか用か? 俺がここの料理長、マルトーだ」
「あんたがそうか、とりあえず、厨房の中に入らせてもらうぜ」
マルトーを横目で見るとずかずかと厨房の中へと入って行く。
「お、おい! 勝手に入ってもらっちゃ困るぜ!」
マルトーの制止も聞かずに甲太郎は厨房の中に入ると周囲を見渡す、


719:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/24 00:12:48 R8wk20H8
sien

720:異世界使い魔學院紀
08/09/24 00:13:52 6XErh5aA
「おい、調理用のスパイスはどこにある」
「それならそこの棚…っておい! 勝手に開けるな!」
そんな言葉もなんのその、棚をあけ全てのスパイスやハーブを引っ張り出し、そのにおいをかぎ始めた
「(俺の世界にあるものとは少々違うな…だがこの香り、これなら…)」
甲太郎は恐ろしいほど手際よくスパイスやハーブ、香辛料を振り分けていく
その手際の良さ、そしてあまりの真剣さにマルトーも言葉を失いそれを呆然と見ていることしかできなかった。
そんなマルトーに甲太郎が声をかける。
「マルトーさんよ、聞くが≪カレー≫って料理を知ってるか?」
「いや? 初めて聞く料理だな、俺も料理作って長いが、そんな料理は聞いたことがねぇな」
「そうか、口の中に広がるほどよい辛さとスパイスの香味、そして下の上でとろける肉と野菜のハーモニー、
これこそが究極の料理だ、どうだ? 作り方、知りたくはないか?」
不敵な笑みを浮かべ甲太郎はマルトーを見る。
「…興味深いじゃねぇか、兄ちゃん、じゃあ教えてもらおうじゃねぇか
そんなに自信満々ならさぞかしうまいんだろうな?」
「あぁもちろんだ、食ったら病みつきだぜ?」
そう言うと、甲太郎はハーブとスパイス、香辛料の調合法、数週間熟成させる旨を実演を交え徹底的にマルトーに教え込む。
「よし、調合はこんなもんでいいだろう」 
甲太郎自身が作り上げた特性カレー粉が完成し、後は熟成させるだけとなった、マルトーは熱心にメモを取っている
「あとはライスがあればいいんだが…、そういった類のものは…」
甲太郎がそう呟き、料理人たちにその特徴を伝え探させる。
しばらくすると、シエスタが脱穀された米が入ったボウルを差し出しながら甲太郎に話しかける。
「そう言えば、最近東方から≪コメ≫と呼ばれるものが大量に届いてますよ、これなんですけど…
とても安くて美味しいので取り寄せたんですけど…貴族の方にはあまり人気がなくって…」
これぞ神の啓示! これならば最低でも数週間後にはカレーライスが完成する!
「よし、これならカレーが完成できる、マルトーさんよ、ここまではいいかい?」
「あ…あぁ、しかし本当にこれでいいのか?」
数多くのスパイスやハーブ、香辛料の中から彼の世界のカレーに近いものを確実にチョイス、的確な分量を見極め調合する。
カレーが存在しない世界でゼロの状態からカレー粉を再現させる程この男のカレーに対する情熱は本物だ、マルトーのその言葉にニヤリとわらう
「俺が言うんだ、間違いねぇよ。熟成したら続きを教えてやる…さて、戻るとするか、邪魔したな…」
甲太郎はそれだけ言い残すと厨房を後にした。
ルイズの元に戻ると、既にルイズは昼食を食べ終えており、甲太郎の食事はすべて片されてしまっていた、
それを見てカレー作りに没頭するあまり昼食を食べ損ねていたことにようやく気がつき、溜息を吐く。
「本当に厨房にいくとは思わなかったわ、今まで何してたのよ」
「何…ちょっと厨房の連中にカレーの作り方を教えてやったまでだ」
「そう、普段無気力なあんたがそんなにまで情熱を注ぐってどんな食べ物なのよ…」
「完成したらお前にも御馳走してやるよ、俺の特製カレーだ」
「べっ…別にいらないわよ、平民の食べ物でしょ? 貴族はそんなもの食べないわ」
アロマをふかしニヤリと笑う甲太郎を見て、ルイズは顔をそむけた
「ふん、そうかい、その時になって欲しいって言ってもやらねぇぞ?」
そう言いながらちゃっかり椅子に腰かけあたりを見渡す、するとシエスタがデザートを配っている姿が目に入った。
「(仕方ない、デザートでも貰って腹に入れとくか…夜まで待つのがつらいぜ…)」
がっついて取りに行くのもみっともない、ここまで来るのを気長に待つか…
そう思いながらデザートを配るシエスタを見る。何を配っているのだろうか?

721:異世界使い魔學院紀
08/09/24 00:15:08 6XErh5aA
「デザートのオレンジスコーンでございます」
シエスタが配っているのはどうやらオレンジスコーンらしい、
それを受け取った数人の男子生徒が突如泣き崩れた
「ヒナ先生ッ!! 畜生! どこで間違えたんだ!!」
「俺はッ! 俺はァァ!! ヒナ先生ッ!!」
そんな声まで聞こえてきたが気のせいだと聞き流す、気のせいかシエスタの笑顔もどこか黒い
「(オレンジスコーンか…そういやずいぶん前に九龍が泣きながら食ってたが…ありゃ何があったんだ?)」
そんな風景を見ながら昔あったことをふと思い出した甲太郎であった。
しばらくそんな風に時を過ごしていると、一角から話し声が聞こえてくる。
金色の巻き髪に、フリルのついたシャツを着、そのシャツのポケットに薔薇をさした学生が数人の友人たちと話しながら食堂を歩いていた。
「なあ、ギーシュ!お前、今は誰とつきあっているんだよ!」
「誰が恋人なんだ?ギーシュ!」
「つきあう?僕にそのような特定の女性はいないよ。薔薇は多くの人を楽しませるために咲くのだからね」
そんな会話をしながらルイズ達の横を通り過ぎようとする。
「どこの世界の学校も、こういう会話はするもんなんだな…」
「何ブツブツ言ってるのよ」
「別に…」
その様子をみて、ガキの会話はどこも同じだと考えながらアロマを吸う、
すると、ギーシュと呼ばれた学生のポケットから壜が転がり落ちた。
コロコロと転がったそれは甲太郎の足もとで止まる、それを拾いギーシュに話しかける。
「おい、なんか落としたぞ?」
「君は何を言ってるのかね? それは僕のじゃないよ」
「そうかい…」
甲太郎はそう呟くと、食堂の隅にあるゴミ箱へと投げ入れる、
壜は相当距離があるにも関わらずきれいにゴミ箱のなかへと吸い込まれていった。
「へぇ、やるじゃない」
「だろ?」
それを見ていたルイズが甲太郎と会話する横でギーシュが目を白黒させている。
「きっ! 君はなんてことをっ!」
「お前のじゃないんだろ? なんか問題でもあるのか?」
「いっ…いや…そのっ・・・と…特に問題はないがっ…」
ギーシュがそこまで言うと、その態度に疑問を持った生徒がごみ箱に壜を拾いに行き、声を上げる
「これは…モンモランシーの香水じゃないか?」
「ギーシュ、お前のポケットから落ちてきたってその平民が言ってたぞ? つまりお前は今、モンモランシーとつきあっているんだな!?」
「ちっ違うよ、いいかい? 彼女の名誉の為に言っておくが……」
その時、後ろのテーブルに座っていた、栗色の髪をした少女が立ち上がり、ギーシュの席に向って、コツコツと歩いてきた。
「ギーシュさま……」
そして、ボロボロと泣き始める。
「やはり、ミス・モンモランシーと……」
「か…彼等は誤解しているんだよ。ケティ、いいかい、僕の心の中に住んでいるのは、君だけ……」
バチーン、と気持ちいい音が響く。ケティと呼ばれた少女は、思いっきりギーシュの頬をひっぱたく。
「その香水が証拠ですわ! さようなら!」
ケティは怒りの歩調で去っていく。すると、それと入れ代わるような形で、巻き髪の女の子が歩いてくる。
「モ…モンモランシー、ごっ…誤解だ! 彼女とはただいっしょに、ラ・ロシェールの森へ遠乗りをしただけで……」
「やっぱり、あの一年生に、手を出していたのね?」
「お願いだよ。『香水』のモンモランシー。僕を信じてくれ!」
ギーシュの必死な叫びへの返答として、モンモランシーはワインの壜を掴むと、中身をどぼどぼとギーシュの頭の上からかけ、
「このうそつき!」
と、怒鳴って去っていった。

722:異世界使い魔學院紀
08/09/24 00:16:26 6XErh5aA
「ご愁傷さん…」
頬杖を付き、欠伸をしながら甲太郎が呟く。
ギーシュは茫然とした表情だったが、ハッと我に返り
「なんて事をしてくれたんだ!」
甲太郎の言葉に食って掛かる様に顔を赤くして声を荒げる。
「別に何もしちゃいねぇよ」
そんなギーシュに取り合おうともせずに気だるそうに頬杖を突く。
「君が軽率に香水を拾い上げたおかげで、二人のレディの名誉が傷ついた! どうしてくれるんだね?」
「どーもしねぇよ、二股かましたお前がバカだっただけだ、
女ってもんは面倒な生き物だからな…、ま、次は精々うまくやるんだな…」
そう言いながら手のひらをひらひらと振る。
その言葉に逆上したのかギーシュは顔を真っ赤にして甲太郎を怒鳴りつけた。
「なっ! きっ…君は貴族に対しての礼儀を知らないらしいね!」
「あぁ、知らないね、ついでに言うと覚える気もねぇよ」
「ちょっと!なに挑発してんのよ!」
「別に挑発なんかしちゃいねぇよ、思ってる事を素直に言っているだけだ…」
険悪な空気についに横からルイズが口を挟む
「君は黙っていてくれたまえ、≪ゼロ≫のルイズ、僕は君の平民の使い魔に用があるんだ」
「なっ…!」
その言葉にルイズは少し悲しそうな表情を浮かべる。そんなルイズを尻目にギーシュは甲太郎にビシッ! と杖をつきつけた。
「よかろう! 君に貴族に対する礼儀というものを教えてやる!」
「いーよ、別に教えてくれなくたって…」
甲太郎は気だるそうにアロマを吸った。
「いいや! 君に決闘を申し込む!」
「嫌だね、面倒くせぇ」
そう言いながら大きくあくびをする。
「無駄なことに体力なんて使うなよ…それより新しい女でも捜したらどうだ?
そのほうがよっぽどお前のためになると思うぜ…?」
そう言うとうーん…と背伸びをし、「あ~…腰が痛い…」と呟くと机に突っ伏してしまった。
その態度についに堪忍袋の緒が切れたのかギーシュは叫び出す
「もう我慢ならない! 決闘だ! ヴェストリの広場で待つ! 逃げることは絶対に許さない!」
甲太郎の返事を待たずくるりと体を翻し、コツコツと歩き出す。
ギーシュの友人たちや周りの貴族たちが、わくわくしながらギーシュの後を追った。
数人の貴族たちが残り、甲太郎が逃げ出さないように目を光らせている。
「ちょっと! どうするのよ! 決闘になっちゃったじゃない!」
「…………」
「コータロー!聞いてる!?」
「…………」
甲太郎からの反応はない、ルイズが甲太郎を覗き込むと静かに寝息を立てていた
「起きなさいこのバカーーー!!」
「んだようるせぇな…」
どこまでも緊張感と気力がない使い魔である、ここまでくると頭痛がしてくる。
「あのね、平民はメイジに絶対に勝てないの! それなのに決闘になっちゃったのよ!?」
「おー、そりゃ怖い、怖いから俺は昼寝するわ…」
「だから寝るなーーーーっ!!」
「そうだ平民、僕たちはお前が逃げ出さないようにここにいるんだ、決闘には来てもらうぞ」
取り巻きの一人がそう言うと、ようやく甲太郎は重い腰を上げる。
「はァ…だりぃ…んで俺がんなことしなきゃならねぇんだよ…」
そう言うと大きく伸びをし肩を回した。
「ちょっと! 行く気なの!?」
「めんどくせぇけどな、こうでもしなきゃ昼寝させてもらえんらしい」
そんな様子の甲太郎を見てルイズはあわてて引きとめる。
「今からでも遅くないわ、ギーシュにあやまってきなさい、私も一緒に行ってあげるから」
「そうかい、ならそうさせてもらうかな、んで、どこで待ってるって?」
「こっちよ」
その言葉にルイズは安堵したのかギーシュが待っているであろう広場へと案内した。

723:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/24 00:16:50 kGsS5aYh
sien

724:異世界使い魔學院紀
08/09/24 00:17:23 6XErh5aA
ヴェストリ広場、普段日も差さないことから人の行き来も少ない中庭である。
しかし、どこから噂を聞きつけたのかすでに広場は野次馬でいっぱいになっていた
「諸君! 決闘だ」
ギーシュがきざったらしくバラの造花を掲げると、周りから歓声が巻き起こる。
普段娯楽の少ないトリステイン魔法学院の生徒にとって決闘はある意味最大の退屈しのぎなのかもしれない。
「ギーシュが決闘するぞ、相手はルイズの平民だ!」
ギーシュと20メイルほど距離をとったところに甲太郎が気だるそうにアロマを吸っている。
その様子を見たギーシュが甲太郎に声をかけた。
「とりあえず、逃げずに来たことは、ほめてやろうじゃないか、ルールはどちらかが負けを認めるまで続ける、
それと僕はメイジだ、杖を落としたら負け、というルールも…」
「あー、その件なんだけどよ、めんどくせぇからやめようぜ…、こっちは腹減って眠いんだ…」
「何だい? 今更怖気ついたのかい? そうだね、君が謝罪の態度を示せば許してあげないこともないよ?」
そう言った甲太郎にギーシュは余裕の表情を浮かべる。
「そうかい、んじゃ、俺が悪かった、はい、これで終わりな、んじゃぁな、俺は向こうで昼寝するわ…」
「「んな謝り方があるかーーーーっ!!!!」」
やる気なさげにひらひらと手を振りながら広場を後にしようとする甲太郎に思わずルイズとギーシュが突っ込みを入れる。
「はぁ? 謝ったろ?」
まだやんの?といった呆れた表情でギーシュを見る。
「あんたねぇ! そんな謝り方で納得する奴がいると思ってんの!? あんな無気力極まる謝罪なんて見たことないわよ!
むしろ逆に挑発しちゃってるわよ!!」
「んなこと言ったってよ…」
「ふっ… 謝罪の仕方も分からないとはね…、両膝をついて地に額をこすりつけて
『貴族様、わたくしの軽率な行いで二人のレディの誇りが傷ついたことをここに深くお詫び申し上げます』と言えばそれで手打ちにしてやろうじゃないか」
ギーシュは額に青筋を浮かべながら必死に冷静を装い、甲太郎に話しかけた。
「…わりぃな、言葉じゃうまくやり方が伝わらん、ちょっと実際にやってみてくれ」
「しょうがないね、こうするんだよ…」
そう言うとギーシュは両手両膝をつき地に額をこすりつけ懇願するように叫び出した
「私の軽率な行いで二人のレディの誇りをいたく傷つけてしまったことをここにお詫び申し上げます!! 本当にすいませんでしたァーーーー!!」
                                ・
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「へぇ…やりゃできんじゃねぇか、一応良心の呵責はあったみたいだな」
重い沈黙、甲太郎がぽつりと呟くと周囲が爆笑の渦に巻き込まれる
その笑い声にハッ! と我に返ったギーシュは完全に怒りで顔を真っ赤にした。
「もっ…もう許さん! こんな屈辱! 生まれて初めてだ! 決闘だ!」
「結局こうなるのかよ…、わかったからやるならさっさとしろよ」
甲太郎はアロマに火をつけぷかーっと煙を吐き出す。
「ちょっ! なに勝手に受けてんのよ!」
「ま、お前は下がってろ」
「何よもう! 勝手にしなさい!」
ルイズも完全に呆れてしまったのか、もう止めることをあきらめ二人から距離をとった。

To be continued...

725:異世界使い魔學院紀
08/09/24 00:18:03 6XErh5aA
投下終了を確認 執筆態勢へ移行します
俺も…オレスコに踊らされた、哀れな≪宝探し屋≫の一人なのさ…
ではまた次回に、ゲット・トレジャー!

「よかったらこれ………もらってくれる?」
アイテムを入手しました  ≪オレンジスコーン≫

726:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/24 00:27:20 3k9MDsgF
おちゅ

このギーシュは良いバカだなw

727:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/24 00:30:30 n+kc/cWf
【愛】
オレスコ・・・!
アレはマジにトラウマだ
そういえばシエスタは雛先生か

728:鋼の使い魔(前書き) ◆qtfp0iDgnk
08/09/24 00:31:09 XTK3Joni
お疲れでしたー。
えー、次の話が出来たので投下したく。
とりあえず45分予告。さるさんが少し怖い字数だ…。

729:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/24 00:34:51 o0BqKWCK

system boot....ok
"Sugoku Sien System" 起動。戦闘モードへ移行。
対消滅型熱音響迷彩を解除。レーダー起動、索敵開始。遠距離支援砲戦用意。
ジェネレータ起動。エネルギー充填率21.59%........56.37%..........74.24%...........96.29%。加圧開始。
電磁銃身形成、第一次接続。第二次接続。第三次接続。ラジエータ出力最大へ。
各ロックの解除を確認。エネルギー薬室内へ。加圧率464.27%、正常値内。
チェックリスト、第1から第94までの照合を完了。システム、オールグリーン。
FPS起動、照準開始。重力偏流の計算終了。衛星へのアクセスを開始、終了。パケット送信。
第一次ロック、完了。第二次ロック、完了。第三次ロック、完了。衛星からのパケット受信。照準修正完了。
目標、あのキャラルイズスレ>>728。出力100.00%へ。
レコーダー起動、免責宣言開始!
支援開始、繰り返す、支援開始! 20080924、支援責任者>>729支援砲撃小隊、あのキャラスレ軍所属>>729少尉!
ルイズたんかわいいよ条約免責条項第42条第2項該当の熱化学核支援砲撃! 最終ロック解除!
支援準備よろし!

730:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/24 00:35:05 0vAQBusE
>>646
五島雅

知ってる人が居たら嬉しい

731:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/24 00:39:37 tB1+yrQy
投下終了と同時に支援するぜーって恥ずかしいよね

732:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/24 00:41:18 cdUGACkG
だがよくあることだ

733:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/24 00:47:20 tpNLw9SY
やべこれの今日の更新見たら
オーフェンのハーティア召還するしかないでしょ
URLリンク(www.motsunabenohigan.jp)

734:鋼の使い魔(前書き) ◆qtfp0iDgnk
08/09/24 00:47:40 XTK3Joni
予告修正。50分からでいいですか?
あと今回から魔法の呼称をちょっと変えたので、不快感を催される方がいるかもしれないことを予告しておきます。

735:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/24 00:48:42 WuQHMOht
>>729
>条約免責条項第42条第2項該当の熱化学核支援砲撃!
EGコンバット?

736:鋼の使い魔(前書き) ◆qtfp0iDgnk
08/09/24 00:50:53 XTK3Joni
時間になったので投下します。

737:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/24 00:51:03 MkmO51Fu
最近何故かカレーにハマってるのは特に関係無いと思うアロマの人乙
雛先生・・・初回プレイではどうにもならんかったぜ・・・

738:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/24 00:51:08 o0BqKWCK
>>735
( ; ゚Д゚)
これだけで元ネタを悟られてしまうとは……!
流石は訓練された瑞っ子よ。
こんな所で同士に会うとはw

739:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/24 00:51:22 9PKndI2h
支援

740:鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk
08/09/24 00:51:51 XTK3Joni
 ラ・ヴァリエール公長女エレオノール。
 両親より受け継いだメイジとしての才能の光る才媛として知られる。
 学院在学中からも成績優秀につき人々の耳目を集め、卒業後はアカデミーでの研究の道を進んだ。
 現在はアカデミーの正研究員として在籍し、魔法の真理と実用の研究にいそしんでいる。
 
 アカデミーは元々、魔法学院の上部機関として発足したものの、次第にその研究機関としての性格を強くし、いつごろからか独立した一つの部署として確立した。
各省庁を牛耳る貴族らからの献金を受け派閥抗争の矢面に立たされる等と陰口もあるが、名と格に見合った優秀な研究所である。
 在籍する研究員にも階級が設定され、准研究生、正研究生、准研究員、正研究員、主席研究員の順に地位があがり、それにあわせて
個人で扱えるテーマと予算も大きくなっていく。もっとも、主席研究員ほどになると殆ど名誉職のような存在であり、アカデミーの主格は正研究員にあるといってもいい。
 エレオノールは学院を卒業した翌年よりアカデミーに入り、わずか9年で正研究員となった。
 見紛う事なき天才であった。
 
 
 懐かしみながらもエレオノールはシエスタを案内人に通廊を歩いていた。
「貴方はルイズと親しくしているそうね」
 前触れもなく声をかけられてシエスタは動揺した。ルイズやキュルケらが親しくしてくれているとはいえ、本来、使用人と貴族が口を聞くというのは
滅多にないことなのである。
「は、はい。勿体無くも、ミス・ヴァリエール様には懇意に御用命ぜられる事がたびたびありまして…」
「ふん。で、あの子は何処にいるの?」
「確か、今頃は…ミスタ・コルベール殿の研究塔へ出向いてらっしゃるはず…です…」
 かなりおどおどとしていたシエスタだったが、エレオノールはそんなことを霞みも気に掛けることはなかった。
彼女にとって使用人とは居ないように振舞うのが礼儀と考えているからだ。
「そう。…あの人も相変わらず、外道な研究を繰り返しているのでしょうね」
 つぶやくエレオノールの声は動揺するシエスタまで届かずに消えた。
 
 
 
 『氷河剣と土人形』
 
 
 


741:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/24 00:52:06 o0BqKWCK
支援

742:鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk
08/09/24 00:53:07 XTK3Joni
 研究塔前で身構える、タバサとギーシュ。
 ギーシュの格好は普段と変わらない。少々趣味の悪いシャツと、学院指定のショートマント。
 一方のタバサは、服装こそ普段と同じだが、それだけではなかった。
 華奢な体躯には丁寧になめされた皮のベルトを縦横に佩びていた。これはタバサが剣を使うからである。並の男であれば腰から落ちぬように巻く程度であるが、
タバサは肩掛けになるようにベルトを巻き、佩びた剣を収めていた。
 ギーシュが愛用の杖、青銅の造花を抜くと、タバサもそれに応じるように剣と杖を抜く。
 右手に抜かれた剣は、以前のレイピアよりもずっと短い。ギュスターヴの短剣に近いが、片刃のつくりであり、ギュスターヴのそれよりも肉の薄く、
ダガーナイフをそのまま長くしたようなものだった。
 一方左手に握られた杖も、以前の物から変わっている。以前の節くれたワンド系から、キュルケやルイズの使うタクト系のものに変わっていた。
目に付く特徴があるとすれば、柄のように握りがつくられ、長さの割りに太い。
(まるで長短一式の剣を構えるかのようだな)
 塔の前で観戦するギュスターヴにはそのように見えた。
 
「…よし、来い、新たなワルキューレ!」
 ギーシュの手から造花が投げられる。と同時に、懐から抜かれた新たな杖を握ったギーシュが【錬金】によってゴーレムを精製する。
 地面と造花が混ざり合い、起き上がるように出現したゴーレムは案山子のように細い。だが次の瞬間にはそこへ組木細工のように青銅のパーツがはまっていき、
最後には一体の屈強なゴーレムが立っていた。
「これが僕の『ヌーベル・ワルキューレ』だ」
 額に汗を浮かべたギーシュの渾身の業だった。
 それはまさに屈強なプレート・アーマーを着込んだ女戦士であり、以前のワルキューレよりも筋肉質な印象をみるものに与えた。
 右手に剣を、左手にラウンドシールドを構えた姿のNワルキューレは、古い時代のタペストリーに描かれる様なアンティークな騎士像をモチーフにしているのだった。
「以前のワルキューレ7体分のパーツ数とパワーを一体に凝縮させた。これで君の魔法にただやられるようなことはない」
 馬鞭状の新たな杖を構えながら、ギーシュは対峙するタバサを見た。
 
 
「ほぅ、なかなか手が込んでいるようですね」
 見物するコルベールがギーシュの手に関心の声を上げた。元来ドットメイジは組み合わせられる技術が少ないからだ。
「ねぇギュスターヴ。どうして『青銅』のギーシュのゴーレムが金色に光っているわけ?」
 ルイズは新たなワルキューレの感想を漏らした。
 Nワルキューレは青銅までしか扱えないギーシュのゴーレムであるにも関わらず、その全身を淡い金色に輝かせているのである。
 主人の言葉にギュスターヴは丁寧に答えた。
「ルイズ。青銅とは、なんだ?」
「え?」
「青銅というのは本来、錫と銅の合金だ。普段思い浮かべる緑青色の青銅は、長い風雨によって表面を錆びで覆われた姿でしかない」
「じゃあ、あれは一体…」
「青銅は本来合金であるから、含有する元の金属の配分で性質が変化する。銅が多ければ軟らかく柔軟に、錫が多ければ強度が上がるが脆くなる。
特に錫の含有量が上がると、金のような光沢を放つ場合がある」
 へぇ、と今度はギュスターヴの博識に感心するルイズだった。
「…詳しくてね、ミスタ?」
「これでも冶金には聡くてね」
 
 


743:鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk
08/09/24 00:55:02 XTK3Joni
「行け!ワルキューレ!」
 淡い金色に輝くNワルキューレは、右腕の剣を構えてタバサに向かって飛び込んだ。
 タバサも自分から踏み込み、振り込まれる剣を紙一重でかわし、自分の剣を振るった。
 両者が激突し、剣と杖が打ち合わされる。ギーシュのワルキューレは盾を受けるのではなく、相手の姿勢を崩すように突き出したり、振るったりした。
タバサはそれを右手の剣で、或いは左手の杖で捌く。握りと太さを持ったタバサの杖はワルキューレの打突を捌きながら魔法を使うことが可能なのである。
 打ち合いを避けるように一旦間合いを開け、タバサが後方のギーシュに向かって空砕槌【エア・ハンマー】を撃つと、すかさずワルキューレが射線上に割り込んで
ラウンド・シールドで魔法を受け止め、タバサとの間合いを詰めて切り込んでくる。
(以前より、ずっと早い……!)
 タバサは目の前のゴーレムが予想以上の強さを持っていることに驚いた。
 以前のワルキューレも人間並みのパワーとスピードを有していたが、Nワルキューレはパワーも、何よりスピードが格段に上昇しているのである。
 シュバリエであり、剣の修練でさらに身体能力を上げているタバサに追従できるほどのスピードであった。
(ただ打ち合うだけじゃ駄目…)
 しかしタバサには好都合だった。接近戦で優秀な相手ほど今回は稽古の成果がわかる。ワルキューレの打ち込みにたたらを踏みながらもその目は闘志を燃やしていた。
 
 
 一方、杖を構えたギーシュは懸命にワルキューレを動かしていた。
(やっぱり以前のワルキューレよりずっと疲れる…なにより、相手が早い)
 ゴーレムは複雑な構造ほど動かす難易度が上がる。より大きく、より複雑なゴーレムほど硬度な魔法の産物である。
 以前の七体分、複雑さの増したNワルキューレは、ドットメイジの限界ともいえる操作能力をギーシュに強いているのであった。
(…その分、接近戦で有利だ!)
 パーツ数は7倍とはいえ『重さ』が七倍であるわけではない。しかし、今まで7体に分割して操作していた精神力で動かす為に純パワーは7倍に近い。
単純な能力でも力とスピードで圧倒できるとギーシュは考えていた。
 
 
「当てが外れましたな。コルベール師」
 素早く立ち回る二人を厳しい顔で見ていたコルベールにギュスターヴが声をかける。
「…ええ。危険過ぎるようなら間に割って入る位は覚悟していましたが、これでは…」
 タバサとギーシュの戦いは二次元上で激しく互いの位置を変える高機動戦を呈していた。
 ギーシュのワルキューレがタバサの姿勢を崩す。かと思えば空かさず体勢を直したタバサが移動してギーシュを狙って魔法を撃つと、素早くワルキューレが割り込んで
魔法を遮り、タバサとの間合いを詰めて切り込み、タバサと切り結ぶ…。
「下手に割り込むとミス・タバサもミスタ・グラモンも攻撃の手が止まりきらずに事故を起こしかねない…」
「それだけギーシュが努力しているということでしょう」
「…そうですね」
 生徒の努力を賞賛したくても、今は厳しい顔を崩せないコルベールだった。
 
 
 
 実力が以外にも均衡した戦いが続いた。しかし両者の差がじわり、じわりと戦いに影響を与え始めていく。
 ワルキューレの動作が徐々にだが、大雑把になっていく。タバサの射線に入る時も、盾で受けきれずに半身で受け、背後のギーシュが自分で動いて避ける、
というパターンが増えてきた。
 ワルキューレの盾自体も、魔法を受け、タバサの剣を受けることで、徐々に強度を落としていた。空砕槌【エア・ハンマー】を受けると、
盾の表面を覆う錫の多い青銅がバラバラと砕け落ち、芯になっている銅の多い青銅が露わになってくる。
「ふっ…ふっ……」
 杖を振るうギーシュだが、その膝が震え、額や頸には汗が玉のように浮かんでいた。
 新型のワルキューレを高速で動かし、尚且つ自分も激しく動き回る中で集中力と体力がそろそろ限界を迎えつつあるのだった。
 


744:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/24 00:55:21 9PKndI2h
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745:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/24 00:55:56 0vAQBusE
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746:名無しさん@お腹いっぱい。
08/09/24 00:56:17 eB5X9QCi
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747:鋼の使い魔 ◆qtfp0iDgnk
08/09/24 00:57:04 XTK3Joni
 タバサはワルキューレの剣をかわして間合いを開けると、ワルキューレの背後にわずかに隠れるギーシュを狙って空飛刃【エア・カッター】を放った。
 身を投げて真空の刃を受けたワルキューレの動きが一瞬、止まる。すかさずタバサが踏み込んだ。
「『払い抜け』…!」
 低く駆けるタバサが握るロング・ダガーが、ワルキューレのわき腹を切り裂く。
 しかしタバサの体格では一撃の威力が劣るのか、切り裂かれたわき腹の傷は浅い。
 振り返ったタバサにワルキューレの剣が迫った。
「!!」
 多段的に繰り出される剣をタバサは漏らさず受け止めた。が、身体は浮き上がってたたらを踏んで下がる。
(スピードが落ちない…?)
 傷を受けたゴーレムは痛みを感じなくても体の変形によって動きが鈍るはずなのだ。しかしワルキューレは先程と変わらないスピードで攻撃してくる。
 芯のみとなった盾を叩きつけ、大振り気味に打ち込む剣を紙一重でかわすと、今度は呼吸を整える為にタバサは間合いを明けた。
 
 
 
 Nワルキューレは、ただのゴーレムとしてはある種、不必要に複雑な構造をしていた。
 ただのゴーレムであれば単一素材の椋かがらんどう、関節はマリオネットのような単純な構造が概ね一般的である。
 しかしギーシュは違った。まずワルキューレに骨格を与えた。次にその骨格を包むように硬度を上げた青銅の鎧を纏わせたのだ。
 さらに鎧と骨格の隙間には青銅製の巻きバネがいたるところに仕込まれており、これが俊敏なスピードとパワーの底上げを果たしていた。
 そして多少のダメージを受けても、体の基本構造である『骨格』が傷つかない限りスピードとパワーは下がらない。その上を包む『鎧』と『バネ』で攻撃を受け止めるからだ。
 
 
 タバサはワルキューレから間合いを開け、呼吸を整えながらじりじりと間合いを詰められていた。
 ちらちらとワルキューレの背後のギーシュへ攻撃する隙を探していたが、射線からワルキューレを外そうとすると、ギーシュは素早くワルキューレを動かして
それを防いだ。
 ワルキューレを繰るギーシュの腕が揺れる。
 ワルキューレは剣を構えて間合いを一気に削り、剣を振り込んだ。タバサはそれをいなしながら後退する。
 突っかかるワルキューレをサッと横へスライドするように移動してタバサがかわすと、前のめりになったワルキューレの反応が一瞬鈍った。
「『スマッシュ』!」
 タバサの腰溜めの袈裟斬りがワルキューレの背中に食い込む。切り裂かれた鎧の奥で剣先が何かぶちぶちと切る感触をタバサに伝える。
 技が決まってタバサは再び間合いを開けた。ワルキューレはタバサに向かい直すと、ボロボロの盾を構えて突進した。
 青銅の塊がタバサに叩きつけられようとしたが、タバサは踏み込みながらそれを避けた。
ワルキューレとすれ違うよう跳び、ワルキューレの鎧につけられた鋲が身体を掠める。
 ギーシュとタバサの視線が交錯した。この一瞬、二人の間にワルキューレがいなくなったからだ。
 しかし疲労を重ねたとはいえ、全力のギーシュは素早くタバサの前にワルキューレを移動させる。
 
 タバサはそれを待っていた。射線に割り込んだワルキューレを狙ったタバサは、正確に空砕槌【エア・ハンマー】を三回打ち込む。割り込んだ直後の、
姿勢を崩したワルキューレは、それを全て受けて宙を舞った。
「しまった!」
 ギーシュはこれに焦った。ゴーレムは遠隔操作という性質上、受身が取れない。
 案の定ワルキューレは後頭部から地面に落ちた。ギーシュは素早く立たせたものの、『骨格』が歪んでしまったのか、その動きが少し鈍くなってしまっている。
(今…!)
 するとやおら、タバサは手のロング・ダガーをしまい、右手に杖を持ち替える。口からスペルが漏れ、ギーシュは魔法で決着をつけにきたのだと判断した。盾を構えさせ、
魔法を受けきってから踏み込ませるべく、間合いをじりじり詰めさせる。
 『雪風』の二つ名にあるように周囲に氷の粒が発生する。それは以前ならば氷柱となって飛ぶはずが、今回はタバサの杖先に集まっていった。
 


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