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犯人独白ストーカー篇 その1
俺はその日も少し離れた場所からアイスクリーム屋を覗いた。
久しぶりに平岡さんが出勤していた。
それを確認して俺は駐車場の車に戻った。
これまで何度も繰り返したように、
車で音楽を聴きながら平岡さんの退社時間を待った。
その日は今までとなにか違う気がして、
退社時間が待ち遠しかった。
退社時刻がやってきた。
時刻通りに平岡さんが現れた。
これは普段通りだった。
しかし普段と違うのは、
平岡さんが一人で現れたことだ。
これまでは必ず友達と一緒だった。
友達と一緒の平岡さんを少し追いかけたり、
先回りしてすれ違ったりしたことはある。
車ですれ違うだけで胸がキュンとする感じだった。