08/12/19 18:02:47
色の技法についてレビュー。(長いから2つに分けます。)
色の基本的な知識から応用についてまとめられていて初心者から上級者まで十分参考になる本だと思う。
本文は160P前後、7:3ぐらいの割合でカラーとモノクロ。カラーにする必要の無いページはモノクロになっている。
2,400円という価格はちょっと高いと思うかもしれないけれど個人的にはこの内容でこの価格ならむしろ安いと感じた。
全4章の構成で、
・色の基本(色相環とか基本色の解説、混色の基本)
・色の性格(連結と対立の解説。↑の応用)
・色による光とカゲ(色使いとカゲ・光の表現方法について)
・名画から学ぶ色(反映色とか明中暗、構図の解説とアレンジ)
解説のテキスト自体はさほど長くないけれど作例が豊富。
で、前章の内容を踏まえて次の章に進むので読み飛ばすと大変。
事前の知識は中学生の美術で習う程度の知識があればOK。
作例は水彩とアクリル使用。
萌え絵や漫画絵とは一見かけ離れているけれど、CGでも十分参考になる。
カラーの表現の幅を広げられる…と思う。
アニメ塗りはできるけどカゲって何色で塗れば良いんだよ!とか
混色が苦手でどうもうすっぺらい絵になってしまう!とか
色相・彩度・明度って良く聞くけどどう活用するのか?とか
そういう悩みがある人にはとてもオススメ。