15/03/22 23:36:11.12 NF99j1mk
(続き)
（デカルトの「我思う、故に我あり」を二百年ほど先んじている）。神の存在証明に自らの存在証明が先立つのである。
すなわち、自らの存在は神の存在に先立つという事だ。
ベルナールの推論はデカルトからさらに二百年ほど進み、ニーチェやサルトルの思想にまで至る｡
すなわち､神が介入しない世界では自らの行動の責任は自らのみが負い、自らの罪は自らのみが贖えるという事である。
これまで、人間の自由意志は神によって支配されるというアウグスティヌス主義、カルビン主義が主流であった。
だがベルナールはペラギウス（ブリテン、アイルランドの修道士。神は人の自由意志を支配しないと主張して異端とされた）の教えを引用する形でそれを否定した。
もちろん、ベルナールは神を否定したのではない。すなわち、人間は人間自身の手によって自らの世界とその営みを支配しつつと同時に神を信仰するというのである。
純潔のマリア 10 [転載禁止]©2ch.net
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