なぜ虫はあんなに小さい脳で複雑な行動ができるのか?at LIVEPLUS
なぜ虫はあんなに小さい脳で複雑な行動ができるのか? - 暇つぶし2ch1:きつねうどん ★
17/02/01 21:21:28.79 CAP_USER.net
URLリンク(i.gzn.jp)
昆虫は、人間の指先よりも小さい脳しか持っていないにも関わらず、驚くべきほど複雑な行動をとることが世界中で確認されています。人間の指先よりも小さい昆虫の脳がどのようにして複雑な行動を可能にしているのか、その詳細に迫る実験がおこなわれました。
ミツバチの一種である マルハナバチは、他のハチから学習し、得た知識を次の世代へ受け継いでいくことが確認されています。花粉がある場所をシートで覆い、花に垂れ下がっている糸を引っ張るとシートが取れて花粉を採取できる装置を使った実験では、1匹のマルハナバチが糸を引っ張ってシートを剥がしたところ、この知識が同じ巣にいる他のマルハナバチや、その後に生まれてきたマルハナバチにも共有されることがわかりました。
他の昆虫でも、例えばトンボは空中を飛びながら蚊やガ、チョウ、他のトンボを補食します。捕食対象の昆虫はそれぞれ異なる独自の飛行パターンを持っており、空中で捕まえるには対象の飛行パターンから次にどこに飛んでいくのかを予測しなければいけません。この行動には適応性や計画性といった能力が必要になります。また、1mmにも満たない毛虫でさえ、基本的な学習能力や記憶能力を備えていることが判明済みです。
なぜ昆虫は小さな脳で複雑な行動やタスクを実行することができるのか、このテーマで研究を続けているのがVivek Jayaraman博士です。Jayaraman博士によれば、昆虫の脳のメカニズムを知るには、昆虫の神経細胞と神経回路に注目する必要があるとのこと。神経は脳の一部から別の場所へ電気信号を伝達させるワイヤーの役割を持ち、言うなれば生物学バージョンのコンピューター回路です。これに注目したJayaraman博士は、25万の神経細胞を持つショウジョウバエを使った実験を行いました。
人間は、外部の世界を無意識に認識してそれを元に行動や判断を下すことがあり、これは「内部表現」と呼ばれています。例えば、明るい部屋で急にライトが消されても、人間は自分がどの方向を向いていたかを無意識に認識可能といったことです。Jayaraman博士はショウジョウバエが人間と同じように内部表現の能力を脳に携えている可能性があると考え、今回の実験を行いました。
実験では、ショウジョウバエの脳がどのように反応するかをリアルタイムで測定できる装置を開発。ショウジョウバエを固定した小さなボールに載せてその周囲をディスプレイで囲み、ショウジョウバエがボールの上を歩くとディスプレイに表示される景色がリアルタイムで変わる、つまりショウジョウバエが「外の世界にいる」錯覚するような装置を作り脳の動きを観察。その際に、ショウジョウバエがいる空間のライトを突然消して、人間と同じように内部表現があるかどうかの確認が行われました。
実験の結果、突然ライトが消された後でもショウジョウバエの脳はライトがついていたときと同じ反応をしたことが判明。言い換えれば、ショウジョウバエはライトが消された後でも、自分がどこを向いているか、どこにいるのかを認識しており、内部表現を備えていることがわかったというわけです。内部表現に関する認識能力は、これまで人間のような背骨を持つ動物にしかないと考えられており、、ショウジョウバエという小さな昆虫にもあるというのは大きな発見です。


レスを読む
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch