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九州文化塾：映画監督・山本晋也さん「昭和に誇りを持って」 ／福岡
毎日新聞 2015年09月28日 地方版
第１９期九州文化塾（毎日新聞社、ＲＫＢ毎日放送主催）の第６回講座が２７日、中央区のアクロス福岡のシンフォニーホールであった。
テレビなどのコメンテーターとして活躍する映画監督、山本晋也さん（７６）が「偉大なる昭和」と題して約１４００人を前に講演した。
山本さんは母親から聞いたとして「ここだけの話、東京大空襲で（焼夷（しょうい）弾の）不発弾が庭に２発落ち、連絡しないで埋めた。
今でも掘れば出てくる」と驚きの話も飛び出した。
山本さんは東京市神田区（現東京都千代田区）出身。
講演で、逃げ惑って生き延びた東京大空襲を振り返った。
空襲から十数日後、父親と街を歩くと焼夷弾で浅草寺は無くなり、
隅田川の岸辺に赤子や子供が着るちゃんちゃんこが揺れていたといい「１０万人超が死んでいるが、名前の碑はない」と語った。
さらに「政治家は戦後レジームからの脱却と言うが、ああいううそを言ってはいけない。
今の日本があるのは昭和に頑張った人のおかげ。昭和が僕を作った。昭和に誇りを持ってください」などと語りかけた。
【志村一也】
〔福岡都市圏版〕
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