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「戦争ダメ」言える自由 戦時中に拷問、106歳の伝言(略)
■棒やロウソクで拷問受けた(略)
―洗礼の翌年の25(大正14)年、治安維持法が施行。軍部が国政に影響を
及ぼすようになり、31(昭和6)年には満州事変が勃発する。
中国への侵略戦争を容認してしまい、世の中がおかしくなっていると思いました。
だが、特高(特別高等警察)に逮捕・拷問されるのが怖くて、公の場で「戦争反対」
なんて言える雰囲気じゃありませんでした。そんなとき、「日本戦闘的無神論者同盟」
という共産主義の影響を受けた団体と出会い、東京などで軍国主義を批判する
ビラ配りをしていました。
―34(昭和9)年1月20日、特高に逮捕された。
特高が夜遅く、東京・浅草の下宿先に十手のようなものを持って来ました。
同じ下宿の人に案内されて。逮捕の理由は聞かされず、令状も見せられません。
妻と一緒に警察署へ連行されて、「天皇陛下に反対するやつだから、誤って
殺しても、おれ(取調官)は罪にならない」と言われ、拷問も受けました。
腰掛けているイスに手錠で固定され、動けない。そのまま太い木の棒で、
太ももを繰り返し殴られる。ロウソクの炎で鼻をあぶられたこともありました。
―西川さんの鼻には、今も黒ずんだ痕が残る。
取り調べでは、ちゃんとした調書を取られることはなく、なぜ、罪に問われるのかも
分からないまま起訴されました。勾留期間は約11カ月。治安維持法違反の罪で
懲役2年執行猶予3年の有罪判決を受けました。
(略)
■かつての日本に似てきた(略)
―自衛隊が他国とともに海外で戦う集団的自衛権の行使について、歴代の内閣は
「憲法9条に反する」として認めてこなかった。安倍政権はこの解釈を変えて、
新たな安全保障法制の関連法案成立をめざす。
安倍晋三首相は真剣に平和を願っているのでしょうか。「広島原爆の日」の6日、
式典で「非核三原則」に触れませんでした。ありえないと思います。
治安維持法の被害者に謝罪や賠償を求める運動に携わってきましたが、
特定秘密保護法がつくられ、今度は安保法案。どこか、戦争をしたかつての
日本に似てきたような気がします。この70年間で、こんなに心配な気分で
終戦の日を迎えるのは初めてです。
でも、希望はあります。今は「戦争はダメだ」と声を上げることができる。学生や若い
母親たちもデモ行進をしています。106年間生きてきた証しとして、二度と戦争の
時代に戻らないよう、これからも機会があれば体験を語っていきたい。
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