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「そこが聞きたい:新国立競技場 伊東豊雄氏」毎日新聞 07月22日
混乱の原因はどこにあったのか。世界的に評価され、新国立競技場の
デザインコンペにも参加した伊東豊雄氏(74)が「建築家の目」で騒動の深層を語った。
?建築界からさまざまな問題提起がなされた。
私は昨春、旧国立競技場の改修案を発表した。新国立競技場のデザインコンペに参加し、
落選した立場からいえば批判も覚悟した。けれども、どういう設計思想のもとで、
明治神宮外苑という景観と歴史を無視するような、巨大なスタジアムになったのかが一切明らかにされないことに違和感を覚えたからだ。
?コンペで審査委員長を務めた安藤氏は会見で「任されたのはデザインだけ」と強調した。
安藤さんがどういう意図であの巨大なデザインを選んだのか、その理由が明かされると期待した。
しかし、釈明とコストの話だけで残念だった。自然との共生を考えるのが21世紀のデザインの潮流なのに、
なぜ、自然を克服する対象として捉える、20世紀的モダニズムの典型のようなデザインになったのか、
これまで説明がされていない。コンペだって本来は、設計者にデザインの意図を語らせるのが最低限のエチケット。
それすら行われず、書類だけで「日本の技術だからできる」の一点で走り出した理由が分からない。
当初は安藤さんも「周辺環境との対話」「地球環境に配慮」と言っていたはずなのに、いつの間にかなくなった。
??あの時は、1300億円を条件にコンペが行われた。
消費税込みかどうかは明示されていなかったが、誰が見てもザハ・ハディド氏の案がその額に納まるとは考えなかっただろう。
最初の案はJR中央線をまたぐ大きさ。本来ならルール違反で失格だ。その後、延べ床面積で25%縮小された。
コンペの規定には<提案デザインの変更は不可>という趣旨の一文があったのに主催者がそれを破った。
最初の案と比べて脚がもがれたカニのような形になったのに、ハディド氏は何ら説明をしていない。
おまけに設計者なら完成まで寄り添うべきなのに、実施設計は日本の設計会社が担う。
その彼女には13億円が支払われ、さらに支払い義務が生じるという。異常だ。返金を求めていいほどだ。
(一部略)
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