15/04/21 20:56:14.83 *.net
鶏卵 11年に次ぐ高値 生産減、業務需要は拡大
鶏卵相場が異例の強い展開を見せている。例年なら下げ局面となる3、4月が
堅調で、現在の価格は5年間で2番目の高値水準となっている。国内の供給量が
減っていることが主な要因だ。外食大手が卵を使うメニューを提案したり、外国人
観光客の増加が消費をもり立てたりと、活発な業務需要も影響している。
JA全農たまごの東京地区のM級基準値は20日、1キロ225円で10取引日連続で
高価格を維持した。ここ5年間では東日本大震災の影響で高騰した2011年に次ぐ高値だ。
鶏卵相場は例年、冬場に鍋物需要などがけん引して2月まで上げて、以降は下げ局面
となる。だが、今年は3、4月と上伸している。昨夏に淘汰(とうた)した鶏の入れ替わりが
順調に進まず、産卵鶏が少ないことが主因だ。
円安のため輸入価格が上昇し、輸入量が減っていることも背景にある。殻付き卵、
凍結卵、卵白粉などを合計した鶏卵類全体の輸入量は、1月が前年同月比3割減の
2067トン、2月は1割減の2542トン。3、4月も前年を下回る傾向が続いているもようだ。
日本養鶏協会は「輸入が減った分の手当てで、国産の引き合いが強まったのではないか」とみる。
需要面では、大手ハンバーガーチェーンの日本マクドナルドが、新メニューの「チキン
てりたま瀬戸内レモンソース」や、人気商品の「てりたま」「チーズてりたま」バーガーを
3月末から5月上旬まで期限限定で販売。ぷるぷるした食感に焼き上げた卵を挟んで
いるのが特徴で、現在の鶏卵需要を押し上げている。
外国人観光客の増加も需要にプラスとなっており、日本ならではの温泉卵や卵かけご飯を
食べる例も増えてきた。
東京都内の流通業者は「コンビニエンスストアの弁当用の加工需要も高い。さまざまな要因が
重なり、好調な相場となった。しばらく強含みが続く」とみる。
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