07/08/18 09:04:23
しかし、いくら後悔してももう遅かった。いまや僕の下半身は丸裸だった。
Nの手下たちは、そこで手を放して僕を解放してくれたので、僕は大慌てで手で自分の股間を隠した。
恥ずかしさがこみ上げてきて、何も言うことができなかった。目には涙が浮かんできた。
Nはニヤリ、と笑うと、今や僕の生命線である僕のズボンとパンツを持って、ベランダへ出ていった。
僕も股間を手で隠しながら、Nの後を追ってベランダへ出た。取り返さなければいけなかった。
ベランダへ出ると、２階にあるこの教室から、下の様子が見えた。
この教室のすぐ下は、女子テニス部のコートになっていて、すでに掃除を終えた他のクラスや他の学年の女の子たちが、目にもまぶしい真っ白な、ミニのスコート姿でテニスの練習をしているところだった。
僕は、ベランダの柵で下からは見えないとはいえ、下半身裸の姿を可愛らしい女の子たちに見られると思うとドキドキしてたまらなく恥ずかしかった。
Nは、僕もベランダに出て来たのを見るや、すぐに僕のズボンとパンツを、下の女子テニス部のコートへと投げ捨てたのだった。
「！」僕のズボンとパンツは、ひらひらと風に舞いながら、色っぽいスコート姿の可愛い女の子たちの横へと落ちていった。
テニス部の女の子たちが、一斉に僕のズボンとパンツに注目した。
そして、それが落ちてきた先、Nと僕のいるベランダの方を見上げた。
僕は恥ずかしさのあまり、しゃがみこんでベランダの柵に隠れずにはいられなかった。
くっそ～…Nめ…僕は下半身裸の恥ずかしい姿で、ベランダにいる。
僕の下半身を覆うための大切なズボンとパンツは、下のテニスコートに落とされてしまった…
今はここには、何も下半身を覆うものがない！屈辱的！！
…しかし、僕のズボンとパンツは、Nの手を放れたのだ。
取り戻すなら、今しかなかった。下へ取りに行くしかない…
下半身裸の姿を見られてしまうけど、仕方なかった。
このままこの格好でここにいるよりはマシだった。
僕は、手に力を込めてますます強く股間を隠しながら、ベランダから教室を横切って、廊下へ出た。
廊下を走って行くと、他のクラスの生徒たちが僕の姿を見て、びっくりしたり、指さして笑ったりした。
しかし、そんなことに構っているヒマはなかった。
とにかく階段を降りて、テニスコートへ出た。すると…
ない。確かに、落ちていたはずの、僕のズボンとパンツが、なくなっている。
テニス部の女の子たちが、びっくりした表情で僕を見つめていた。
色っぽく可愛らしい女の子たちに、こんな恥ずかしい格好を見られて、僕は恥ずかしくてたまらなくなり、あわてて校舎の中へ戻った。
一体、僕のズボンとパンツはどこへ…はっ、Nの手下が、僕より早く下に待ち構えていて、僕のズボンとパンツを持って行ってしまったんだ！とすぐに気づいた。
あぁっ、これからどうしよう？
僕は校舎の片隅で、ズボンもパンツもはいていない下半身丸出しの恥ずかしい姿で、股間を手で隠しながら考えた。
学校でパンツはいてなくて下半身丸出し…恥ずかしいっ！（終）