08/07/05 19:39:31 bypsVzTM
>接点がまるでなく最初はバカにしていた百姓達にだんだんと情が移っていく
バカにしてるふりしてるだけ。
本当に馬鹿にしてたら無視するだけだよ。
下層民として、心の中では哀れがってる。
彼らだって恵まれた境遇ではないのだから。
小学生が気になる女の子のスカートめくりして
なかせたりするのと同じだよ。
菊千代が与平を「抜け作」。
百姓をタニシヤロウと徹底的に愚弄してるのと
何ら変わるところがない。
三十郎の若侍を馬鹿にした態度とか
黒澤はこういう自分の本心を逆に表すような表現を好む。
山田洋次に「息子」の三国連太郎が永瀬と和久井との結婚を喜んで
お富さんを歌う場面について、自分なら
三国は素直に喜ばせず、むしろ不機嫌な表情をさせる。
酔いつぶれた三国に永瀬が布団をかぶせると
「ばあさん、せがれが良い嫁さん連れてきたぞ」と寝言をいう。
そこで、はじめて三国の真意がわかるという風にするよと
語ったらしいが、こういうのもいかにも黒澤らしいところだ。