05/03/07 09:44:50 mH1ghRg8
>>295
そうかなぁ…黒澤がその映画が好きと聞いたことはあるが、かといって
黒澤がひねりも入れず、単に設定を時代劇に置き換えただけなんて
ことあるのかなぁ。
あのラスト、「オシじゃ、オシ娘じゃ」と雪姫が正体を明かし、
太鼓の音にあわせ、六郎太、兵衛が立ち上がり、雪姫と3人で
正面に向かってずいずいと歩みを進める。
このシーンで「ああ、三悪人ってのはこの3人だ」って思ったよ。
さらにその後、道中は喧嘩ばかりしていた、太平と又七が
褒美の小判、わずか一枚をうれしそうにもって、
「お前持ってろよ」「いいよお前持ってろよ」「そうかぁ」
って仲良く石段を降りてゆく。この二人は見かけは欲張りだが、
単にお人よしの善人に他ならない。三人の悪人にそそのかされて
命がけで金を運ばされただけなんだな。
もっともだれが三悪人と感じるかは観客の判断に任せているのかも
知れないね。特に俺も三悪人は絶対に雪姫、六郎太、兵衛の3人だ
なんて主張する気はない。
ただ、2人の百姓は悪人にはどうしても思えないんだよね。