08/03/16 06:47:10 0t+XPBxr
「パレード・パレード」のような好きでもない曲をいやいや歌わされたり、
「たいくつな午後」のような素晴らしい作品を編曲者に台無しにされたり、
才能を十分に発揮できない日々を送っていた谷村さんはある日、
自らが美しいと信じる音楽を世に送り出そうと決意をする。
作品の純化は、『愛する人へ』『幸福の場所』『圧倒的に片想い』の
三部作を通じて、段階的に行われていった。
それは芸術の忠実な僕として生きようとする信仰の告白であり、
同時に聴衆の選別をも意味していた。
『Prism』『Docile』あたりまでは好きだったが、その後アンチに転向した者も多数いるだろう。
彼らの精神構造は、母親においてきぼりにされてふてくされている幼児と同じである。