08/03/06 21:41:02 mWkhaGru
「やさしさ知らず」のシングルを買っていた私からすれば、それはあんまりじゃないかと、
怒りすらこみあげていました。
「それにどうしてそんなことをファンの私にわざわざ言うの?」と。
流れとしてはこんなかんじです。
「やさしさ知らず良かったじゃないですか?あれ私は好きでしたよ。そういえば、
作詞家の松本隆さんなんかはアグネスの「ポケットいっぱいの秘密」のヒットがなかったら、
これほどメジャーにならなかったかもしれない」と私が言うと
アグネスは少しオーヴァーなジェスチャーで「ううん。松本さんの詞も松任谷さんの曲も全然良くなかった。
契約があったから、しかたなくシングルで出したの」とチッと舌打ちまでして言ったんです。
「私はこんな歌なんて嫌いよ」=アグネス自身が自分のキャリアを否定することになるんですけどね。
私は「もしかしたらアグネスはやさしさ知らずがヒットしなかったのは
詞や曲が悪かったからで、私のせいじゃないと言いたかったのかなあ」とあれこれ考え込んでしまいました。
(アグネスは当事ゴダイゴと組んでアルバムを製作し『鏡の中の私』を歌っていました)
ところで「やさしさ知らず」には思い入れというか、エピソードがあるんです。
1978年に当事の担当ディレクター細井虎雄氏に何度か手紙を意見を書いて送っていたのですが
「アゲインはフォークでしんみりしちゃったので、次作はアグネスらしくもっと
キャッチーでポップな曲をやってほしい」とリクエストしたんです。
そんなある日「いろいろ意見をありがとう。我々スタッフにまで激励してくれるなんて、
本当に感動、感謝しています。アグネス共々期待にこたえられるよう頑張ります。」と
手紙の返事が来たのです。
そして「つまらないものですが」と短い言葉を添えて手紙と共に送られてきたのが、
「やさしさ知らず」のポスターだったんです。