08/05/28 23:44:50
講演：レイプで人生は終わらない 報道写真家・大藪順子さん、東京で来月１日 ／大阪
◇「幸せになる権利がある」
性暴力被害の経験を持ち、０６年から日本各地で講演活動を重ねている米国在住の報道写真家、
大藪順子（のぶこ）さん（３６）＝豊中市出身＝の講演が６月１日、東京都内である。
「被害に遭ったことは自分の選択ではない。だけど、その後の人生は選択できる」。
大藪さんは力強く言う。「レイプで人生は終わらない」
米国で新聞社のカメラマンとして働いていた９９年、自宅で就寝中に、侵入してきた男にレイプされた。
男は逮捕されたが、自身はその後、パニックやうつ状態にさいなまれた。牧師の勧めで刑務所の男に
手紙を書いた。「あなたの行為によってどん底に落とされた私も、新しく歩み始める道があることが
今やっと分かってきたのです……」。ようやく解放された。
０１年から米国とカナダで被害者を撮り始め、７０人近くに話を聞いた。養父に性暴力を受けて育った
ある女性（取材時は５０代）は、ありとあらゆる精神障害を抱えながらも、「自分の娘たちは虐待のない
家庭で育てた」と語った。「彼女は『治ったら何かしよう』ではなく、問題を抱える中で娘を守った。
どんな人にも、何かやることがある」
自身は事件後、夫（４８）と知り合って長女（２）が生まれ、「子どもを加害者にも被害者にもしないよう、
自尊心を育て善悪を教えていくことが親の義務」と強く思うようになった。「事件があったから今の自分がいる。
経験に意味を見いだせたら、歩みはポジティブになる」。被害者に伝えたいと思う。
「あなたにも幸せになる権利がある」
（略）
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