06/11/05 00:09:35 F9SsvYGb
ノムさん(野村監督)はえらいなァって思うよ。もう71(歳)になってどこから見てもおじいちゃんっ
ていう感じだけれど、5年ぶりにプロ野球に戻って楽天の監督になって、ただでさえどんなにかしんどい
毎日だろうと思うけれど、今も秋季練習の指揮もとって、こうして日米野球の監督まで務めている様子
を見ると、なんだか頭が下がるような思いがしてくる。
あの年代の先輩方といえばほとんどが過去の実績、過去の名声だけで世渡りもして、球界の実情や
将来についてのたいした発言や協力もなく、高見の見物、遠見の能書きぐらいのところなのに。
それがノムさんだけは「ぼやき」だとか、なんだとか冷やかされながらも周りの耳の痛いことも
平気でいって、老骨にムチ打ってドロにまみれて戦っているんだから本当にえらいもんだと、
わたしなんかは思っている。 考えてみると…いや、考えなくてもそうなんだけれど、
野村さんみたいにその半生のなかで長い年月、期間、ユニホームを着てグラウンドに立っていると
いうような人は他にいないでしょう。高校からプロに入って45歳まで現役でやって、
3017試合(日本最高記録)にも出て。
それからいくつかのチームの監督もやって、それもヤクルト、阪神、楽天と弱いチームばっかり引き受けて
、その間にノンプロ(シダックス)の監督もやって、長い間少年野球での指導もやって、
ずーっとチーム作り、選手の教育、育成、再生に頑張り続けてきているわけでしょう。
あの白髪頭と、のそのそした歩き方を見てると、「いい加減にもうユニホームを着んでも…」
と思うこともあるんだけれど、損得を離れて「野球」に関しては本当に一生懸命にやっているんじゃあないか。
後輩のわたしがいえば口はばったいかもしれんけれど、他に誰もいわないでいるからいいたくもなるんだ、「ご立派ですよ」って。
このオフもどんどんどんどん、次から次へと日本の選手がメジャーに流出していくけれど、たとえば楽天への入団が決まった
駒大苫小牧の田中(将大)のような「新しい世代のヒーロー」を、野村さんならではのいい育て方をしてくれるだろうと思
うし、そうした願いをも込めて最近は、ノムさんにはエールを贈りたいような気持ちでいっぱいだ。
by星野