06/08/14 20:14:01 Ignlso4W
転職活動/準備をしつつ、この夏、あの名著を読みましょう。
玄田有史『 仕事のなかの曖昧な不安 揺れる若年の現在 』中央公論新社,2001年12月
P.52
「このような構造的変化の背後にあるのは進展する労働市場の中高年齢化と、その
中高年が維持する強固な雇用の既得権である。」
P.82
「運良く好況期に卒業した世代は、その後も比較的よい就業機会を得やすい。一方、
不況期に就職せざるを得なかった世代は、将来にわたっても、なかなか満足のいく
就職に出会いにくい。このような働く環境が世代によって永続的に異なることを、
研究者は労働市場の世代効果とよぶ。この世代効果があるからこそ、若年の就職難
の問題は、たんに若いときだけの問題ではなく、ややおおげさにいえば、一生に
かかわる問題になる」
P.84
「第二次ベビーブーム世代を中心にバブル崩壊後に新卒就職した世代は、過去の世代
が経験したことのないきびしい状況に置かれる可能性があることを忘れてはならない。」
P.245-6
「若者がフリーターとなったり、パラサイト・シングル化するのも、働く意識が弱まって
いるからではない。・・若者から働きがいを感じる就業機会が奪われた結果なのである。
・・過剰に長く働く人々が増え、育成を忘れた成果主義のなか、働く意欲が失われると
いった状況すら生まれている。」