08/05/29 12:22:45
他の本で触れられていないから信用できない、というのはちょっと短絡的かな。
電波だのトンデモだの、書かれている本の内容で判断すればいいだけのこと。
佐伯さんは、今までマスコミに全く登場していない民間人だから、余計そういう
目でみられるのだろうが、実際の取材は非常に綿密で、かなり説得力がある。
佐伯説で面白いと思ったのは、平沢が銀行を舞台にした詐欺事件の仲間と
2件の未遂事件を起こしたとの推理。
この未遂事件の実行犯が平沢だが、帝銀をやったのは別人で、その犯人を
仲間たちは平沢と思い込み、平沢自身は誰がやったのか見当がつかないという点。
これでは、平沢は事実を話せば2件もやったのなら当然帝銀もやっているはず、
と思われてしまうし、仲間の名を出せば彼らは口裏を合わせて平沢一人に
罪を着せるように仕組まれている。これでは平沢は絶対にに事実を明かせない。
平沢を含む詐欺仲間全員が帝銀実行犯の正体を掴めないという情況を
作り出したのが、計画の最大のポイントといえるだろう。