06/07/31 15:37:54 OUnBpGkx
>>147
まずコンクールステージ。照焼の委嘱曲「竹取物語頌」は自由曲用に一曲だけ完成。
三曲で組曲にするらしいが、どうせ三年かかるんやろな。課題曲はバーバー。
でも今度赴任した先生、若いけど良い指揮者だねぇ。動きの小さい指揮振りなんだけど、
繊細な音楽表現がある。部外者からすると栗村先生が突然辞めて、会津はもうダメか
と思っていたので、まずは一安心。
女子生徒指揮の女声合唱は「クラシック・スキャット」。テンポと音量に変化が乏しく、
あんまり楽しくない。生徒は工夫した積もりだろうが、そうは聴こえない。
「Ｇ線上のアリア」と「ハンガリー舞曲」が同じように聴こえるんじゃあねぇ。
男声合唱は「尾崎喜八の詩から」より三曲。男声らしい充実した響きのある
魅力的なアンサンブル。トップにもう少し硬い音色があって、
旋律をくっきり浮き立たせれば理想的。男子生徒指揮の最後のポーズにはﾜﾛﾀ。
また顧問の指揮で三善晃編曲の唱歌を五曲。
男声は安定していたが、女声は太目の声質で高音部の詰まり気味なのが辛い。
その為に指揮者の意図する柔らかい音楽作りと、出て来る音色に齟齬ができてしまう。
特に女声、喉に力を入れ過ぎなので柔らかくほぐして欲しい。
企画ステージはオペラで、ビゼー「カルメン」。アリアや重唱を全て生徒が
分担して歌った訳だが、これが結構聴かせてくれた。最後まで退屈しなかったのは、
もちろんビゼーの音楽の力もあるが、女工たちの合唱やトランプの三重唱など、
少人数でのアンサンブルの充実していたのも大きかったと思う。構成にも工夫があった。
ソリストでは、エスカミーリョ「闘牛士の歌」を歌ったバスと、
三幕のミカエラのアリアを歌ったメゾが際立っていた。
特にメゾの女子生徒は、カルメン全曲の主役を歌い切るだけの実力があると思う。
幕間にカルメン序曲の録音を流したのは、オペラへの期待感を高めて非常に効果的。
でもフィナーレの合唱が、闘牛場への行進曲でなかったのは肩透かしもいいところ。
最後に部長さん。エスカミーリョの歌を聴かせるのがあなたの目的ならば、
手拍子を求めるような仕草は余計でしたよ。あくまで＜うた＞で勝負して欲しかった。