04/11/15 16:03:39 eegdQ46+
【つづき】
体育の時間、男女は別々の授業なのだが、場所は同じ体育館であった(校庭工事中)。
W子に言われたとおりまさみを見ていると、いつもの精細を欠いているようだった。
顔を赤くしながらマット運動をやっている。そして、たまに目が合うとさっと逸らす。
事態がここに至って、俺はようやくW子の言ったことが本当だと思い始めていた。
それにしても、なんでW子はまさみがノーパンであることを知っているのか。
体育の授業後だったか昼休みだったか、俺はW子を問いつめた。すると、
「えへへ、わたしら、まさみのことムカつくからイジメてんの。
今日はまさみのパンツ取っちゃったんだよ、ほら。欲しい? ♪」
と言いながら、W子はスカートのポケット(?)から、白い布きれを取り出した。
まごうことなく、白いパンツ。まさみのかどうか知らないが、とにかくパンツだ。
「おまえ、何、考えてんだよ! さっさとまさみに返してこい!!
つまんねえいたずらすんじゃねえよ。次やったら先輩に言って〆んぞ (゚Д゚)ゴルァ!!」
俺は激昂しながら周囲を確認した後、キャラに似合わず吠え、まくしたてた。
豹変した俺を見てショボーンとなるW子。
……おいおい、ちょっと待て。いつものノリで「うそぴょ~ん♪」とか言ってくれよ。
おまえは本当にまさみのパンツ、パクったのかよ _| ̄|○
俺はてっきり、ただの未使用新品のパンツを取り出したと思ったのに……。
おそらくW子は何か勘違いしていたのであろうが、
俺は別にまさみのことが好きだったわけではない(が、嫌いでもない)。
極秘事項だが、俺が好きなのは「ブルマを穿いた女の子」なのである。
それからもなんやかんやとW子は俺をダシにして他の女生徒をイジメていた。
俺は恐ろしくなり、迂闊なことをW子に漏らせなくなってしまった。
当時はまだストーカーという言葉は無かったが、W子を一言で表現するなら、
まさにストーカーだろう。中学3年のときにクラスが別れて助かった。下手をすると
「お兄ちゃんどいて! そいつ殺せない!」
になっていたかもしれぬ。そう思うと、非常にぞっとするのである。