06/12/11 18:36:55 /DLcDVNR
先日友人から手紙が届いた。
「君は僕にとって大切な友達だ。だからこそ単刀直入に言うよ。
君は明日行くべきじゃない。君は病気なんだぞ!?君の病気は深刻なんだ。
それは君自身がよく分かっているだろ?その状態では無理なはずだ。
君は偉大な男だ。もう後は他の人に任せてもいいじゃないか。ここまでしただけでも
十分素晴らしいことなんだよ。考え直してくれ。
・・・これが僕の本当の気持ちだ。でももし、君がそれでも行くというなら、
運命に挑むと言うなら、僕に出来ることは祈ることだけだ。
それじゃあ、幸運を祈るよ。」
手紙を読み終えると自然と涙が私の頬をなぞった。ここまで心配してくれる友人
を持っていることに私は幸福を感じた。だけど、すまない、私は行く。
病魔がどれだけ私を苦しめようとも、私を止めることはできない。
これは私の運命だ。きっと・・・きっと笑顔で私は帰ってきてみせる。
その後彼がどうなったかは言うまでもありません。
『運命』は歴史的大作として現代でもなお愛され続けているのですから。