2chライトノベル板大賞 2006下半期at MAGAZIN
2chライトノベル板大賞 2006下半期 - 暇つぶし2ch2:大賞集計人 ◆EhNsesBBnU
07/01/12 00:18:44 1jicfkEw
●一人で最大【5作品】まで投票できます。
 ・独立して出版された書籍【5タイトル】までを有効とします。
 ・同人、雑誌掲載短編への投票は無効となります。が、それでも投票したいという熱烈な愛情を止めることは誰にも出来ません。
  なお電撃hp、ファウスト等書籍扱いの月刊誌、季刊誌などは集計人の独断により無効とさせていただきます。
  が、それでも投票したい(ry
 ・ひとりで同一タイトルへの複数投票はできません。
 ・シリーズ、作者、その他「一冊」以外の単位や、書籍でないものへの投票は無効とします。
●作品名は正確に、前後に<< >>を付けて括って下さい。上記のリストにある作品はコピペすることを推奨します。
  集計方法の都合上<< >>で括られていない投票は限りなくスルーされます。
●投票理由(感想)の明記は必須とします。
 ・基本的に簡単な感想でOKですが、未読者に配慮してネタバレは極力避けてください。

 <注意事項>
 「荒し・多重投票対策」のため、次の場合集計人の判断により無効票とされる場合があります。
 ・一言だけの露骨に短い感想 (例:「○○最高!」「とても面白かった」等)
 ・明らかにコピペと思われるもの、他作品への中傷と取れるもの
 ・その他、集計人が不正な感想であると判断したもの
●貴方が名作だと思うものが名作です。他人の投票内容には寛容に。
●上の条件が守られていれば投票形式は自由です。

<<イチオシ賞>>
◎大賞に投票した作品の中で、イチオシしたいもののタイトル【一つ】に○を付けて下さい。
 ・大賞とは別にイチオシ賞として集計されます。
 ・イチオシ賞への投票は必須ではありません。

3:大賞集計人 ◆EhNsesBBnU
07/01/12 00:19:44 1jicfkEw
●2006年下半期ベストキャラクター賞

・2006年下半期に出版されたライトノベルに登場したキャラ限定です。
 文庫、新書形式に限らず、ハードカバー単行本、雑誌媒体でもかまいません。

・二つ名等は集計人が作品を知らない場合に別集計してしまいますので、なるべくフルネームで。
 別集計したキャラがあった場合、ご指摘があれば修正します。

・5キャラ(5組)まで投票することができます。1キャラ(1組)1票です。

・カップル、コンビや組織でも1票として投票できます。但し、単体とは別集計になります。
 例えば、ホロ&ロレンスで投票しても、ホロ、ロレンス単体の票には加えられません。
 また、番外編などで極端に設定などが変わったキャラクターが入れば、
 本編のキャラクターとは別に投票しても構いません。

・亜人種、動物、妖怪、AI等、キャラクター性があればなんでも可。

・有効票の判断は集計人個人で行います。議論はしません。

・投票形式は以下の形式とします。集計法の都合上、{{}}で括られていない投票は限りなくスルーされます。

 {{キャラ名}}(作品名)
   コメント

---投票例---

{{パン・プ・キン}}(空ノ鐘の響く惑星で)
最後の最後で美味しいとこ全部持っていきやがってこの素敵カボチャめ。

4:大賞集計人 ◆EhNsesBBnU
07/01/12 00:20:20 1jicfkEw
2chライトノベル大賞 栄光の記録(参考)
URLリンク(www.geocities.co.jp)

【大賞スレ過去ログ】
2chライトノベル大賞 2006上半期
スレリンク(magazin板)
2chライトノベル板大賞2005 下半期
スレリンク(magazin板)
2chライトノベル大賞2005上半期
スレリンク(magazin板)
2chライトノベル大賞2004下半期
スレリンク(magazin板)
2chライトノベル大賞2004上半期
スレリンク(magazin板)
● 2ch ライトノベル大賞 2003年度下半期 ●
スレリンク(magazin板)
2chライトノベル大賞2003上半期
スレリンク(magazin板)
2chライトノベル大賞2002下半期
スレリンク(magazin板)
2chライトノベル大賞2002上半期
スレリンク(magazin板)
2chライトノベル大賞2001(下半期)
URLリンク(natto.2ch.net)
2chライトノベル大賞2001上半期
URLリンク(salami.2ch.net)
2chライトノベル大賞2000
URLリンク(mentai.2ch.net)

5:中小集計569 ◆jL7Eje6kvI
07/01/12 05:47:05 mHQWAwga
【宣伝】
大賞・キャラ賞と同時開催で中小賞を下記のスレッドで開催中です。こちらへの投票もお待ちしております!
ルール等は大賞に準拠。たくさんのご参加をお待ちします。


隠れ小説   発   掘
スレリンク(magazin板)

6:イラストに騙された名無しさん
07/01/12 17:20:05 dBZ6Pk+W
にちゃんねるのドメインが停止されたら
この大賞はどうなるんですか?
\___ __________
      V
     ∧_∧∩
    ( ´∀`)/ 
 _ / /   /  
\⊂ノ ̄ ̄ ̄ ̄\
 ||\        \
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7:イラストに騙された名無しさん
07/01/12 18:12:48 YlbPx3Jb
>>6
●大賞に関連しての雑談は、下記のスレッドへ。
 イベント運営・感想スレッド part6
 スレリンク(magazin板)


8:誘導されてきました
07/01/12 18:15:46 dBZ6Pk+W
6 イラストに騙された名無しさん sage 2007/01/12(金) 17:20:05 ID:dBZ6Pk+W
にちゃんねるのドメインが停止されたら
この大賞はどうなるんですか?
\___ __________
      V
     ∧_∧∩
    ( ´∀`)/ 
 _ / /   /  
\⊂ノ ̄ ̄ ̄ ̄\
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9:イラストに騙された名無しさん
07/01/12 18:17:18 dBZ6Pk+W
誤爆した。吊ってくる。

10:イラストに騙された名無しさん
07/01/13 00:00:13 H8Ru2Bvc
さて、今回も一番乗りできるかな?

○<<銀盤カレイドスコープ vol.9 シンデレラ・プログラム:Say it ain't so>>【著:海原零/絵:鈴平ひろ/レ:スーパーダッシュ文庫】
祝完結! このシリーズを超えるスポ魂ライトノベルは、果たして二十一世紀中に出てくるのだろうか。
圧倒的な挫折と復活の物語に、激しく感情を揺さぶられた。

<<化物語(上)>>【著:西尾維新/絵:VOFAN/レ:講談社BOX】
<<化物語(下)>>【著:西尾維新/絵:VOFAN/レ:講談社BOX】
会話の軽妙洒脱さがこれでもかと全面に押し出された快作。
基本的には西尾版京極堂。だがそれも良い。

<<ボトルネック>>【著:米澤穂信/絵:--/レ:新潮社】
ライトノベルか怪しいけど、傑作であることに疑いはない一作。
この世で一番恐ろしいことは、『if』を知ってしまうことなのかもしれない……。

<<赤朽葉家の伝説>>【著:桜庭一樹/絵:----/レ:東京創元社】
ハードカバーではあるけれど、中身は桜庭式ライトノベルそのもの。
新伝奇はもう古い。これからは“新伝記”の時代だ!
桜庭一樹の描く女三代記は、まごうことなき最高傑作だった。


次点は狼、BBB、ネコのおと。マルドゥックを読めなかったのがちょっと心残り。
純ライトノベルレーベルが一つだけというのが少し悲しいかも。

11:イラストに騙された名無しさん
07/01/13 00:10:51 ih3PjXey
○<<マルドゥック・ヴェロシティ3>> 【著:冲方丁/絵:寺田克也/レ:ハヤカワ文庫JA】
マルドゥック・スクランブルの前日譚。スクランブルで敵役だったボイルドの物語。
スクランブルはキャラクター寄りの小説ではなかったけれども、その主役たちにはそれなりに
思い入れがあったわけで、とくに思い入れない敵役のボイルドの物語はどうなんだろうなーと思っていたが、読了後にはもう慟哭よ。
スクランブルの読み方が鮮やかに反転させられる様には驚愕。物凄く興奮させられた。

<<煌夜祭>> 【著:多崎礼/絵:山本ヤマト/レ:C★NOVELS ファンタジア】
うーんうまいな。Cノベルズの新人賞はまだ2回目なんだけど、すでにカラーができあがったかのような
かっちりとした大賞受賞作。
連作短編を最後にまとめてひとつの落とし所に持っていく手法というのは
ジグソーパズルにうまくピースをあてはめられると、やっぱりわかっていても感心させられる。

<<斬魔大聖デモンベイン 軍神強襲>> 【著:古橋秀之 原作:鋼屋ジン (Nitroplus)/絵:Niθ/レ:角川スニーカー文庫】
ゲーム自体にあまり興味がないので原作をよく知らず、世界観にもそれほど興味も湧きたてられることもなく、
こんなもんかなと淡々と読み進めていたわけだが、終盤、たった一言で登場人物をまったく容赦なく
切り捨てる残酷な文章には戦慄させられた。


12:イラストに騙された名無しさん
07/01/13 00:11:06 ih3PjXey
<<戦う司書と追想の魔女>> 【著:山形石雄/絵:前嶋重機/レ:スーパーダッシュ文庫】
一巻ごとに話のメインとなる人物は変わるシリーズではあるけれども、
シリーズ通しての主役と見なしていいんだろうなと思っていた図書館館長代行ハミュッツが
なんだかものすごい邪悪に感じられる存在に。
最終的にどういうラストを迎えるのか楽しみになってきた。

<<春に来る鬼 ~骨董店「蜻蛉」随縁録~>> 【著:日向真幸来/絵:柴倉乃杏/レ:B's-LOG文庫】
作者がすっごく民俗学好きなんだろうなーと感じる1冊。
新レーベルで書く人はどこからでてきたのという人が多いが、この作者もぜんぜん知らない人。かつてソノラマで2冊ばかり出して以来5年ぶりの新作らしいが
なかなか堅実な文章でサクサク読めた。

ほかに良かったのは煉獄のエスクード。探偵の話はいかにも貴子っぽくて良かった。
断章のグリム、図書館内乱あたりも良かったかな。
今期新人作品では黄金の魔女、黄色い花の紅、戦鬼がまあまあ。
上半期デビューの哀しみキメラ、抗いし者たちの系譜、エクスプローラーは続刊も好調。
新シリーズ・新作では銀月のソルトレージュ、ユーフォリテクニカ、準回収士ルシア。
完結作品では、空鐘、EDGEがまあよくまとめてたかな。


13:イラストに騙された名無しさん
07/01/13 00:11:44 vPXnRplR
早速投票します
今期の対象から50冊以上読んだ中での投票です

<<空の鐘の響く惑星で (12)>> 【著:渡瀬草一郎/絵:岩崎美奈子/レ:電撃文庫】
今期もいくつかの人気長編が終了しました
まずはこれ、誰にでも安心してオススメできる良作です
主人公の心理描写が薄い(説得力に欠ける)ところや脇役がやり過ぎの感もあるけれど
なにはともあれハッピーエンドでよかった

<<銀盤カレイドスコープ vol.9 シンデレラ・プログラム:Say it ain't so>>
【著:海原零/絵:鈴平ひろ/レ:スーパーダッシュ文庫】
もう一つ、人気長編の最終巻
しばらく前からどんな終わり方になるか気になってた
最後、突き落として、突き抜けましたが、想像以上のものでした
読後しばらく余韻に浸ることができました

<<とらドラ3!>> 【著:竹宮ゆゆこ/絵:ヤス/レ:電撃文庫】
人気シリーズ3巻、読んでニヤけてヤバい
水着の胸パットは更にヤバい
大河はいつ竜児に想いが向くのでしょうか?

14:イラストに騙された名無しさん
07/01/13 00:11:47 MObIaYzc
○<<二四〇九階の彼女>> 【著:西村悠/絵:高階@聖人/レ:電撃文庫】

ひとつひとつの作品は必ずしもハッピーエンドではないけれども、それでいて
とても感動した。新人なのにこのレベルの高さは評価できると思ふ。
残酷かもしれないけれど、そのひとつひとつに綺麗にアプローチしていく文体は
とても気にいった。

15:13
07/01/13 00:12:15 vPXnRplR


<<タザリア王国物語 影の皇子>> 【著:スズキヒサシ/絵:あづみ冬留/レ:電撃文庫】
今期スタートしたシリーズから一つ
まだ2巻までしか出ていないながら、わりと良さげな戦記ものになりそうな予感
しかし、この作品の魅力はそんなところではない
今の世の中、猫も杓子もツンデレツンデレ、そんなブームに飽きた人向け
リネア様にヒイヒイ言わされたい
3巻マダー?

<<算法少女>> 【著:遠藤寛子/絵:箕田源二郎/レ:ちくま学芸文庫】
江戸の町娘「あき」の萌える和算書
もっとラブが入ってたらもっと人気が出たのに惜しい
とはいえ、学問する人は誰も彼もニブいからしょうがない
最後、久留米藩主有馬頼?の元での試験が一番の盛り上がりのはずなのに
その結果とか講評とか、わざと書かなかったのかもしれないが、気になる

正直、今期は上半期に比べて力が弱いような気がします、ごめんね
なお、イチオシ賞の該当はありません、ごめんね

16:イラストに騙された名無しさん
07/01/13 00:26:37 XLat+Con
<<サンダーガール! 3 闇ノ宮>> 【著:鈴木鈴/絵:片瀬優/レ:電撃文庫】
あんまり評判がよくないようですが自分は好きです
次巻で終わると思いますが伏線がちゃんと消化できることに期待します。

<<空の鐘の響く惑星で (12)>> 【著:渡瀬草一郎/絵:岩崎美奈子/レ:電撃文庫】
ずっとパンプキンのことが気に入ってました。それだけにラストの展開は
でしゃばり過ぎという声もあると思いますが自分的には大満足でした。

17:イラストに騙された名無しさん
07/01/13 00:26:39 pwOtDvMc
○ <<さよならトロイメライ 7 想いの輪舞曲>> 【著:壱乗寺かるた/絵:日吉丸晃/レ:富士見ミステリー文庫】
もう、ストーリーや伏線なんて関係ないぐらいキャラの魅力たっぷり。
お嬢の影が薄い気がするが、正ヒロインはやっちんなのでおk。
癖のある文体もある種ネタスレのような域に達し、ハマれば中毒性はもの凄く高い。

<<空とタマ ―Autumn Sky,Spring Fly―>> 【著:鈴木大輔/絵:原建人/レ:富士見ミステリー文庫】
二ノ宮くんではまぶらほの後追いみたいな出来になっていったが、この作者はこういうものも書けるんだと思った作品。
この作者の真骨頂はもしかするとこういうネタなのかもしれない。
ちょっと切ない、そして青臭い正しく青春モノ。

<<キミキス (2)>> 【著:日暮茶坊/絵:高山箕犀、加茂/レ:ファミ通文庫】
ファミ通文庫の隠れた名作。
E17のノベライズ等、色々原作との折り合いの面から悪評あるノベライズ作家だが、
この本に関してはその作者の方向性が上手い方向に向いたかなと。二見さん…

<<熱風海陸ブシロード OVERLORD CHRONICLE>> 【著:吉田直/絵:後藤なお/レ:角川スニーカー文庫】
もう読んでるとコンプ連載の4コマとかも思い出して、涙が出てくる。
最後の設定もあそこで終わり!?って感じがして余計切ない。
よりあえず未だにアニメ板にスレ立ってるのが痛々しい。サエキトモも復活まだだしorz

<<淫妖蟲 蝕 ~凌触島退魔録~>> 【著:原作:TinkerBell 小説:斐芝嘉和 絵:表紙:あおじる 挿絵:けいじえい/レ:ニ次元ドリームノベルス】
前作のノベライズと同じ作者だが、ユミエル3→4並に文章が劇的になっている。
メリハリが効いた、マニアにもオススメな責め。
高いレベルで安定しながらも、艶かしい汚辱が感じられて中々の作品。

18:イラストに騙された名無しさん
07/01/13 00:28:16 pwOtDvMc
{{藤倉冬麻}}(さよならトロイメライ)
上ではやっちんがメインヒロインと書いたが、正しくはトーマスがメインヒロ(ry

{{戦場ヶ原ひたぎ}}(化物語)
なんか新たなモノに目覚めそうです><

{{長峰亮平}}(さよならトロイメライ)
間違いなく、トーマス争奪戦の一番手(違
たよりになる兄貴キャラ+ボケツッコミ万能という最終兵器。

{{鷺井丸太}}(マルタ・サギーは探偵ですか?)
弱さを抱えたズボラな名探偵。
葛藤する心の中がカコイイ。

{{アグニエシカ・グラバルティック・阿倍野}}(君の居た昨日、僕の見る明日)
三刊から登場なのに、正ヒロイン(と思われていたキャラ)押しのけて主人公と結ばれた。
素直になれない、でも勇気を持って一歩を踏み出す、基本にして王道、そして最強のツンデレキャラ。
異論は認めない。

19:1/5
07/01/13 00:29:42 fy4a2dnn
今期を振り返ってみると、1年ぶりに出た七姫4、綺麗に完結した銀盤と空鐘、
シリーズものではBBB6、文学少少女2.3、戦う司書4、狼と香辛料3と
なかなか粒ぞろいで5つに決めるのも迷うところではある。
しかし、もうラ板大賞も今回で13回目を数え、第1回から参加している私としても普通に選ぶのに飽きがきてきた。
ラ板大賞の企画はお祭りだ。大賞に推薦するのも只の良作というものではなく、祭りに相応しいものが必要ではないか。
それで今回は5作品を選別するのではなく、1作品に思いのたけをつめこむことにした。

● 大賞、イチオシ賞

○ <<ネコのおと リレーノベル・ラブバージョン>>
 【著:新井輝、築地俊彦、水城正太郎、師走トオル、田代裕彦、吉田茄矢、あざの耕平
  /絵:駒都えーじ、さっち、しのざきあきら、村崎久都、緋呂河とも、若月さな、深山和香 /レ:富士見ミステリー文庫】

富士見ミステリーの最終兵器である。どんな兵器であるかは名言しない。


20:2/5
07/01/13 00:31:26 fy4a2dnn
とにかく、この小説は尋常ではない。なにしろリレー小説の文庫なのだ。
7人の著名作家が血と汗と涙と魂と愚痴を込めて書き上げた一冊だ。
当然ながら'ネコのおと'を読む場合は各作者の作品を先に読んでいた方がより楽しめる。

富士ミスの「ROOM No. 1301」「東京タブロイド」「タクティカル・ジャッジメント」「キリサキ」「BAD×BUDDY」「Dクラッカーズ」
それから富士見Fの「BLACK BLOOD BROTHERS」も忘れてはいけない。(「まぶらほ」は忘れていいです)
これらの作品のキャラが次々と出てきたり出てこなかったり、イラストにはいるのに本編にいなかったりと大騒ぎなわけです。
それを7人のイラストレーターが丁寧に挿絵を書いたりしてるわけです。豪華絢爛です。
7人の作家に7人のイラストレーター!(原稿料とか印税とか分配すると1人あたり儲けなさそうだとかは思ってはいけません)


21:3/5
07/01/13 00:33:08 fy4a2dnn
物語の内容についても少し触れておきましょう。ただ、どうも説明しづらく、あまり突っ込むとネタばれになるので抽象的ですがご容赦ください。
話の中心は「ネコノート」という1冊の日誌です。
このネコノートの特性については本文を読んでもらうとして、不思議な力を持つこの日誌を巡る物語を7人の作家がリレーしていくのです。

まずは新井輝。無難なスタートです。「ROOM No. 1301」のキャラを使い、本編とは少し違う設定でネコノートを絡ませ、
ネコノートの特性の説明であるとか、大まかな世界観やルールを提示していきます。
無難すぎてROOM番外編として通用しちゃうんじゃないのという感じですが、手堅い出来です。
サッカーで言えばキックオフから自分で敵陣にドリブルで切り込み、敵味方の位置を確かめつつ前方へショートパスという感じです。

2人目は築地俊彦。まぶらほのキャラを使った短編です。それだけです。
サッカーで言えば新井輝からのパスを手で拾いグランド外に逃げた感じです。

3人目は水城正太郎。
サッカーで言えば築地が逃げたのを横目に審判と相撲を取り始めました。

4人目は師走トオル。タクティカル・ジャッジメントでもお馴染みの裁判ミステリー。
物語は中盤。謎が謎を呼ぶというか、何が謎なのか、話が今どうなってるか分からないのに、手堅く話を進めます。
サッカーで言えば・・・もう例えられません。助けて。


22:4/5
07/01/13 00:34:15 fy4a2dnn
5人目は田代裕彦。平井骸骨シリーズ、キリサキシリーズと富士ミスで唯一の本格ミステリー作家です。
先輩達が無茶苦茶にした物語をなんとかしようと頑張ってるのが涙を誘います。

6人目は吉田茄矢。7人の中で1番キャリアが短いのにラス前です。可哀相です。
「BAD×BUDDY」のキャラのホンダを使い事件を解決に導こうとするのですが、余計に自体は混乱しつつラストのあざのへ。
しかし、先輩方が好き勝手にやった物語にある程度の方向性を持たせて最後にパスを渡したのは見事。敢闘賞ものでしょう。
先の読めないあやふやとしたリレー小説に方向性がつき、物語も佳境へ。話としてはかなり盛り上がってきます。

7人目はあざの耕平。人気アニメ化作家が大トリです。アニメ化で仕事量が激増してる真ん中に締め切りを置いてまで頑張ってくれました。
吉田からの難しいが面白いパスを完璧に受けて、流石としかいいようのない大円団を決めました。
ぶっちゃけ、吉田とあざのが居なければ企画失敗です。
もう、最後の魂の叫びは熱くて痺れます、泣けます、笑えます。

かくも混沌した物語。こんな小説はもう今後は出ないでしょう。(作家も編集も懲りたと思いますし)
さすがは富士見ミステリーの最終兵器。(どんな兵器であるかは名言しない)
あなたも騙されたと思って読んでみてください。
ただし、その前に「ROOM No. 1301」「東京タブロイド」「タクティカル・ジャッジメント」「キリサキ」「BAD×BUDDY」「Dクラッカーズ」「BLACK BLOOD BROTHERS」を読んでおくのは読者の嗜み。
富士ミスの過去作品を50冊以上読んで、富士ミススレの過去スレを初代スレから読んでおけば、面白さ100倍。
ネコのおとを読む頃にはいい具合に頭がほぐれていると思います。
なお、騙されたと思った方は「ロクメンダイス」をお読みください。

PS.あざの先生、変な企画に巻き込まれて大変だったと思うけどBBB頑張って


23:5/5
07/01/13 00:34:53 fy4a2dnn
●ベストキャラクター賞

{{吉田茄矢}}(ネコのおと)
作者本人も頑張ったけど、キャラとしての吉田茄矢は頑張った。彼女の大活躍なくしては話がまとまらんし盛り上がらなかったよ。
というか、ネコ耳メイドの眼鏡っ子ですから。ネコ耳メイドの眼鏡っ子ですから。
そんなキャラいたら票入れるしかないでしょう。


24:大賞集計人 ◆EhNsesBBnU
07/01/13 00:46:39 ymfU/ZAo
今期はあまり読めなかったなあ……。
でも、だからこそ大賞が楽しみ。

○<<“文学少女”と繋がれた愚者>> 【著:野村美月/絵:竹岡美穂/レ:ファミ通文庫】
今回はこれ以外ありえない。
畳み掛けるような怒涛の展開、あまりにも青臭くて悲しい登場人物たち、最後に訪れるどんでん返し……。
巻を追うごとにキュートになる遠子先輩の魅力もさることながら、『武蔵野』をモチーフにした構成もいつもながら圧巻。
3巻にして物語も山場に差し掛かり、盛り上がりも最高潮。
『飢え乾く幽霊』の方も捨てがたかったけど、読んだばかりで印象が鮮烈なのでこっちに。
いや、本当に2巻とも素晴らしかったです。
前回この作品を教えてくれた大賞に、感謝の意もこめてのイチオシ。

<<空の鐘の響く惑星で (12)>> 【著:渡瀬草一郎/絵:岩崎美奈子/レ:電撃文庫】
完結記念。
果たして無事にまとめられるのかハラハラしたけど、見事に期待に応えてくれた。
あまりに大団円的な例のアレは賛否両論だったけど、改めて読み直すとこれしかなかったと感じる。
そして何よりもパンプキン。カボチャ。南瓜。あの素敵なミドル、パン・プ・キン。
もう、最後の最後で何全てを持っていってんだよ、畜生w

<<狼と香辛料 III>> 【著:支倉凍砂/絵:文倉十/レ:電撃文庫】
何でこの人は、巻を追うごとに物凄い勢いで上手くなっていくんだい?
今までは商人として戦ってきたロレンスが、初めて女のためにガチンコのバトルに挑む第3巻。
とはいってもやはりその手段は商売。
最後の、圧倒的な絶望から一転してのどんでん返しは、見事の一言でした。
そしてやはり、ホロ可愛いよホロ。

25:イラストに騙された名無しさん
07/01/13 00:47:46 ymfU/ZAo
しまった、自分で投票する時は一応伏せとこうと思ってたのにw
まあいいや。

<<断章のグリム III 人魚姫・上>> 【著:甲田学人/絵:三日月かける/レ:電撃文庫】
何か、もう、助けてえ・゚・(つД`)・゚・ 夜歯が磨けないよお。
バトルものだろうが何だろうがお構いなし、痛くて怖くて加速する甲田節。
何がスプーン一杯のグロテスクだ。てめえのスプーンは巨人用か何かか。

<<DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件>> 【著:西尾維新 原作:小畑健、大場つぐみ/絵:小畑健/レ:集英社】
今期は多作だった西尾作品の中で、これに投票する人はあまりいないだろう。でもしちゃう。
原作では思わせぶりに登場しながらあまり掘り下げられなかった南空ナオミのバックボーンに、
明らかに間違った方向で切り込んだその姿勢に乾杯。

26:イラストに騙された名無しさん
07/01/13 01:05:37 1DArTVeD
●大賞・イチオシ賞
○<<空とタマ ―Autumn Sky,Spring Fly―>> 【著:鈴木大輔/絵:原建人/レ:富士見ミステリー文庫】
家出して忍び込んだ廃倉庫。そには先客がいた。
追い出そうと策をめぐらす主人公と、なかなか姿を現さない相手との駆け引きが面白い。
頭にきてるのに肝心なところではフェアになってしまう主人公に好感が持てた。
後半の語らいはちょっと狙いすぎかなという気もするけど、じわっと来るものがあって非常に良かった。

<<“文学少女”と繋がれた愚者>> 【著:野村美月/絵:竹岡美穂/レ:ファミ通文庫】
文学少女があまりにも楽しそうに語るので、読んだこともない文学がすごく読みたくなるのは相変わらず。
今回のメインである芥川だけでなく、他の女の子達の心情もさらっと触れられているだけなのにすごく印象的で面白かった。
最後の引きがあまりにも強烈で続きが非常に気になる。

<<化物語 (上)>> 【著:西尾維新/絵:VOFAN/レ:講談社BOX】
戦場ヶ原ひたぎのキャラの強烈さと、八九寺真宵との掛け合いがとても面白い。
それでいて物語としてもしっかりと締めてくるのだから、西尾維新は本当にすごいと思う。
下巻も負けずに面白いけど、やっぱり上記2キャラが初登場する上巻の方がお勧め。

<<クジラのソラ 01>> 【著:瀬尾つかさ/絵:菊池政治/レ:富士見ファンタジア文庫】
最近めっきり少なくなったSFものにしてスポ根もの。広がりを感じさせるSFの設定もいいんだけど、何より登場人物が良い。
お互いの足りないところを補い合って、戦っていく所はチーム戦ならでは。
何でもできる秀才だけど、だからこそどの面においても劣ってしまう主人公の葛藤にぐっと引き込まれた。
唯一の心配は打ち切り。完結までちゃんと出てくれることを願うばかり。

<<銀盤カレイドスコープ vol.9 シンデレラ・プログラム:Say it ain't so>> 【著:海原零/絵:鈴平ひろ/レ:スーパーダッシュ文庫】
8巻を読み終わった時点で、えっこれどうやって後一冊も続けるの? と思ったのに、そこからの怒涛の展開にひどく驚いた。
リアの圧倒的な演技描写にぞっと来るものがあったし、それに対するタズサの演技への流れもトップアスリートの厳しさが
強く感じられ、非常に面白かった。

27:イラストに騙された名無しさん
07/01/13 01:07:12 V1APC53r
○<<レジンキャストミルク 5>> 【著:藤原祐/絵:椋本夏夜/レ:電撃文庫】
非日常に向かっていくやるせなさとほのぼのな日常会話のギャップが相変わらず上手い。
硝子の喋りは非日常でも日常でもいい感じに雰囲気が引き出せていると思う。
能力ものの戦闘描写もドキドキさせてくれる。作者の容赦ない点も含めて。

<<ぷいぷい3!>> 【著:夏緑/絵:なもり/レ:MF文庫J】
個人的に1、2巻はそこまで好きと言う訳でもなかったのだけど3巻でハマった。
陣とシエラのやりとりが巻を重ねるごとに手馴れた感じで面白くなったきた。
というかあれは既にバカップル成立してる気がする。
あと、胸隠す前に下隠してくださいシエラさん。

<<神様のおきにいり>> 【著:内山靖二郎/絵:真田茸人/レ:MF文庫J】
第2回MF文庫Jライトノベル新人賞でデビューのほのぼの妖怪ものラノベ。
特に脇キャラが魅力的に書けている。エロカワイイ好香さんとか無表情系のコヒロとか。
刊行速度と内容が安定していて期待している。ガンバレ。

<<天空のアルカミレス III アルカミレスキラー・ガール>> 【著:三上延/絵:純珪一/レ:電撃文庫】
今回はいつもに増して人間とテリオンの種族の違いの葛藤が描かれている。
役者も一通り揃ったところでここからどのように持って行ってくれるか。
拓也と日向子と礼菜の三角関係もこれからが楽しみ。

<<とらドラ3!>> 【著:竹宮ゆゆこ/絵:ヤス/レ:電撃文庫】
なんといってもノリというか勢いというかが魅力的。
お約束を裏切らない展開とノリの会話でテンポ良く安心して読んでいける。
今月の4巻はまだ読んでいないのだけど楽しみだ。

28:イラストに騙された名無しさん
07/01/13 01:41:39 2wjVhcYP
<<とらドラ3!>> 【著:竹宮ゆゆこ/絵:ヤス/レ:電撃】
偽乳特戦隊とか相変わらずネタがツボを直撃しすぐる…。
みのりんサイコーだーーーーッ!!
投票には入れれないが、4巻も面白すぎるしこのお話を
どうやってあと2~3冊で纏めていくのかがかなり見物。

<<GOSICKⅥ>> 【著:桜庭一樹/絵:武田向日/レ:富士ミス】
ヴィクトリカ可愛いよヴィクトリカ。
前巻が気になるところで切られてたから待ち遠しかった一巻。
ヴィクトリカと一弥の掛け合いもいいが、ヴィクトリカとドリルの
兄妹同士での掛け合いも笑えておもしろい。

<<"文学少女"と繋がれた愚者(フール)>> 【著:野村美月/絵:竹岡美穂/レ:ファミ通】
最後の文末でアレはヤバイよ…!
一体どうなってんの?!続きが気になりすぎっ!
琴吹さんの空回りっぷりをどうにかしてあげて!

29:イラストに騙された名無しさん
07/01/13 01:43:10 2wjVhcYP
<<狼と香辛料Ⅲ>> 【著:支倉凍砂/絵:文倉十/レ:電撃】
ホロ可愛いよホロ。
「わっち」「ありんす」等の独特の言葉使いがイイ!
1巻2巻3巻と巻が進むにつれ可愛さは増すばかり!
手玉に取られるロレンスの反撃の成長も見物。

○<<半分の月がのぼる空8>> 【著:橋本紡/絵:山本ケイジ/レ:電撃】
とても凄いハッピーエンドだった。
5巻で終わっておいた方が…とか言われてたが、全然そんなことなかった。
もう凄く凄く良かった!

30:イラストに騙された名無しさん
07/01/13 01:44:15 2wjVhcYP
{{ホロ}}(狼と香辛料)
独特の口調や、ロレンスを簡単に手玉に取る老獪さ、時折見せる少女のようなか弱さ…
ホロたまんねぇ!

{{櫛枝実乃梨}}(とらドラ!)
ネタが良すぎる。4巻では意外な心境が明かされたりで…!

{{ヴィクトリカ}}(GOSICK)
微妙に素直になったり、焼き餅焼いたりで可愛い。

{{鴉木メイゼル}}(円環少女)
小学生であの嗜好はヤヴァスw

{{ルイズ}}(ゼロの使い魔)
素晴らしいツンデレですね。最近はデレばっかだけどやっぱいいよ。

31:イラストに騙された名無しさん
07/01/13 01:45:24 2kZAjmZS
●大賞・イチオシ賞

○<<空ノ鐘の響く惑星で (12)>> 【著:渡瀬草一郎/絵:岩崎美奈子/レ:電撃文庫

終わったなぁ……1巻から追いかけていたので感慨もひとしおです。
不満は無きにしもあらずですが、終了の感慨で全て相殺。綺麗なラストに、というかパンプキンに乾杯。
最後の最後までエンタメとしてもファンタジーとしても一級品だった物語でした。
完結おめでとうございます。あの物語の人物達に幸あれ。

<<“文学少女”と繋がれた愚者>> 【著:野村美月/絵:竹岡美穂/レ:ファミ通文庫】

1巻から好きなシリーズでしたが、この巻はまさに傑作。
二転三転する展開に登場人物はおろか読んでるこちらまで追い詰められ、なんだか祈るような気持ちで読みました。
終盤の遠子先輩の台詞はもう最高。物語を愛する者として、共鳴せずにはいられない。
綺麗に収まったラストに安心……と思ったら最後のページにガクブル。
折り返しの巻でここまでやってこの先どうなるのでしょう。この先が楽しみすぎる。

<<銀盤カレイドスコープ vol.9 シンデレラ・プログラム:Say it ain't so>> 【著:海原零/絵:鈴平ひろ/レ:スーパーダッシュ文庫】

こちらも完結おめでとうございます。8巻も素晴らしかったですが、こちらに。
アスリートの挫折とそこからの立ち直りと、スポーツ小説の醍醐味というべき展開が1冊に詰まっています。この話の密度は異常としか。
スケートシーンは神がかっていて、もうおなかがいっぱい。カタルシスも絶大。あぁ、満足です。
2巻のラストからよく続けられたなぁと。一気読みできてよかったです。

32:31
07/01/13 01:46:07 2kZAjmZS
<<煌夜祭>> 【著:多崎礼/絵:山本ヤマト/レ:C★NOVELS ファンタジア】

本当に新人ですか? と読み終わった後思ってしまいました。それくらい凄い作品。
短編集としてみると良作ですが、長編としてみると話は別。少しの伏線も余すことなく拾い上げる構成力には脱帽です。
全ての要素が一つに繋がるとき、二人のあまりの熱い想いに思わず涙が……。個人的に去年の新人賞です。
初っ端からこんな完璧すぎる一品を出して、この先何を出すんだろう……。次回作が楽しみ。

<<DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件>> 【著:西尾維新 原作:小畑健、大場つぐみ/絵:小畑健/レ:集英社】

西尾がノベライズ……と聞いて少し不安でしたが、読み終わった後は大満足。
上の煌夜祭と同じく、何を言ってもネタバレになってしまうのですが、ラストのあれに驚嘆。
原作を尊重し、原作がなければ成立せず、何より原作に対する愛がビシバシ感じられる。
ミステリとしても、ノベライズとしても、これ以上ない出来。続編、出してくれないかしら。

33:31
07/01/13 01:46:39 2kZAjmZS
●ベストキャラクター賞

{{パンプキン}}(空ノ鐘の響く惑星で)
最後まで美味しいところをかっさらっていった道化師。いやもう、お前は主人公かとw
ラストのあれとか格好よすぎるでしょう。

{{エンジュ&イリス}}(空ノ鐘の響く惑星で)
ツンデレはいいものです。挿絵付のあのシーンはもちろん、ラストの甘々な二人におなかがいっぱい。

{{寒川紀子}}(円環少女)
祝・表紙! たとえいじめられても健気にメイゼルに接する姿がたまりません。

{{ホロ&ロレンス}}(狼と香辛料)
3巻ラストの絆に萌え。二人の間に割って入れる者はいないでしょう。
それくらいラブラブな二人に乾杯。

{{南空ナオミ}}(DEATH NOTE アナザーノート ロサンゼルスBB連続殺人事件)
漫画では2巻かそこらで退場するキャラをよくこんな切り口で掘り下げたなぁ。
どこか間違った魅力がいいです。

34:1/2
07/01/13 02:08:41 kRa41f82
○<<ユーフォリ・テクニカ 王立技術院物語>> 【著:定金伸治/絵:椎名優/レ:C★NOVELS ファンタジア】
元気娘と保護者青年のコンビを書かせたらトップクラスの著者会心の新作。
理系の研究を経験した人間なら感情移入度抜群。
研究開発という泥臭い現場を描いたリアリティと、その環境で王女が研究員として働くギャップがgood。

<<銀盤カレイドスコープ vol.9 シンデレラ・プログラム:Say it ain't so>> 【著:海原零/絵:鈴平ひろ/レ:スーパーダッシュ文庫】
今期完結作品では一番手がこれ。
vol.7の百合展開はどこへやら、一転して正統派スポ根な展開が熱かった。
挫折と努力の果てにつかんだ奇跡ってほんといいですよね。

<<アルスラーン戦記12 暗黒神殿>> 【著:田中芳樹/絵:丹野忍/レ:光文社】
「王都奪還でやめとけば神作品だったのに・・・」を覆した本作。
フラグ立てまくりで続編が待ちきれねぇ。
他の作品はあきらめるから、これだけは完結を。

35:2/2
07/01/13 02:10:08 kRa41f82
<<黄金の魔女が棲む森>> 【著:麻木未穂/絵:倣学/レ:トクマ・ノベルズEdge】
安定して書ける期待の新人のデビュー作。
以下のレスを見ては買わずにいられまい。
スレリンク(magazin板:123番)
某大賞もこれぐr

<<ジョン平とぼくと>> 【著:大西科学/絵:銀八/レ:GA文庫】
現代で青春なSFの佳作。
地味なんだけど読後にしみじみと感じるものがある。
使い魔犬ジョン平の朴訥なしゃべりがつぼに入った。

リスト中の既読は83冊ぐらい。
印象に残ったもの、良かったものを垂れ流しとく。
完結記念: 空ノ鐘の響く惑星で サーラの冒険 新ロードス島戦記
シリーズもの: BLACK BLOOD BROTHERS 文学少女 カーリー お隣の魔法使い
ヤングガン・カルナバル 伯爵と妖精 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 流血女神伝
期待の新シリーズ: 翼は碧空を翔けて 光炎のウィザード
作者買い: タイム・ダイブ1986

36:イラストに騙された名無しさん
07/01/13 04:28:07 3ALKtV9i
●大賞・イチオシ賞
なんか下半期はラノベ本流は不作っぽい気がしてたけど、ボーダー作に傑作が
多かったからそんな気がしてただけみたい。参考リスト並べてみると粒揃いで
今期は70冊ちょいしか読んでないのに5作に絞りにくかったです・・・


○<<煌夜祭>> 【著:多崎礼/絵:山本ヤマト/レ:C★NOVELS ファンタジア】

 ノベルズを推すのはどうか、とも思うのですが、今期で頭一つ抜けてたし、C★
ノベルならありだよね、ということで、一押しはC大賞受賞作の「煌夜祭」で。

 いわゆる異世界ファンタジーものですが、かなり地味です。剣と魔法の燃える
展開も、キャラコメディの面白さも期待できません。いわゆるオムニバス形式
なんですが、最初の短編まで読んだ時点では 「新人の割りには上手いけど
退屈だよな・・・」あたりの感想が妥当wだと思います。それが読み進むうちに、
「あれ、これってひょっとして・・・」と話間に張り巡らされた伏線にひっかかるよう
になっていき、最後の短編に辿りつく頃にはすっかり物語の大渦に巻き込まれて
いることになるでしょう。 これぞ「小説」という形式ならではの「物語」の力。

 バレ無しで魅力を語るのが難しい作品なんですが、構成力がとにかく素晴らしい
です。じわじわと読者の前に立ち上がり、ラストに一気に収束する伏線の妙。
緻密な世界設定を作り上げながら、それをあくまで物語を語るための背景に留める
抑制。恐らくアマチュアだからこそ可能な、時間をたっぷりかけて練りに練ったが
ゆえの完成度はまさにお見事です。

 できれば時間のある時にじっくりと、そして一気に読んでしまうことをお勧めします。
時間を空けてしまうと、前の話の人物関係とかを忘れがちなので、せっかくの
仕掛けを色々と見逃してしまうかもしれませんので・・・

37:36
07/01/13 04:30:51 3ALKtV9i
<<“文学少女”と繋がれた愚者>> 【著:野村美月/絵:竹岡美穂/レ:ファミ通文庫】

1冊1冊毎に、モチーフ小説とからめた ひりひり来る面白さのある「文学少女」
シリーズですが、3冊目にしてシリーズものとしての展開のうねりも出てきました。
一気に爆弾炸裂。今読むのがたぶん旬です。
昔野村美月読んで「つまらん」と思っていた方も(<私です)、このシリーズは是非。
はっきりいって「作者別人では?」というくらいの化けっぷりです。
森橋ビンゴ、高瀬彼方、清水マリコあたりに抵抗が無い方なら確実にはまるかと。


<<流血女神伝 喪の女王4>> 【著:須賀しのぶ/絵:船戸明里/レ:集英社コバルト文庫】

長きに渡った王道異世界ファンタジーもいよいよ佳境。引き続き「うわー、そう来るか!」
のジェットコースター展開は健在、っていうかさらに加速? ラストも近いはずなのに、
ここへきて主人公に新ネタ追加で、キャラ間のからみも、さらに複雑化。伏線は
ちゃんと活かすのに、先が読めないストーリーテーリングはもはや名人芸。
 既刊が多いので敷居は高いですが、読まないのはもったいないです。コバルト
ってことで敬遠している人も多いと思いますが、主人公が女性、というくらいで、
恋愛成分より政治ネタ、陰謀ネタの方が遥かに濃い性別不問作です。特に
「デル戦」とか「ジハード」とか好きだった方に是非。

38:36
07/01/13 04:31:50 3ALKtV9i
<<煉獄のエスクードARCHIVES だけど綺麗なものは天国に行けない>> 【著:貴子潤一郎/絵:ともぞ/レ:富士見ファンタジア文庫】

シリーズものの外伝短編集ってのは、キャラファン向けorシチュ萌え狙いっぽい
のが多くて、個人的には本編よりワンランク落ちるものが多い気がしています。
本作も私にとっては、基本的にその例外では無いです。それなのにこれを推すのは、
ひとえに書き下ろし短編の「本日快晴」の素晴らしさゆえ。
 「本日快晴」は50年代NYの私立探偵を主人公にしたハードボイルドオマージュの
掌編。本編のキャラが一人登場する、というだけで、一応「本日快晴」だけでも
独立した短編としても読め・・・ませんね。無理ですね。
 というわけであんまし広くの人にお勧めはできないのですが、火浦功の「死に
急ぐ奴らの街」が好きだった、というあたりの方には、この一編のためだけにでも
買う価値ありです。 
 しかし、この作者・・・ラノベより原僚あたりの路線の方が向いてるような・・・


<<クレイジーカンガルーの夏>> 【著:誼阿古/絵:藤本みゆき/レ:GA文庫】

 5作目は迷いましたが、知名度薄そう&新レーベル代表、ということで。
もう、「ターゲットが(たぶん)40歳前後の男性」という時点で、「GAの編集部は
いったい何を考えているのか」と。78年の宝塚市を舞台にした少年成長もの
なんですが、やたら詳述される時代風俗デティールからして、明らかに現役
中高生の共感を拒否しています。これは明らかにジュブナイルの皮を被った
ノスタルジアものです。これをラノベレーベルで読まされるとは・・・
 凄いのはこの斜め上のベクトルを(たぶん)高いリサーチ力で大きな破綻なく
書きこなした作者の力量。文章力も新人としては水準以上です。ラノベとしては
たぶん駄目ですが、「ノスタルジア」の味を知る大人なら普通に読める出来に
なっていると思います。ということで作者の今後に期待での一票。
 「夏月の海に~」とかラノベ周辺だと川端裕人の諸作あたりが好きな方に
お勧めです。

39:36
07/01/13 04:32:49 3ALKtV9i
次点とか。
5作にはたまたま入りませんでしたが、電撃が相変わらず水準高し。
もはやラブコメ職人芸の域にある「とらドラ3」、異世界をその空気まで感じ
させる繊細な描写が素晴らしい「七姫4」、きれいに完結した上、サプライズ
付きの「空鐘12」、いわでもがなの「狼と香辛料3」。定番シリーズはどれも
レベルが落ちてないです。新人の「ラジオガールウィズジャミング」もバランス
良くレベル高し。これらと、見事に盛り返して終わったSDの「銀盤9」あたり
が次点。

個人的にラノベとは思えない作品だったので入れませんでしたが、下半期は
ラノベボーダーに傑作が多かったです。参照リストからだと
・作者自信作だけあって「戯言」がつまらなかった私にも笑えた西尾維新「化物語」
・宮尾登美子あたりが書きそうな旧家ものを戦後舞台でやってしまう豪腕にひれ伏す
 桜庭一樹「赤朽葉家」(和風マジックリアリズムテイストがいい!)
・相変わらず「心の痛み」を描いたら絶品の力作、橋本紡「ひかりをすくう」
・違う方向性でどちらも傑作の 有川浩「図書館内乱」&「レインツリー」
・傑作の続編という期待を全く裏切らない大傑作 冲方丁「マルドゥック・ベロシティ」
あたりは個人的趣味込みで煌夜祭に匹敵するかそれ以上。
特に一般文芸も読む方には「赤朽葉家」、文体の好き嫌いありますが「マルドゥック・
ベロシティ」の両作は強くお勧め。


40:1/2
07/01/13 05:33:42 1KoVdJhM
○<<円環少女 (4) よるべなき鉄槌>> 【著:長谷敏司/絵:深遊/レ:角川スニーカー文庫】
いいよね、寒川さん。表紙と口絵だけでもう満足……いやいや、自分は結してロリコンではない……はずだ。うん。
中身も読み応えがありすぎて、円環シリーズは何時も読むのに凄い時間が掛かるから困る。なんとも費用効果がいいな。お得だ。
内容が濃すぎて語りたい事は山程あるがここは割愛して、一言で言うなら"聖女堕つ"って感じか。如何にも語弊がありそうな響きだがw
エレオノールの信仰を木っ端微塵に打ち砕かんとする展開には、なんだか退廃美的なエロスさえ感じさせる。
拠り所を失ったエレオノールの今後の処遇が気になるなぁ。

<<ヤングガン・カルナバル そして少女は消えた>> 【著:深見真/絵:蕗野冬/レ:トクマ・ノベルズEdge】
シリーズ6作目であり、第二部開幕篇。既に7作出しているが、一冊もはずれがないという超優良株。
なんといってもアクションシーンが見事で、流れるような動作が脳内で勝手に構築されていくんだ、これが。
見せ場はやはり塵八のCQB。五人もの敵を鮮やかに屠るさまには惚れ惚れとしますね。
それに加え今回は毒島がやたらいいキャラしてるんだ。あんなベタなのに思わず絆されてしまったよ。
例えるなら"普段悪ぶってる人が雨の日に高架下で犬を拾って好感度アップイベント"的効果、とでも言おうかw

<<銀盤カレイドスコープ vol.9 シンデレラ・プログラム:Say it ain't so>> 【著:海原零/絵:鈴平ひろ/レ:スーパーダッシュ文庫】
タズサとリア、主役の二人を差し置いて底力を見せたのが、なんといってもガブリエラ・パピィポッゾを措いて他にいない。
聖女の名を背負うが故の意地、頂点を目指す志、そして重圧に負けない精神力とその気迫には敬意を表したい。
ガブリーなくしてこの物語はないと言っても過言ではない。文句なしのMVPでしょう。
マイヤコーチの献身っぷりも身に沁みますね。さり気にキャンドルも地味に仕事をこなしてました。
正直物足りないところも間々ありますが、それを補うだけのパワーに満ち溢れた作品であり、
御祝儀票などではないとだけ言っておきましょう。

41:2/2
07/01/13 05:34:15 1KoVdJhM
<<“文学少女”と繋がれた愚者>> 【著:野村美月/絵:竹岡美穂/レ:ファミ通文庫】
ツンデレ嫉妬かまってちゃん要員"琴吹さん"の畳み掛けるようなテンプレツンデレアピール攻勢を、華麗にスルーする男"心葉"w
遠子先輩は少々説教くさいなぁ……などと思いつつも、もうこのシリーズは琴吹さん目当てで読んでいるので。
しかし今巻ラストでのアレには流石にやられた。真打登場で次回は血の雨が……。

<<煌夜祭>> 【著:多崎礼/絵:山本ヤマト/レ:C★NOVELS ファンタジア】
投稿歴十七年という、最早素人なんだか玄人なんだかわからない新人の登場だ。
一つの大きな流れを多角的に見たお話で、クライマックスへと向け収束する様はまさに圧巻。
完成度の高いお話が好きならオススメ。しんみりした余韻が味わい深いですね。地味系とも言う。

リスト上からの既読数は54冊かな。
j他には、空ノ鐘の響く惑星で11、12、私立! 三十三間堂学院4、とらドラ3!、アスラクライン5、七姫物語4、
レジンキャストミルク5、狼と香辛料3、フルメタル・パニック! サイド・アームズ2、エクスプローラー4、
薔薇のマリア6、戦闘城塞マスラヲ1、カーリー2、銃姫8、戦う司書と神の石剣、戦う司書と追想の魔女、辺りも悪くない。

42:1/2
07/01/13 12:23:39 4E+QqO8q
今期はどーんとデカい衝撃を与える作品が少なかったが、
異世界ファンタジーに小粒ながらも良作が。これは結構多くて絞るのに苦労した。
ということで異世界ファンタジーから五作。
<<ユーフォリ・テクニカ 王立技術院物語>> 【著:定金伸治/絵:椎名優/レ:C★NOVELS ファンタジア】
 勢いのあるキャラクターと蘊蓄書き込み。
 細部が読み応えあるのに、元気娘の王女は可愛く、ラノベファンタジーはこうではなくては。
<<空の鐘の響く惑星で (12)>> 【著:渡瀬草一郎/絵:岩崎美奈子/レ:電撃文庫】
 キャラが薄いのが自分としてはいままで少しだけ不満だったのだが、いや、ここまで綺麗に話を畳んでくれれば満足だ。
異世界長編を美しく終わらせたその手腕に一票。始めるのは簡単でも締めるのは本当に難しい。
それにしてもカボチャが…w


43:2/2
07/01/13 12:26:06 4E+QqO8q
<<繙け、闇照らす智の書 幻獣降臨譚3>> 【著:本宮ことは/絵:池上紗京/レ:講談社X文庫ホワイトハート】
 友人に勧められてしぶしぶ読み始めたが、意外な面白さにびっくり。「十二国」を排出したホワイトハートは侮れない。
 処女の巫女姫、精霊と幻獣、彼女の力を巡って争われる王家と騎士団の陰謀。
 とにかく異世界の設定が細部にまで丁寧に書き込まれている。設定好きはぜひ。「七姫物語」が好きな人にも。
<<煌夜祭>> 【著:多崎礼/絵:山本ヤマト/レ:C★NOVELS ファンタジア】
 丁寧に描かれた短編が最後に収束するさまは見事。ミステリーのオチを読むような快感。
 文章力、構成力、完成度は今期読んだ中でも一、二を争う。
 が、設定が某ファンタジー作家の過去作品とあまりにも似ていたため、ファンタジーとしてのオリジナリティが少々割り引かれて、イチオシとはならず。

あと一作、狼と香辛料3 七姫4、タザリア2などもすごくよかったが、あえて新人推しをしておく。
<<抗いし者たちの系譜 覇者の魔剣>> 【著:三浦良/絵:KIRIN/レ:富士見ファンタジア文庫】
 陰謀ですよ。ラブですよ。魔王ですよ。勇者ですよ。続きが楽しみだ。

44:イラストに騙された名無しさん
07/01/13 13:47:22 lruWI7Q5
○<<ラジオガール・ウィズ・ジャミング>> 【著:深山森/絵:BUNBUN/レ:電撃文庫】
戦火から癒えきらない街で情報管制を破って海賊放送を届けるJOLと、それを追う陸軍部隊。
対立する間柄ではあるけれど、互いに己を信じ、相手を認めるからこそJOLは陸軍の採用試験を
アナウンスするし、危機の中、電波をとらえた陸軍通信技士の声は期待に弾むのだと思う。
JOLの二人が、陸軍の兵士が、街の皆が、銀のコインと電波を通じて認め合い、繋がっている。
その事に、胸の底から暖かくなれる心のサプリメント。今期の一押しです。

<<“文学少女”と繋がれた愚者>> 【著:野村美月/絵:竹岡美穂/レ:ファミ通文庫】
すでに3つの中編シリーズを完結させた、中編作家の野村美月。その側面の一つは「スロースターター」。
さわりではおちゃらけた物語が、シリーズ半ばを過ぎると切ないテーマを孕んで走り始めます。
ならば、初巻から走り始めた文学少女はどうなるでしょう。
そんな不安と期待を抱きながらの3巻。裏切られることはありませんでした。
圧倒的な構成ボリュームと、それでも先を急がずにはいられない焦燥感、笑い、なにより、優しさ。
あまたの名探偵はトリックを暴くだけの役立たずですが、文学少女は人の心を暴き、そして救います。
シリーズは(ご都合主義に過ぎるものの)驚愕の引きで急展開。
心葉の気持ちにも変化が現れ、この先どこまで加速していくのか見当もつきません。

<<円環少女 (4) よるべなき鉄槌>> 【著:長谷敏司/絵:深遊/レ:角川スニーカー文庫】
これまでと違う抑え気味な展開には、設定を整理するためのインターミッションという雰囲気も。
でも、そんな回だからこそ、ちょっとヘンで愛すべき登場人物たちの魅力が炸裂。
はっちゃけメイゼル、ヘタレ仁、たんぽぽきずな、ついにメイゼルの手に墜ちた?いぢられ寒川さん。
それが一時だけの物だとしても、愉快な日常生活に笑みが止まりません。
今まで伏せられていた武原舞花のストーリーも語られはじめ、激動の5巻が楽しみ。
ところで、地の文での寒川さんの三人称はどうしてあんなにめまぐるしく変わるのだろう・・・?

45:44
07/01/13 13:49:35 lruWI7Q5
<<銀盤カレイドスコープ vol.8 コズミック・プログラム:Big time again>> 【著:海原零/絵:鈴平ひろ/レ:スーパーダッシュ文庫】
普通は9巻を推すモノなのだろうけど、あえてこちら。
「目標」に向かって燃え上がるこの巻に、作者のスタンスなんてとうに知っていたはずなのに騙されました。
この厚味をまるまる費やして生み出された熱い誤解があったからこそ、9巻が活きたのだと思う。

<<ダナーク魔法村はしあわせ日和 ~都から来た警察署長~>> 【著:響野夏菜/絵:裕龍ながれ/レ:集英社コバルト文庫】
少女レーベルから一本。なーんにも起こらないお話。いや、起こるには起こるけど、
それはあまり重要じゃない。スローライフに振り回されるハードボイルドな所長と、
ビーの天真爛漫なお転婆ぶりをゆるゆると眺めるのがこの話の楽しみ方。ほのぼのします。

今期の読破数はやや少なめの29冊。

●キャラ賞
{{天野遠子&井上心葉}}(“文学少女”と飢え乾く幽霊)
「心葉くんって冷たい。まるで小公女セーラに出てくるミンチン先生ね」
「ぼくは金髪でも碧眼でもないし、あんなひらひらしたブラウスも着ません」
このボケを理解した上で間髪入れずにツッコミ。こんなのこの二人にしかできませんw
絆も固い最高の夫婦漫才ぶりだけど、その行く末には雲がかかった気がしないでも……

{{ドロン・ガーセン}}(ラジオガール・ウィズ・ジャミング)
職と信念に殉じる一方で、レコリスの行動やそれに救われる街の人たちの事も理解し、苦悩する姿に共感。
しかしその後はレコリスに「おじさま」と呼ばれるようになったりするわけだなこのオヤジわ。

{{空口真帆&ゴブリン}}(ネクラ少女は黒魔法で恋をする3)
真帆は自分を悪く言うけれど、実際にはすごくよい子。ただし、相手が妹やゴブリンでない場合なら。
今回もえらい目に遭わされてばかりの哀れな召還獣。健気です。

46:イラストに騙された名無しさん
07/01/13 13:52:16 kGWZaz0W
集計人ではありませんが

>>17
 淫妖蟲 蝕 ~凌触島退魔録~
エントリー作品にはありません。それだけであれば過去にもカウントされた作品がありましたが
出版レーベルおよび作品の内容が一般向けではなくアダルト向けのものですので
カウント対象外にされる可能性があります。


>>43
 抗いし者たちの系譜 覇者の魔剣
感想が1行で具体的な内容ではないためカウントされない可能性があります。

47:イラストに騙された名無しさん
07/01/13 15:14:24 H/XS4N7A
>>46
そういうのは集計人が判断することだよ。
集計人以外に仕切る人が出てくると収拾つかなくなるからやめてほしい。

議論するなら、イベント運営・感想スレッドで。

48:1/4
07/01/13 15:15:23 H9Xl1IKY
連投でいくよいくよいくよ!

○<<クジラのソラ 01>> 【著:瀬尾つかさ/絵:菊池政治/レ:富士見ファンタジア文庫】
空気がたまらない。
挫折から覚醒というスポ根テイスト。
しかし覚醒によって変化してしまうという将来、死の危険性さえ常にある。
近しい人間をそれによってなくしながら、
また同じ世界に入り同じ経験に向かってしまう少年。
死ぬ危険、死なずとも存在が変わってしまうことが予想される世界に
踏み出す手助けをまたやってしまう。
彼女たちにとってのエンドが少年にとってはハッピーエンドなりえないのに。
彼女たちが最後までたどり着いても着かなくても、必ず別れが存在している。

軽くいえばSFでスポ根だけれど、向かう先はえぐい。
“ゲーム”の戦闘描写を細かく迫力あるものにというより、
物語やキャラの描写のほうをメインとしているので爽やかさとえぐさが同居。
さらに第三者の介入の兆しや百合の雰囲気をよくわかってたり、
誰かがいった百合+海外SF+石川賢という表現がぴったり。
もうこの空気がたまらない。

49:2/4
07/01/13 15:15:54 H9Xl1IKY
<<七人の武器屋 戸惑いのリニューアル・デイズ!>> 【著:大楽絢太/絵:今野隼史/レ:富士見ファンタジア文庫】
あれ、最終巻なの?とかなり残念に思ったのだけれど、
でもこういう終わり方をするのなら文句もでない。
「やりたいことが見つからない」からそれを探すために武器屋のオーナーに
なってみた主人公とハゲ。主人公が将来を見つけてのエンドは
真っ当なエンドで、それを見たハゲの行動もまたいい。
終わりの主人公とハゲの会話がもう泣ける。

この巻のメインとなったイッコの選択含め、青臭いながらも
将来を見つける、やりたいことを見つけるまでの話としてものすごくいい。
毎回無駄に勢いと青臭さがあったけれど、この巻はそのどちらもが
最高に生きていた。


<円環少女 (4) よるべなき鉄槌>> 【著:長谷敏司/絵:深遊/レ:角川スニー

カー文庫】
ひとつの言葉の物語への組み込み方がすごい。
この巻は「いつか」だ。
再登場のエレオノールの、魔法使いたちの、メイゼル、仁、
そしてかなわなかった「いつか」を持っていた仁の妹の。

そして次へ次へとつなげる引きも相変わらず。妹はどう絡んでいるのか。
物語も戦闘もキャラのやりとりもロリも高水準で、
現実的な展開と物語でのバランスのとり方が読者の期待するものをわかっていて
エンタメとしてレベルが高いです。

50:3/4
07/01/13 15:16:25 H9Xl1IKY
<<くじびき勇者さま 2番札 誰がお荷物よ!?>> 【著:清水文化/絵:牛木義隆/レ:HJ文庫】
薀蓄が爆裂。比較的普通に話を展開するのかと思っていたらこれだ。
しかしそれが楽しい。

作中世界での街の設定、文化設定が現実の歴史と発展の仕方をもとに
きっちり作りこんでいる。それを解説するのだから、
それは必然まったくの架空とはなりえず現実ともリンクする。
となれば知識欲が刺激されてもう楽しいことに。

殊に、この巻で砂漠の町の風土について周辺の地理的条件から
一般に想像されうる熱くて冷える不毛の砂漠的気候になっていない理由を
解説しているあたりが脳内に周辺地図を描きつつ風の吹き方や
地球に類似しているもとでの緯度情報なんかも推測されてもう楽しいことに。

また、この巻はイラストと本文との整合性がとてもよかった。
入れるタイミング、イラストの選択がばっちり。
メイベルかわいいよ。

51:4/4
07/01/13 15:16:56 H9Xl1IKY
<<マルドゥック・ヴェロシティ3>> 【著:冲方丁/絵:寺田克也/レ:ハヤカワ文庫JA】
3巻全部で一つと捉えたので3冊に入れるのが妥当なのだが
他との兼ね合いで一冊抜き出してこれに。

スクランブルの捉え方をひっくり返してしまったのがものすごい。
あのカジノシーンは越えれないだろうと蛇足を心配していたら、
トータルですべてをひっくり返してしまった。
話が書き変わってしまった。

読み初め文体が特殊で読みにくいと感じていたのだが、
読み進めるにつれ気にならなくなり、またボイルドの視点・思考を
追随するのに効果的にさえなったのがおもしろい。
また、09メンバーによるバトルとカトル・カールのイカレ具合、
メンバーが次々に抜け落ちていく過程の描写は流石。

虚無という言葉があらすじに用いられている理由が読み終わって
なんとなく納得できる。こんなすごいのが来るとは思わなかった。


他にはボトルネック、ヤングガン、あとマルタの長編4巻かな。
ボトルネックはまたミステリと青春かとちと気を抜いたら最後にがつんと。
ヤングガンは安定しておもしろいが安定して容赦なく残虐だ。
マルタ4ラストの展開はまったくの不意打ちだった。
甘くて楽しいお話だったのががっつりで次が待ち遠しい。

52:イラストに騙された名無しさん
07/01/13 15:22:22 H9Xl1IKY
ミス発見したので訂正。

>49
<円環少女 (4) よるべなき鉄槌>>
と < が一個足りてなかったので
<<円環少女 (4) よるべなき鉄槌>> 【著:長谷敏司/絵:深遊/レ:角川スニーカー文庫】
と書きなおします。
申し訳ない。

53:1/3
07/01/13 16:42:48 rGp1Yg6D
 ここに投票するのは初めてなんだがお前ら読み込みすぎだろ。すげーよ。

<<レジンキャストミルク 5>> 【著:藤原祐/絵:椋本夏夜/レ:電撃文庫】
 黒い太陽が送る学園異能。ほのぼのとダークの割合が絶妙。
 晶が必死に取り繕ってきた日常が、一瞬で崩壊する様は圧巻だった。
 同級生が敵サイドに回ったり、
 同じく同級生の中に晶を狙う敵がいたりと、今後の学園生活がどうなるのか楽しみ。
 刊行ペースが早いのも嬉しい。

<<断章のグリム III 人魚姫・上>> 【著:甲田学人/絵:三日月かける/レ:電撃文庫】 
 トマトの湯剥ぎ! トマトの湯剥ぎ!
 ……痛いわ怖いわで大変だった。
 最後の最後であの歯磨きシーン反則だろうて。
 下巻が楽しみだ。

<<ストロベリー・パニック! (3)>> 【著:公野櫻子/絵:たくみなむち/レ:電撃文庫】
 祝・完結!
 アニメの影響で見始めたんだがこっちの方が面白かった。
 エトワール選に参加した選手たちの葛藤がひしひしと伝わってくる。
 その裏で暗躍する各校の生徒会の面々も素敵。
 短編集でもいいので続編希望。

54:2/3
07/01/13 16:43:33 rGp1Yg6D
<<“文学少女”と繋がれた愚者>> 【著:野村美月/絵:竹岡美穂/レ:ファミ通文庫】
 文学少女こと遠子先輩の演説に感動した。
 芥川が悲惨な目にあってるけど、そんなことよりツンデレななせさんが最高でした。
 心葉と因縁ありげな人物が出てきたりしてこれからどうなるのか。

<<化物語(下)>>【著:西尾維新/絵:VOFAN/レ:講談社BOX】
 爆笑した。腹筋が壊れるかと思った。
 会話の面白さだけで最後までもっていった快作。怪作でもいい。
 完全に西尾維新のシュミで書かれたらしいが、シュミでこんなものが出来上がるのかって話。


55:3/3
07/01/13 16:56:21 rGp1Yg6D
●2006年下半期ベストキャラクター賞

{{天野遠子&井上心葉}}(文学少女”と繋がれた愚者)
 本を食べる文学少女と、元・覆面美少女作家の文芸部コンビ。
 心葉におやつをねだる遠子先輩と、
 なんだかんだいっておやつを書いてあげる心葉のやりとりが良すぎる。
 琴吹ななせと心葉にしようかと悩んだけどこっちで。

{{高須竜児&逢坂大河}}(とらドラ3!)
 くっつきそうでくっつかない二人。
 竜虎の仲は今後進展していくのか!?

{{天野遠子&井上心葉}}


56:55
07/01/13 16:57:32 rGp1Yg6D
すんません>>55の一番下にある{{天野遠子&井上心葉}} はミスなのでカウントなしでお願いします。

57:1/2
07/01/13 16:59:03 eDwQDXe6
集計人さんおつかれです。
投票させて頂きます。

○<<BLACK BLOOD BROTHERS>> 【著:あざの耕平/絵:草河遊也/レ:富士見ファンタジア文庫】
ついに完全に目覚めたスロースターターあざの耕平。
ジローへのミミコの熱い想いには、涙腺が弛みかけました。
ジローとゼルマンの壮大なスケールで贈られるバトルの熱さ、陣内部長がミミコに残した一言。
素晴らしい。
クライマックスに入ってからの熱狂的な盛り上がりに関して評価が高い作家なので、今後の展開が最も楽しみです。

<<銀盤カレイドスコープ vol.9 シンデレラ・プログラム:Say it ain't so>> 【著:海原零/絵:鈴平ひろ/レ:スーパーダッシュ文庫】
極限の精神状態まで追い詰められた主人公・桜乃タズサの心理描写は鬼気迫るものでした。神掛かり的でした。
締めくくり方も素晴らしいとしか言いようがありません。
単純に質で言えば、今期最高だったと思って間違いないかと。

<<“文学少女”と繋がれた愚者>> 【著:野村美月/絵:竹岡美穂/レ:ファミ通文庫】
生々しい筆致もさることながら終盤での遠子先輩の前向きな激励は、言葉では言い表せないくらい良かったです。
感動しました。
コメディ的にもシリアス的にも、非常に高い位置でバランスが取れている傑作だと思います。
遠子先輩にスポットが当たることが多いですが、ツンデレ琴吹さんの魅力も相当なものですよ。
彼女がデレ期に入るときが待ち遠しいばかり。
というか、もう入ってる。



58:2/2
07/01/13 17:00:20 eDwQDXe6
<<狼と香辛料Ⅲ>> 【著:支倉凍砂/絵:文倉十/レ:電撃文庫】
ホロとロレンスの裏を掻き合う会話は、非常に上質かつ洗練されていますね。
経済を扱ったストーリーがいつも新鮮に感じられますが、むしろホロとロレンスの軽快な会話や垣間見られる絆の強さが印象的。
この二人は最強のコンビ。
たまりません。
ホロのしっぽさわりたい。

<<図書館内乱>> 【著:有川浩/絵:徒花スクモ/レ:メディアワークス】
値が張るので注目度は低いのではないでしょうか。
しかし、上記の作品群に比較しても全く見劣りしない大傑作です。
軍事関連の描写の圧倒的な密度の濃さは相変わらずですが、人物と人物の繋がりを非常に深く踏み込んで描いているシーンの数々は、恐ろしくレベルが高いと思わされました。
高いのにこれからもずっと追い続けたいと思わされるシリーズ。


59:イラストに騙された名無しさん
07/01/13 17:12:23 66/DGB+n
>>57
BBBは長編と短編が出たから、正式タイトル
書いた方がよくない?

60:イラストに騙された名無しさん
07/01/13 17:34:21 eDwQDXe6
すいませんでした。本編6巻の方です。


61:イラストに騙された名無しさん
07/01/13 18:33:46 SKksoNim
<<きゅーきゅーキュート!>> 【著:野島けんじ/絵:武藤此人/レ:MF文庫J】
結果的に主人公がハーレム状態になってしまったり、なぜか女の子たちと仲良く
なってしまったりと、学園の男子から羨望の目でみられてしまうというお決まり
のパターンだが純粋な楽しいラノベとして楽しめた。

<<サンダーガール! 3 闇ノ宮>> 【著:鈴木鈴/絵:片瀬優/レ:電撃文庫】
依坐としての自覚が生まれたメイと迷うナナミという、ふたりの立場が今まで
と逆になる展開に意表をつかれました。シリーズが進むにつれて面白くなって
いき期待大。


62:イラストに騙された名無しさん
07/01/13 21:43:04 PC2X13mn
さて、ついにこの季節になりましたか。祭りじゃ祭りじゃ。

<<文学少女と飢え渇く幽霊>> 【著:野村美月/絵:竹岡志穂/レ:ファミ通文庫】
このシリーズは何と言ってもラストがヤバイ。特にこの二巻のラストは読み終えたあと頭が吹っ飛ばされるような破壊力がある。
シリーズ自体も三巻目に突入し、衝撃の事実が明らかに。今、最も続刊を楽しみに待つシリーズ。

<<半分の月がのぼる空8>> 【著:橋本紡/絵:山本ケイジ/レ:電撃文庫】
祝。シリーズ完結。もっとも、本編は去年に完結してて今年は後日談+短編集ですが。
しかし、この短編集に収録されている「雨」が素晴らしい。祐一と里香の学園祭の話です。祐一と里香の間にあるものを最高に感じ取れる作品だと思うので未読の方は是非読んでほしいです。

<<空ノ鐘が響く惑星で>> 【著:渡瀬草一郎/絵:岩崎美奈子/レ:電撃文庫】
祝。完結その2。パンプキンの活躍っぷりが凄まじいが、かっこいいのでよし。
480ページの厚さをもって一気に物語を展開させ、完結にもっていく方法に半ば強引さを感じるが、勢いと読み終えたあとのスッキリ感は今年一番ではないでしょうか。

<<煌夜祭>> 【著:多崎礼/絵:山本ヤマト/レ:C★NOVELS】
十八の島々とそこに住む人々の話を語る煌夜祭。二人の語り部が己の持ち話を次々と披露する。
今年一番の新人。短編集として読むと各話の出来のよさに驚嘆するが、長編として読むと作者の構成力に驚愕する。
この人の新作には期待したい。

<<ネコのおと>> 【著:長いので省略/絵:左に同じ/レ:富士見ミステリー文庫】
富士ミスの企画により、富士見の人気作家7人によるリレー小説。
この作品は「学級日誌」をバトンに各作家の持ちキャラが一日を過ごす話。
学級日誌には不思議な力があり、その日に書いたことが次の日には本当のことになる。その他諸々のルールを破ったものは死ぬ。
この学級日誌に振り回され、各作家の持ちキャラが四苦八苦する話である―
後半四人の実力の高さがよくわかる短編集でした。特にラストあざのは神クオリティを発揮したと思います。今年一番の問題作。

63:sage
07/01/13 22:01:32 C0dJT0e5
○<<銀盤カレイドスコープ vol.9 シンデレラ・プログラム:Say it ain't so>> 【著:海原零/絵:鈴平ひろ/レ:スーパーダッシュ文庫】
今期は正直いろいろあったけどこれに勝るものはないと思った。
正直1,2巻の完成度を超えられるか心配だったが8からの仕掛けが凄かったと思う。
寝る間を惜しまず7,8,9巻と続けて読んで非常に幸福な時間だった。
いろいろ書きたいが、なんかもったいないのでこんな所で。

<<マルドゥック・ヴェロシティ3>> 【著:冲方丁/絵:寺田克也/レ:ハヤカワ文庫JA】
銀盤が無ければ間違いなく一押しだった作品
正直ボイルドの話なんて、と思ったが引き込まれるように3冊読んでしまった
1,2巻もすばらしかったがやはり爆心地〈グラウンドゼロ〉たる3巻を押してみる。

で、今回は打ち止め。
なんかコレ2つを12月に読んじゃったものだから他の内容を覚えていない罠でした
あと挿絵の重要さを存分に感じて、ラノベってやっぱいいなぁと再確認した2冊

以上!!!

64:イラストに騙された名無しさん
07/01/13 22:04:00 xvwQlMLC
○ <<君の居た昨日、僕の見る明日 4 ―Round-about Runners―>> 【著:榊一郎/絵:狐印/レ:富士見ファンタジア文庫】
短編連作という形の中では最高クラスのシリーズだと思う。
切ない青春と萌えが適度に融合された一品。
最後二話本当に面白い。そしてここから最終巻にどうやってつなげるのか注目。

<<さよならトロイメライ 7 想いの輪舞曲>> 【著:壱乗寺かるた/絵:日吉丸晃/レ:富士見ミステリー文庫】
やっちんの独白+トーマスとの再開時の爆発でご飯三杯は(ry
なんちゃて伏線張りもなかなか面白い。
とりあえずDMでも藤森君じゃなくてこれを連載して(ry

<<マルタ・サギーは探偵ですか? 4 恋の季節>> 【著:野梨原花南/絵:すみ兵/レ:富士見ミステリー文庫】
本編も急展開。マルタの葛藤。バーチとの行方。
全てがスリリング。ここで寸止めはorz

<<機動戦士ガンダムSEED DESTNY ASTRAY (2)>> 【著:千葉智宏 原作:富野由悠季、矢立肇/絵:緒方剛志/レ:角川スニーカー文庫】
集計期間のノベライズとしては最高クラス。
熱い熱い熱い、これぞガンダム。
種死よりこっちを放送(ry

キャラ賞
{{アグニエシカ・グラバルティック・阿倍野}}(君の居た昨日、僕の見る明日)
サヨナラ逆転HR。
4巻の挿絵、口絵ともにハイレベル。
強いけど弱い俺の嫁。

{{真霜八千代}}(さよならトロイメライ)
意地っ張りで素直になれない。
その癖色々抱え込んで自爆する俺の嫁。

{{ドクトル・バーチ}}(マルタ・サギーは探偵ですか?)
ある種カリスマ性持った、希代の怪盗。
完全無欠に見えて何処か抜けたところもある俺の嫁。

65:62
07/01/13 22:07:31 PC2X13mn
イチオシ推薦はネコのおとでお願いします。では、ベストキャラクター賞に入ります。

{{パンプキン}}(空ノ鐘が響く惑星で)
最終巻で大活躍の末、このラノ人外キャラ部門でトップに輝いた素晴らしき道化。こいつのかっこよさには全国のラノベファンが痺れたはず。最後の最後までおいしいところをもっていきました。

{{天野遠子}}(文学少女シリーズ)
物語を食べちゃうほど愛している文学少女。清楚で純粋な女の子は良いですね。キャラとしての可愛さは勿論、この人の味覚的文学批評も面白い。

{{祐一&里香}}(半分の月がのぼる空)
祐一の苗字が漢字で出てこない……いっそ名前だけにしてしまえ。集計人さん、分かりますよね?
短編「雨」で見せられた二人の姿に感動と失笑。この二人には幸せな人生を歩んでもらいたいです。完結後が気になる作品と言う意味では半月が最も名作と言えるでしょう。

{{吉田茄矢}}(ネコのおと)
第六話から出現した作者自身。前話のあおりを受けてネコミミ&メガネ&メイド服という凄まじい姿で現れた。イラストレーターの挿絵がなかったのがなんとも残念。

{{ジネット}}(銀月のソルトレージュ)
昔々のお姫様。姉姫との因縁で大変な運命を背負うことになった人。真っ直ぐな彼女の生き様に主人公ともども胸を打たれました。

上には文字数制限上書けなかったので次点作品を。
次点はBBB、レインツリーの国、銀月のソルトレージュ。BBBはあざのだから来年辺りで爆発するだろうし、銀月は続刊祈願を込めて見送り。
レインツリーは私一人が投票しても後が続かないと判断したので見送りました。
心残りは銀盤とガーゴイル、円環少女、ウィザーズブレインの未読。特に銀盤は今年完結なので読み終わったとの後悔が予想できる……ガーゴイルも上下巻ででかい話をやったようだし、円環少女も盛り上がってるだろうしウィザーズブレインは言わずもがな……
断章のグリムは積読。上巻読破後の下巻への欲求がやばいことになるのはMissingで散々経験しましたから。

66:イラストに騙された名無しさん
07/01/13 22:26:55 fmCAYiHI
●大賞・イチオシ賞
<<七姫物語 第四章 夏草話>> 【著:高野和/絵:尾谷おさむ/レ:電撃文庫】
年に約1回の楽しみにしているシリーズw
読んでいると、そこで確かに生きている人々の息遣いが聞こえてくる気がし、
目の前に、四季を感じさせる世界が色鮮やかに浮かんでくる気がします。
様々な思惑や策謀が入り乱れているのに、読み終わると不思議と気持ちいい心地になる、そんな物語。
続刊、いつまでも待ちます。

<<銀月のソルトレージュ ひとつめの虚言>> 【著:枯野瑛/絵:得能正太郎/レ:富士見ファンタジア文庫】
今期一番の掘り出し物。久々に、「気持ちいいまでのライトノベル」を読んだと思った。
通り一遍ではない萌えるキャラクターと、かなり綿密に設定が組まれているだろう独自の魔法、そして熱い展開がたまりません。
個人的にはお姉さんと幼なじみ萌え。続きも出せるようなので楽しみ。

<<未来の絆 ダブルクロス・リプレイ・オリジン>> 【著:矢野俊策、F.E.A.R./絵:しのとうこ/レ:富士見ドラゴンブック】
任務のために主役である少年少女二人が各地を回る、また旅ものリプレイシリーズの最終巻。
これまでの巻に登場したキャラクターたちが最終巻で全員集合というのも、また旅ものの演出として小憎い。
ラスボスの、悪の立場からでない「頭まで納得できるけれども感情的に受け入れられない」理論に、
キャラクターたちが悩み、考え、答えを出していく。その様にベテランPLたちの本領発揮を見た。
そしてGMが用意した、このゲームの根幹であるシステムをギミックとして大胆に取り入れたシナリオと、
相変わらずやばいんじゃないかと思わせるくらいにガチな戦闘には、読んでいてすごく興奮した。
「子どもが大人になる」という物語としての普遍的なテーマを意識的にシナリオに取り入れたのも秀逸。
ルージュをのぞけば、今期ベストリプレイ。

67:66
07/01/13 22:27:54 fmCAYiHI
○<<ノエルと白亜の悪夢 アリアンロッド・リプレイ・ルージュ (3)>> 【著:菊池たけし、F.E.A.R./絵:佐々木あかね/レ:富士見ドラゴンブック】
萌えて、燃え。笑って、泣いた。
生まれて初めて、読んでいて涙を流したTRPGリプレイにイチオシ賞を。

ベテランGM・PLたちと、TRPG初心者ではあるが演じることにかけてはプロである声優による、
キャラクターたちの軽妙で時にシリアスな掛け合い。
主人公の秘められた力を追ううちに深まっていく謎とドラマ。
そして実プレイでも参考にできそうな、工夫を凝らしたダンジョンやゲームギミック。
読み物としての要素と、ゲームとしての要素。これらがルージュシリーズではいい感じに組み合わさっていた。
でも、あくまで「良作」という範疇だった―2巻までは。

PCの決断によって、想定されていたシナリオとは別の方向に転がっていく展開。
それに柔軟に対応し、かつ戦闘で手加減をせず手に汗握る緊迫感を演出したGM。
極限の中、戦術とリソースを駆使して戦い、守るべき人々と仲間への想いをロールし切ったPLたち。
人の手ではどうすることもできない、まさに天の声ともいうべきダイスの出目。
そして、怒涛の展開を見事な文章とイラストで盛り上げた筆者と絵師。
全てが絡み合って、この珠玉のようなリプレイができたのだと思う。
2006年下半期というだけでなく、これまで読んだ中で最高のリプレイだった。
多分これからも、そうだと思う。こんなリプレイそう現れるわけがない。
こんなに素晴らしいリプレイをありがとうと、関わった全ての人たちに伝えたい。


以上、大賞は4作。残り1枠は棄権。
今期はリプレイの当たり年でした。というかルージュの衝撃がいまだに冷めない・・・

68:66
07/01/13 22:29:49 fmCAYiHI
●ベストキャラクター賞
{{アリス・マルカーン}}(銀月のソルトレージュ ひとつめの虚言)
主人公の幼なじみ。
お互いに好意を持っていることをそれとなく察していて、冗談めかしたやり取りをかわして、
それでもちゃんと距離感をわきまえてべったりとくっつかないのが逆に萌えた。

{{フィオル・キセルメル}}(銀月のソルトレージュ ひとつめの虚言)
自称「わりと極悪な魔女」萌え。
こんな可愛いお姉さん隣の家にいたらそりゃ憧れるよ。

{{ぼんくらーず}}(未来の絆 ダブルクロス・リプレイ・オリジン)
空手バカ一代少女、「不死者風」を吹かせる永遠の少年、そしてスーパーソニック・スーパースターな少年。
「何考えてんだGM」という感想が思わず口をついて出る、各巻からの代表3人。通称「各巻のバカな方」
ぐだぐだになるかと思いきや、要所要所をしめて主役の2人を後押したのはすごかった。
まあ、全員バカなことには変わりないのですが。
侵食率のシンクロには笑ったw

69:66
07/01/13 22:30:57 fmCAYiHI
{{フォア・ローゼス}}(ノエルと白亜の悪夢 アリアンロッド・リプレイ・ルージュ (3))
あえて4人一組で。
まず、「主人公の秘められた力を利用すべく彼女の下に集まった、互いに敵対する組織の者たちが、
呉越同舟するうちに絆を深めていき、本当の仲間になって自らの意志で主人公に力を貸す」
というシチュエーションが非常にツボ。
そして4人のやり取りもとても面白い。
以前スレに書き込まれた、最終巻エピローグの予想はこんな風だった。
―ノエルが天然ボケでポカして、
トランがそれをフォローして、ついでに組織に勧誘して、
クリスがあわてて割り込んで、そのうちにノエルをほっぽいて二人で言い争いを始めて、
エイプリルが呆れてノエルをつれて先に行っちゃって、取り残された二人があわてて追って―
それは4人のいつも通りのやり取り。ものすごく想像ついた。
こんな光景が自然と目に浮かんでくる、そんな4人が大好きだ。

{{ジュライ}}(ノエルと白亜の悪夢 アリアンロッド・リプレイ・ルージュ (3))
新機軸、何と三下ザコ口調ヒロイン。
目新しければいいってもんじゃないだろうGM大好きだ!w

キャラ賞は以上2組3人。
・・・某中の人に投票しようかと思ったのは内緒だ。

70:イラストに騙された名無しさん
07/01/13 23:02:39 7jNZxvUh
○<<“文学少女”と繋がれた愚者>> 【著:野村美月/絵:竹岡美穂/レ:ファミ通文庫】
三作目ということで物語もクライマックスへの伏線がちりばめられている。
個人的に文学少女は様々な恋愛模様が出ているが、今回は友情にも焦点が当てられている。
キャラクターの味もどんどん深まってゆきとても美味しくいただけました。
願わくば、数ヶ月以内に新刊が出ますように。

<<マルタ・サギーは探偵ですか? 4 恋の季節>> 【著:野梨原花南/絵:すみ兵/レ:富士見ミステリー文庫】
マリアンヌとマルタの恋愛進展するかなぁと思ってみたが、読んでびっくり……というかどうすんねん!って思わず突っ込みたくなりました。
丁寧な心情描写がとっても好きな作品です。

<<断章のグリム III 人魚姫・上>> 【著:甲田学人/絵:三日月かける/レ:電撃文庫】
個人的に魔女式と並んで電撃二大異能ノベルだと思います。
夜に一人で読んでると、ギシギシとか聞こえてきそうですごく怖いですな。
上下巻ですが、上だけでも楽しめるようになってると思います。

<<GOSICKⅥ>> 【著:桜庭一樹/絵:武田向日/レ:富士ミス】
ゴスロリ少女は素晴らしry……、形見箱って一体どんなものなんだ?とか思ってたんですが、
いや、いいね、俺も作ってみようか形見箱とかつい思ってしまいました。
これから第二次世界大戦に入っていくんだろうけど、どうかいつまでも二人が幸せでありますように。

71:62
07/01/13 23:16:46 J+VN9Uoh
空鐘をミスったので訂正を。
<<空ノ鐘の響く惑星で12>> 【著:渡瀬草一郎/絵:岩崎美奈子/レ:電撃文庫】
タイトル間違い+巻数抜けでした。これでお願いします。

ネコのおとイチオシし忘れる、空鐘ミスる、果てにはジネットと陣内を間違えるで恥ずかしいラ板大賞になってしまいました。

72:62
07/01/13 23:48:13 J+VN9Uoh
キャラ賞も訂正を……
{{裕一&里香}}(半分の月がのぼる空)
両集計人様、本当に申し訳ありません。

73:イラストに騙された名無しさん
07/01/13 23:57:44 Gnbm32K/
<<神様のおきにいり>> 【著:内山靖二郎/絵:真田茸人/レ:MF文庫J】
 ほのぼの妖怪モノでありながら、人間と妖怪の残酷な異質さというのもきちんと
見せているいうのがツボ。とにかく妖怪連中が面白い。珠枝様は勿論至高の存在。
決して、オレがロリ属性という嗜好の所為じゃない……と思いたい。

<<狼と香辛料 III>> 【著:支倉凍砂/絵:文倉十/レ:電撃文庫】
中世が舞台のファンタジーで経済金融恋愛バトル。なんだこのカテゴリは(笑)
まさにラノベじゃなきゃ読めない作品。
で、ともかくホロが可愛いんだよぉ……。ヘタレでダメ男なロレンスも好きだけどね。
まぁ、そんな所にホロも惚れちゃっているんだろうね。巻を増す事に続きが気になる
シリーズモノの良作。

<<とらドラ3!>> 【著:竹宮ゆゆこ/絵:ヤス/レ:電撃文庫】
ラブコメだけの一点突破でここまで面白くできるとは。大河の涙を読んでしまっては
投票せずにはおれまい。キャラ同士の掛け合いが楽しく、また作者の軽妙な文章
センスにも惚れてます。

<<戦闘城塞マスラヲ Vol.1 負け犬にウイルス>> 【著:林トモアキ/絵:上田夢人/レ:角川スニーカー文庫】
ビバダメ人間! ガンバレダメ人間! ご都合主義極まれりな流れだけどとにかく流れが面白い。
これを読んでいるとくよくよしているのが本当に莫迦らしくなります。ドタバタ劇が好きなので
ツボ。ぶっ飛んだウィル子も可愛いしね。

<<円環少女 (4) よるべなき鉄槌>> 【著:長谷敏司/絵:深遊/レ:角川スニーカー文庫】
読みにくい。でも、それすら快感になっちゃうんだから凄いわ。メインのメイゼルの可愛さは
当然だけど、敵方も格好イイのはバトルモノならではなのかも。ぶっちゃけ、この巻は
エレオノールがメイン。というかメイゼル以上に惚れました。
読みにくいけど、カタルシスが得られる見せ場を作るのは本当に上手いと思う。

74:イラストに騙された名無しさん
07/01/14 01:48:31 ClgVftOy
<<サンダーガール! 3 闇ノ宮>> 【著:鈴木鈴/絵:片瀬優/レ:電撃文庫】
ナナミ×タカヤとクロノ×レイコと異性間のラブ要素がでてきてGOOD。
ほぼ全ての依坐が登場しこれからますます面白くなりそう

<<結晶物語 (3)>> 【著:前田栄/絵:前田とも/レ:ウィングス文庫】
この作者さんの作品は、今回始めて手に取りましたが掘り出し物を見つけた気分です。
BLを期待される方には期待はずれかもしれませんが、設定・登場人物・ス
トーリーの面白さは秀逸。
人らしからぬ凍雨(半分妖)の性格が、私は大好きです。


75:イラストに騙された名無しさん
07/01/14 02:04:45 pclo0OqL
●大賞、イチオシ賞

○<<クジラのソラ 01>> 【著:瀬尾つかさ/絵:菊池政治/レ:富士見ファンタジア文庫】
女の子が頑張る話、ハードなところや百合妄想可能なところは銀盤に近いか、続きが出てほっとした。
ということで興味を持ったら読んで見てください、SF物なんでいつ打ち切りになるか怖いんです。
プレイヤーは頑張り、政府は陰険で、主人公チーム唯一の男キャラ(メカニック)は
主人公たちを勝たせるのに知恵を尽くしている傑作です。

<<ノエルと白亜の悪夢 アリアンロッド・リプレイ・ルージュ (3)>> 【著:菊池たけし、F.E.A.R./絵:佐々木あかね/レ:富士見ドラゴンブック】
台本も無いのに、いや台本が無いからこそ生まれた傑作。プレイヤーが声優力丸乃りこのノエル、
すぐ口論をする悪の幹部トランと神殿の期待の星クリス、外見美少女中身激渋なエージェントエイプリルによる冒険に悲劇が起きる。
セッション終了後に届いたという力丸のメールが更に泣かせる。

<<“文学少女”と飢え渇く幽霊>> 【著:野村美月/絵:竹岡美穂/レ:ファミ通文庫】
男装遠子先輩の過剰演技に笑った3巻よりも終盤の壮絶な展開に震えた2巻を。
霜と月光ではなく熱と稲妻で作られた、という一文がこの物語の鍵。

<<銀盤カレイドスコープ vol.9 シンデレラ・プログラム:Say it ain't so>> 【著:海原零/絵:鈴平ひろ/レ:スーパーダッシュ文庫】
地獄の底から這い上がり栄光を手にしたタズサが凄い。普段強気な分、落ちたときの落差が激しすぎ、読むのを中断してしまった。
超女前なガブリー、小悪魔可愛いキャンドルもいいけど、やはり這い上がる女タズサが凄い、だってリアに勝ったんだぜ。

<<煌夜祭>> 【著:多崎礼/絵:山本ヤマト/レ:C★NOVELS ファンタジア】
完成度高すぎ、本当に新人?謎めいた二人の語り部、全く関係ないと思われた物語の数々、世界の中心で起こった戦争
そして愛が一つに収束していく様は美しい物語としか言いようがない。

次点
(マルドゥック・ヴェロシティ)登場人物の八割が死んだ凄い作品、タフな男の物語は心に残る。
(モノケロスの魔杖は穿つ)伊都の新刊だーー。やっぱこの人の作品はちょっとずれた面白さがあるよ。

76:イラストに騙された名無しさん
07/01/14 02:05:51 pclo0OqL
それ以外の良作
ラジオガール、ジャストボイルド、七姫、タザリア、武器屋、空とタマ、マルタ、ネコのおと、ダブルクロス・オリジン
ダブルクロス・トワイライト、ソードワールド・Waltz、おりがみ、デモンベイン、ウィッチマズルカ、アルシャード・ガイア
カーリー、パラケルスス、桜乃きらほ、銃姫、ネクラ少女、フレイア、戦う司書、図書館内乱、アルスラーン、ジョン平
ナハトイェーガー、月の娘、くじびき勇者さま、人間ノック、シノ、BBB、マスラヲ、化物語

●ベストキャラクター賞

{{パンプキン}}(空ノ鐘が響く惑星で)
このカボチャいなければこの物語はずっと酷い結末になっていただろう、まさに裏の主人公
怪人ではなく芸人として第2の人生を生きてください。

{{天野遠子}}(文学少女シリーズ)
遠子先輩マジで愛しています、貴女の愛と情熱と優しさは私たちの心をなによりも強く射抜きます
貴女も苦しみを乗り越えたのでしょう、そんな貴女だからこそ私たちは惚れてしまったんです。

{{フォア・ローゼス}}(ノエルと白亜の悪夢 アリアンロッド・リプレイ・ルージュ)
最初はトラン単体にしようかと思ったが 、あの展開はこの4人だからこそ生まれたのだと思いギルドで投票
トランの決意、ノエルの願い、クリスの怒りと神懸っていた。

{{リア・ガーネット・ジュイティエフ}}(銀盤カレイドスコープ)
リア凄すぎだよリア、カラーイラストのあの目は怖すぎるよリア、あんな演技を直前にされたら死ぬしかないよタズサ
主人公の究極の目標として恥じない以上の強さだった。

{{マーガス&ジャン}}(七人の武器屋)
マーガス&イッコのヘタレと姐御カップルもいいが、やはりこの親友コンビが最高
だってシリーズ最後の挿絵が向かい合って涙ぐむ男二人だよ、ありえねえよ。

最凶姉姫リネア様、どこまでも善人なナジカ先生、究極変態チームカトル・カール、俺の嫁空口真帆にも投票したかった。

77:イラストに騙された名無しさん
07/01/14 10:30:36 CUI6KYRt
●大賞、イチオシ賞

○<<“文学少女”と飢え渇く幽霊>> 【著:野村美月/絵:竹岡美穂/レ:ファミ通文庫】
なんで最新刊じゃないの?とも思いますが、読めないのです・・・受験で。
でも、読んでてもこの本にしたと思いマス。
その位好き!
<<化物語(上)>>【著:西尾維新/絵:VOFAN/レ:講談社BOX】
<<化物語(下)>>【著:西尾維新/絵:VOFAN/レ:講談社BOX】
こういうタイプの本がラノベ界に溢れたらいいなー・・・
とにかく漫才を繰り返す!みたいな。


●ベストキャラクター賞

{{八九寺真宵}}(化物語)
ベストキャラには投票しないつもりだったんですけど、これだけは!
小学生でこのキャラはもう憧れちゃいますよ。
でもマイナーかなぁ・・・



78:1/2
07/01/14 10:57:49 2ny6JzFM
<<銀盤カレイドスコープ vol.9 シンデレラ・プログラム:Say it ain't so>>
【著:海原零/絵:鈴平ひろ/レ:スーパーダッシュ文庫】
 フィギュアスケートをここまで文章で熱く語れるとは思わなかった。
 またキャラの濃さも素晴らしかった。
 アスリートの厳しさと苦しみをちゃんと書かれているところも
 そこらの萌えノベルと一線を画していた。
 この作者の次回作に期待する。

<<タザリア王国物語 影の皇子>>
【著:スズキヒサシ/絵:あづみ冬留/レ:電撃文庫】
 一巻だけで、一スレ使い切った下期の話題作。
 いま流行のツンデレキャラを十把一絡にしてしまった
 リネア様!
 またスレのテンプレはネットのいろいろなところで
 取り上げられた。
 このテンプレをみればあ~ら不思議、あなたもリネア様と
 「様」をつけて作者スレに書き込むことになるでしょうw

<<空とタマ ―Autumn Sky,Spring Fly―>>
【著:鈴木大輔/絵:原建人/レ:富士見ミステリー文庫】
 上期大賞を行っているときに読んだ。
 正直、ストーリーはそんなに凝ったものではないのだが、
 登場人物を絞込み、しっかりとした心理描写を丁寧に書き込んだ
 本当にこころにしみこむ佳作。


79:1/2→2/3
07/01/14 10:58:38 2ny6JzFM
○<<“文学少女”と繋がれた愚者>>
【著:野村美月/絵:竹岡美穂/レ:ファミ通文庫】
 人間失格で上期の台風の目となった文学少女シリーズ。
 下期はさらに一作目を上回る衝撃を与えてくれた二作目、三作目!
 どちらを選ぶか迷ったが、竹田さん(一見萌えキャラ、正体は...黒)
 というキャラに惹かれてる自分としてはこっち「繋がれた愚者」です。



80:3/3
07/01/14 10:59:42 2ny6JzFM
<<〈氷と炎の歌3〉 剣嵐の大地 2>>
【著:ジョージ・R・R・マーティン/翻:岡部 宏之/絵:-/レ:早川書房】
 上期で「七王国の王座」を文庫刊行した、その三冊目
 七王国の王座
 王狼たちの戦旗
 剣嵐の大地
  という順番です。
 ストーリー、キャラ、設定、ボリューム、すべてにおいて最高峰!
 歴史ファンタジー(という枠を超えて)としてこれほどの興奮と驚きと
 面白さをもった本は正直いままで読んだ本の中でまさに一番です。

 グインサーガの初期部分とどうしても比べてしまうが、
 戦乱と陰謀、
 ドラゴンと魔法。
 恋と冒険。
 愛と憎しみ。
 生と死。
 そのすべてがこのシリーズに最高の形で描かれている。
 そしてその多彩な登場人物のなかでもっとも異彩を放っているのが、
 カタキ役のラニスター家の次男である不具者(成長障害のため小人と
 馬鹿にされている)ティリオン。
 もっとも愛に飢え、もっとも国のために働き、そしてもっとも家族や民から
 誤解され嫌われ憎まれ..
 剣嵐のクライマックス(1月刊行の剣嵐3)は、彼の気持ちが辛くてあまりに
 やるせなさ過ぎた。
 でもティリオン、面白すぎw。

次点はトラどら、レジキャス、ゼロ使、七姫物語、ROOMあたりのシリーズもの
安定してました。


81:イラストに騙された名無しさん
07/01/14 13:08:50 PiQjRHml
<<さよならトロイメライ 7 想いの輪舞曲>> 【著:壱乗寺かるた/絵:日吉丸晃/レ:富士見ミステリー文庫】
長峰さんが大暴走。やっぱり何時も囚われの身のトーマスのほうがヒロインに会ってるような気が・・・
とりあえず物語りも徐々に収束しそうな雰囲気。
次巻以降急展開か!?

<<君の居た昨日、僕の見る明日 4 ―Round-about Runners―>> 【著:榊一郎/絵:狐印/レ:富士見ファンタジア文庫】
アグニにも萌えたが、ネレイドの中篇も最高。
ちょっぴり切ない気分だけど、前に進む事の大切さを教えてくれた。

<<殺×愛 5 ―きるらぶ FIVE―>> 【著:風見周/絵:G・むにょ/レ:富士見ファンタジア文庫】
第一部の楽しさは何処へ。
富士見版吸血鬼のおしごと。
でも痛いけど、鬱だけど、切ないけど、最後が気になる良作。

○ <<ポケットは犯罪のために>>【著:浅暮三文/レ:講談社ノベルス】
面白いって言葉一つに尽きると思う。
文章が特別上手かったり、読みやすかったり、癖があるわけじゃないけど
全てがいいバランスで絶妙な本。

82:イラストに騙された名無しさん
07/01/14 13:40:44 +zXAv9aB
<<くじびき勇者さま 1番札 誰が小娘よ!?>> 【著:清水文化/絵:牛木義隆/レ:HJ文庫】
○<<くじびき勇者さま 2番札 誰がお荷物よ!?>> 【著:清水文化/絵:牛木義隆/レ:HJ文庫】

儲うぜーと言いたければ言え。
つーか、俺はもともとライトノベルの人じゃないから、
今年は、その手の本は、この2冊しか買って無いんだわ。
ま、手軽に楽しめる娯楽小説だと思うよ。

// 気象の続刊と、ろくごまるにの著作に投票したかったぜ orz

83:イラストに騙された名無しさん
07/01/14 14:44:50 PiQjRHml
>>82
儲ウゼーとかは言わないが、気象の騒動外に持ち出す奴どうにかしてくれないか?
2ちゃん外にも持ち出してる馬鹿も居るから。
ウチのスレ紹介系ブログにもコピペなのか七瀬と富士見叩き無差別に爆撃されてるんだが。
(元気象ファンだから手の届く所では削除や削除依頼してるが)

84:イラストに騙された名無しさん
07/01/14 14:55:00 pUKLkZDm
●大賞、イチオシ賞

○<<化物語(上)>>【著:西尾維新/絵:VOFAN/レ:講談社BOX】
<<化物語(下)>>【著:西尾維新/絵:VOFAN/レ:講談社BOX】
趣味で書いたというだけあって全編通してネタ会話であふれている。
読んでいて笑いが止まらない傑作。

<<ロケットガール 1 女子高生リフトオフ!>> 【著:野尻抱介/絵:むっちりむうにぃ/レ:富士見ファンタジア文庫】
<<ロケットガール2 天使は結果オーライ>> 【著:野尻抱介/絵:むっちりむうにぃ/レ:富士見ファンタジア文庫】
厳密には新刊とはいえないしイラストに違和感を覚えるが、面白さに変わりは無い。
夢のある話。ところで私を月に~の続編はまだですか。

<<“文学少女”と繋がれた愚者>> 【著:野村美月/絵:竹岡美穂/レ:ファミ通文庫】
昨年の自分的掘り出し物シリーズ。間が抜けてて締めるところは締める遠子先輩が魅力的。
主人公の心葉君の周辺も不穏になってきて今一番次巻が気になる作品。

85:イラストに騙された名無しさん
07/01/14 15:03:00 pUKLkZDm
●ベストキャラクター賞

{{阿良々木暦&神原駿河}}(化物語)
ツッコミ役の主人公、阿良々木君だが神原後輩を相手にしているときが一番面白い

86:1/3
07/01/14 16:44:56 sJFLzfnS
<<BLACK BLOOD BROTHERS 6 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 九牙集結―>>
 【著:あざの耕平/絵:草河遊也/レ:富士見ファンタジア文庫】

「萌え」とキャラで勝負する作品が多い最近のライトノベル界において、
「燃え」とストーリーで真っ向勝負ができる貴重な作品。
アニメ化されたことで本編の質が低下するかと危惧していたが、
むしろ質が上がっているのがすばらしい。
この巻でも、「このネタだけで一冊書けるだろう」というようなネタを3つも4つもつぎ込んで
えらい盛り上がりを見せている。続きが待ち遠しくて仕方が無い。

アニメ化直後で手に入りやすく、巻数がまださほど多くない今のうちにぜひ読んでみてほしい。


<<ネコのおと リレーノベル・ラブバージョン>>
 【著:新井輝、築地俊彦、水城正太郎、師走トオル、田代裕彦、吉田茄矢、あざの耕平
  /絵:駒都えーじ、さっち、しのざきあきら、村崎久都、緋呂河とも、若月さな、深山和香
  /レ:富士見ミステリー文庫】

一見地雷に思えるが、実は、この本には富士ミス5周年のある仕掛けが隠されていたのだ。
この本では、三人目の水城の前と後で書かれている内容の雰囲気がガラリと変わっている。
詳しくは省略するが、前二人はラブコメであり、後は「ノート」の謎を追うミステリー(?)である。
つまり……
この本は、ミステリー(?)からLOVEへと転換した富士ミスの歴史をさかのぼっていたのだ!
そして、富士ミスの転換点となったスーパーブースト計画に対応しているのが、水城パートである。
「これからLOVEで行きます!」とかいきなり言われた当時の富士ミスファンの気持ちを、
水城パートを読むことでぜひ追体験してほしい。

とか妄想してしまうほど面白かったよ。ホントダヨ。


87:2/3
07/01/14 16:45:53 sJFLzfnS
<<化物語 (下)>> 【著:西尾維新/絵:VOFAN/レ:講談社BOX】

キャラ小説の極致にして極地。
魅力的なキャラたちの会話だけで十二分に楽しめる。
結局ハーレムものだとかストーリー性が薄いとかぜんぜん気にならない。

上下ともに良かったが、神原蕩れなので(下)で。


<<煌夜祭>> 【著:多崎礼/絵:山本ヤマト/レ:C★NOVELS ファンタジア】

まず短い物語の雰囲気に魅かれ、そのうちに世界観に魅かれ、
そして次第に大きな話の流れに魅かれていった。
ここまで自然に、かつ見事に作品世界にのめり込むとは思っていなかった。
まさに新人離れした実力を感じた。

普段は新人もノベルスもあまり買わないが、純粋に買ってよかったと思えた。


○<<空ノ鐘の響く惑星で (12)>> 【著:渡瀬草一郎/絵:岩崎美奈子/レ:電撃文庫】

読みやすい文章、魅力的なキャラ、世界観にマッチした挿絵、安定した発刊ペース。
とびぬけた魅力は無くとも、あらゆる質が平均して高いまま完結させたのはお見事。
パラムン2部の終わらせ方に多少の不満があったので心配だったが、
予想外にして個人的ツボど真ん中の終わらせ方で大満足だった。

熱く語るタイプの作品ではないので感想は短いが、文句なしの今期ベスト作品。



次点は中賞に書くかも。つーかぜひみんなも次点を中賞に書いてほしい。
自分のベスト作品や未読作品が次点に挙げられていると感想が見てみたくなるんだ……

88:3/3
07/01/14 16:47:46 sJFLzfnS
●ベストキャラクター賞
{{陣内ショウゴ}}(BLACK BLOOD BROTHERS)
上司にしたいキャラ第一位。格好良すぎる。
バトルも良いが、こういう「非戦闘員のかっこよさ」が多く描かれているのも
この作品の大きな魅力の一つだと、今回しみじみ感じた。
ミミコは彼の期待に応えることができるのか?

{{吉田茄矢}}(ネコのおと)
作者にしてメインヒロイン。両面で大活躍を見せてくれた。
しかし、富士ミスのヒロインなのに主人公との間にLOVE寄せがないのはいかがなものか。
ちなみに、個人的には吉田本人が書く吉田茄矢よりあざのが書く吉田茄矢のほうが萌えた。

{{神原駿河}}(化物語)
変にストレートな言動がツボにはまった。
とにかくエロ会話が面白すぎる。
メインヒロインじゃないあたりもポイント。

{{パンプキン}}(空ノ鐘の響く惑星で)
作者やファンの愛情を一身に受け、すくすくと育った緑黄色野菜。
最終巻では成長しすぎてまるで主人公のようだった。
空鐘は脇キャラがどのキャラもすさまじく魅力的だったが、
特に笑いも燃えも感動も与えてくれた万能野菜に敬意を表して一票。

{{ヴォルケン}}(戦う司書と追想の魔女)
ついに出ました正義の主人公!巨大な悪を打ち倒せ!
……悪、強すぎる。
しかしコリオといいウインケニーといい……ゲフンゲフン。いや、なんでもない。

89:イラストに騙された名無しさん
07/01/14 19:25:54 nbDEkeYV
<<サンダーガール! 3 闇ノ宮>> 【著:鈴木鈴/絵:片瀬優/レ:電撃文庫】
この巻も鈴木鈴先生特有の痛快なバトルがあって満足な出来。
片瀬優先生の美麗なイラストも盛りだくさんの納得の一冊

<<オペラ・エリーゾ 暗き楽園の設計者>> 【著:栗原ちひろ/絵:THORES柴本/レ:角川ビーンズ文庫】
今巻で物語が大きく動き出します。
今までは謎を残しつつも安堵させてくれるような終わり方でしたが、今回は謎と不安を残しつつ次回作
に繋がる、といった感じでしょうか。 。
カナギと詩人の会話シーンは、悲しいような寂しいような……それでいて読んでいてとても心が温かく
なりました。



90:イラストに騙された名無しさん
07/01/14 19:28:28 DvPP0A00
<<ネコのおと リレーノベル・ラブバージョン>>
【著:作家の皆さん/絵:絵師の皆さん/富士見ミステリー文庫】
富士ミスにどっぷり浸かってる人には たまらない作品。積み重ねられた黒い歴史を感じます。
知らない人でも途中で投げなければ、楽しめると思います。あと、あざのは良く頑張った。すげー。感動し(r

<<化物語(上)>>
<<化物語(下)>>【著:西尾維新/絵:VOFAN/講談社BOX】
かるーい怪異のお噺。作中にくどいほど出てくるキャラの掛け合いが「これでもか!」、というほど
西尾テイストにあふれていてニヤ付く笑いが止まりません。書いてて楽しかったろうと思わせてくれます。
ところで、こよみヴァンプとメメくらげの載った化物語(中)が見付かりません。どこで買えますか?

<<メイズプリズンの迷宮回帰>> 【著:上遠野浩平/絵:斎藤岬/祥伝社 NON NOVEL】
どんな人間にだって命と同じくらい大切なものがある……
一作目から書かれ続けていることですが、今回はやけにストレートでした。ライトなのも悪くないです。

○<<ボトルネック>>【著:米澤穂信/絵:―/新潮社】
背中を押してくれる作品です。駅のホームとかビルの屋上とかそんなベクトルですが。
万人に勧められる正しさや明るさとは無縁の作品ですが、存在を知っておいてもらいたい。
心が弱っていたり、落ち込んだりしているときには読まないでください。くれぐれも。ええ。

91:イラストに騙された名無しさん
07/01/14 20:19:34 UxG/Frq9
<<円環少女 (4) よるべなき鉄槌>> 【著:長谷敏司/絵:深遊/レ:角川スニーカー文庫】

作者は、今までに比べて軽めの内容にしたつもりらしいが全くもってそんなことはない。
興味がなさそうなふりして艶めかしい比喩表現でメイゼルを見ちゃう仁は如何なものか。
ロリに女子高校生に、清楚なエレオノールも参戦で、一体どうなるんでしょう。
とりあえずメイゼル食べたい。

<<戦う司書と追想の魔女>> 【著:山形石雄/絵:前嶋重機/レ:スーパーダッシュ文庫】

デビュー作「~恋する爆弾」にも匹敵する密度を持った作品。
ヴォルケンとオリビアは対比的な位置にありながら極めて近い。
愛や正義という根源的な感情をひたすらに追い求める姿は力強く、しかし、悲しく切ない。
「本」という効果的なギミックを使った叙述トリックは今巻も健在で、
ハミュッツの悪役っぷりもパワーアップしている。
大満足の一冊。

<<マルドゥック・ヴェロシティ1>> 【著:冲方丁/絵:寺田克也/レ:ハヤカワ文庫JA】
<<マルドゥック・ヴェロシティ2>> 【著:冲方丁/絵:寺田克也/レ:ハヤカワ文庫JA】
<<マルドゥック・ヴェロシティ3>> 【著:冲方丁/絵:寺田克也/レ:ハヤカワ文庫JA】

スクランブルシリーズの前日談に当たるお話。
圧倒的筆力は健在。ボイルドが虚無へ、文字通り加速していく様が描かれている。
とにかく登場人物全員がカッチョイイ。
テンプレに近いキャラもいるが、特にカトル・カールの狂気もなかなか書けるものではない。
そして、ボイルドとウフコックのパートナーシップは何ともいえない。
想う心があったからこそ、別れなければならなかったという、切なく哀しい関係。
ヴェロシティを読んでからスクランブルを読むとまた違った見方が出来るのかもしれない。
文章に癖はあるものの、至極のエンターテインメントがこの中にはあった。


92:イラストに騙された名無しさん
07/01/14 22:06:24 F9gzcUuF
●大賞、イチオシ賞
○<<くじびき勇者さま 1番札 誰が小娘よ!?>> 【著:清水文化/絵:牛木義隆/レ:HJ文庫】
理屈っぽいのに読みにくくない、テンポのいい文章。
キャラも魅力的で、さくさく先が読める。
お布施したいが2巻が近くに売ってないorz

<<さよならトロイメライ 7 想いの輪舞曲>> 【著:壱乗寺かるた/絵:日吉丸晃/レ:富士見ミステリー文庫】
つづみんもやっちんも可愛いけど、何よりトーマスを襲う比奈川が一番萌えた。
相変わらずの柿崎兄と暴走する長峰さんも最高。
そしてなにより「いぇい」に爆笑した。

<<“文学少女”と繋がれた愚者>> 【著:野村美月/絵:竹岡美穂/レ:ファミ通文庫】
多分、このラで下半期最も有名になった作品。
とりあえず何も言わずに読め。

<<空とタマ ―Autumn Sky,Spring Fly―>> 【著:鈴木大輔/絵:原建人/レ:富士見ミステリー文庫】
ご愁傷さま二ノ宮くんの作者と同じとは思えないような出来と方向性。
なんというか心の奥にツンとくる良作。

●ベストキャラクター賞
{{パンプキン}}(空ノ鐘が響く惑星で)
正にテンプレ。
最後の最後で美味しいとこ全部持っていきやがってこの素敵カボチャめ。

>>83
編集の工作ですか?それとも七瀬本人ですか?
こっちへどうぞスレリンク(nanmin板)

93:イラストに騙された名無しさん
07/01/14 23:23:10 q5vzDv74
○<<空ノ鐘の響く惑星で (12)>> 【著:渡瀬草一郎/絵:岩崎美奈子/レ:電撃文庫】
毎回おなじみ祝・完結。
内容はと言えば実のところ馬鹿一のオンパレードな王道展開で、
オチの半分くらいは予測できたような代物だったりするけれど、
それまでの積み重ねがとても丁寧で、作品の土台がしっかりしていたので、
読み手側にさっくりそれを受け入れさせ、感動へ導く事ができたのは
紛れもなく作者の技量に寄るところだと思う。
作者と読者の両方に、ねぎらいの言葉を。長丁場お疲れ様。
 
<<鳥籠荘の今日も眠たい住人たち (1)>> 【著:壁井ユカコ/絵:テクノサマタ/レ:電撃文庫】
我らがカーベイたんの待望の新作。
少女マンガチックな世界観はキーリより濃くなっているものの、
非常に退廃的で少し狂っていてそれでいてどうしようもない
独特の雰囲気が非常に心地よく、短編連作形式の各話それぞれのまとまりも
キーリ同様に巧くできている。
これからの期待も込めて、一票を投じる。

<<BLACK BLOOD BROTHERS 6 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 九牙集結―>> 【著:あざの耕平/絵:草河遊也/レ:富士見ファンタジア文庫】
 
スロースターターあざの耕平、未だ健在なり。
今まで保留されてきた、敢えて見ないように目を背けてきた、
吸血鬼兄弟の宿命が、白日の元に晒される。
それに伴い、特区が、九牙が、ミミコの運命が、収束に向けて動き出す。
この話の盛り上がり方は、かつてのDクラッカーズを思い起こさずには居られない。
あのときの感動を、全身を駆け抜けるカタルシスを、きっと俺達はまた、味わえる。
今からwktkしつつ、一票。

94:イラストに騙された名無しさん
07/01/14 23:28:04 q5vzDv74
<<ペルソナ3 オワリノカケラ>> 【著:藤原健市/絵:福島成記/レ:ファミ通文庫】
地味だが、何気に良作ノベライズ。
下手に原作のストーリーラインを再現しようとせず、前日談として、
その上サブキャラである真田明彦を中心に据えた物語としたのが、何よりの勝因。
それでいて原作にあった各キャラクターの魅力や、ペルソナ召還をはじめとする
一連の戦闘の格好良さ、世界観など、よく表現できている。
小さな原作との齟齬など気にならないくらい、楽しめる。
ゲーム未プレイの人も、プレイ済みの人にも、等しく薦められる一冊。
 
<<マルドゥック・ヴェロシティ3>> 【著:冲方丁/絵:寺田克也/レ:ハヤカワ文庫JA】
この熱さは、暗さは、血の色は、どれをとっても前作を超えた。
待ち受ける悲劇的な結末を知りながらも、ページを捲る手を止めることが出来ない。
癖は強いがテンポの良い、引き込まれる文体に、押し寄せる戦いの波。
気の良い改造人間たち―09メンバーと、濃すぎる百鬼夜行の拷問部隊―カトル・カール。
両者の激突が、読者を爆心地へと否応なしに誘う。
そして、読者の誰もが予想し得ない、主人公ボイルドの「本当の」結末…
本当は3冊全部に投票したかったところだが、周囲に習って代表としてこの1冊に票を投じる。
 
 
 
いや、今期は本当に迷った。
他光っていたのは、デュラ×3、天使のレシピ2、とらドラ3、ジャストボイルド、レジン5、フルメタSA、
西尾デスノ、西尾ホリック、ポリフォニカ赤黒、TOYJOYPOPあたり。
 
後ここを読んで、ネコのおとは絶対買おうと思った。

95:イラストに騙された名無しさん
07/01/15 00:00:48 4RnIlbjB
○<<ユーフォリ・テクニカ 王立技術院物語>> 【著:定金伸治/絵:椎名優/レ:C★NOVELS ファンタジア】
我々とは微妙に違う科学体系を持った世界で花火(のようなもの)を研究する
科学者たちの話。お転婆女の子で研究者というのが個人的にツボ。
ストーリー的にも充実していて申し分なく、この巻の内容だけでも2分冊にして
も良かったのでは?と思えるほど。久しぶりに、このレーベルで楽しみなシリーズ
ができました。

<<彼女は帰星子女 4>> 【著:上野遊/絵:あかざ/レ:電撃文庫】
日本人と異星人ハーフとのラブコメもこれで終了。終盤はちょっと
詰め込みすぎだろ!とも思ったが、だらだら続くよりはこれが正解
かな。

<<流血女神伝 喪の女王4>> 【著:須賀しのぶ/絵:船戸明里/レ:集英社コバルト文庫】
シリーズ何十作目かにしてこの展開か!これだけ書いていたら作者も主人公
に愛着が沸いてくるだろうに、本当に容赦ない。この割り切りの良さが、シ
リーズを長く続かせる秘訣なのか。

<<化物語 (上)>> 【著:西尾維新/絵:VOFAN/レ:講談社BOX】
ツンデレ(素直クール)、猫耳、サブカル、眼鏡っこ、メタと
ライトノベルの定番をこれでもかと詰め込んでおきながら安っぽい感
じがしないのは、やはり作者の実力だなあ。



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