つまらない小説を無理矢理褒めちぎるスレ4at MAGAZIN
つまらない小説を無理矢理褒めちぎるスレ4 - 暇つぶし2ch630:3/3
07/02/12 12:43:48 kvBd856X
鏡の中の世界とは童話などでは比較的ありふれた素材である。
よって鏡をくぐろうとする主人公は、未だに童話の類を信じている人種ということになる。
ここで主人公が出会い系にこだわっていたことにも納得が行った。
身近な人の存在よりモニタの向こうの存在を重視し、鏡の向こうに別の世界があることを望んでいる。
主人公は典型的な引きこもりの特徴というものを属性として持たされたキャラクターだったのだ。
それを念頭において読んでみると、王道だらけの設定と先の読める展開には重要な意図が隠れていることが分かる。
それは「安心して読める」ということである。ゼロ魔の世界は鬱や不幸など存在しないハッピーな世界だ。
たまに戦争なんて単語も出るが、そんなものは魔法学校で生活する主人公たちには何の関係も無い遠い世界の話である。
異能力に目覚めた主人公の辞書に努力や失敗といった言葉は無い。
女たらしの男を成敗し、学園の問題を解決し、ルイズたち魅力的な女の子と良好な関係を築いていく。
たとえ腕が折れようとも関係ない。拾ったばかりのロケットランチャーも使いこなしてみせる。
その爆風や破片すら問題にならない。ただし噴射ガスにだけは気をつける。
ハラハラドキドキすら存在しない世界。起こること全てが予定調和。もちろん読者に気分の悪い展開などあるはずもない。
『ゼロの使い魔』は、ラノベ界に蔓延する安直な不幸や鬱といった要素に一石を投じ、それらを読んで疲れた人々の神経を癒すためのものだったのだ。
引きこもりの特徴を備え感情移入のしやすい主人公。どこでも見られる王道設定。先の読める展開。それは全て計算しつくされたものだったのである。
未来に何が起こるか分かる、それはなんと平和で癒されることなのだろう。続きを読む必要すら感じられない。
まさに一を見て十を知るということを教えられるライトノベルであった。


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