06/11/19 00:38:07 rQo/5nUn
「紅」 片山 憲太郎 スーパーダッシュ文庫
著「電波的な彼女」のアナザー作品。本著はそれより数年ばかり過去の話。
魔女(?)・空手家…変人ばかりのボロアパートに住むのは高校生揉め事処理屋・紅真九郎。
彼の元に揉め事処理屋の先輩、赤色の強い人・柔沢紅香がやってくる。
「この子を守ってやってくれ」
少女の名は九鳳院紫。7歳の彼女を守るという依頼を受ける所から物語は始まる。
表世界で絶大な権力を持つ表御三家
『九鳳院、麒麟塚、皇牙宮』
そして裏世界の裏十三家
『歪空、堕花、斬島、円堂、崩月、虚村、豪我、師水、戒園、御巫、病葉、亞城、星噛』
その難解な漢字の羅列には、本を持つ手も震えると言う物。
出てきた割には話にあんまり絡んでこないが、そこはご愛嬌というやつだ。
中盤まではほのぼのとした4角関係を展開。
情報屋のツンデレ幼馴染、姉のような存在の先輩、そしてわんぱく幼女。
そしてその後は、九鳳院紫を連れ戻そうとする九鳳院家。
そしてそれに一人立ち向かう主人公、という熱い展開へ。
「崩月流甲一種第二戦鬼、紅真九郎」
電波的な彼女の世界観も何のその。
手に汗握る、ファンタジーバトルを越えた先には―。
2作目では一族天才の刃物使いの殺人鬼も登場。益々目が離せない。