07/02/06 19:13:02 XLCOY7JO
上でオススメされていたのでクライム・ハウンド読んでみた。
このスレへのお礼もかねて、僭越ながら一本投下させていただく。
『クライム・ハウンド』スーパーダッシュ文庫 著:柊ハルヤ/絵:深遊
新人プロジェクトで刊行された未受賞デビュー組の中で
一際異彩を放つのが、この『クライム・ハウンド』である。
本作は、和と洋が入り混じる独特の世界観において、
十手―クロス・ハンドを使って戦う自警団クライム・ハウンドの物語だ。
このクロス・ハンドを使った活劇シーンは痛快で、
2chでも高評価を得ており、本書の見所の一つになっている。
とりわけ事件の黒幕(一人)に対して三人がかりで襲い掛かるシーンは、
シャブラニグドゥに挑むリナ=インバース御一行を想起させ、
手に汗を握って読まれた方も多いのではないだろうか。
しかし本書の見所は活劇だけではない。
本書には、個性的なキャラクターが多数登場する。
キレると目が据わる主人公は金槌で、
海に飛び込んだ途端に足がつるという茶目っけを発揮し、
女性初のクライムハウンドを目指すヒロインは着やせするタイプ。
カリスマ性はあるがなぜか女と長続きしない隊長に、
冷静沈着で変装の達人であり、口癖が「~ですぞ」の副隊長。
実に個性豊かなキャラクターが登場する本書であるが、
筆者はその中でも、主人公の友人であるデュリックスについて取り上げたい。