06/11/11 18:51:51 tjn+lCOk
「超鋼女セーラ」 寺田とものり HJ文庫
少し読んだだけで、『護くんに女神の祝福を』に似た、わくわく感に包まれた。
女の子を助けようとし、ピンチに陥る主人公。
そしてそれを助けた謎の女の子は、主人公に軽いキスをして去っていく。
ひょんな事から出会った、主人公と超鋼女と呼ばれるロボットのヒロインとのラブコメ。
ロボットと人間の恋という難しい問題も
主人公の亡き父親が、人間と機械の区別がつかなかった事から考えてみれば、
息子の彼にこの性質が受け継がれていてもおかしくはない。
場面は進んで付き合うことになり、キスをする二人。
照れながらロボヒロインは呟く。 「嬉しいな、ファーストキスだ」
どうみても2回目のキスだが、これは作者が間違えた訳ではなく「愛のあるキスでは」という意味である。
それは主人公がこのセリフに何の違和感も感じなかったことからも感じられる。
中盤からはラブコメを一旦中断し、手に汗握る熱いロボットバトルが余す事無く展開する。
力を合わせねばならないにも関わらず、仲違いしてしまう二人。
しかしロボヒロインのピンチに駆けつける主人公。
そして主人公は瞬時に状況を分析し、的確な作戦を立て、臨機応変に行動する。
その突然の敏腕コマンダーっぷりも、亡き父親の設定を考えれば、むしろ当然とも言えよう。
序盤のラブコメなど、ほんの序章にしか過ぎない。
1巻でありながらも、17人に及ぶ豪華な登場人物が織り成す、ロボットバトル、開幕!!