06/12/24 04:33:16 BbHnmDDW
眠れないので一つ書いた。投下する。
褒めちぎるのは難しいので紹介文風に仕上げたよ。
「サインをつかめ」 長谷川昌史 電撃文庫
サイン―それは幸福の兆し。
サイン―それは正体不明のチェーンメール。
叶屋高校に伝わる都市伝説、サイン。
ピンチのときに届いて、道を示してくれる。
指示に従えば、願いを叶えてくれる。
願いが叶ったら、誰か一人にだけ、サインをおすそ分け。
そうして「サイン」がみんなの秘めた想いを、繋げるんだ。
主な登場人物は、四人。
「要するに占いって、ちょっとした芸術作品なんだと思う」
頓宮誠司は朝のニュース番組を見ながらそんなことを考える。
名前の通り誠実で、だけどちょっとお節介。正義感はあるけど、結構醒めてる。
困難に出遭った時は、一つひとつ現実的に片付けるのが彼の流儀。
占いとか信じてるわけじゃないけれど、うまく利用できたらクールじゃないか。
そんな彼が、大きなボストンバッグを抱えて通学路で思うこと。
「今日をどんな日にするのか、オレにはプランがある―」
東雲玲奈はマイペース。占いなんて信じない。
けど律子が絶賛するからなんとなく見てしまう、ニュースの占い。
聞き流しながら今日もメイクを念入りにチェック。生徒指導の先生に目をつけられないように。
本当は私、意外とロマンチストなんだけどな。
お気に入りの曲を聴きながら学校に向かう途中、誠司がご苦労にも電話までして忠告してくれた。
北村軍団に関わるなって。
そりゃまあ、分かってるけどさぁ……。あーあ、朝からなんか面倒だなぁ。