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「ご愁傷さま二ノ宮くん」 鈴木大輔 富士見ファンタジア文庫
平凡な毎日を送る高校生、二ノ宮峻護。
彼の元に謎の美形兄妹が押しかけ、同居生活を始めてしまう。
実はこの兄妹は淫魔で、妹は精気を吸う力を制御出来ず無差別に吸ってしまう、という設定。
ありがちなドタバタ劇を、想像してしまうかも知れないが
そのような誰にでも想像がつくものを、わざわざ小説にする筈が無い。
では日常生活はどうなっているのか。という疑問については
二ノ宮くんが、精気を吸う力が効かない体質という設定なので何の支障も無い。
ハラハラする展開は一切無く、心臓にも優しい設定だ。
昨今の萌え系ラノベ主人公の主流。
背が低く、童顔。何のとりえも無く、ただ状況に流されるまま。
そんな軟弱者などではない。
主人公である二ノ宮くんは、容姿端麗、頭脳明晰。料理の腕前はプロ並。
人一倍優しい心で、クラスの皆からは厚い信頼を得て、女子達の好感度も非常に高い。
そして最後の淫魔云々とは関係無いバトルでは、20人のゴロツキを一瞬で倒してしまう。
まだまだ良い点を上げたかったが、寝不足なのでここらで終わらせる。
時々主人公の「二ノ宮峻護」の表記が、作者の「鈴木大輔」に見えるので目薬も必要だ。