06/02/11 23:00:42
ユングによれば人間の無意識の領域というのは理解が困難なものだそうで、つまるところラヴクラフトの神々は、
無意識領域に横たわる原型(アルケタイプ、とか間違った言葉を使ってみる)の姿を写し取ろうとしたもので、
結局『旧支配者』なるものは人の心の中にこそ求めるべきものじゃないかとか与太を飛ばしてみる春の宵。
(※『ヒュプノス』を再読しつつ)
第一次世界大戦やら20年代の好況やらで旧来の倫理や価値観やらが崩壊し、西洋人が自分の心とそれまで程
折り合いをつけられなくなった時代の産物がクトゥルフ神話なんじゃなかろうかとか、知った風なことを言ってみる。
御大は、ご存知の通り、夢から作品の着想を得たりする人だしね。