06/09/23 23:53:08 OZ4g4bV2
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709:名前はいらない
06/09/25 10:55:52 ulJyNNeZ
「あおいと金田一」
「樹里金さん、事件なの?」
「まだわかりません」
「そう…。これ、軽快ね。ベルトドライブかしら?」
「あおいさん、そんなに急いで漕いではいけない!」
「あら、どうして?」
「あおいさん、オキナワには湖はありませんか?」
二人は今、沖縄の青い海を見ながら、サイクリングを楽しんでいる。
710:名前はいらない
06/09/25 14:23:31 di1BPxjE
age
711:名前はいらない
06/09/26 04:43:06 M96ych+H
「漢詩や俳句の鑑賞について」
降る雪や明治は遠くなりにけり(草田男)
という句は、おそらくは冬に詠まれたものだろう。
ということは、明治とは秋のことでもあっただろうか。
そして、明らかに、戦後とは秋の季節であった。
その時には、日本には何が実り、
その時には、日本人は何をもって冬の備えとしたのだろうか。
そもそもが、はたして、日本には、あれから季節は巡ったか。
私が言うのは、日本人の四季観についての思想のことである。
712:名前はいらない
06/09/28 04:47:31 CBSSCKwh
「ぐびっと寒河江市」
青木りんというAV女優には、どこにも東北というテイストがない。
何というか、どこかアカ抜けていて、都会的なセンスがあるというか、
それでいながら、讃岐うどんの味がする、そんな樽ドルになったものだと思うのだ。
713:名前はいらない
06/09/28 11:36:15 RLv5jjVI
黄河文明などを紹介する街を建造するにあたり青写真(計画)が公開されると
予め礎石や建材其の他の土の出荷を抑える、或いは隠匿する場合があるそうです。
建造の邪魔を阻止するために先に産地を公開したほうが良いと思います。
文明のための一大事業です。公正であるべきだと思います。
産地の公開は張さん(ボランティア、無償政治家)が実行してくれる、そうです。
714:名前はいらない
06/09/30 17:17:12 KivohZI0
「あおいと金田一・沖縄のハイブリッド編」
「あおいさん、漫湖、何と読むんだろう?」
「樹里さん、漫湖、何と読むのかしら?」
「漫湖、あおいさん、読めないなあ」
「樹里さん、漫湖、きっと独特の読み方があるのね」
「ん、あれは?あおいさん、あの漫湖を見て下さい!」
「あら、樹里さん、漫湖にもヤンバルクイナが?」
「いや、違う!あおいさん、あれは漫湖のパンです」
「そう、漫湖の…。樹里さん、それも批評かしら?」
「あおいさん、そんなに漫湖を測ってはいけない!」
715:名前はいらない
06/10/01 09:33:01 /BySm0a4
>>714(訂正)
「そう、漫湖の…。樹里さん、あれも批評かしら?」
716:名前はいらない
06/10/01 15:39:01 /BySm0a4
「経験として窓から風景を見る」
静かな秋。
長良川河口堰魚道ライブを見ている。
中島みゆきを聞きながら。
確かに、いい時代かもしれないが、
それにしても、下らない内閣が組閣されたものだと、
昼酔い気分で、日曜日の討論番組を見ていた。
ここからは、雲の見分けも付かない午後の天気だ。
ドライブする気にもならない。
もっとも、今、運転すれば酒気帯びだ。
でも、それが何だと言うのだろうか。
そして、そう、思うことが、酒飲みの悪い性質なのだ。
俺は日本を愛している。
そう思って山を見ていると、
それが蔵王でなくとも蔵王に見える。
上山の山かもしれないが、
市内から見える以上は、俺の山だ。
遠くにあるマンションが邪魔だが、
それもまた、わが故郷の現状だろう。
717:名前はいらない
06/10/01 15:49:15 /BySm0a4
>>716(訂正)
遠くにあるマンションが邪魔だが、
それもまた、わが故郷の景色だろう。
718:名前はいらない
06/10/06 02:55:05 py7lS5eO
「ユーモアの鎖国」
―詩の働き。
読んだ後の私と読む前の私との違いが生じる詩。
それを石垣りんは「使いものになる詩」と書いている。
「私が好きなのは実用的な詩です。…
お前は人生を理解してはならない
すると人生は祭りのようになる
と書いたのは、リルケでしたでしょうか。
私はこの詩句を口ずさむことで、いつも人生に賑わいを感じるのですが」
719:名前はいらない
06/10/09 17:24:37 kyWOUULk
「黒木瞳の五行詩より」
喧嘩しても味気ない
浮気心も匂わない
ともに生きるって
二人とも透明人間になっていく
私の彼は無味無臭
(返歌)
現在(いま)を忘れることが、
過去や未来に、
ふたりを開く、
ことなのかも、
ね。
720:名前はいらない
06/10/14 05:13:10 DRQAG9v2
「私は違う」(CM付き)
夏川りみの『涙そうそう』を聴けば、それぞれの人には、
それぞれ人の物語が浮かぶ。四分十八秒。下らないアイドルの
演技のために二時間を費やすのは、人生の損失と言う人も居るだろう。
いや、居る居る、きっと居るに違いない。そして、居てもいいだろう。
しかし、私は、違う!だから、私は、『涙そうそう』を、繰り返し聴く。
では、最後に、さよなら ありがとう。―好評発売中!
721:名前はいらない
06/10/14 11:21:55 DRQAG9v2
>>720(訂正と注)
それぞれの人の物語が浮かぶ。四分十八秒。下らないアイドルの
注)中島みゆき「十二月」(『グッバイ・ガール』)も参聴のこと。
722:名前はいらない
06/10/14 11:40:55 DRQAG9v2
「都会の野生・かがり火編」
店の暖簾も洗濯ものも、
タコすら、すでに、どうでもいい。
振り返る、きみに、従うだけで。
鎌倉、どっち、鎌倉、どっちと。
追記:往来で?
723:名前はいらない
06/10/15 18:07:53 YCUpUFJS
「君はリリーか?」
思うに、日本の犬には、
同属同士の共同生活と云うのは少ないのかもしれない。
道行く犬はどれもが種種多様であり、犬から見れば、
どれも、外国人ならぬ外犬ばかりである。
そもそも、飼い主との生活自体が、種としての国際恋愛なのだろう。
往来で?
724: ◆UnderDv67M
06/10/21 02:23:11 NzfVdZg0
定期晒し
725:名前はいらない
06/10/21 04:10:52 1nAhQn+x
「シャーベット」
これはアイスと
言ってくれない
あなたは冷たいひと。
726:名前はいらない
06/10/21 09:27:46 1nAhQn+x
「居酒屋・金子みすず亭」
鳥や魚を食べるとき
みんなおいしく焼きたいな
いのちをくれたもののため
いのちを捨てたかいあるように
727:名前はいらない
06/11/09 07:51:36 dXBK3vh9
「霜月の森(frost-forest)」
P1「黒木瞳の詩より」
あなたの体は森の匂いがする
耳もとで囁く声は
海のさざ波に聞こえる
あなたの瞳に
夏休みの私が写る
P2「写真の中で・刻告」
あなたの瞳は
海のさざなみで
わたしの体は
森の匂いで
つつまれていた
夏の午後。そして夜。
728:名前はいらない
06/11/09 07:54:29 dXBK3vh9
「霜月の森(frost-forest)」
P3「Et Maintenant」
「冷たい霜ね」
「詩もーね」
「あなたもーね」
「ぷるくわ?」
「ぷるくわ?」
「もう、理由などは」
「おお、せぞーん!」
「うお、れぞーん!」(二人で)
P4「結部(コーダ)」
そして、今は―
ひとり、ボジョレーを待つ、霜の季節に。
そして、乾杯!
十一月のヌボーに、沈沈(chin-chin)。
729:名前はいらない
06/11/11 06:39:15 B/ePBj30
「悲しい酒・異国情緒編」
ボージョレ(黒木瞳)もよし、
ビール(小西真奈美)もよし。
ただ、日本酒が見当たらない。
ほのかにそこに在るだけで、
いなほのにほひのする人か。
730: ◆UnderDv67M
06/11/13 18:28:26 hk7UoDJd
なんなんだココwwwwwwwwwww
731:名前はいらない
06/11/14 15:04:00 LJghsjkm
「いじめ自殺を考える」
いのちもくのいちも
どこか似ている。
それでいいじゃないか?
732:名前はいらない
06/12/01 11:34:42 3QUFlyd6
「生きている著作権・小説家の場合」
芸術家にとって死とは何だろう。
おそらくは、それからが、批評の始まりであるかもわからない。
小説家にとって、読まれないよりは、死後、読まれた方がいいだろう。
どんな形であれ。それが、後世に、生き残っていることの意味だとすれば。
733:名前はいらない
06/12/03 07:17:34 JaYjC3rU
「日曜は嫌いという訳ではない、この時間、未だ外は暗いとはいえ・・」
君たちは知っているか、ショーベルト(Schobert)を!
いや、シューベルト(Schubert)ではない、
ショーだ、ショーだ、ショーベルトだ!
いや、広島カープの正田の方ではない、
作曲家の方のショーだ!
音楽的には、モーツアルトみたようなものだ!
というか、そのままだと言っても過言ではないだろう。
734:名前はいらない
06/12/07 05:09:39 K9A9gp6v
「封印された価値論・次の一手」
あなたのガラスのネックレスは何色だろうか。
そして、どんな形で光るだろうか、湖畔の朝に。
何気ない装飾品も、身に着ける人で、
宝石よりも大切なものになる、場合も有り得る。
注)石器時代の鏃などもまたその類か。プラグマティズムの美学は案外遠望が利くのかもしれない。
735:名前はいらない
06/12/07 11:02:02 Ab0cLxXD
「犬」
頑張った 頑張ったヨ俺
でもムリカモシレナイ
だって
枕 におう モン
ちくしょー オマエと犬
736:名前はいらない
06/12/08 02:18:17 xEW8e2kQ
>>734
「石器時代の鏃」という表記は論点先取りかもしれない。
「矢尻」が正確か。
737:名前はい
06/12/08 10:10:37 zIvNp13m
高瀬川
詩をうなりながら
すすむ
お前 お前 お前 お前
歩く
昨日
寒さを覆い
水のしたたり
つらら
葉 ガラス
ぽちゃん ぽっちゃん
ぽちゃん
海・・・・
の写真
夕暮
かうめい
チン
738:名前はいらない
06/12/10 19:03:01 lHQm46un
「あおいの事件簿・梅と毒薬編」
「あおいさん、遂に、殺人事件ですか!」
「樹里金さん、いえ、自殺ということよ、警察の発表では」
「樹里金君、今度も君の出番は無そうだな、ハッハッハッ」
「等々力さん、どうしてここに?」
「いずれにしても、しっかり遺書もあることだしな」
「ん?」
「どうしたの、樹里金さん?」
「それは、そのー、仏が作り置きした梅酒じゃないか。それが何か?」
「等々力さん、ちょっと」
「何だね、高が梅酒に?」
「日付を見て下さい」
「ん?○月○日。うーん、まだ仕込んだばかりか。で、それが?」
「等々力さん、この味」
「ん?いたって普通の梅酒じゃないのか?」」
「ベースです、ベースを見て下さい」
「わしにはさっぱり」
「あら、樹里金さん、これは泡盛なのね?」
739:名前はいらない
06/12/10 19:04:24 lHQm46un
「あおいの事件簿・梅と毒薬編・そのニ」
「あおいさん、それですよ、泡盛!」
「一体、何のことだね、樹里金君?」
「いいですか、等々力さん、梅酒とは普通、ホワイトリカーで作るものですよね」
「フム、フム」
「それをあえて割高な泡盛で作るということは…」
「樹里金さん、スペシャル?スペシャルなのおおお?」
「あおいさん、特製梅酒を楽しみにしている人間が果たしてその熟成を待たずして自殺などするものでしょうか?」
「あたしなら、決して自殺など…。ということは、あっ!」
「あおいさん!」
「樹里金さん!」
「樹里金君!」
「そうなんです、等々力さん!」
「うーん、この仏は自殺ではないということか…」
740:名前はいらない
06/12/11 05:17:08 J0ICLphJ
「あおいの事件簿・梅と毒薬編・その三」
>「うーん、この仏は自殺ではないということか…」
→「するとこの仏は自殺ではないということか…」
「あおいさん、幾ら等々力警部のセリフでもねえ」
「樹里金さん、わたしとしたことが。でも」
「気が付かない、執筆中は?」
「何のことかしら、樹里金さん?」
「そう、ことに酔っている時にはね、あおいさん!」
「樹里金さん、どうしてそれを?」
「第七番です」
「第七番?」
「あおいさん、ぼくは百年待ちました!」
「それはあなたの勝手じゃありませんか?」
「百年前の今月今夜、それは何時のことなのか!」
「樹里金さん、年代的には大体1900年あたりですわねえ」
「ああ、空白の十年間…。あおいさん、ぼくは、ぼくは」
「あら、樹里金さん、アルパッチンのマネなんかして。フフフ」
「うーん、あおいさん、今日は脳がどうかしているようです」
「服装も変ですわ、樹里金さん。金田一というよりロビンフッドで」
「愛しのあおいさん、ぼくには林檎を!そして、コートにはスミレを!」
「樹里金さん、覚悟を決めてね!」
「あおいさん、どうして、どうして?」
今や樹里金の頭の上には真っ赤な林檎が一つ。
しんと静まる森の中、あおいはきらりと弓を引き絞る。
嗚呼、二人の運命はこのあと如何に?
741:名前はいらない
06/12/11 06:00:20 J0ICLphJ
「あおいの事件簿・梅と毒薬・完結編」
「樹里金君、どうやら今度ばかりは君の推理が正しかったようだな」
「やったあ!樹里金さん、おめでとう!」
「おめでとうって、あおいさん、おめでとうって何ですか?」
「だって、樹里金さん、お仕事が見つかったんじゃありませんか!」
「いや、そうかあ、あおいさん、いや、確かにそうだなあ」
「おいおい、天下の名探偵樹里金ともあろうものが、まったく」
「警部さん、樹里金さんはね、他人のことには興味があっても自分のことは何も知らない人なんですわ」
「いやあ、あおいさん、本当に恐縮です」
「よし、わかった!今夜は樹里金君の就職祝いだ、パーッと行こう!」
「等々力さん、それは困ったな。あのー、一足早い船便はありませんか?」
「何を言ってるのお、樹里金さん。さあ、まずはこの梅酒で乾杯よ!」
「おっ、あおいさん、待ってました!女大統領!さあさあ、樹里金君もやりたまえ」
再び、あおいの沖縄が始まった。
ことほど左様に泡盛の誘惑は逃れ難い。
とはいえ、羽化登仙もほどほどに、
メーデン・アガンだと樹里金は想う。
しかし、樹里金のその想いは、
すぐに離島での有機農経営へと飛んでいく。
まずは資金が必要だ、生け花よりも、まずはそれだと。
「手を切るな!」
突然の等々力の掛け声ではっと我に帰る樹里金。
舞台ではあおいの「赤城の山」が山場を迎えているのであった。(完)
742:名前はいらない
06/12/16 05:59:11 BJyD+3Ek
「Mobile」
変わり行く時代には
私は振り返る
私の自由の意志で
振動するのがそれだから。