06/03/03 22:36:19 1oH2Ydwj
Coccを評するに歌姫とか非凡な才とか様々だが、彼女の魅力はそれらとは異なるように思えます。
姫というほどの気品はなし、論理的に説明し得るほど偉大な才がある訳でもない。
では彼女の何が人々を魅了し、ことばを私たちの胸深くに突き刺すのか、
陳腐な表現かも知れませんが、彼女は歌の化身だと思うのです。
「根源的な意味での歌」の化身だと思うのです。
彼女の歌は創作というには余りにも自然で彼女と一体化し過ぎてます。
私たちの祖先が初めて歌というものを喉から発した時と同じ様を感じるのです。
それは、いみじくも彼女が吐露した「歌は排泄」という表現においても確認できます。
人類が感情を有する生きものである限り、その感情を消化した残渣としての歌が生まれます。
しかし文明は、その自然物たる歌を様式化し、評価基準を固定化しました。
結果として私たちは「根源的な意味での歌」を見失っていたのではないでしょうか。
彼女の歌は共通記号たる言語と五線譜上の音符に変換されてはいますが、
私たちはそれに野性獣の叫びにも似た迫力と説得力を感じとれるのです。
携帯で長文を打つのに疲れたので駄文はここまで。
理系は理屈っぽくなっていけません。