04/09/26 21:28:09 TuZ+HN75
作品の構成について。
Q.自分の書いたものを読んでいて最近やっと気がついたのですが、どうも竜頭蛇尾と
いうか作品が不恰好です。
前半は登場人物の説明やら背景やら、けっこうみっちり書きこんでいるのですが、後
半になるとそういったものがもう必要なくなるせいか、梗概とまではいかないものの、
どうもざくざくになってしまいます。
このため、作品の構成としては、つじつまは合っていても、もともとは中篇になるは
ずのものが短編になってしまったり、長編のはずが中篇で終わってしまったりします。
どういうふうに気をつけたらいいか、アドバイスいただけたらありがたいです。
A.まず最初に綿密なプロットを立てること。これで一応、竜頭蛇尾になる事態は防げ
ます。
ここで「一応」と書いたのは、本当にプロットどおりのストーリー展開にしてしまうと、
やはり、できあがった作品がそれほど満足が行くものにならないからです。
その理由は「自分が考えることは、たいてい他にも同じことを考える人間がどこかに存
在するから」で、要するに、どっかしら「先が読める物語構成」になってしまうんですね。
で、意気込んだ割には結果的に、つまらない作品になる。
それを防ぐためと竜頭蛇尾に陥るのを防ぐために、プロットに従って書き進めながら「
もう1ひねりも2ひねりもドンデン返しを加えて、もっと効果的な結末にバージョン・ア
ップできないか?」と常に考えていることです。
書き終えるまでには、かなりの時間がありますから、ここでけっこう色々なアイディアが
出てくるものです。
「綿密なプロットを組み立てながらも、絶対にそのとおりには書かない」がポイントだろう
と思います。(ゲスト回答:若桜木虔)