04/06/12 21:25 IL6hn7gG
乱歩作品は「文学」か否か、難しい問題かと思う。
乱歩自身が「文学」足り得ることにこだわった様子が無く、
あくまで一番書きたかったのは長編本格ミステリ(横溝作品のような)であった。
そのため唯一の本格ミステリ長編と言える「化人幻戯」の不評はショックだったかと思う。
むしろ、短編にタレントがあった乱歩が「押絵と旅する男」(これはミステリとは言い難い作品である)のような作品を、ミステリというジャンルこだわらずに、この方向性のみで書いて
行けば、「日本のホフマン」足り得た可能性もあったかと思う。