06/10/30 23:04:38 ej3WuZ8y
>>230-231
要するに、ブラボーの死（と思われた事態）に際し、
『どうしてカズキは「死ね」と言いかけるほど火渡を憎んだのか？』
『何故、火渡は憎しみと明確な殺意をむき出しにしてカズキに襲いかかったのか？』
という、激情の奥底にある物を突っ込んで考察したのが>>217。
『錬金の戦士として曲げてはいけない物を簡単にへし曲げた挙句、ブラボーを死なせた奴』と、
互いに思っているからこそあんなに怒っていた訳で。
極端な話、火渡の立場―ブラボーを殺しかけた人物が理屈・理性優先の照星なら、
カズキは戦闘後も照星を憎んでいたのか？ という事。
照星なら、カズキが敵である事を先に明示しておいてから、その上でブラボーに
重傷を負わせた不手際を詫びるはず。
そういう人間に対し、果たしてカズキは「お前の顔を見てるだけで腹が立つ」と言うのだろうか？
考えるまでも無く、性格からいってまず言わないと思う。
火渡を「【不条理】なんていう言葉で簡単に命を見限った末、ブラボーに大怪我をさせた奴」とカズキは考え、
カズキを「防人から戦士としての気概たる【不条理】の観念を取り上げ、大怪我の発端になった奴」と火渡は考えている。
その上、お互いにブラボーの怪我の原因と思っている『（自分から見て間違った）信念を曲げる気は無い』と
公に明言している訳だから、腹が立たない方がおかしい。
……もちろん、ブラボーへの深い尊敬があったからこそ、というのも大きな理由なのは間違いない。