06/10/30 19:31:30 ej3WuZ8y
>>218
おそらく、それが和月の言う『火渡を描き切れなかった所』の一つなんだと思う。
もう少し、連載期間に余裕があればカズキが何故に火渡を嫌うのかを上手く表現できたはず。
個人的に『毒島の活躍』と並んで、省略されて残念な所No.1候補のエピソードだ。
多分、この設定は【カズキは決して聖人君子ではない】事を表すためと、少年漫画の王道の一つ、
「お前の信念は納得できないし嫌いだが、その信念にかける決意と実力は信頼してる」という
【宿敵同士がいがみ合いながらも、背中を預け合う】シチュエーションを
描きたかったからじゃなかろうか?
るろ剣の剣心と斎藤じゃあ、分別がありすぎて表立ったぶつかり合いは描けなかったし、
パピヨンは立ち位置的に共闘し辛いのはもとより、妙に仲が良すぎる。
火渡とカズキなら、魂のガチバトル的な感情のぶつけ合いが描けるうえ、二人の最優先目的が
『人喰いのホムンクルスを斃す』だから共闘シーンも不自然なく入れられる。
和月は「よっしゃ! こりゃ美味しい!」と思って登場させてみたが、打ち切りのせいで
描けなくなって(´・ω・`)ショボーン。っていう感じだったのかもね。
あと、再殺編のカズキの心理描写や考えを直接描写しなかったのは確かに大失敗。
「時間が―希望が残っているうちに命を諦めてしまったら、蝶野に言った台詞がみんな嘘になってしまう。
貫こうとした信念が全部偽物になってしまう。 だから! オレを心配して支えてくれる人の為にも!
何よりオレの信念を認めてくれた人の為にも!! オレは命を諦める訳にはいかない!!!」
くらいの台詞を早めに劇中で言ってくれれば、もっと多くの人がカズキに感情移入できたろうになぁ。