06/09/29 11:33:44 vZAjoigf
読書というのは(読書に限らないが、読書は特に顕著だな)、作者と読者の共同作業だ。
作者が自分の頭のなかにある物語を文章にエンコードして、読者は文章をデコードして物語にする。
「性能のいい読者」なら、エンコードが少々下手でも高性能なデコードでよりよい物語を受け取ることが出来る。
しかし、元の物語がよくなければそれ以上のものを受け取るのは少し難しい。
「超高性能の読者」なら、欠陥を補って作者が紡いだ以上の物語を作り出すこともあるが、
それは既に読者と言うより作者の領域ではないだろうか、と思うこともあるな。